くきわかめの佃煮

春、瀬戸内の水ぬるみはじめる頃、浜辺では、腰まで海に浸かってわかめを採る漁師さんの姿があちこちで目に付きます。また港町、下津井ではわかめ干しの風景が見られるようになります。
下津井の名物というと、まず頭に浮かぶのがタコですが、春のわかめも忘れてはいけません。下津井産のわかめは、塩をまぶさず干すために、やわらかくてたいへん美味しいのです。
今回は、そのわかめを使ったちょっと珍しい料理をご紹介しましょう。
「くきわかめ」といって、わかめを取った後の茎の部分を使って佃煮を作ります。
用意する材料は下のとおりです。

くきわかめの佃煮の材料
・くきわかめ・・・・・ザルに一杯
・しょうゆ、砂糖・・・各50cc(割合は好みで調節してください)
・大葉・・・・・・・・・・10枚くらい(半分くらいは刻む)

これが生の「くきわかめ」。濃い茶色をしています。店で買っても、ザルに山盛り一杯200〜300円くらいと安いです。

 

まず、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、くきわかめをさっと湯通しします。するとご覧のとおり。一瞬で鮮やかな緑色に変わります。

 

1分くらいでザルに上げると、とてもいい潮の香りがします。
この時に茎についた汚れやゴミがあれば丁寧に洗い流します。そして流水で冷やすと、左の写真のようにまた少し茶色っぽくなります。
次に水切りしたくきわかめの茎から小さい若芽の部分を包丁で削ぎ落とします。この部分は二杯酢や三杯酢につけていただきます。

 

さらに、茎を2、3本まとめて5mm程度に刻みます。
材料が用意できたら、鍋にしょうゆ、砂糖各50ccを入れて煮立たたせます。そこにくきわかめを入れ弱火にして甘辛く煮詰めていきます。途中で大葉を数枚入れます。

合計で10分くらい煮詰めて火を止めます。
器に盛り、さらに刻んだ大葉をのせれば「くきわかめの佃煮」のできあがりです。
粗熱を取って冷蔵庫で保存すれば、2週間は大丈夫。これをアツアツのご飯にのせて食べれば、何杯でもいけます。(^¬^)ペロリ
大葉の香りと、くきわかめの食感・・・。瀬戸内の春を感じる一品です。

2001.3.24
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