北海道支部2009年夏季研究発表会(苫小牧大会) 報告
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2009年夏季研究発表会実行委員長 清水 祐一(苫小牧工業高等専門学校物質工学科)

 2009年の北海道支部夏季研究発表会は,7月11日(土),苫小牧工業高等専門学校において開催されました。 開催校の事情により,例年より1週間ほど早い開催となりましたが,天候にも恵まれ206名の参加者があり,117件の一般発表と2件の特別講演が行われました。前回(2004年)の苫小牧大会の一般発表は106件,前々回(1999年)は100件(いずれも5会場)でしたが,今回は6会場で活発な討論が交わされました。発表は最近定着しつつあるノートパソコンの切り替え器を使用して行いましたが,一部小さな不具合があったものの無事に終えることが出来ました。

 特別講演は地元管内のPCB処理施設,日本環境安全事業(株)の吉本範男先生と大阪大学の山口 兆先生をお迎えして下記の演題でご講演をいただきました。  
 1.「北海道PCB廃棄物処理事業の概要」
      吉本範男先生(日本環境安全事業株式会社北海道事業所 所長)  
 2.「化学反応における軌道対称性の破れ理論−酸化反応を中心として−」
      山口 兆先生(大阪大学ナノサイエンスデザインセンター・豊田理化学研究所)  
 吉本先生はPCBの特性と工業的利用の歴史および健康被害事件と契機とした製造・使用等の禁止と長期にわたる保存の問題点などを紹介した後,法律に基づき平成28年7月までに廃棄処理が義務づけられていることおよび全国,北海道におけるPCB処理の現状について話されました。
 山口先生は,自然科学における「対称性の破れ」の考え方が重要であることを示され,先生が長年にわたってご研究された化学反応における軌道対称性の破れ理論について,その起源の紹介からこの理論がさまざまな化学反応機構を理解する上で非常に有効であることを話されました。

 研究発表会終了後,市内のホテルに会場を移し,特別講演の山口先生を交えて53名が参加して懇親会が行われました。実行委員長(清水)の挨拶後,支部長の稲辺 保先生の挨拶・乾杯で開宴し,歓談に入りました。久しぶりに会われる方も多く,会員相互の親睦をおおいに深めました。途中,山口先生から若い研究者を激励するテーブルスピーチをいただき,最後に来年の開催校である函館高専の小原寿幸先生の挨拶によりお開きとなりました。

 おわりに,夏季研究発表会の準備,実施にあたり多大なるご協力を頂きました北海道支部役員の皆様,苫小牧高専実行委員の皆様とお手伝いいただいた学生の皆さん,そしていろいろとお世話いただいた北海道支部事務局岸田さんをはじめ関係者各位に厚くお礼申し上げます。また,会場の施設,設備等で会員の皆様にご不便をおかけしたことがありましたら,この場を借りてお詫び申し上げます。

 



特別講演をされる吉本範男先生(日本環境安全事業(株))

 


懇親会で挨拶をされる稲辺 保支部長  

 


懇親会でテーブルスピーチをされる山口先生(大阪大学)


★2010年は函館にて開催予定

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