★============================ Cosmy☆コズミィ/星空セラピー No.72 2005.02.28 ============================★ 季節と言葉 このところ早起きの生活が続きました。 ふつう、夜明け前は最も気温が下がります。ですから その日の一番低い気温を体験することになります。 日々明け方の空気を感じ取っていると、一言で「寒い」と言えない 微妙な差が分かるようになるので不思議です。エアコンの効いた 生活で季節に鈍くなった現代人でもこうですから、かつて野山を共に してきた時代の人々はなおのことだったでしょう。 季節風が吹き、体感的にグッと寒く感じることもあるのですのが、 それでも「あれっ?今日はそんなに冷たくないぞ」という気がする こともあります。季節の変わり目「節分」は、そんな微妙な兆候を 見逃さずに定められたものなのでしょう。実際、2月の節分の翌日 「立春」からさほどずれることなく、春めいた風を感じ始めます。 逆に、そんな季節を感じたあとにカレンダーを見て「あ、もう立春 過ぎたんだぁ」などと気付くとき、古来から伝わる節気や雑節の 言い回しの妙に感心します。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 地方によって「最低気温」というのはずいぶん違うでしょう。 たとえば冬真っ盛りの1月、沖縄・那覇の最低気温は13〜14度。 対して北海道・旭川では-12〜-13度を下回ります。もし北海道出身の 方が沖縄で暮らし始めたら、冬でも「夏だぁ」と感じるのでしょうか。 こんな戸惑いを想像すると楽しくなります。 今暮らしている土地ではなく、違う地に行ったら…そこでも同様の 季節感を味わうことができるでしょうか?きっと何年も暮らして ようやく身に付くのでしょうけれど。音楽の世界ではどんな音色でも 決まった音程として捉える「絶対音感」という能力が大切にされます。 でも季節や気温に限って言えば、むしろ土地ごとに「相対季節感」が 大切なのかも知れません。 ただ、いまでこそ北海道の方が沖縄で暮らす…なんて当たり前に あり得るわけですが、かつて移動手段が足だけであった時代は、 それほど急な生活の変化はなかったのでしょう。生まれついた村から 隣村への移動は、場合によってそれこそ生活が成り立つかどうか 命がけの選択だったでしょう。季節を感じ農事の時期を決めるのは 生活に無くてはならないものですからね。 一般に知られる二十四節気や雑節、あるいは七十二候は季節の 区切りに応じた呼び方ですね。この他にも各月の日本の呼び名は 相応の季節感を宿しています。睦月、如月、弥生、卯月…という 呼びのことです。たとえば2月の「如月」は「衣更着」の転じた もので、寒さが残って衣を重ねずには居られない様が表現されます。 言葉のあやもあいまって、あらためて日本語の美しさに捕らわれて しまいます。 外国にも季節感あふれる各月の呼び名があるようですが、ちょっと 興味深いのはネイティブアメリカンに伝わる「満月」の呼び名。 例えば1月の満月はウルフ・ムーン、2月ならスノー・ムーンという 具合です。冬の満月夜にこだまする腹を空かした狼たちの遠吠え、 真っ白な雪野原を煌々と照らす満月の冷たい明かりが脳裏に浮かぶ ではありませんか。 それぞれの国々に粋な季節感と、それを余すことなく伝える言葉が あるものですね。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 立春、雨水も過ぎ、まもなく啓蟄です。 気の早い虫たちはそろそろ飛び回っており、それを追う鳥たちも 動きが活発になってきました。 かと思えば、急に寒の戻りで雪が舞い、スノームーンどころか 月影もない雪夜もあります。 無論、自然のことだから人の決めた言葉通りにはいかないけれど、 やはり春は一歩、一歩近づいている気がします。ほら… (みゃお) ★========================= 発行:Cosmy☆コズミィ 宇宙・地球・人間を考えるメールマガジン ◎星空セラピー<21410> ◎子供ステーション<21419> ◎恋愛を見つめて<21418> ◎生命の泉<23813> ☆バックナンバー http://homepage1.nifty.com/cosmy/ ☆姉妹サイト ほんのり光房 http://www.asahi-net.or.jp/~hw9a-kbnw/hikari/honnori.html ==========================★