MT化、そしてなぜか16バルブ化

平行物で「型式不明」であることをいい事に、この夏から秋にかけて MT化とエンジン載せ替えを行いました。ここでは記念に経緯を書き留めておきます。 まずはじめに、パーツを提供して下さったKさん、忙しいのに作業して下さったAPRの 皆様方、そして応援して下さったAPR常連の皆様方に感謝致します。

ある夏の昼下がり

某国に半年ほど滞在している間、親戚に預かってもらっていた蕪を 久々に点検にAPRに連れて行ったときのこと。

おもむろに「エンジン買いませんか?」と話し掛けられた(この辺かなり 脚色あり)。声の主は、ぷじょを買って以来、 メイリングリストカート分科会でお世話になっているKさんで ある。

S) 「うー、確かに今のエンジンとろいんすよねー」「せめてMTだったらいいんですけど」
K) 「MTもあるよ。」
S) 「え、MTあるんですか?
K) 「あるある、S16のエンジン付きっすよ?」
S) 「ほえー、150馬力っすか(情報が古い)」
O) 「お、またはじまったな」
S) 「いいなー、でも、高いんすよねぇ。工賃とか、全部でいくらくらい見とけば良いんですか?」(既に乗り気)
O) 「うーん、ミッションとエンジン込みで、とっぱずしたオートマが売れるとして、 3、かな」
S) 「30万ですか?まじっすか?」(かなり乗り気)
というわけで、某国で耐乏生活を続けて多少成金に (だってフラン安いんだもん)なっていた私にとって、 この話はまさにツボにはまりました。

メカのH氏は「やめようよー、とろいオートマが雰囲気あって良いのに」といってたし O氏も「エーほんとにやるの?まぁうちは良いんですけどね。本気なの?」と おっしゃってましたが、その場で「ぜひぜひお願いします」と言ってしまいました。

そんなに大変じゃないだろうという、素人の勝手な思い込みがそうさせたのか、 あるいはそろそろトルコンのモヤ−っとした加速に愛想が尽きたのか、良く わからないのですがともかくお願いしてしまいました。はじめてしまったが最後、 もう後戻りはきかないというのに...

方針決定

さて、とは言ってみたものの、何をどこまでやるのか考えないといけません。 最初は、今のボディにS16のエンジンは重すぎると思ったので、MTだけもらって つけることを考えました。で、さっそくギア比を確認したところ、大雑把に 言って100km/hで3000回転、120km/hで3500回転、140km/hで4000回転という感じ でした。今ついているオートマだと、3000回転の一番燃費のいいところ(一番 トルクが出るところ)が120km/h弱となっているので、MTに変えると500回転くらい 多く回ることになります。ちなみにXU10J4/Dは最大トルクが3500回転で発生するので、 これが120km/hにセッティングされているのは実に妥当なのです。

XU7エンジンは回して乗るエンジンではないのですが、トルクバンドの2000−3000 に対応する速度域が下に降りてくると、トルクが盛り下がってつまらない3000回転 以上の領域を多用することになりそうだと思いました。エンジン音もうるさいかも 知れないし、回りたがらないものを回すのも精神衛生によくありません。そこで

「やっぱ重くなりそうだし、MTだけもらって、ファイナルだけ換えるってのはどうっすかね」
(ファイナルってのは、最終減速比を決めるギアのことです。)
とO氏に聞いてみると、
「ファイナルかえるの大変だよ。いったんばらさなきゃいけないもん。 一緒のほうが安いって」
とのお答え。さらに
「昔405のテンハチMTに変えたことあるけど、ありゃ遅かったな」
と、とどめの一撃。エンジンと一体で交換するほうが 工賃的な点から安い、しかも今よりずっと速くなると来ては、もはや 迷う必要はなさそうです。ちょっと不安はありましたが、
「うーん、それじゃ、やっぱまるごと行っちゃって下さい」
つー事で走り出しました。さぁどうなることやら...とりあえず財形貯蓄 崩しておこうっと。

いよいよ作業開始

はじめ「3週間ありゃつくっすよ」ということだったのですが、 なんだかんだと時間が過ぎていったようです。作業内容を明細から拾い出すと... などと書いてあります。が、伝票以外の細かいことが山のようにあったはずです。 例えば、ブレーキペダルを切断して上からOMPのペダルをボルトオン してたり、405からシフトノブだけ持ってきてたり、遮熱板作り直してたり 「左ハンドルだからどれもこれも全然つかないっすよー」状態だったそうです。

突貫工事でFBM!

出すときの約束として「FBMに間に合わせてねー」ということにしていたので、 「なんとか間に合わせるっす」との言葉どおり、前の日には何とか 組みあげてもらいました。メカのTさん有難う、お疲れ様でした。

しかし、S16のエンジンを載せられたスタイルと同じ足回りは 一目見てわかるほど、明らかに車高が落ちていました。しかも フル加速すると足元から「ごごご」と音が出る...「ドラシャがヤバいかもっす」 ...うーむ。元が事故車なだけにちと不安。

「こりゃ恐い車になっちゃいましたよー」との言葉どおり、加速はするが なんとも珍妙な乗り心地。「FBM終ったらまともにするからね」 「なんとか車山で会おうね」との言葉を背に帰ってきました。

さてFBM。前日遅くまで起きていたせいで、東京を出たのは昼頃。道は 空いていたけれど、バネがスタイルなまま、かつ死にかかったショックで 高速を走るのはかなりふわふわで頼りないものでした。 しかもちょっとトルクをかけると足元からごとごと音がするので、せっかくの ツインカムを全く生かせず、ストレスがたまります。

会場到着は午後3時まえ。受付はもう終っていました。さっそくAPRブースに 行くと「トン汁50円でいかがですかー」との声。はい、今年のFBM、最後の 一杯を頂いたのはこの私です。

テントでO氏を見つけたのでご挨拶。T氏は土手でお休み中でした。

O) 「おー、何とかたどり着いたか」
S) 「いやー、回すと音がするからきついっす」
O) 「やっぱドラシャかなぁ」
S) 「あと、すげーふにゃふにゃですよ、あれ」
O) 「バネ換えてショック新しくすれば収まると思うっすよ」
S) 「それと、4000巡航でKランプつくっす。」
O) 「あーあれ、バルブ壊れてましたよね。直さないと。」
S) 「ともあれ、また宜しくお願いします〜」

もうちょっとマトモな車へ

というわけで、FBM終了後すぐまた入院となりました。 ゴトゴト音の原因として、ドラシャ(=ドライブシャフト)が曲がっている 恐れもあったわけですが、結果として車高が下がりすぎていたせいだったようで、 バネを換えて車高が元に戻ったら音が消えました(ほっ)。

Xsi/S16用のバネはまたK氏に提供していただき(ありがとうございます)、 ショックはザックスをF,Rとも新品を入れました。この結果

「バネかえたら良い感じっす」「こりゃはえっす」
ということになったわけです。いやー、ようやく安心しましたよ。

ここまでで使った主要パーツリスト

良くわからないのも混ざってますが、参考まで。オイル、オイルフィルタ、 プラグなど安めのものは入ってません。
名称数量単価ノート
XU10J4/D エンジン(中古)1ひみつ初期のS16のもの
5MTミッション(中古)1ひみつ初期のS16のもの
RECYCLIN UNION17,100
Control Cable19,200クラッチケーブル
Air Resonator14,000エアクリーナ回り
Filter Air Hose13,400結構高いですね
Air Intake Pipe119,000これは高い!
Control Cable111,000アクセルワイヤかな。
Electro-Valve112,300慣性加給の切り替えバルブ。壊れてたので新品を充当。これも結構高い。
Sachs F220,000どの道換えようとは思ってましたが...
Sachs R213,000結構な出費でした。

得た物と失ったもの

そして今後の予定...まだまだ続きますよぉ

この手のモディファイには終わりがないらしいですが、今のテーマは 次の二点。
スタビがスタイルと同じ物だからかどうかは不明ですが、高速走行時に 腰砕けの印象が残っています。まえはもっとビシッとしていたので、なんとか したいですね。→なんとかなりました。走りはビシッと、でもボディはミシッと(汗)

もひとつ、重くなったせいか今ひとつブレーキ能力に疑問符がついています。 低速域ではタイヤのロックが先に来るのですが高速域ではいまひとつしっくり きません。

やっぱりホイールは15インチに変えないと駄目なんだろうか。 というわけで、この話はまだ終ったわけではなく、当分試行錯誤が続きそうです。

車検証

ところで、こんな改造をして車検は大丈夫なのか?という人もいます. 結論から言えば、大丈夫です.といっても、詳しい手続きはAPRさんに お願いしてしまったので、ここでは結果だけ箇条書きにして置いておきます. (S16の資料を陸運に送ったり、いろいろ手間はかかったそうです.いつも お世話になります.) で、車検証の備考欄には「変更登録、構造等変更検査、自動車重量税額 ¥37800、改造内容0397 原動機」という記述が追加されました. めでたしめでたし。
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