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2003 No.1 2003年6月20日発行 |
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支部ニュース 本号の見出し |
日本化学会北海道支部 事務局 北海道大学大学院工学研究科 |
| 「支部長より」 |
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「創立125周年を迎えた日本化学会」 宮浦 憲夫 日本化学会北海道支部長(北海道大学大学院工学研究科) |
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長田支部長の後を引き継ぎ、平成15年3月から1年間日本化学会北海道支部長を勤めさせていただくことになりました。微力ながら支部の発展に努力したいと考えておりますので、会員の皆様のご支援をお願い申し上げます。本年度の支部活動は夏季研究発表会、冬季研究発表会、各種講演会、高校生体験入学などの通常の支部活動以外に日本化学会創立125周年記念事業があり、忙しいながらも実り多い1年になりそうです。
これに対して北海道支部では、平成12年度に支部実行委員会を結成し事業計画具体案の作成を進めて参りましたが、本支部においても記念事業を積極的に推進することにより一般市民、小学生や高校生を含めた多くの方に化学の重要性をアピールしたいと考えております。計画には会員を対象としたものと小中高生を含む一般市民向を対象にした化学教育推進・普及事業があり、北見、札幌地区における市民・高校生・会員を対象にした記念シンポジウム、若手会員を対象にした支部奨励賞の設立、高校生に対する化学の啓蒙を目的とした出前講義と高校理科クラブの表彰制度の設立、小学生を対象とした化学展示・体験実験の開催などが実施されます。これらの事業はポスター、ホームページを通じて逐次ご案内いたしますので、皆様方の参加と協力をお願い申し上げます。 |
| 「研究室紹介」 |
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室蘭工業大学工学部応用化学科 有機化学分野の研究室(構成員5名) [所在地] [構成] 助教授:星野行男(Yukio Hoshino) 助教授:高野信弘(Nobuhiro Takano) 助手:武田新一(Shin-ithi Takeda) 助手:関 千草(Chigusa Seki) 【代表者から一言】 (E-mailアドレスは★を@に換えてください) |
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[研究紹介] 室蘭工業大学工学部応用化学科有機化学分野の研究室で行われている研究を紹介します。 研究内容(松山):大環状の天然ポリアミンアルカロイドの一群は植物より単離され抗腫瘍活性や血圧降下作用を示すことが知られている。これらのアルカロイドを標的化合物として選び、光学活性な有機硫黄化合物を利用した立体選択的合成を行っている。また、香料や昆虫のフェロモンとして働くキラルな化合物の合成を進めている(添付図1)。
研究内容(星野):植物界に広く分布し、天然の色素でありまた最近その生理活性作用が注目されつつあるフラボノイド類の実験室的合成に関する研究を長年やってきている。その際有機ホウ素化合物および有機遷移金属錯体触媒を用いて、従来法と比較してより簡便で高効率な手法を模索することにより、有機合成化学における新方法論を開拓している。また最近はフラボノイド類の中でも新メンバーであるネオフラボノイド類についても研究対象を拡張している(添付図2)。
研究内容(高野):有機電気化学反応は選択性や反応効率などにおいて優れた特性をもっている。中でも反応場である電極の役割は重要であることから、1)機能をもつ導電性高分子被覆電極についての研究、さらに、環境を汚さない反応をめざし、2)回収可能な電子メディエーターとして働く酸化還元デンドリマーを利用する有機反応の研究をおこなっている(添付図3)。
研究内容(武田):フェノール類のヨウ素化は一般的にはBTMA ICl2, Hg(OAc)2とI2等のヨウ素化剤を用い、有機溶媒中で加熱して行うが、当研究室では水溶液中でのヨウ素化を試みている。水溶液として、広いpH値を用いることができるリン酸緩衝溶液中でのKIと過酸化水素によるヨウ素化の研究を進めている。 研究内容(関):クリーンな有機合成反応系の構築をめざし、反応に用いる機能性電極の開発を行なってきた。主として導電性高分子(ピロール誘導体)を用いた反応電極を作製し、その性質や有機合成反応への適用について研究を行なっている(添付図4)。
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| 「支部会員の声」 |
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横井 清 学生会員 (室蘭工業大学大学院工学研究科博士前期課程応用化学専攻2年次) |
| 研究に行き詰まりを感じた時に、その手助けとなるのは教授からの助言や雑誌、論文インターネットが主だと思います。また、学会に参加する事で、類似した研究を行っている方や、もしかしたらこの反応は自分の研究に活かせるかもという新たな情報を得る事ができます。もっとより多くの情報を相互に得る事ができれば、もっと多くの成果を得る事ができるし、効率よく実験できると思います。北海道においては土地柄というべきなのか、学会に参加するには時間と費用が嵩んでしまいます。せめて道内でも相互ネットワークを強化したり、サテライトによる情報交換ができるようになれば、今よりも多くの人が参加でき、活性化を促す事ができると思います。また、企業に対しても積極的に働きかけ、今よりも数多くのセミナーを開き、北海道でもっと活気のあるものにしていくのをこれからも期待しています。 | |
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今井 敏郎 正会員 (千歳科学技術大学物質光科学科助教授) |
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「現代性の高いデモ実験の手引き書の出現を望む」 私は、千歳科学技術大学の教員です。本学は学生数が大学院生も入れて約1000人ほどの私立大学ですが、少子化の大波の中にあって、学生数の確保がやはり当面の最重要課題の一つとなっています。そのための妙案は思いつきませんが、教員は出前授業を行ったり、高校訪問や各地で行われる大学説明会に出向いて本学の良さをアピールしたり、地道な努力を重ねています。 そのような活動を通じて、さらには本学に入学してくる学生達の話を聞く中で感じますのは、高校に特別熱心な化学の先生がいらっしゃる場合を除いて、高校の化学教育において実験に割かれる時間は極めて少ないようだなということです。そこで出前授業などは、学生の確保などという生臭い目的意識はさておきまして、高校生の目を化学の面白さに向けさせる格好の機会であるととらえて、私にお呼びがかかりました時には、生徒達一人一人に化学実験を体験させるような形のものを行うようにしています。 そこで大変役に立っていますのが、日本化学会編集の「化学実験虎の巻」や「実験で学ぶ科学の世界」や「化学を楽しくする5分間」などです。この中にあるテーマの内容に自分なりの工夫を加えて、出前授業などに活用させていただいています。 そのような利用者の立場から、化学会に一つお願をしたいと思います。上のようなデモ実験や体験実験に適した実験企画集の最新版を出していただきたいというのがそれです。全国のオリジナリティーの高い研究をなさっている先生方はユニークなデモ実験などをお持ちなのではないかと推察いたしますが、比較的一般性のあるもので、実施が容易で、現代性のあるものを集めていただければ、大変有意義な活用がなされるものと確信します。 化学教育のためなら公開してもいいと言っていただけるものが、かなりの数あるのではないかと期待してのお願いです。どうか実現へ向けて考慮していただけますようお願いいたします。 |
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西出 雅成 教育会員 (北海道立理科教育センター化学研究室研究員) |
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この度、日本化学会第83春季年会において、化学教育有功賞という化学教育に携わるものとして、生涯の名誉とも言うべき、身に余る大賞をいただき、ありがとうございました。これも、支部会員の皆様をはじめ、北海道の高等学校を中心に化学教育に携わられました皆様方の暖かいご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。この賞につきましては、私個人というよりは、これまでの高等学校の理科研究会などを中心にご活躍されました先生方皆様に対して、評価していただいたものと受け止めております。 また、昨今、子どもたちの学ぶ意欲が低下しているという指摘の中で、創造性ある化学教育をいかに実践していくかが課題となっておりますが、その中で、授業の役割は大変大きいものと考えます。瞬間的に興味・関心を引くおもしろ実験などを脈絡もなく、授業に持ち込むだけでは効果的な方法とは言えません。これからは、子どもの思考過程と発問の関係という教育方法学の見地も取り入れた有効な授業方法の開発が望まれます。これからの地球環境を見据えたものづくりはいかにあるべきかなど、21世紀の物質観の育成を小中高大連携のもと、今後の授業から生み出して行きたいものと考えます。 |
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| 「事業報告」 |
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「平成14年度環境・安全事業報告」 環境・安全講演会−地下水汚染を考える 松田 冬彦 平成14年度環境・安全担当幹事(北海道大学大学院地球環境科学研究科) 日本化学会北海道支部環境・安全事業として平成14年度は「地下水汚染を考える」というテーマで最近の地下水汚染の現状とその対策に関する環境・安全講演会を平成15年2月19日(水)に北海道大学大学院地球環境科学研究科C104教室にて開催しました。この講演会では以下に示す2件の講演を行いました。 講演1 「地下水汚染の現状について」 講演2 「硝酸汚染水浄化のための新技術−固体触媒法の可能性」 講演1では北海道におけるハロアルカンと硝酸による地下水汚染の実態ついて詳しくお話しいただきました。また、講演2では硝酸汚染地下水の浄化技術にかんする最新の研究について固体触媒による新技術を中心に詳しくお話しいただきました。約70名の参加者があり、講演後には活発な質疑応答が行われました。 |
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北海道支部 2003年冬季研究発表会 実施報告 共 催 日本分析化学会,日本化学会,日本エネルギー学会各北海道部,触媒学会北海道地区 期 日 2003年2月4日(火)・5日(水) 会 場 北海道大学 学術交流会館 〔札幌市北区北8条西5丁目〕 研究発表 一般講演 89件 特別講演 1.GC-AMS:加速器質量分析法に基づく環境化学物質の新しい起源・動態研究手法 2.高分子微粒子を利用した抗レトロウィルスワクチンの開発 (鹿児島大工) 明石 満 参加者 参加登録者 合計 244名(昨年度255名) 懇親会 2月4日(火) 18時〜 北海道大学 百年記念会館きゃら亭にて開催 2003年冬季研究発表会実行委員会 |