しかし、ちょっと乗ればわかるんですね。車は馬力だけじゃないって事が。 何かが、確かにあるんです。運転していて楽しくなるような、車と 一緒に動いているような、そんな感じがして来るのです。実に不思議です。 一体何なのでしょうか。
私の車は 1240kg もあるくせに、トルクが 15.6kg/m しかありません。 馬力も6000rpmも回してたったの 100PS です。はっきりいって、シグナルGP とか登り坂ではカローラ GT にもあっさり置いていかれます。 でも、運転している時の楽しさは、個人的にはロードスターより上です。 峠ではロードスターの方がちょっと面白いかもしれないけど。
その辺の段差を何気なく乗り越える柔らかい足なのに、コーナーでは 粘るし、120km/h を越えたあたりからビシっと安定します。その上、 常に「運転してるのは自分」という意識を与え続けてくれます。 まぁパワーはあるに越した事はないけれど、パワーと足回りとどっちを 取るかと言われたら、やっぱり足を取るなぁ。
だって、遅い奴に限って、黄色信号を無視して行っちゃうでしょ。後ろで 我慢していた車が信号に捕まるわけですよ。回りが見えてない証拠です。
ともあれ、AW の頃はすぐにプンプン怒っていたのです。ところが、 今の車に替えたら、ま、遅くてもいいか...と考えられるようになりました。 あ、それまでトロトロ走ってたくせに、前の信号が黄色になるといきなり キックダウンして信号無視でいっちまう奴は今でも嫌いです。でも 全体的に、運転中の性格がすごく丸くなりました。
なんでかなーと考えて見ると、やっぱりスピード出さなくても 運転が面白いからかな、という気がします。 目を三角にしてつっ走っている皆さんには、是非 ラテンの車に乗って頂きたい。心が平和になりますよ。