俺のDVD! 恐妻家日記

更新後に放りこんでいるだけです。


2000年

12月某日
結局、21世紀最後の映画候補として、評判の悪い
「バーティカル・リミット」。冒頭の落下シーンがすごかったので、なんだ大丈夫そうじゃん、と安心した私がバカでした。話が進めば進むほど収拾がつかなくなり、困ったらニトロ落っことしてボーンじゃあねえ……。見せ場さえ組んでればいいってもんじゃないでしょう。「スコット・グレンの奥さん発見」なんて、まるでコントじゃん。あきれて笑ってしまいました。デジタルの進化でどんなシーンでも撮れるようになったはずなのに、何でも出来ちゃうことがかえって破綻を招くとは、山岳アクションはなかなかうまくいかないようです。「クリフハンガー」を思い出す人も多いはず。そう言えばあれもオープニング落下シーン以降失速する映画でした。あ、気の毒なクライチェック(笑)とボンドガール(これは美味しい役)がうれしかった。
「垂直限界」が最後じゃあんまりだってんで、今世紀の締めくくりはナント
「バトル・ロワイヤル」。もし、製作者を教えられずに見ても、「これは深作欣二でしょ」と自信を持っていえるほど、刻印のはっきりした映画だった。ヤクザやサムライが中学生になっただけのものである。東映の波しぶきだし。ゲームのスタートまでは快調で、これはもしや大傑作か? と期待は高まったが、ドラマのダレとインサートされるセリフのスーパーにイライラし始め、最終的に若者に媚びているともとられかねない印象が残ってしまった。キタノ先生のキャラに「お父さん」をかぶせた脚色(原作を改変)はその辺が顕著に表れていると思う。けっこう居心地悪いよね。とはいえアクションはさすがに見せる。「いつかギラギラする日」での健在ぶりも感動的だったが、70歳のジジイにこれをやられちゃ誰も文句は言えないでしょう。相馬光子(柴咲コウ)が「さそり」みたいな目の芝居でよかった。ファンデーションは使っていないのか、やはり。
※追記。予告の「赤影」「溺れる魚」、など、今年の東映は一味違う! あ、でも「ホタル」があったか。

12月某日
今世紀最後に見る映画(劇場でね)が、このままだと「恋するための3つのルール」になりそうだ! だもんで現在調整中(笑)。
「鉄甲機ミカヅキ」第3夜。なんか、どんどん失速しているような気が……。せっかく援護してるのにこれじゃオレがバカみたいじゃん(よけいなお世話か)。問題はやはりドラマ。高知東生の父親の話、蛍雪次朗の元妻の話、主人公少年が未熟児だった話、白島靖代の恋人の話、中途半端に欲張っているため、どれも未消化で盛り上がりに欠ける。唯一笑いをとりたい「女子高生社長のお見合い」も、奈良沙緒里の芝居じゃどうにもならんな。肝心の特撮は予算キツメなのか、戦う場所も海の上になっちゃったりしてるし(笑)。ジラすだけジラして、結局ミカヅキが空飛んでボーンって、あんた…………。新たな敵と思しき女子高生(原史奈)を下からナメたショットが一番のウリだったのかも(笑)。

12月某日
重い「ザ・スタンド」を会社に置いてきてしまった週末、軽いものをと思い図書館で借りた
「僕の昭和歌謡史」(泉麻人 講談社)を読む。以前読んだ「失われた歌謡曲」(金子修介)とほぼ同企画。ベタベタな歌謡曲からGS、アイドルポップスへと時代が移り、泉少年も大人になっていくという、これまたノスタル爺なだけの「IN POCKET」連載エッセイであった。私はこの本で言うところのまんなかへん、「郷ひろみ」「麻丘めぐみ」「太田裕美」あたりからシンクロするんだが、「あるある」感だけで読ませるってのも、つまんなくはないんだけど、商品としては中途半端だね。これに1700円払う気にはなれん。校正も甘いし(『怪獣大戦争』にモスラは出てません)。
続いて
「子どものための護身術」(下山真二 高橋書店)。神戸の事件をきっかけに企画されたとおぼしき、「日常に潜む危険から子供が自らの身を守る」ためのマニュアル本。すみません、企画意図はわからないでもないんですが、これはスゴいトンデモ本ですぞ。前半は「誘拐」「痴漢」「カツアゲ」「イタ電」などのケースごとに対処法を考えるクイズ形式。ここまではよい。問題は中盤の「護身術・実践編」だ。写真図解で暴漢に襲われた時の「戦闘方法」を解説しているのだが、「目打ち(目をはたく)」「金的蹴り」「かぎ手手法(守るための体勢)」「小手抜き」「十字抜き」「片胸落とし」など、技のオンパレードで、そんなことホントにしたら殺されますって感じの対処法ばかりだ。写真も小学生の女の子が、怪しい男に腕を捕まれた時に、相手の手首を殺してねじあげるなんてモノばかりで、アホアホパワーに満ちていて笑うしかない。著者は小学校教諭にして少林寺拳法の遣い手だそうだ(それがオチか)。

12月某日
NHKでやってた
「悪魔の嵐」を見る。スティーヴン・キング脚本、クレイグ・R・バクスリー監督のミニシリーズ。メイン州の小さな島(ドロレス・クレイボーンがいたところらしい)に、今世紀最大の嵐が迫った頃、一人暮らしの老婦人が殺される事件が発生、捕まった犯人は町の食料品店にある留置場に収監される。犯人の男は例によってこの世のものでなく、その目的が明らかにされるまでが強烈なサスペンスなのだが、ネタが割れると途端に救いようのないヘビーな話になってしまい、後味が悪いの何の。なんだかんだで最後まで見て気持ちがどんより。治安官の妻が一見するとヒロインなのだが、実は自己チューのサイテー女で、けっこういいキャラクターであった。
口直しに
「M:i-2」の特典映像なぞ見る。ベン・スティラーがトム・クルーズのスタント・ダブルをやってる「TOM CROOZE」に扮し、撮影現場で迷惑をかけるというお遊び企画だ。バイク・チェイスの模型を前にジョン・ウーがスタントの説明をすると、「そんなのできねーよ」とビビったCROOZEが、監督に「出て行け」と叱られるシーンは爆笑ものであった。ちょっとホッとした。

12月某日
PS
「仮面ライダークウガ」を借りる。発売済みの「仮面ライダー」及び「V3」の流れの格闘物。っていうか、中身は同じだ。「V3」がある意味ケッ作だったので、それなりに期待してやってみたが、ゲームが甘すぎ、バカ度も物足りず、残念な仕上がりであった。貸してくれた会社の若人には悪いが、イベントありのチャレンジモードが30分でクリアできちゃって、エンドロールってヤバいんでないかい。シリーズ踏襲のカード集めも脱力。また、放映中の俳優の顔が使えなかったようで(声はあり)、その辺も喜べない要因か。それにしても「へえ、4800円なんだ。だったら(クソゲーでも)いいんじゃないか」、という××さん(自主規制)の判断基準が一番バカであった(笑)。

12月某日
「ザ・スタンド」を先月から読んでいるんですが、遅々としてページが進みません。いや、つまんないわけじゃないんですけど、問題はその「重さ」。ちょうど1キロあります。電車の中で立った状態で開くと、10分くらいで腕がプルプルし始めるのだ。だからついつい億劫になってしまうわけです。21世紀には読み終えますので。
最近懐古趣味に逃げているせいか、
「SFボディスナッチャー」なんぞ。一時期は名画座の定番商品だった。あの頃以来テレビやビデオでも見ていないので、実に20年ぶりくらいになる。展開のトロさがさすがに目に余るが、ペシミスティックで救いのない語り口が重く、今の気分をさらにブルーにしてくれた(笑)。それにつけても、みんな「怪しい」というキャスティングは見事。ドナルド・サザーランドがヒーロー(っぽい主役)をやってる時代があったんだよねぇ。ブルック・アダムズが角度によってはゴマキに似てチョー。

12月某日
会社泊が続く。疲れが蓄積されるようで、ジワジワだるくなってくる。さすがに年齢だーね。なのに休前日から徹夜した朝、まっすぐ帰ればいいものを、どうにもガマンできなくて、家とは逆方向の電車に乗り、飯田橋へ。ここにはなんと「名画座」がある。ギンレイホールだ。ロードショー終了からビデオ発売までの隙間のようなラインナップだが、見逃した地味目の映画を渋く組んでいるので、前から行ってみたかったのだ。ここの狭い入口をくぐるのは約15年ぶり(いや、もっとかも知れない。当時は隣の佳作座のほうが、好みの番組だった)で、入った途端タイムスリップしてしまった。古めかしい内装、窮屈な館内、硬いイス、客席後方から聞こえる映写機と空調の音、それに時代に取り残された観客層。一人で来ているのがほとんどで、昔と違うのは女性がやたら多いことか。休憩のたびにサンドイッチを食う映画青年を久々に見た。1年間通して使える会員カードが1万円。少し迷ったが今回はフツーに1500円で入る。
で、お目当ては
「ワンダー・ボーイズ」。カーティス・ハンソン監督、マイケル・ダグラス主演の小品だ。スランプの作家で大学教授の主人公が過ごす最悪の週末を描くひねったコメディで、先の読めない展開が気持ちよくイライラさせる。モテるんだけどくたびれてるダグラスがハマリ役で、薄気味の悪い青年トビー・マグワイヤ、イカレた編集者にロバート・ダウニー・Jr(再起不能なのか?)、ちょっとかわいいぞケイティ・ホルムズなど、配役も抜群にいい。ここのところアニメやバカ映画続きだったせいか、ようやくちゃんとした映画を見たって感じ。ボブ・ディランの余韻が劇場の雰囲気と妙にマッチしていた。
眠気もとれたので、併映の
「恋するための3つのルール」。なんちゅう邦題じゃ。ラブコメであることには変わりないのだが、骨格自体は「ドン・サバティーニ」「アナライズ・ミー」同様、アノ映画がアタリ役だった人たちのセルフ・パロディみたいな企画で、今回はソニー・コルレオーネことジェームズ・カーンが、組織の一員に扮し、その娘ジーン・トリプルホーンに状況を知らずプロポーズしてしまったヒュー・グラントの災難を描いた、これまた小さい映画。設定はよかったのだが、途中ホントに死人が出てシリアス要素が入ってくると、話は急に失速し、ひねったつもりが空回りするクライマックスの頃にはあくびが止まらなかった。まーでも名画座っていうのは、こういうハズレを引くことも当たり前だったんで、なんか許してしまうけどね。それにしても「英国生まれの気弱な好青年」ばっかりやってるヒュー・グラントは問題アリ。

12月某日
借り物の
「ジェット セット ラジオ」「リモートコントロール・ダンディ」をいじる。やっぱりゲームもやらなきゃね(笑)。ドラクエ終わってないですが。「ジェット」はあまり好きなタイプのゲームではないけれど、センスとノリで押し切るわりに、イヤミじゃないので面白いです。3D酔いしてたら途中で息子にとられてしまいました(サクサクやってる)。「リモート」はPSのコントローラでロボットを操縦する、という着想はすばらしいけれど、中途半端にデジャブなストーリーとかキャラデザインむずがゆくて、2体目の敵を倒したところで降板。簡単には動かない、ってところが面白かったな。続編に期待(おいおい)。

12月某日
疲れ気味で新しいものに挑戦できず、
「An American Werewolf In London」を流し見。廃盤になった北米版だ。ビスタサイズってそういえば初めてだね。字幕なしだけど全然平気。やっぱいいわ。このディスクは、入手をあきらめていたものを、e-bayの達人・雷電氏に落札してもらった。感謝。
その雷電氏が「ミカヅキ」を見て、「ガオガイガー」じゃなくて、ストレートな「イド」の話だから、クールの言ってることは違う、とおっしゃっていた。んー。「ソラリス」でも「禁断」でも、ベーシックなSFネタだってのはわかってますけどね。ジャリ番&巨大ロボというつながりから、あのアニメの方が雨宮的だと俺は思ったわけよ。まあガオガイガー見てみてよ。会社にビデオあるんだし(おいおい)。

12月某日
公開は結局来年に回された
「Chicken Run」。待ちきれずに買ってしまいました。「ウォレス」とかよりも短期間で作ったようなので、どっかで手を抜いているんだろうとタカをくくっていたら、全然そんな風には見えなかった。極彩色のニワトリ(笑)が最初なじめず、中盤は「ドラマ」なので中だるみするけれど、唐突に始まるクライマックスの「大脱走」には感動しますな。それにしてもなぜメル・ギブソン?

12月某日
注文済みだったDVDがまとめて到着。
「ジュラシック・パーク」「ロスト・ワールド」パックは予想外に画質が悪く、ガッカリ。「カリートの道」は5.1、吹替えもありで理想的なのに、なぜかレターボックス。好きな映画なだけに悔しい。豪華特典の「ファイト・クラブ」はコストパフォーマンスはいいと思うが、モロなモザイクと、別の映画のような吹替えが拍子抜け。でもいいんですけどね(笑)。


11月某日
「鉄甲機ミカヅキ」第2回。前回の初デートで、まわりからどれだけバカにされようと、付き合うことに決めた相手だったが、やはり育ちがよくないようであった(笑)。しょせんは…………。今回はドラマ重視で、憎しみや哀しみの思いが人を怪物に変える様を描こうとするが、おいおいそれってまんまガオガイガーじゃん。最近見たばかりなので、特に印象が強いぞ。アクション・シーンは、バランスよく配置しているようだが、1回目ほどのサービスはなく、先行きはちょっと不安である。予算的には2〜4で節約して、ラスト2回でいっぱい使おうって感じでしょうかね。あ、もちろん次回も見ますよ、はい。

11月某日
ジョン・ブアマンの
「脱出」をそれこそ何十年かぶりに見る。初見はテレビのオンエアで、あまり記憶がない。極めて丁寧なDVD化で、画質はいいし、音が5.1に。オリジナルはモノラルだろうが、激流の迫力がうまくサラウンドしていて、このいじり方は好感がもてる。ガキの頃はなんでネッド・ビーティが狙われるのかよくわかんなかったけど(笑)、これってムチャクチャ怖い話であるなあ。あと、バート・レイノルズの腿からはみでた肉とか、ビーティのあのシーンとか、ヴォイトの腹から突き出た矢とか、ロニー・コックスの曲がった腕とか、やたら痛そうな(って痛いよ、普通)表現が目に突き刺さる。テーマはしゃーないですね、ニューシネマの時代だからね……。いまだと「沈黙の要塞」みたいになるのか(笑)。それにしても、面白かったなあ。

11月某日
BSで録画しておいた
「帰ってきたシャーロック・ホームズ」なんて見てしまう。ん? 聞いたことないよな、この映画……ふたを開けたら思いっきりテレ・フィーチャーでした。原題はTHE RETURN OF SHERLOCK HOLMES('86 米)。IMDBで引くと、同時期に同じタイトルでジェレミー・ブレット版の本家(笑)が出てきちゃうぞ。現代のボストンで、きまじめな探偵業を営んでいたヒロイン(ワトソンのひ孫)が、生活苦からイギリスにある資産の持ち家を売却することになり、手続きのため渡英する。ところがその家の隠し部屋の中で、ぬぁんと冷凍保存されていたホームズを発見、勢いで解凍してしまう(人を呼べって!)。目覚めたホームズ曰く、モリアーティの弟にペスト菌を射たれ、当時の医学では死ぬしかなかったので、運命を未来に託したんだそうな。ほどなくして、ボストンで奇怪な連続殺人事件が起こる。ワトソン(和登サン?・笑)はホームズを強引にアメリカに連れて行って、事件解決を手伝わせることにする(出入国の描写なし)。文明に置き去りにされたホームズのリアクション(『タイム・アフター・タイム』という先達がなければ面白いんだが)と、ちょこっとしたファンサービス(注射の経験がある、とかバイオリンでひらめく)で構成されているが、事件のスケールが小さすぎて全然盛り上がらず、ショボショボで終わってしまいます。キャストはマーガレット・コリン(ID4)とマイケル・ペニントン……って華がなさすぎ(笑)。
ビリー・ワイルダー、ニコラス・メイヤー、ジーン・ワイルダーなど、パスティーシュやパロディは尽きないが、個人的にはマイケル・ケインがダメ・ホームズをやった「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」が好き。これはオススメだよん。

11月某日
セサミ・ストリートの人気者を主役にした
「The Adventures Of Elmo In Grouchland」。大好きなブランケット(邦題では毛布だけど、タオルケットだね)が行方不明になったんで、それを探しに不思議な冒険へと旅立つエルモ。かわいくてたまんないです。映画自体は完全に幼児向けに作られていて、飽きないように適当な頃合いでフィルムを止めて、アーニーとバートが解説したり、エルモが観客(子供たち)に向かって呼びかけたり、ミュージカルシーンを入れたり、とサービス満点の構成。これは見習ってもいいんじゃないの。悪役のマンディ・パティンキンが歌うトコは、あまりに上手すぎて、かえって浮いているのが笑える。バネッサ・ウィリアムズもきれいですがね。セサミ好きにはおすすめ。

11月某日
ようやく
「ドラゴンクエストZ」を始める。始めたはいいけれど、始まらないよね、このゲーム(笑)。聞き込み・イベント・バトル・聞き込み……ひたすらこれの繰り返し。それが気持ちいい人も何百万人かいるのだろうけれど、先の長さを思うとちょっと体力が続くかどうか……ねえ。ちなみただいま神の山(?)手前で、9時間くらいです(おいおい)。年内には終わらないですな、間違いなく。

11月某日
「スーパーロボット マッハバロン」を全26話見終わる。とにかくスゴイのよ、これ。予想を裏切る展開と、信じられない行動をとるキャラクターに圧倒だ。しょっぱなから笑いっぱなしだ。そのテンションがほとんど下がらず、しかも後半に入ってからヒートアップ、最後は打ち切りで知りきれトンボ! この凄さはなかなか伝えられないので、いずれ別ページを作ろうかと本気で思っているぞ。とりあえず貸してくれた雷電氏には感謝だ。ベストエピソードは第16話「密告者の海」。ったって、誰もわかんねーよ(笑)。

11月某日
「ウイルス汚染機着陸不能!」(リチャード・パリー 創元ノヴェルス)なんぞを読む。こういう小説はけっこう久しぶりだね。上下巻で1000ページ超えるような冒険小説や謀略小説は、体力的に挑戦できないので(笑)、本書(400ページ弱)はなかなか期待しちゃったんだけど、ウイルス解毒、テロリスト殲滅、旅客機救出(台風つき)とまあ、やること詰め込みすぎで忙しなく、どーにもこーにもページ数が足りませんでした。長ければいいってもんじゃないけど、短すぎてもいかがなものか……という意味のない結論。

11月某日
NHKで
「ネット・バイオレンス・名も知らぬ人からの暴力」野沢尚脚本の単発ドラマ。内容的に民放じゃ絶対ムリなテーマ。夏川結衣、北村一輝主演(野沢組?)で、他に名のある俳優が一切出演しないという、チョー地味な企画。座間市在住のバツイチ・子持ちのライター(夏川)が、自分の参加する独身者の傷の舐めあい掲示板に、自ら書き込んだ内容のことでつるし上げられる。それに怒った夏川は、主な書き込みをしていた「人物」の素顔を見てやろうと逆ギレ、ハンドルネームから推理して(笑)大阪まで出向く。追跡のディテールや、ライター描写の甘さ(道頓堀の橋の欄干にノート置いて通信してたり、グルメ取材で食する前にICレコーダに向かってコメントしたり)が目につく前半に比べ、相手(北村)の真後ろでチャットで忍び寄り、正体を明かして会話する後半は「ドラマ」っぽくて悪くはないが、結局「ネット社会への警鐘」と、「人間のコミュニケーションはやっぱり直接ね」という話になってしまうので、そんなことわかりきっているネットの住人にはなんだかなー、なのであった。ふう。問題はこれがNHKでやったということで、視聴者の大半はネットとは無縁の一般人(笑)ということになり、「やっぱりパソコンやってる人はグロテスク」みたいな印象にとらえられかねない危険を感じた。札幌で幼い娘を二人も殺した母親が、自分のHP持ってたなんて話も同時期にあったしね。

11月某日
「企画屋稼業」(阿部広樹 太田出版)を読む。すみません、ノーコメントです。笑うつもりが笑われてたって感じ。ただ、本書の中にある通り、ゲーム業界には限りなく幼稚な人種がいることだけは認めちゃおう。あ、俺もそうかも知れないし(笑)。

11月某日
休日出勤は慣れっこだから、かまわないのだけれど、さすがに立てつづけると頭も働かず、いろいろブチ切れることもあったので、腹をくくって深夜の歌舞伎町へ。まずは
「シャフト」。ジョン・シングルトンに娯楽アクションなんかできんのかいな、と観る前は思っていたが、なかなか珍味でおいしかった。得意の人種ネタ(!)がテーマに盛り込まれ、ドンパチだけの物語になっていない。銃撃戦も弾の一発一発を重く(怖く)描いており、被弾した人間がバタンと倒れる様は昨今のハリウッド・アクションらしくなくていい。主演のサミュエルのキャラもあって、マジメすぎるのが玉にキズか。特筆すべきはクリスチャン・ベール。「太陽の帝国」の少年がマザコンで差別的な金持ち息子に成長したぞ。「アメリカン・サイコ」が待ち遠しい。それにしても音楽にかなり助けられてるよな。あのイントロが鳴るだけでグっときちまう。
「シャフト」でエキサイトしたので全然眠くない。こうなりゃヤケで
「チャーリーズ・エンジェル」に飛び込む。いや、もう凄いのなんの。カンフーとお姉ちゃんだけで映画は作れるんだ(笑)。21世紀の映画は、こんなんばっかになるような気がしてならない。スカスカなシナリオなれど、バカ度が突き抜けているので、あたしゃ大満足ですがね。コスプレとお色気とアクションと、バカな会話……ヘンな説教など一切なくこれらに徹しきった作りは気持ちいいです。笑えた分「アベンジャーズ」とかより全然マシ。やるじゃん、ドリュー(いちばんオイシイとこ持っていくし)。クリスピン・グローバーの殺し屋には爆笑。続編も期待。ノリが同じならキャストを変えても全然かまわないぞ(笑)。

11月某日
タダ券をもらったので、
「ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々」を。家族・老いなどのペーソス部分が邪魔っけだけど、こと下ネタになると、気持ちいいくらい「酷い」ので、見ていて感心してしまった。また、本編107分のうち、クレジットを除く98%に何らかのエディ・マーフィが映っている、ある意味凄い映画でもある。98%ってのはウソだけど、マアそんくらいあるはず。エディがエディと会話し、ののしりあい、キスしたりまぐわおうとしたりする……見ているだけで混乱するんだから、現場はさぞかし凄いんだろうね。また一方では、一体誰がこの映画を喜ぶのか疑問が湧く。本国はともかく、日本じゃね。エディのファン?……映画館に駆けつけるほどの人が何人いるか。コメディ・ファン?……超メジャーだから敬遠するでしょ。子供が見るにはあまりに下ネタキツいしね。あ、そうか、リック・ベイカーのファンか! というわけではたして劇場はガラガラだったのでした。

11月某日
「エド・マクベインの87分署 長く暑い夜」なぞを見る。これってパイロットなの? 出所がわからないや。キャリアウーマンを狙う連続レイプ魔事件が発生し、おとりとなった女刑事がヤラれたことにより、重苦しい葛藤が生まれる、というお話。スティーブ・キャレラやマイヤー・マイヤーなど、おなじみキャラが登場するが、キャストに華がなくて画面が超地味。唯一知っているのが女刑事役のエリカ・エレニアックだが、プレイメイト→沈黙の戦艦→ベイウォッチとは思えぬスタイルの悪さ……っていうかただのデブでガッカリだ。ナードな女子大生のように見えたぞ。スリリングなところもあるのだが、キメの場面の脚本が陳腐(ラリー・コーエンだって!)で、なんともしまらないデキであった。まあ垂れ流しの2時間ドラマよりはましですが。

11月某日
拍子抜けした
「ウェットワーク」(フィリップ・ナットマン 文春文庫)。「ゾンビ」と「地球最後の男」を敬愛するホラー評論家が、俺もヤルーとばかりに書いてしまった同属本。愛はあるが術がなく、退屈極まりない。そう、「ヴァンパイア・バスターズ」に期待したときみたいな感じといえばわかりやすいかも。残念でした。

11月某日
「ライトスタッフ」の軽めな続編、とでも見切ってしまいそうな
「スペース・カウボーイ」。小林信彦が週刊文春で「年に1本見る人向け」と紹介しているが、まさにドンピシャな定義(笑)。実家の親父あたりに観せると「なかなかいいカツドウだったよ」といかにもな答えが返りそうである。バカ丁寧な特撮も含め、観客に楽しませようと作られているし(特に飛び立つまでのドタバタ)、「映画を観たな〜」という満足感はあるので、料金分は楽しめる……はず。全体的には荒っぽい話だし、よく言われているように後半の展開がハチャメチャなので、なかなか全部を肯定するのは難しいが、ここんところ非常識な映画ばかり見て辟易していたこともあり、この予定調和には安心させられた。サザーランドはおいしいよね。仕方がないことかもしれないが、出てくる女たちが都合よすぎ。

11月某日
わけあって(笑)
「勇者王ガオガイガー」なんぞを十数話見る。これ……チカチカし過ぎじゃないですか? ロボットアニメに免疫がないので、しんどいしんどい。かなり練りこまれたSF世界と「正義のために戦う勇者」がギリギリのところで融合成功。ただし、本来のターゲットである幼児〜小学校低学年は置いてけぼりにされているような感じではある。おっきなお友達向けとしてはツボなんじゃないでしょうかね。LDボックスを持ってるくらいお好きな同僚に「3分の1くらい見たんだけど、いまいちノラないんだ。この後どうなる?」と尋ねたところ、「前半でノレないんだったらムリです」とあっさり返されたので、もう見ません(笑)。


10月某日
遅ればせながら
「ハリー・ポッターと賢者の石」。こんなにルビだらけの本は「五体不満足」以来か(笑)。ちょっと超訳っぽさがあるけれども、アップテンポな展開と核になる魔法世界の魅力で、あっという間に読んでしまいました。イマジネーション豊かな活字表現はまだまだ大丈夫、って感じです。逆によほどセンスがないとビジュアル化は難しい。ダサい映画ができないことを祈ります。コロンバス、あんたのことだぞ。

10月某日
ちょっとズルして
「カル」を見る。視覚に訴える猟奇趣味はけっこういい感じだったが、話の骨格が甘くて後半興ざめした。「セブン」「CURE」を期待すると(以下ネタバレ反転注意)「氷の微笑」だったって話。女の過去が明かされた時点でわかるよね。へたれ刑事をだますところが「氷〜」と同じなんだが、共犯者含め登場人物みんな行動が甘い。わざわざ計画するような殺人か? 見ているこっちが歯痒いぞ。それにしてもなぜそんなにモテる、ハン・ソッキュ。シム・ウナはかわいいっす。

10月某日
国内版も出てしまった
「Muppets From Space」を見る。すみません、大笑いしました。ゴンゾは自分の種の起源に疑問を持ったところ、宇宙からの啓示を受けて、何者からか「迎えを待つ」ことに。これに気づいたMIB風組織が彼を拉致、こりゃいかんとマペット仲間が救出、最後は意外な来客が……というジャリ向け映画なのだが、家族がしっかり楽しめるように笑える個所が幅広くて感心する。「未知との遭遇」もビックリのUFOなど視覚効果も見所。

10月某日
時間がないが、このままだと壊れそうなので、とにかく1本だけ見ようと決意。「五条」と両天秤の結果
「バトルフィールド・アース」を選択(笑)。底抜けには違いないけれど、ワーストと言い切るほどではない中途半端なデキでした。笑えない分かえって不満が残る。宇宙人があまりに脳タリンなのにあきれ、哀しいくらいヘボな演出(特に前半)にため息をつき、時計を見ること数回。「猿の惑星」かな、と思っていたら後半「ヤマト」か「ID4」みたいになるぞ。最後は「犠牲」と「愛」で拍手パチパチなのでした。トラボルタ星人やヒーローの器には程遠いバリー・ペッパーよりも、トンマな副官を嬉々として演じるフォレスト・ウィテカーが恐ろしいです。

10月某日
今年の乱歩賞受賞作
「脳男」(首藤瓜於 講談社)にガックリ。自分はわりと寛容な方ではあるが、今回に限っては我慢できないデキ。爆弾魔逮捕現場で遭遇した男の謎を探る、という出だしは快調なのに、その先がまったくいただけない。男の出生の秘密に迫るスリラーが、中途から爆弾魔との再対決でアクションになるあたりが、惹句にある「新感覚」ってことなんでしょうか? 「自閉症探偵・世直し君」と名づけて、シリーズ化でもする気なのかしら(やる気満々のラストだし)? 乱歩賞の権威云々を語るつもりはないけれど、いくらなんでも(去年の愚作も含め)この調子だとホントに見放されちゃうよ。まー同社のノベルズみたいにむやみに長いのもどうかと思うけどさ。
あと、気になったのが読点を使わない文の多さ。例えばP78−79だけでも、
「一年も経つと真梨子は子供たちのあいだにまったく違和感なく溶けこんで一緒になって泣いたり笑ったりしていた。」
「それまでどれほど熱心に話しかけても顔さえ向けようとしなかった子供が向こうから話しかけてくるようにさえなった。」
「空になったグラスをスプーンでかきまわしてグラスの内側に残ったアイスクリームをなんとかすくいとろうとしていた玲子がようやくあきらめて顔を上げた。」
と出てくる。朗読は拷問だ。この作家は文節というものを勉強しなくてはならないが、それ以前に編集者がアカ入れようよ。
こんなの選ぶくらいなら、「受賞者なし」にする勇気。
続いて
「光源」(桐野夏生 文藝春秋)。「OUT」とかを期待すると肩透かしのノンミステリー。登場人物全員がエゴ丸出しの下衆野郎ばかりで、うんざりするほどイヤな話なのに、巧みに読ませてくれるのはさすがプロ。独立系映画製作の現場で、作品にすべてを賭ける女プロデューサー、その元彼氏の撮影監督、素人のくせに身勝手な若手監督、見栄っ張りの主演俳優、裸で起死回生を狙う元アイドルなどなど、各人の思いが錯綜して混乱に陥る……どっかの映画で見たような筋だね。品がなさすぎること、映画業界に愛がなさすぎる(笑)ことを除けば、まあ読める小説デス。ただ、どうしても気になった個所がある。撮影監督・有村(架空の登場人物)が米国修行でヴィルモス・スィグモント(ジグモントね)に弟子入りし、「シャドー・メーカーズ」(実在。未公開)の撮影現場で教えられるシーンだ。ジグモントはきっちり「自分自身の光源を考えるんだ、映画のために」とセリフまであるぞ。それ、いいのかよ、許可とってんのかよ。知らないと思ってばっくれてんじゃねーだろーな。モデルのいそうな国内の登場人物はすべて「ご想像におまかせします」なのにねェ。作品のテーマにも触れる重要な部分だけに、気になるったらありゃしない。

10月某日
お待ちかね(笑)の
「鉄甲機ミカヅキ」がスタート。もう終わった感のある雨宮慶太が吹っ切れたのか、なんとも気持ちのいい一発。いろんなとこから素材を集めたゴッタ煮だけれど、マズい料理ではなかった。金もけっこうかかってるし。展開は未知数だが、第1回目のテンションは高かったので期待できそう。といってもあと最終回まであと半年かかるのか……。それにしてもノーマークでしだ。
水曜深夜の
「ハイ・インシデント/警察ファイルJ」はドリームワークス製作の警察署版「ER」みたいな話。地味だけどおもしろいです。5年前のドラマなので、今をときめく俳優がゲストで出てます。この間はミーナ・スヴァリとルーシー・リュウを発見。ハマりそうです。
続いてわりとどーでもいい話。先日、調べ物をしていたら、萬年テレビ亭というページにぶつかった。日本文芸社ホームページの中にある有料サイトである。なんでも、最新テレビ情報をお金をとって教えてくれるそうだ。そんなものにお金払う気はないが(笑)、どんなノリなのかと無料コラムを読んだ。いやー、笑ったね。阪本悠とかいう知らない人が週刊ペースでテレビ感想文を書いているんだけど、これがもう……。ちょこっと無断引用(すみません)すると、「(クロスファイアは)ガメラシリーズで評判の金子修介監督、東宝初見参。」どういう意味でお使いかわかりませんね。東宝で映画撮ったって意味? 東宝系邦画 劇場にかかったって意味? どっちにしろダメじゃん。さらに「おはスタの番組名物〜派手な黒タキシードに忌野清志郎氏チックなメイクのゾベッカ氏」。初めて見てビックリしちゃったのカナ〜。それは大間違いゾナー。 その他固有名詞は誤植だらけである。誰だ、「豊川悦治」「飯田譲二」って。それほど面白くないし、別にいいんですけどね。かりにも出版社のページなんだから、校正くらいしなよ……て思った。笑止。

10月20日
知人主催の劇団なのぐらむ公演
「Honey Pie」にご招待いただく。さびれた居酒屋を舞台に、近所の客たちが繰り広げるドラマ。ミステリでいうところの異色短編というか、奇妙な味というか……。観劇後泥酔(理由はアレだよ、アレ)。

10月某日
衝動買いした
「野性の証明」。うーん、思い出すねー、若かりし頃。映画+本、CMに音楽と、今なら当たり前のメディア商法が当時はあまりにも鮮烈で、思春期の私はとことん踊らされたもんです(身に覚えのある人も多かろう)。横溝、森村はもとより、高木彬光、小松左京、大薮春彦、筒井康隆、眉村卓と読み漁り、ゴジラ以外にも日本映画はあるんだ、と認識させられたのもこの辺から。「バラエティ」なんて雑誌のおかげで、丸山昇一に傾倒することにもなるんだが、それはまた別の話。で、この健さん主演の大ヒット作ですが、やはり最後の30分がハチャメチャなので、底抜け映画には違いないものの、脳裏に甦る様々な思い出がひたすら甘酸っぱく、決して悪いものではなかったのでした。くぅー、いいねえ町田義人。
DVDは画質はまずまずですが、ヘンにいじくられた音がヘボい。

10月某日
「骨の袋」(スティーヴン・キング 新潮社)をようやく読み終える。サスペンス・ロマンでベストセラーを書く作家が、妻を失ったことで小説が書けなくなり、ひきこもった別荘で出会った怪異現象から始まる長大な物語。前半はじわじわだが、田舎で出会った母子の事件に巻き込まれてからは、主人公がまさに書くようなロマンティックな展開になり、後半はドワワワーと畳み掛けるような真相暴き(それもかなりイヤな話)になだれ込む。その辺がちょっと説明過多のような気がするし、最後の「実はこうだったんだ」問答は、構成としていかがなものかと思ったが、この長さを読み切らせるストーリーテラーぶりは健在。まあ満足しました。「シャイニング」を期待しないほうがいいかもね。

10月某日
テレビで「ナインティナイン岡村inライオン・キング」を見て笑う。このシリーズは毎回楽しみにしているのだが、今回の相手は天下の「四季」である。いくらCXがらみだとはいえ、「聖域」に踏み込むのは見ていてハラハラするよな。ウラはいろいろあるだろうが、バラエティ番組としては秀逸です。ちと長いけど。

10月某日
HP開設以来、「譲ってください」メールが5通に達しました。その記念もこめ、あらためて
「マッドマックス」。最後に見たのはもう10年以上前のことになるので、かなり久々ってことになります。その間に自分が子供を持った分、怖さは倍増でした。今回は例のオーストラリア英語版(えへへ)。マックスのかみさんが、「あなたに夢中」と伝えるシーン。階段の上から呼び止めるのに、吹替米語だと「ヘイ!」なのが、原語では「オイ!」となってて、ちょっと笑いました。あ、ついでに言っておきますが、このDVDは譲りません。

10月某日
既に見た人々が口を揃えて「ある意味見なきゃダメ!」と言う。それでも食指が動かずに敬遠しつづけていた
「ホーホケキョ となりの山田くん」とついに対面した。オンエア録画を見ただけなんだけどね。言葉を失いました。ジブリ・アニメの説教臭さの集大成、というか、21世紀への新しい波? 敬服すべきテクニックの向こう側で、「本当にこれでいいのか?」と悩み続ける現場の叫びが見え隠れする。すべては企画にGOをした人間の責任。

10月某日
オールナイトでハシゴ。まずは敬愛するヴァホちゃんの
「インビジブル」。ショッキングな冒頭から快調にスタートするが、モタモタした前半、主人公が狂うディテールの不足、閉鎖環境での「エイリアン」戦の唐突と、これだけ金かけてこの程度かい! ってくらいひどいストーリー(脚本)ではあるが、元々「超B」な資質のヒトなんだからしょうがないよね。気持ちのいいヤリスギ感は相変わらずで頼もしいです。でもエリザベス・シューの大根が露見したのはツライなぁ。
続いて
「X−メン」。ジジイがケンカしているだけの超大作。いくらでも面白くなりそうなのに、どっかガマンしているような映画。ハジけるのが照れくさいか、ブライアン・シンガー。スケールもでかそうで、実際にはお姉ちゃん一人誘拐するだけの話なので、まるで「仮面ライダー」……あ、いいのか、別に。 見所は「ゴールデンボーイ」の元ナチ将校が、被迫害のユダヤ人を演じてるとこくらい。

10月某日
本国で新作「Almost Famous」がヒット中。待ちきれなくて
「シングルス」を再見。やっぱいいよね、キャメロン・クロウ。どうすれば観客を乗せられるか、よく知ってるわ。まあ複数男女の恋愛コメディで、割と甘口の話なんだけど、日本のテレビドラマはけっこう参考にしていますよ、これ。

10月某日
気持ちよく遊んでいるのが
「風来のシレン2」。最初はコントローラが大きすぎて戸惑ったが、そんなことなかったです。きっちり64にもハマっているじゃない。今回の趣向は「城を作る」こと。ダンジョンで材料を集め、コツコツ組み立てるのだ。途中で鬼が攻撃してくるんだけど、しょぼい材料で作ってると、アッサリ壊されたりして、もう泣きそう。当分ハマらせてもらいますわ。

10月某日
久しぶりに購入した「ミステリマガジン」11月号。特集は「スパイ大集合」。ボンドとそのライヴァル、という企画じゃ黙っておれん。DVD宣伝もからめた映画と小説のリスペクトなんだけど、まーヌルいったらありゃしない。ライヴァルに関するデータは中途半端で、かわりにエッセイと称する駄文が居並ぶ。中でもオースティン・パワーズ称賛しまくって大はしゃぎの杉江松恋とか言うヒト(誰?)、ボンドの存在や秘密兵器の揚げ足をとったものの最後に謝ってお茶を濁す堺三保、それに渡辺祥子サンの「M:i−2でトムくんはボンドをやりたかったのかしらん」話は噴飯物。井上一夫氏の翻訳こぼれ話が面白くって物足りないだけに、焦点が絞りきれなかったのが惜しい。ボンド自体が超メジャーなんだから、もっとコアなところ(執筆者)をつつけなかった編集者のミス。

10月某日
堤幸彦演出
「ブラックジャックU」を見る。原作エピソードを盛り込みながら、ちょっとヘンなBJ像が出来上がっていて興味深かったが、後半ベタベタで流れるのはちょっとね。そこのところ、朝日新聞の批評と同じです(笑)。
医者といえば
「ERX」も終わりましたね。このシーズンは結局、ロス先生退場のためにだけ仕組まれたものでした。やめてもなお電話やファックスで存在をアピールするのはまるで亡霊だな。最終回、醜悪なまでに年老いたテリー・ガーが出てて唖然。
終わったといえば
「私の青空」。朝のテレビ小説なんて、「鳩子の海」以来だよ。これもひとえに主役の太陽くんがウチの息子と同い年だったからで、前半は未婚の母の子育て奮戦と父親と和解するまでで何とか見られたものの、後半はダメな男女のひきずった話に陥って、最後はどうでもよかったです。松尾れい子の「現代風失礼で身勝手な女」が面白かったですな。


9月23日
幕張の東京ゲームショウ。業者日にはわざと行かなかったっす。子連れというのも大きな理由だが、やはりゲームヲタやチビッコどもの反応をダイレクトに見るほうが面白いわ。したり顔でしゃべってる小僧の会話とかね。あと、すっげームカツいたことがあったんだが、書く前に雷電氏の許可を得ねば……。
(追補)雷電氏と協議の結果、上記のムカツク話は取り下げることにしました……。

9月某日
愚作の誉れ高い98年版
「サイコ」を見る。ここまでナンセンスな企画は前代未聞。脚本も舞台設定も音楽も同じで、現代の役者を使いカラーで撮り直すのだ。104分の間、悪い冗談につきあわされている感じ。ただし、このアホらしさを語るには一度は見ないとダメ。また、DVD特典のメイキング「PSYCHO PATH」は全編「言い訳」で爆笑間違いなし。
ちょっとショックを受けてしまったので、
「アルフレッド・ヒッチコック&メイキング・オブ・サイコ」(スティーブン・レベロ 白夜書房)を読む。「シャワー・シーンの演出をホントは誰がやったか?」とか、「コントロールされた告知方法」など、まとめて再確認。笑ったのは脚本のジョセフ・ステファーノがその後「サイコは俺の作品」をウリにして仕事を続けたことが、原作者ブロックを怒らせた話。お互いの気持ちがわからんでもない(笑)。これを読む限りでは、現在クラシックとなって映画ファンを魅了するこの映画が、低予算・短期製作でしかも一発狙いのイベント映画であったことがわかる。やっぱり今頃いじっちゃいけないんだよね。リチャード・フランクリンの「サイコ2」で、モノクロ・モノラル→カラー・ステレオになる冒頭はリスペクトとして歓迎できたが、98年のレプリカ・リメイクはまったく意味がないことを痛感。ここまできたら、オリジナルも見ようとDVDで再見。本編はもう確認の作業でしかないが、特典のメイキングや予告編などを堪能する。中でも「メイキング・オブ・サイコ」は95分もある大作VTR。本と被る部分が多いので単調だが、葉巻を片手にすっかり巨匠気取りのクライブ・バーカーとか見られて笑えるぞ。本編も含めて、アレと思うような字幕があってちょっとイヤ。

9月某日
輸入DVDで
「超級學校霸王」。「ストリート・ファイター」を中心に、マリオやドラゴンボールといった日本のジャリカルチャーを詰め込んだ、香港ならではのバカ映画。ストーリーは「ターミネーター」がベースで、未来から来た超人刑事と悪将軍の手下が、未来の命運を握る高校生(ただし低脳)をめぐって戦うというベタなもの。ひょうきん族かと思うようなチープさだが、アイディアが息切れせずに連発するので、最後まで笑ってみてしまいました。劉コ華(アンディ・ラウ)、張學友(ジャッキー・チュン)、任達華(サイモン・ヤム)、邱淑貞(チンミー・ヤウ)、郭富城(アーロン・クオック)、鄭伊健(イーキン・チェン)という、大スターがバカ爆発させてるので、香港映画ファンは見なきゃ損。監督は「シティ・ハンター」「ゴッド・ギャンブラー」の王晶(バリー・ウォン)。あ、だからストU……なのか?

9月某日
ベッソンの
「ジャンヌ・ダルク」を見た。僕がフランス映画アレルギーなのは、出てくる女が高確率で気が狂うところに要因があるのだけれど、ここでは極め付きのキチガイ女が出てきます(アメリカ資本は入ってるけどね)。神に啓示を受けたと思い込んだ乙女が大軍率いて、百年戦争の劇的ヒロインになる……はずが、英国を撤退させた後、「お前ちょっと変だよ」とみんなになじられて火あぶりにされる壮絶な話。合戦のシーンとか大迫力なのに、頭からジャンヌは「テンションが異常に高くてオツムがおかしい女」としか描かれず、共感を得ぬまま終わってしまうから、なんだかなー、という印象。そう言えばニキータやマチルダもちょっと頭がおかしいところあったよね。頭から2時間まではとりあえず見ていられる。

9月某日
TXで
「ブラック・ライダー」をやっていたので、思わず録画して見る。 今をときめくトミー・リーがFBIに雇われたフリーの奪還屋(まあ泥棒野郎です)を演じ、車泥棒組織に奪われたスーパーカーを取り戻す。彼は別の仕事で盗み出したテープを偶然その車の中に隠していたのだが、これが組織に盗まれてしまい、慌てて取り戻しに出かける、という極めてマヌケな行動理由が笑えるぞ。1回寝ただけで寝返る育ちの悪い組織の女(リンダ・ハミルトン)、その女を変態的に愛する組織のボス(ロバート・ボーン=矢島正明)、やられるためだけに出てくる小悪党など、 突込みどころは満載なのに、お昼のロードショー枠としてはピッタリの素材で、文句のつけようがない。それにしても懐かしいなぁ、ハーレー・コックリス。「バトルトラック」での紹介方法が「帝国の逆襲」第2班監督で、皆で応援した記憶があるぞ。最近聞かないな、と思ったら主にテレビで活躍中らしい。最近作はケーブル用の「Pilgrim」というタイトルで、レイ・リオッタ主演のフィルム・ノワールらしいぞ。ちょっと見たいよねー。

9月某日
「合言葉は勇気」ようやく終わる。つまらなくはなかったのだが、全体的に間延びした展開で、毎週イライラしながら見ていた。11回ではなく、5回くらいに縮められたら傑作になっていたかもしれない。このドラマの真骨頂は後半の公判(シャレ?)部分にあり、舞台のようなテンションが保てた場合は、とめどもなく面白さが持続する。最終回はやや冗長だったものの、最終回にだけ出てきた杉浦直樹の飄々ぶりが感動的なまでにおかしく、やはりテレビドラマにはこういう人材が必要なんだな、と改めて思う。ジャリタレがホレタハレタするだけのドラマの中で、大人がつきあえる企画であったことは喜ばしいが、絶賛するほどではなかったな。
かわって翌日、
「トリック」も終わった。売れない女手品師と超常現象を信じない大学助教授が手を組んで、難事件を解決するミステリードラマ……なんて最初は企画書には書いてあったんだろう。が、論理的解決なぞハナから目指しておらず、登場キャラクターがボケ倒して(主人公コンビは壮絶なダブル・ボケ)暴走、しまいには南の島で宝捜しというぶっ飛び方。堤幸彦だけに最近の「ケイゾク」「池袋」ノリを取り込みながら、地味目なキャストを確信犯的にいじりまわして、カルトなテイストのヘンな作品が出来上がってしまった。阿部寛が抜群。これ、ビデオ化してから、人気出るよ。お手軽な研究本とかも出るんだろうね。

9月某日
「60セカンズ」見る。こういう映画ばっかり見ていると、人は確実にバカになるぞ(笑)。速いカット割りと鳴りっぱなしの音楽、俳優の芝居はアップにキメ台詞ばっかし。監督より編集の方が重要なブラッカイマー作品。今回はカーキチ野郎ばっか集めたイカレた泥棒映画だ。とりあえず最後まで見られることは出来たが、劇場を出た途端に端から忘れていく内容でした。 それにしても兄弟仲良くでみんなで拍手、ってのは頭悪すぎ。
ニコラス・ケイジは元悪党で、最後まで「いい人」という設定なのが笑えます。スターは大変だね。

9月某日
オンライン配信された新作中篇が、英語圏以外の地域で出版可能になったらしく、突如書籍として登場した
「ライディング・ザ・ブレット」(スティーヴン・キング アーティスト・ハウス)を読む。母の危篤の知らせを受けた大学生アランが、病院に向かうためヒッチハイクした車の運転手は……という、トワイライト・ゾーンのようなお話。グロテスクなホラーを期待していたら見事に交わされてしまった。ダメじゃないけど、この装丁・34×14で128ページで1050円てのは高いわ。だって30分で読めちゃうよ。

9月某日
「U−571」に燃える。やや大味なのはラウレンティスだからか? でもラウレンティスの割にキチっとしてるのは、監督(脚本も)の手腕。「ブレーキダウン」もまぁまぁ面白かったが、今回はバジェットも格段に上で、底力のあるところを見せ付けてる。とにかくデキのいい冒険小説を映画化したかのようなプロットがいい。「Uボート」もかくやの潜水艦内描写で観客は追い詰められるが、そこからの回避がヒロイックに盛り上がるので、アドレナリンがドピューっと脳内をほとばしるって感じです。ただハリウッド映画なので「Uボート」のような悲壮感はなく、犠牲は出るにしろ必ず助かるのがわかってしまうのが弱点か。あ、でもあのラストは助かるかどうかわかんねーよな。ちょっと怖い。

9月某日
「狂っちゃいないぜ!」をビデオで見る。1月に公開されていたとは知らなんだ。作劇のうまさであっという間に引き込まれてしまった。航空管制官という知られざる職業のストレスがカラっとした笑いで綴られる中、ライバルと家庭と下心に押しつぶされて、かなり神経のまいった主人公が奔走する。慌てふためくその姿や、周囲の変わった人々の描写が、なんとなくウディ・アレン(それもよく動く)を連想させる。サゲは甘口だけどね。シミュレーション・ゲームのように描かれるレーダーのCGが秀逸。さらにアンジェリーナのバストは壮絶。
それにつけてもジョン・キューザック。いい役者なのに、アクも無害もないキャラが災いして日本ではとんと人気がない。最近こそ「コン・エアー」なんてドえらいメジャー大作に出ちゃうのはいいが失敗してるし(笑)。こいつ(年下だしな)はティーン映画の頃からけっこう好きで、「セイ・エニシング」、「シュア・シング」とか未だに印象強い。最近では「ポイント・ブランク」(ビデオのみ)がキたんだけど、今年は「マルコビッチ」と「狂っちゃいないぜ!」で当たって俺的に登りつめたな。がんばれー。そう言えば同じ顔した姉さんが元気ないぞ。

9月某日
集英社から出ていた「悪魔の種子」は20年以上前に図書館で読んだきりで、ほとんど忘れていた(映画の印象が強いよね)。でもさすがにココまで違うかってくらい違ったのが
「デモン・シード完全版」(ディーン・クーンツ 創元SF文庫)。プロットだけ同じの完全な新作、と考えていい。現代を強調するために、ウィノナ・ライダーとかミラ・ソルヴィーノといったハリウッド女優を引き合いに出したりするあざとさは苦笑するが、人工知能のサイコスリラーとして、「B」な匂いをプンプンさせながら、一気に読ませるクーンツならではの一発。それにしても24年前に書いたものを、もう一度書き直すってスゴイ。

9月某日
あ、もう9月じゃん!
ビデオで
「御法度」。なんだよ、小品だけどおもしろいじゃん。このストーリーをヘボ監督が撮るとトンデモ映画になるが、やはり格が違う。鬼才の醸し出す、妖しくも不気味なドラマに終始釘付けだった。役者はさすがに厳しく思えたが、かえってサイコな雰囲気が出ていて、それはそれでよかったのかも。続いて「コモド」。マイケル・ランティエリだけにミニ・ジュラシックパーク。正直話はどうでもいいくらい退屈で、期待はオオトカゲ描写に絞られる。その部分においては「おおっ」と思わせる見せ方があるので文句はないが、ディスクが欲しいとか、そういう気分にはなりませぬ。それにしても特撮マンの監督作って考えさせられます(笑)。

9月某日
単館嫌いが災いしてギリアムを初めて劇場で見逃した……
「ラスベガスをやっつけろ」。いや〜やっつけられました(笑)。ギリアムらしい濃い映画ではあったが、共有できるものが少ないので退屈な2時間であった。ハンター・S・トンプソンやら、「1971年は神が創造をしくじった年」やら、ゴンゾー・ジャーナリズムやらに関しては、ドラッグとミュージシャンの名前並べて悦にいるサブカルさんにおまかせしましょう。


8月某日
僕の好きなものが全て詰まっている
「リトルショップ・オブ・ホラーズ」がようやく発売。フランク・オズのコメンタリーで再見。オードリー2の歌う様を24、16、12フレームで撮りわけた話には呆然。もう魔法としか言いようがない。シーモアとの掛け合い1シーンに5週間だもん。

8月某日
意図的にRPGをやらなくなって久しいんだが、息子様にせがまれて
「マリオストーリー」。やることが多すぎてしんどい昨今の大作RPGとは異なり、一本道のお使いパターンで、初めてのお子様にもすんなり受け入れられるシンプルさ。絵本のような画面と優しいキャラクターに、ついほのぼのと吸い込まれてしまいました。息子様のプレイを手伝っているだけなので、ヒッジョーに展開はのろいです。3週間でまだスター4/7。

8月某日
「忍法八犬伝」を読み、その奇想に驚く。だって里見八犬士が歴史上実在したことになってて、その息子たちが忍者の修行していたって話なんだぜ。大胆でしかもべらぼうに面白い……。次も行きます。

8月某日
すこぶる前評判がよろしいので、もしかして、と期待して見た
「ホワイトアウト」。これが大ヒットというのだから、困ったもんだ。
この映画は95%が「ダイ・ハード1、2、3」と「クリフハンガー」である。そもそも原作がそういう内容だからなんだけど、あれは小説だからこそハリウッド映画との比較を避けられたわけで(実際面白いです)、それを映像化すると「まんま」にならざるを得ないらしい。で、残りの5%が「情」という日本映画のベーシックな部分で、ここのおかげで「日本映画にしてはすごい」と容易く騙されてしまうってわけだ。アクションや雪の撮影で見せ場はがんばってるのに、いいところになるとこの5%がちょこっと顔を出して足を引っ張る。性格がまとまらない(錯乱しているからいいのか?)主人公、都合よく仲間割れするテロリスト、ステロな警察や国の対応、お気の毒にすべてが裏目。そうそう、ラストの署長のセリフは不要です。コンパスのシーンだけでいいはず。なんかその辺がテレビドラマ。あ、別にいいのか……。

8月某日
DVDで
「遠い空の向こうに」。夜中に大泣き。父と息子という普遍的なテーマ。10年前だったら「けっ、感動おしつけんじゃねーよ」と捻くれるところが、今では自分が父親だったりするもんで、これはどうにも涙腺がゆるくなる。あえて文句をつけようとすれば「良い映画すぎる」ってことか。

8月某日
生まれて初めての「盆休み」で呆ける。家にいても暑いので、スケジュールを絞って映画のハシゴ。まずは
「英雄の条件」。フリードキンのまじめなドラマ作りがヘビー。答えの出ないテーマなので、脚本が苦労している。ある程度予想つくとはいえ、おじさん二人の芝居が納得できるので、悪くはなかった。戦闘シーンは「プライベート・ライアン」の弊害。引き続き「タイタンA.E.」。これはあきまへん。テクニックはすばらしいのに、ストーリーやキャラクターにほとんど共感できないので、空回りしまくり。中だるみもひどいしね。しかしながら、クライマックスのアイス・クリスタルのシークエンスは秀逸で、ここは必見です(このへんがハリウッドの底力)。雷電氏も書いていたように、これはモロ「カーンの逆襲」ですな。でもって、最後に今年のワーストを「嵐の映画」と争うことになる「さくや・妖怪伝」。「特撮はがんばっているんだけどね」なんて決まり文句しか言えない状況はもううんざりじゃ。これ、本当に世界配給するんすか!? やめときましょうよ。笑われますよ。なにせ、劇映画になっていませんから。脚本不在、シーンもつながらないし、第一ドラマが組み立てられてない。妖怪の造形もアレじゃあねぇ。ダイモンがいつ出てくるのかと思いましたわ。俳優もダメだし、松坂慶子と千秋の歌には脱力です。安藤希は楽しみにしていたんだけどねぇ。しゃべんなきゃいいのに(笑)。

8月某日
所沢の航空発祥記念館で
「老人と海」。IMAXなのに、東京近郊ではここでしかやっていないので出向く(といっても自宅から30分くらい)。わずか23分の短編ながら、信じられない仕事をしていて戦慄する。でもなぜヘミングウェイなの? という疑問がまとわりついてしまった。本編の前につく、「ヘミングウェイ・ポートレイト」という、すっげー中途半端な「知ってるつもり」のせいなんだが(笑)。

8月某日
ここのところ連続のヤマプー
「くノ一忍法帖」(講談社文庫)。高校の頃、いったいナニを目当てに読んでいたんだろう(笑)。性と血のアクションが、抵抗なく脳に入ってくるこの心地よさ。次はどれを読もうかな。

8月某日
うわっ、もう8月じゃん。たまには涼やかな映画を、と思い
「パーフェクト・ストーム」。いやー、熱くなりましたねー、今年のワースト1決定です。ネタばらすので反転ご注意願いますが、この映画「事実を元にした」と銘打っていますけれど、生存者が「ゼロ」なんですよ。映画の中で起きた事が本当にあったなんて、誰が伝えたんでしょうかね(笑)。クルーニー船長が無理矢理出航した漁船、彼らを待つ港の人々、クルーニーのライバルである女船長、沿岸警備隊、ヨットクルーズの素人、お天気キャスターといった人々が史上最大の嵐に巻き込まれ、それぞれ危険にさらされるんだけど、ストーリー上これらがリンクしなくてはドラマにならないのに、ほとんど交差しないので、ぜーんぜん面白くならないです。ヨットを救助した警備隊が、「次はカジキ船(クルーニーたち)だ!」と発奮しますが、結局助けに行かないんだよ。あきれて笑うこともできなかった愚作。「ダンテズ・ピーク」や「アルマゲドン」はバカ笑いできただけマシ……。
あまりに気が滅入ったので、淡い期待を胸に
「ジュブナイル」を続けて見る。もしかしたら、泣けるかも……なんて考えは甘く、開巻1分でガックリコ。古今のSF映画やらアニメやら少年少女の冒険やら色々詰め込んで、最新のCGとかバンバン使ってハリウッドに負けないモノを作ろう、という企画はいいでしょう。実際クライマックスのアニメーションはなかなかよくデキてるしね。ディテールをきちんと積み重ねて、盛り上げていってくれたらよかったんですが、物語の表現能力が非常に低いので、何一つ共感を得ないまま、独り善がりに終わっちゃう。しょせんCMやら映像の人たちで、数秒の中で優れたものを制作できても、100分のドラマを組み立てるのはムリなんでしょうか。こんな脚本にOK出すから、東宝のSF(怪獣含む)はヘボヘボなのよ。野外撮影の美しさ、鈴木杏(&緒川たまき)の華など、見せ場はたくさんあるのに、どうにも歯痒くて、その後泥酔。
「シックス・センス」をDVDで再見。仕掛けを確認したりして楽しんだのはいいが、特典のインタビューやら未公開シーンの紹介に監督が出てきてしゃべくるのだが、これがもうムカツくくらいはしゃぎすぎ。当たった映画だから自身満々なのはいいけれど、自分で「名作」と言い切るのはいかがなものか(笑)。


7月某日
たかをくくっていた
「シュリ」に、してやられる。マジ泣きそうでしたわ、おしまいの方。最初女優の印象が薄くて、なんでこの情報部員はわかんねえのか、と思っていたが、途中で(反転注意)二人一役で一人二役を似た顔の女優にやらせてると気づいて、アホは俺だったと知る。お話の骨格はベタベタのメロメロなんだけど、銃弾の一つ一つが重く、笑って逃げることができませんでした。もう一度見ようっと。

7月某日
最近のヤツは字幕が出ないんで二の足を踏んでいた
「Saturday Night Live: The Best Of Chris Rock」「Saturday Night Live:The Best Of Steve Martin」「Saturday Night Live: The Best Of Dana Carvey」「Saturday Night Live:The Best Of Chris Farley」「Saturday Night Live: The Best Of Dana Carvey」をぶっ続けで見る。クリス・ロックはヒアリング不可能でほぼ全滅(泣)。スティーブ・マーティンは昔見たものが多いが、見ているだけで楽しい……発音もしっかりしているし(笑)。それほど好きではないダナ・カービーは、聞き取れるエピソードだけ抜粋。ベリッシモなレストランはむっちゃくちゃ可笑しい。クリス・ファーレイは結果的にメモリアルになっているので、ちょいと重いけど、カラダを張った笑いのとり方に敬服。もっと見たい。

7月某日
仕事がらみで2回話したことがあるだけなのに、すっかりこっちは知り合いのつもり(笑)の金子修介著・
「失われた歌謡曲」(小学館刊)を読む。時代が共通しているところもあるし、<いかにも>な視点なので、非常に楽しい内容である。一番可笑しいのは、この原稿、絶対歌いながら書いているのが容易に想像できる点か。

7月某日
ゲイル・アン・ハード製作、「ザ・クラフト」のアンドリュー・フレミング監督
「Dick」。内容はもちろん壮絶なホラー・アクション……でもなんでもなく、アホな女子高生コンビがニクソン大統領と友達になるっていうバカコメである。話のカギはもちろんウォーターゲート事件で、ワシントン・ポストのアノ二人も出てくる。大統領に裏切られた女子高生コンビが、アホなりに仕返しする他愛もない展開だが、ちょっとハズした笑いと、すっかりズレてしまった(でも逆に新しい?)70年代風俗が妙にフィックスできてて、けっこう面白かった。女子高生にキルスティン・ダンストとミシェル・ウィリアムス。ニクソンにはダン・ヘダヤ。これにウィル・フェレルらSNL組と、お懐かしやテリー・ガーらが絡む。

7月某日
理由あって
「甲賀忍法帖」(講談社文庫版)再読。あまりの面白さにのけぞる。そう言えば前に読んだのは高校生の時か……青かったな(笑)。アクションと謀略、騙しあいに濡れ場、そして運命に翻弄される忍者たちの悲哀。娯楽のすべてが詰まったオトナの読み物。というわけで、他のも読むことに決定。

7月某日
とりあえず見ておかなきゃ、ってんで
「M:I−2」。スロー、二挺拳銃、回転撃ち、それに鳩(どれもこれもギャグだ)。ウー作品のキーワード点呼盛りの中、ハリウッド・スターが単身はしゃぎまわる。ストーリーのスキも多く、突っ込みたくなるデキだが、イベント映画としては大成功。それにしてもトム・クルーズが、ここまでバイオレントな役をやるのは、「タップス」以来だろう(笑)。ただ、本人のイメージのためか、直接的な「殺し」のシーンがないので、ちょっと残念(撃たれた相手が倒れることはあってもドバドバ出血したりしないし、後は爆薬で吹っ飛んだり、ぶん殴られて昏倒したりするだけ)。
それにしても、これって「スパイ大作戦」じゃないよね。ロバート・タウンのモチベーションもどこなんだか……あ、女がらみのところか(笑)。

7月某日
デニス・リチャーズが「ローデッドウェポンT」に端役で出ていたのを発見して爆笑した晩、
「WHO AM I?」をビデオで。ジャッキー・チェンがやりたいことって常に変わらないんだね。「ラッシュ・アワー」がなんと中途半端なことか。山本未来がかわいく見えて不覚!

7月某日
誰も見ないから
「クロスファイア」。前評判は悪かったが、大丈夫でした。ただ、思いのほかマジメに作ってあるので、重いなぁ、娯楽映画としては。愛と哀しみの超能力って話にするなら、後半の「ガーディアン」部分は切っちゃえよ。話を大きくするから説明しきれなくなって、慌しい展開になるのがイライラ。「燔祭」をじっくり描いてけっこういい感じの前半とかみ合わない。矢田亜希子熱演(ピッチリセーターが好きじゃぁああ)。桃井さんもおいしい。また、ガメラファンが喜ぶキャスティング遊びもあるし、炎のビジュアルはけっこうがんばっている。それだけに惜しい。

7月某日
「モンスターメイカーズ」(STUDIO28・洋泉社)。好きモノオタクが書き上げた欧米の人形アニメ作家評伝。デイビッド・アレン追悼という、哀しみに満ちた本。よく調べていると感心するが、好き嫌いをはっきり書いてしまっているので、ところにより共感できず。

7月某日
「震える血」に続いて
「喘ぐ血」。今度は原題がHotter Bloodなんですと。もちろんお次はHottest(笑)。リチャード・レイモン、ナンシー・A・コリンズなどの人気者が並ぶエロホラー・アンソロジー。中でもスクリーンに映し出された往年のSF映画に、ありえないはずのエッチシーンが登場する、というヘンなお話「改竄」(ドン・ダマッサ)は楽しかった。「ゴジラ対ヘドラ」に始まり、「禁断の惑星」での愛欲シーンや、「恐竜100万年」でのオッパイポロリなど、ついニヤリとさせられる妄想が満載。

7月某日
今クールのドラマが始まったので、食指が動くものの初回を一通り見た。まずは
「フードファイト」。この枠特有のテンションを期待したが、ちょっとお粗末。バラエティ風ドラマの域を出ない。幼児虐待ってところが野島テイストだとすれば、この人もうダメでしょ。お次は勢いで見た「バスストップ」。論外。時代遅れ。もっとベテランの、ちゃんと物語の書ける作家に頼むべき。「リミット」は雰囲気OKなれど、手垢が付き過ぎ。キャストに華なし。
お次は何をパクってくるかが気になっていた
「合言葉は勇気」。「サボテン」か「バグズライフ」でしょうか。だらけた第1回を見る限りは期待薄。ただし、田中邦衛最高。っていうか、出てるのがスゴイや。なんだ、今クールはダメじゃん、と思ったら大穴「トリック」が登場。地味すぎるキャストなれど、「ケイゾク」やら好きな人は必見。いろんな意味で同じです。「超少女レイコ」以来の「超老婆きん」が見られるぞ。それにしても、なぜテレ朝?

7月某日
2ヶ月以上かかって
「ゼルダの伝説・ムジュラの仮面」終了。ハート15個、お面はコンプリート。最後の仮面がインチキなので、「時のオカリナ」のような感動がない。難度高いのが不人気の原因だろうが、毎週末息子とコツコツとやってると、飽きずに楽しかったですよ。本来の目的は、子供とコミュニケーションをとるつもりだったんですが、意見の相違でつかみ合いのケンカになったことは反省。なんせ、セーブしたがらないガキなもんで。

7月某日
久し振りに劇場で
「グラディエーター」。古臭い題材だとたかをくくっていたが、金のかけ方がハンパじゃなくて、けっこう感動する。デジタルの過剰なまでの使い方も、この場合悪くはないです。ヘビーなアクションシーンと、運命に翻弄される英雄のカッチョよさが、一本調子だけどうまく相乗されていて、見ていて燃えた。それにしても冒頭で部下から「将軍! 将軍!」と声をかけられていたのが、田舎の闘技場では同じノリで「スペイン人! スペイン人!」となっているところは笑ったぞ。何はともあれラッセル・クロウが、超大作の主役ってのがすごいね。「バーチュオシティ」でのサイバー悪役が懐かしい。

7月某日
必要があって
「震える血」というアンソロジーを読む。これはホラー・ファン待望の「HOT BLOOD」の一部翻訳。要はエロホラーです。でもマキャモン、ポール・ウィルソン、ハーラン・エリスン、マシスン親子など、日本未紹介や単行本未収録作品が居並び、思わずページが進んでしまう。そのほとんどが、「愛した女が実は○○で…」というお話で、寝た途端にその正体が発覚するという趣向だ。次巻も読むぞ(笑)。


6月某日
シャーマン・ネタのホラーということで、ちょいと仕事のネタになるかと思い、
「聖土」(黒岩研・光文社)を読む。前作「ジャッカー」は稀にみるヘボ小説で、「和製クーンツの誕生」という惹句に頭がクラクラしたのだが、気を取り直したのか今回はだいぶ成長しているようで、「キングへの挑戦!」という勇気ある試みは成功しているかに見えた……200ページまではね。まぁ読んですぐにわかるのだが、「ペット・セマタリー」にインスパイアされたと思しき展開。これに南海の謎めいたシャーマニズムとかを引っ掛け、ペットロスの異常者とか登場させて、わりとキモチ悪さが気持ちよく進むのはオッケー。だが、イタコが霊の口を借りて状況を説明する章(ご都合も甚だしい)から化けの皮がはがれ、ブレーメンの音楽隊かサルカニ合戦みたいなアホめいた襲撃シーンを経て、無茶なクライマックスになだれ込み、最後は「『リング』みたいなオチにして恐怖を引きずりましょうよ」という編集者の注文に応えるかのように、後味の締めくくり方をする。前作もそうだが、新書か文庫書き下ろしで軽めに出せば「拾い物」で喜べたんだけどねぇ。

6月某日
いやー、終わっちゃいました
「I.W.G.P」。珍しくハマりまして、毎週楽しみにしてたっす。快調に走り続けていたけれど、どうも終盤に至って出口がみつからなかったようだ。終わらせるためには、どうしてもこういう選択しかなかったんでしょうか。キャストも含め、完璧だったのにねぇ。期待と少し違った最後だけど、印象に残るドラマでした。
続いて、同じようなエピローグ(笑)の
「QUIZ」は、逆にテレビドラマの悪い部分がすべて出てしまった愚作。いろいろな要素をつめこんだ箱が、落っこちて中味が全部ぶっ壊れちゃった。でも、わざと落っことしたんでしょ(笑)。ミステリーとしては、まとめきれないから、家庭崩壊というテーマで押し切っちゃおうぜ、という逃げ方。意外な犯人→ハートウォームな結末で、それまでのディテールは「なかったこと」にしてもいいらしい。片付け方が歯痒くて、どうにもヘタ。
ヘタと言えばこちらもそう。ずいぶんモタモタした展開の
「25年目のキス」を見る。笑いとロマンスの均衡が破れた後半、強引なクライマックスで押し切るのがハリウッド調。途中寝てた人でも、「おー、よかったじゃん」と思うハッピーエンド(笑)。ドリューはともかく、リーリー・ソビースキーやジェシカ・アルバ、モリー・シャノンにジョン・C・ライリーなど、ちょっとグッくるキャスティングが嬉しい。でもエンド・ロールが一番笑えたんだけど。

6月某日
とある資料を読んでいたところ、無性に見たくなってしまい、わざわざレンタルしてしまった
「海底軍艦」。いやー、お久し振りです、キチガイ艦長殿。相変わらずの愛国感満載で、ムー帝国もお気の毒様です。前半はワクワクするのに、途中からテンポが悪くなって、イライラ。こんなにひどかったっけ。スタンダードにトリミングされたビデオだったので、左右バッサリで何が何だか。

6月某日
BSで「トプカピ」の後半をチラチラと見ていたら、「サルタンの宝」を盗み出すシーンがデジャブ。あれぇ、こんなに似てたっけ、とあらためてビックリ。そう言えばガキの頃テレビで見たきりだったからなぁ。記憶があいまいでした。デ・パルマぁ。
引き続き
「セレブリティ」。噂には聞いていたが、ウディ・アレンが憑依したかのようなケネス・ブラナーに大笑い。これを見るだけでも価値がある。中味はいつもと一緒。見ている自分が情けなくなるほど見事。

6月某日
あまりにベタなため、失笑してしまった
「タイムライン」。どこかで見たり読んだりしたものがテンコ盛りのSF時代劇アクション。量子テレポーテーションの理屈は面白いとは思ったけど、転写エラーで××は、……ねえ。中世のヨーロッパ文化にはあまり興味がないので、軽く読み流してしまったが、次々起こる困難な状況や、意外(だと思ってんのかよ・笑)な犯人(?)、どうにでもしてくれって感じのエンディングと、映画・ゲーム化を想定した設定の数々に、ちょっとあきれてしまいました。いや、つまんなくはないんですよ。でもこんなんだったら、文庫でいいだろーに。生頼画伯の装画には燃えました。

6月某日
未公開には理由があった
「アイドル・ハンズ」。まぁちょい前のホラー好きにとっては「アッシュ対右手」ってやつです。描写よりモラルの問題で、アレでハッピーエンドはないだろー、と思わずオジサンは突っ込みました。視覚効果は丁寧で、ノリもいいんだけどね……。熱狂するほどもう若くはないっす(笑)。ジェシカ・アルバ超カワイイ。

6月某日
すいません。更新が手ぬるくなってます。近年になく頭を使っているので(笑)、帰宅するとバタンキューの毎日です。ネット見てても眠くなるし……。なんて言いつつも
「映像ザ・モーニング娘。ベスト10」を買ってしまった。デビューから現在までのビデオクリップを並べただけのもので、メニューを始め何一つサービスがないスゴイ商品。「だってそんなの付いてなくたって、あんた買うでしょ」という自信の表れだ。はい、買いましたけど。いやー、それにしても下品な女の子たちだよね。でも中毒性があるので、見つづけてしまう。まさにビデオドラッグ。モー娘。の商品戦略に関しては一言いいたいのだが、長くなるのでまたの機会に。

6月某日
期待していなかった
「裸の銃を持つ逃亡者」で、何個所か大笑いしてしまい、妻に白い目で見られる。ドリフですよ、ドリフ。こういうのにワクワクする年ではなくなったが、あまに見ると楽しいです。お懐かしいケリー・ルブロックがスッゲー老けててビックリ。
笑いながらも「まずいんじゃないか」と心配してしまった
「ウォーター・ボーイ」。この差別ぶりはハンパじゃないです。あえて表現するならば、「どですかでん」と「キューポラのある街」にスポ根要素まぜてコメディ化、主演は岡村隆史……違うか(笑)。ファイルーザが妙にかわいく見えてヤバイ

6月某日
「クルーエル・インテンションズ」に悩殺(笑)。「危険な関係」はコスプレだったから貴族の退廃したモラルが面白かったのであって、お金持ちの現代高校生がやっても、極めて陳腐なお話になるだけである。ただ、それをマジメな青春映画にしているがために、映画全体がジョークとなり、突っ込んだり笑ったりしながら最後まで楽しんでしまった。何より77年生のサラ・ミッシェル・ゲラーが74年生のライアン・フィリップの義姉で、72年生のセルマ・ブレアが新入生でバージンというキャスティングにはのけぞるぞ(しかも違和感ないし)。メイキング・未公開シーン・コメンタリーなど特典満載のディスク。さらに驚くのはPART2が2001年に向け準備中だってことか。


5月某日
ヤングサンデー連載のマンガを映画化した「コンタクト2」もとい、
「ミッション・トゥ・マーズ」(笑)。厚顔なエンドマークが出た瞬間「なんじゃそりゃー」と誰もが叫ぶこと間違いなし。SF映画ファンには100箇所はくだらないと思われるツッコミどころがあり、長年のデ・パルマファンはそれを必至に擁護するって図式もお約束。どちらにも行けず、「特撮だけはいいよね」などとゴマかす私のような軟弱者は早々に退散するしかないさ。それにしてもエンニオ・モリコーネのスコア頼みでは泣き所なんかないよな。あーあ、デ・パルマ先生は、ホントは何がやりたいの?

5月某日
「インサイダー」には、興奮した。脚色が過ぎるとか、事実を歪曲してる、とか一部で揶揄されている。けど、「この映画は実話を元にしているが一部脚色している」とラストで言い訳している通りで、別にドキュメントじゃないんだからいいじゃん。ドキュメント(それも極めてマジメ)風なシーンもあるけどね。マイケル・マンの饒舌でタフなドラマ作りは、時にテンションが高すぎてトゥー・マッチな食べ応え(特に2時間38分という上映時間)になるが、相手は肉食って育ってる人種だ。力でねじ伏せたり、泣かせたりとメリハリたっぷりでぶつかってくる。昔「JFK」という思い込みの激しい映画(笑)に、わかっちゃいるけど息を飲んだ、そんなテイストと言えば伝わるだろうか。見るほうも覚悟して立ち向かおう。また、誤解を恐れず言い切っちゃうけど、全マスコミ人必見である。「タバコ会社の告発の話でしょ、ちょっと見たいよねー」とか思ったなら黙って見ろ。遊びで飲むのを一回すっぽかしてでも行くべし。ここでポイントとなるのは「約束」だ。様々な局面で描き出される男気は、しびれるほどかっこいいぞ。

5月某日
やっぱ映画はストーリーでしょう、と再認識させられた「どら平太」だが、舞台となる壕外のスケール感がまったくない点、室内シーンがやけに多い点で小粒な印象を受けるのが残念。これが低予算なプログラムピクチャーで二本立てで来るのだったら、文句のつけようはないんだけど。1シーンが長ったらしいこともあり、90分くらいで仕上がれば最高なのにね。呑気なお話ではあったが、まぁ文句言うほどではありません。

5月某日
マッドな博士が作り出した狡猾な殺人コウモリがテキサスの町をパニックに陥れる。軍隊さえも歯が立たない彼奴らに戦いを挑むのは、町の保安官とコウモリ研究家の女……もう、なんちゅうか、パターンとしか言いようがない
「BATS」(邦題:蝙蝠地獄・笑)。主演がルーにディナ・メイヤーとこれまたBくさいし、ピラニアやらジョーズやらレイク・プラシッドでもなんでもいいんだけど、出尽くしたネタであることは否めないが、その処理方法が思いのほか潔いので憎めない。なにせ怪物は出し惜しみせずすぐに全貌をあらわし、見せ場も満載で飽きることがないのだ。中盤の町が襲われるシーンは秀逸で、もう一度見たくなる濃密な仕上がり。ホラーというよりパニック・アクション、オチも決まってこのテの中ではいい感じ。でもヒアリングすっ飛ばしたので、ヘッポコな台詞を見落としているかも知れない(笑)。

5月某日
理由あって本棚の整理中、
「文学部唯野教授」の同時代ライブラリ版を発見。そう言えば講義のところを読み飛ばしていたっけなぁ、と思い開いたところ、あれよあれよと引き込まれ最後まで。グロテスクな学内の日常と、講談のような講義があいまって、パワフルな連作となっていて、今でも褪せることがなかった。

5月某日
何はともあれ「Being John Malkovich」。オフビートなナンセンス・コメディだと思っていたら、見事にハズされた。これは近年稀にみる傑作。少なくともボクにとっては今年のベスト1になってしまった。内容に関しては知らないほうが断然楽しめるから、一切書きません。ネタをバラすメディアはぶっ殺すこと。予備知識なしで見てください。

5月某日
俺のアイドル小林信彦センセイの
「読書中毒」(文春文庫)。本の雑誌社から出ていた「小説探険」に、週刊文春でリレー連載していた読書日記の一部をプラスした、やや強引な構成。「小説探険」の文庫化だけでは古くなりすぎるからだろうが、それでも面白いので一気読み。決して親切ではない語り口で、わからない人はとっととおいていくのに、スノッブな感じ悪さがない。どうでもいいことだが、この日記もどこか似ている(っていうか影響受けてる・笑)のがおわかりだろうか。どーもすみません。

5月某日
なぜか
「アナザヘヴン」なんて観てしまう。食い合いつぶしあいの和製ホラー・ブームの中で、「リング」同様テレビとのリンクを狙った企画モノだが、それほどひどいものではなかった。「ヒドゥン」でも「物体X」でも「氷」でも、連想するものは何でもいいけれど、ホラーがエロティックなものである、という基本的な部分に正直だったことは好感。ただ、想像以上にスケールが小さいこと、個々の描写が長すぎて(特に終盤)ダレまくること、市川実和子(顔が半魚人なんで、お前がホラーじゃ)の配役ミスなどで、損が目立ってしまった。本も読んでいないし、テレビ版は見ていない(っていうか、1回目でもうダメ)ので最終的な目指すところはわかりません。

5月某日
ようやく観た
「アメリカン・ビューティー」。期待したほど病んでなくてかえって驚く(笑)。親父の前後のモノローグは単純な反則。饒舌で展開が早いため欠点が見えにくい映画で、考える間もなく次々にエピソードが挿入され、笑いどころ満載なのに、劇場は静まり返っていた。私は一人でケラケラ笑わせていただきました。後ろの席のおば様には不謹慎な野郎に写った事でしょう。でも、アカデミー賞取ったからって、優良な映画であると思っちゃいけないよね。

5月某日
「SUPERSTAR」。モリー・シャノンがSNLでやってるキャラ(メアリー・キャサリン・ギャラガー)の映画化。ウィル・フェレルのハンサム・ボーイ、ハーランド・ウィリアムスがロンリーウルフときちんと揃えて、ナンセンスなギャグを展開。「アルマゲドン」「キャリー」「プラスチックの中の青春」とくすぐる引用が楽しいが、こりゃ日本じゃ受けないよ。ことアメリカのコメディに関しては、時差がありすぎますからね。オバサン(モリー)が気持ち悪い女子高生に扮してムリな笑いとってる、とか言われるのがオチ。まぁ、弁護するほど面白い映画でもないですが。とにかく居場所がどこにもない1本。(おばあちゃん役のグリニス・ジョンズって、メリーポピンズのミセス・バンクスじゃん!)

5月某日
待望の
「GALAXY QUEST」。トレッキー(ボクぢゃないよ)は笑うに笑えない設定だが、愛があるので大丈夫。スタトレがいかにも使いそうな小ネタを、笑いに持っていくくすぐりが楽しい。クライマックスの「OMEGA13」とか、もう途中で見えちゃうんだけど、吹き出しちゃいました。それにしても特異な環境に置かれたダメ人間たちが、挫折しながらも友情・努力・勝利ってのは、「ポリスアカデミー」みたいな映画だなぁ。アメリカらしいコメディ。「スペースボールズ」を期待すると肩透かしです。特撮(ILM)はこなれていて安心。
でもって、なぜか
「お受験」を観る。滝田×一色というゴールデン・コンビにも関わらず、こんなに「松竹」な映画だとは思わなかった。笑いよりもペーソスに走った内容で、どれも解決しない中途半端なお話。ダメじゃないけど、予想と違ったのでつまんなかった。特にリストラ・パパの「ラスト・ラン」。偉そうにほざいていたけじめのつけ方が、アレじゃあねぇ。田中裕子のサイコなカマトト演技が目に焼きつく(怖いぞ〜)。

5月某日
「Xファイル・第7シーズン」をちょっと先行して観る。前シーズンからの引継ぎエピソードは面白くなかったが、脳みそ食いモンスターの「ハングリー」と、フランク・ブラックがゲスト出演する「ミレニアム」は楽しい。これって単純なファンサービスなんで、悪い企画じゃないんだけど、こんなのばっかりやらされてたら、ヤメたくなる気持ちもわかる。

5月某日
「ゼルダの伝説・ムジュラの仮面」をやってる。いやコレが難しいのなんの。遊べる時間を確保した上でやらないと、大変なことになることが判明(笑)。あと24時間とか言われちゃうと、あせって失敗することに……。先は長いぞ。
「闇へ降りゆく」(ディーン・クーンツ・扶桑社文庫)読む。色々なアンソロジーに提供したものの寄せ集め。初物は7編中2編だけ。そのうちの一つ「ブルーノ」は笑えるぞ。多次元から来た熊の刑事と人間の探偵が、謎の宇宙人を追う「ヒドゥン」。小ネタ満載でニヤニヤして読む。長編にならんかね、コレ。あとは表題作が傑作。これって「ガバリン」?(笑)。

5月某日
ビデオで
「鮫肌男と桃尻女」。タランティーノ+北野武で、ちょっとなんちゃってな小品。映像作品としては非凡なところもあるが、劇映画としては低レベル。なんか、深夜ドラマみたいだったな。
続いて
「ゴッドandモンスター」。なんじゃこのホモ映画は! こんなにダイレクトな内容だとは思わなかった。これじゃ公開は悩むよ(笑)。「ゴールデンボーイ」のジジイがハレンチ。
気を取り直して
「サイモン・バーチ」。アシュレイ・ジャドがお目当てでしたが、あの展開は驚き。アーヴィングならではのシニカルで暖かいストーリーで、オチはすぐに見えてくるが、ラストのさり気ないシーンで泣く。なんとも正しい映画。

5月某日
「奇妙な道」(ディーン・クーンツ・扶桑社文庫)読む。短編でも技きかせるクーンツだが、本書は短めの長編(300P)が軸。作家の名前を知っているから、ある程度は予想がついちゃう筋ではあるが、なんか楽しく読めてしまった。

5月某日
シアターコクーンで
「カノン」。野田マップ8作目。もう10年以上観ているので、これといった驚きはない。おもちゃ箱をひっくり返したところで始まり、それを丹念に詰めなおす作業の芝居。時々全部見つからなくて隙間ができちゃうこともあるけれど、ピタっとハマルと気持ちいいことこの上ない。今回ははっきり言ってパーツが足りない。途中から関心は役者の動きに集中する。何と言っても鈴木京香の大芝居が収穫。「私、女優よ!」というオーラが出ていた。串田さんには大笑いしました。アミューズ組は無難に着地。あとは割と定番。


4月某日
待望の
「おかしな男 渥美清」(小林信彦・新潮社)読む。知ったかぶる気もないのではっきり言うが、私は渥美清イコール寅さん、つまり四角い顔のヘンな大物俳優、としか認識していない世代だ。それ以前の仕事については、テレビも映画も(もちろん舞台も)よくわかっていない。日曜日の昼間にテレビで放映されていた「喜劇○○」とかを、つまんで見たくらいだ。映画を見始めてからも「八つ墓村」「キネマの天地」など、松竹の大作に特別扱いで出演するけれど、この人は基本的に寅さんなんだ、と思い込んでいた。だから、渥美清=田所康雄と旧交のあった著者の、暖かくも距離のある関係を綴った本書は、これまでのイメージをひっくり返してしまう衝撃的な内容であった。寅さんの聖人化に疑問を抱いていた私は、胸が詰まって苦しかった。とりあえずこれはお勧め。

4月某日
ビデオで
「DOA DEAD OR ALIVE 犯罪者」。なるほど、これが大騒ぎの原因だったのね……。思い返せば4年くらい前。仕事でVシネ特集をやったときに、集まった作品がどれもヤクザと濡れ場ばっかしで、辟易としていたことがある。そんな中、むちゃくちゃ面白い「極道戦国志 不動」に出会った。同じ<ヤクザと濡れ場>なのに、小学生の殺し屋がランドセルからピストルを取り出す狂った世界観に感心し、周りの連中に「すげぇヘンで面白いVシネがある」と触れて回ったがことごとく無視。劇場作品「アンドロメディア」という、これまた狂った企画(笑)に一人で拍手していた私を皆は笑ったが、「三池嵩史という人は買いだぜ」と力説したものである。その多作ぶりでみなぎるパワーは素敵だったが、さすがに今回は満腹で、なんかどーでもよかったりする。歌舞伎町のすごいロケや、銃撃戦、そしてあのエンディングと、見せ場は力が入っていてビックリするが、お話がとてつもなくつまらないんだね。ステレオタイプなキャラクター造型に原因はあるのだが、Vシネだからしょうがねえか。甲賀瑞穂好きはぜひどうぞ。

4月某日
もうすぐ終わっちゃうんで慌てて飛び込んだ
「ファンタジア2000」。オリジナルへの徹底的なリスペクトと、現在のアニメーション能力をこれまた存分に発揮した濃い内容。音のヌケはいまいちだったが、とりあえずIMAX大画面で見ておく価値はあった。が、これは映画と言うよりは「映像ソフト」。デジタルの勝ち誇ったような動き方は、これでいいのかな、という疑問を投げかけてきた。前知識がなかったので、大物タレントによるプレゼンは面白かった(でもぶち壊し)。また、「威風堂々」にはグッときました。ドナルドったら、純愛なんだから……。
それにしてもこんなに人が入っている東京アイマックス・シアターは初めて。右を見ても左を見てもババアばっかりなのは何故?

4月某日
朝イチなのにむちゃくちゃ混んでた
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」。一部マニアの間にこのシリーズをヨイショして称える風潮がある。それはわからなくはないけれど、その人たちがどんなに吠えようが、メディアで発言しようが、大のオトナはわざわざジャリ向けアニメなんか見に行かないよね。これはまず第一に子供のモノであることを忘れちゃダメだ。劇場内の熱気を見れば痛感できるはず。だって、しんちゃんのオナラプ〜〜で大爆笑だもんな。大人をくすぐるネタがあるのもわかるけど、ヒットシリーズだからこそのサービスでしかないでしょ。で、今回のジャングル編。春日部レギュラーが登場しない分、ストレートにしんのすけ&アクション仮面の友情と戦いの物語になっている。つまらなくはないけれど、「わくわく温泉」の7がけくらいで物足りない。ウチの息子様は「なんか短かった」とつぶやく。うーむ、的確かも。
これまたビデオで
「アドレナリンドライブ」。いやー、つまんないっす。この映画をひと言で表現するとしたら「往年の薬師丸ひろ子主演映画」。作家性の高いアイドル映画である。でもその作家もアイドルも中途半端で面白くない。主人公の女は、これまでのストイックな人生が、大金を手に入れたことで一変し、感じの悪いしたたかなバカ女に変身する。対する男はあまり性格が変わらないので観客に一番近いはずだけど、行きずりとはいえこのバカ女に惚れるには、ディテールが足りなすぎで不満。また、ハッピーとは言い切れない(不愉快な)オチに、見る者のストレスは解消されないぞ。誰もこいつらに共感していないからな。

4月某日
で、ようやく
「ハンニバル」(トマス・ハリス/新潮文庫)。映画をたぶんに意識したオープニングから、全篇マキシマムで突っ走るスピード感、そしてラスト1章のあまりにもあまりな裏切り。誰もが望まなかった結末に、憤慨するかショックで立ち直れなくなるか……。とにかく出てくる人物がみんなキ×ガイってベストセラーも珍しい。はっきり言える事として、『羊たちの沈黙』は事前に必読。ってことは『レッド・ドラゴン』も必読。あと、ジョディ・フォスターを念頭に読まないほうがいい(笑)。

4月某日
届いたその日に見てしまった
「STUART LITTLE」。オマケで入っていた布製のスチュアート栞がカワイすぎ。映画は……養子としてネズミを迎え入れる両親がサイコに見えたらアウト。あまりに登場人物がネズミを迎え入れるのが不思議でしょうがなかったが、その世界観を半ばあきらめてしまえば、けっこう楽しめるキッズ・ムービー。脇役にジェフリー・ジョーンズやダブニー・コールマン、ジョン・ポリートなど、なぜか豪華な布陣に加え、ネコやネズミの声にチャズ・パルミンテリ、ブルーノ・カービー、ジェニファー・ティリーとは恐れ入る。もちろん、マイケルやネイサン・レインもお見事。85分はあわただしく、デリート・シーンが異常に多いのもうなずけるが、子供の耐久力を思えばこんなものだろうか。また、てんこもりの特典映像はかなりお得。公開は夏、っつうことは日本版DVDは年末以降だね。

4月某日
なんでクライテリオン版が出るのかが疑問だった
「RUSHMORE」。ふたを開けてみたら、凝りまくったヘンテコ・コメディで納得。私立学校の問題児マックス(ただし天才)が、未亡人女教師に恋をし、その行動から放校されるが、最後は大人になってすべてオッケーというお話。マックスとタメな関係の実業家(ビル・マーレー)とのやりとり、静かなギャグ、なぜかさわやかな幕切れが混沌としそうなのを避け、きちっとまとまってる。マックス役のジェイソン・シュワンツマンはタリア・シャイアの息子だから、コッポラの甥。ってことはニコラス・ケイジの従兄弟。ガールフレンド役のコ(サラ・タナカ)が気になる。「わんぱくデニス」のメイソン・ギャンブル君もすっかり大きくなって……。オマケのMTVムービーアワードの紹介スポットが楽しい。また、封入されたラシュモア地図など、なんか嬉しいものばかり。日本版ビデオ名「天才マックスの世界」(笑)。

4月某日
「実録企画モノ」(卯月妙子・太田出版)読む。自分のセックスや肉体を切り売りして表に出てこようとする女はもう沢山、と思いつつも「ここまでやるか」で圧倒。ヘビーなマンガです。すみません、もう勘弁してください(笑)。
ニール・ジョーダンの未公開作
「ブッチャー・ボーイ」をビデオで。最近ワーナー作品をレンタルしていなかったが、冒頭に「DVDは凄い! もう時代は……」って感じのCFが入っててビックリ。テープを最初にやめるのはココだな。で、映画。公開できないわけはわかりました。こりゃダメだよ。でも結局は、みんなビンボが悪いんや、というお話で、あんな環境ならヤツでなくとも狂うわな。ちょっと濃すぎて辛い。

4月某日
サウス・パークのトレイ・パーカー、マット・ストーン主演、全米無視のギャグ映画
「裸の球を持つ男〜ベースケットボール〜」を見る。なんちゅうタイトルだと思ったら、デビッド・ザッカーが監督だったのね。ひょんなことから新しいスポーツ「ベースケットボール」を考案した二人の若者が、成り上がって危機に陥って逆転する、シンプルなストーリーに例のごとく下品なギャグ満載で描く。チアガールのオッパイブルブルくらいはいいけれど、ホモに母乳にゲロに小人に動物虐待ときたもんだ。10年位前なら爆笑してみんなに薦めてただろうな。そのくらいの懐かしささえ感じる。まぁたまらず笑ったところもあったんですが……。
引き続き
「ブルワース」。自滅寸前の上院議員が、歯に衣着せぬ発言で世論を刺激する寓話。骨格がわりと単純な物語を、老練な料理師と見せかけて実は人脈でメジャーでいられる周センセーみたいなウォーレン・ビーティが、独善的に仕上げた。つまらなくはないが、着地点が予想できるので、あまり面白くない。まぁ根がマジメなのはよくわかりました。

4月某日
「シェンムー〜第一章・横須賀」終わる。突っ込みどころはいっぱいあるけれど、息子ともども飽きずにやったということは、悪いゲームではなかったのだろう。でも、結局フラグ立てに終始し、ストーリーを追うだけのお話ではあったんだけどね。終盤にかけてのバトルの連続は、さすがに指が痛くなりました。70人抜きだぜ、おい。息子様はキャラクターの物真似を会得し、こちらが「原崎!」と声をかけると、裏声で「涼クン!」と応えます。ベタですんません。

4月某日
ちょっとストレスたまり気味なので、一気に消化しに出かける。
「ボーン・コレクター」は、極端な仕事の選び方をするデンゼルのキリ(ピンはアカデミー賞狙いの映画ね)のほうの映画。謎をばらまき、金田一くんが喜びそうな猟奇連続殺人と思わせといて、実は全然違うお話に展開するのはけっこうだが、犯人があまりに阿呆なので、ネタが割れてから急速に萎える。売り出し中のアンジェリーナは、最初はなーんでこんなクチビルゲが、と嫌悪していたが、途中から魅力的に見えてくる。新米鑑識の彼女が仕事に前向きになった途端、メイクもシャキっと変えている。そういうところがさすが、ハリウッドの技術。「ハッカーズ」や「サイボーグ2」のあのコがこんなに立派になって……。それにしてもデンゼル。私はあなたの「リコシェ」とか「バーチュオシティ」とか「悪魔を憐れむ歌」といったジャンルの選び方が大好きです。
テレビドラマの時は好きでスペシャルも含め全話見たんだけど、金を払うとなると話は違うぞ
「ケイゾク/映画〜Beautiful Dreamer〜」。テレビの続きだから見ていない人は話がわからないとか、チーム・ケイゾクだから楽屋オチも楽しいとか、ゲスト出演や脇の役者が凄いとか、キャラがたってるから柴田の●●オチでも許すとか、そんなことどーでもいいです。それ以前にこの映画、つまんないです。ファン向けの自主映画ならともかく、娯楽映画として客からいっぱしの料金とってるんだから、それに見合うだけのものは出せよ。あくまで想像だが、作り手の人たち……ホントは映画、好きじゃないでしょ。
「ケイゾク」とは逆に、映画への意気込みはわかるんだけど、まったく力不足だったのが
「スペーストラベラーズ」。横森サンが出てるのにはビックリしたけど、ほとんど見るべきところなし。純朴な(頭の悪い)青年3人組がパラダイスを夢見て銀行強盗に入るが、やることなすこと裏目に出て、結局篭城することになり、人質を共犯にして警察を撹乱しようとする。このディテールを若者受けの笑い(ただし幼稚)でくくるんだけど、とにかく長い。ダラダラ長い。寝っころがってビデオで見てるならともかく、このスピードでは、飽きちゃうよ。それにあのクライマックスは何? コミカルに展開するのであれば、主人公たちは金を奪えなかったけど、一発大逆転で何とか逃げ切りました……って話じゃないと、まとまんないでしょう。うまく切り抜けられるシナリオが作れなくて、ああいうオチにしましたってテレビ屋さんの骨格の弱さ、ノリだけで回避しようとする甘さが目立つ。ピザ屋のシークエンスのように、警察を機転とユーモアでへこまして、スカっと終わらせるのが、正しいエンターテインメントのはず。それを主人公を●●させるだけじゃぁね。まぁ「狼たちの午後」がやりたかった、と言えば難なく逃げられるけどね(笑)。
正直なところ「踊る大捜査線」の弊害。あれの成功はドラマでキャラクターが立っていたからだ。2時間ぽっちであの登場人物すべてをきちっと描ききるには、脚本がダメすぎ。劇場内が静まり返っていたのが確たる証拠。それにしても中盤まで丹念に描いてきたガッツと大杉漣が、最後はほったらかしにされたのは問題大アリ。

4月某日
映画館で見た「キリンベアー」「キリンビー」のCFが気になる。面白いですけど、ちょっと欧米的なセンスなので、ジジババには理解しづらいかも。ラガーの売れ行き不振が新聞記事にもなっていたが、貧乏くさい発泡酒なんかに負けるな。
東映系の予告(久しぶりだ)で、「ekiden」「ピンチランナー」と2本も駅伝映画のラインナップがあるのに失笑。夏の角川×ホリプロ2本立ても脳死寸前、「さくや」もヤバそうな匂いがプンプン。

4月某日
久しぶりの映画館で期待の
「スリー・キングス」。ガラガラの客席で一人ヘラヘラ笑う。この危なっかしいストーリー(ちょびっと『気分はもう戦争』)が、なぜか最後まで壊れることなく進行し、予想を少しだけ裏切って着地するあたりが、不思議な面白さをかもしだしている。それにしても牛の血浴びたり、牛乳浴びたり、人の血浴びたりしてる主人公たちは、半端じゃなく臭いと思います。快作。かなり好き。
マウイ滞在時にリアルタイムでちょっとだけ眺めた後、NHK−BSの信じられない編集で再見、ようやくWOWOW版生放送が手に入った
「第72回アカデミー賞授賞式」。冒頭のクリスタルの寸劇をNHKはカットしていたんだね。でも、1週間遅れのデメリットを字幕や編集に費やしたNHKはまだマシで、WOWOWは同時通訳やテロップで大失敗しちゃった。ファンファン・永井美奈子・こはたあつこの役に立たないトーク。加えて夜の部には石井竜也に伊集院光と、どういう会議したらこの名前が出るんだ、というメンツが勢ぞろいして、映画オタクをげんなりさせてくれる。昔の別所君が懐かしいやね。格別よかったとは思わないけど、なんか許せるなぁ。結局どう転んでも日本に同時生中継はムリ。多少ずれてでも、スマートな字幕を敷いて切らずに流せば、みんなもっと喜ぶと思いますが。

4月某日
久しぶりにゆっくり休めた週末。天気も悪いので、自宅で録画したドラマや、たまる一方のDVDを見て過ごす。大好評ケイゾク・アワーとでもいうべき
「池袋ウエストゲートパーク」「QUIZ」の2本。ともに第1回。教育団体からのクレームを心待ちにしていそうな悪意さえ感じるノリノリ前者と、もうこういうジャンルはダメなんじゃないの、とネガティブな気分いっぱいにさせてくれる後者の明暗。「QUIZ」を見ていたら突然「天国と地獄」を思い出す。被害者宅に警官が密かに訪れるシーンがデジャブだったからだ。でもって思い立ち、輸入したDVD版を取り出す。ちょっと確認するだけのつもりだったのに、最後まで見てしまう。どうしてこうも面白いのか。うまいよなぁ、と感心することしきり。
「ER」の第5シーズンは、しょっぱなから問題山積みで、整理がつけられない。あれ、ジェニーやデル・アミコはどうしたんだっけ? 視聴者に説明することもなく、例によってジェットコースターな展開で、45分があっという間だ。まぁどうせ最後まで見るんですけどね。
胸騒ぎがしたので
「伝説の教師」第1回。「ファイトクラブ」云々より、企画そのもののあいまいさが気になる。見切り発車なんじゃないですか。安易なドラマ表現が、かえって何も描けていないように思えるが。薄口。

4月某日
あと1日でハンニバルだったので(笑)、長いものが読めず、つい手にしてしまった
「サーチエンジン・システムクラッシュ」(宮沢章夫・文藝春秋)。装丁にやられた、っていうかそれだけで惹かれたんだけど…。表1のバーコードがイキで、表4にはISBNだけ。帯の表4側に同じコードが入っている。なんだ、この手が使えるとはしらなんだ。前に仕事で似たようなことをやろうとしたら、別部署に猛反対されたことがある。「なんでそんなことする必要があるんだよ」…てね。まーたしかに意味はないんですが(笑)、人と違うことがやりたかっただけです、はい。小説自体は不条理劇のフィールドを「池袋」という迷宮に置き換えたもので、たぶんに演劇的でした。なんか「裸のランチ」(映画のほう)を連想しましたね。宮沢さんだから驚かないけど。
いろいろあって悩んでいるところへ、シネフェックス日本版の最新号が届いたので、机の横のラックに飾る。ジャージャーが親指をグッとたてて励ましてくれる。なんか情けねえぞ。

4月某日
結局最後までつきあった
「ミレニアム・サード」。最後の2話は想像以上にヘビーであわただしかった。結局組織の物語で、フランクは巻き込まれ人生を撹乱させられただけ。その他の人物もみな同じ。「Xファイル」といっしょじゃん。急展開のラストは、殺人鬼の配置が実に面白く、中だるみもあったシーズンをビッと引き締めてくれた。まぁ何も解決しないのですがね……。
有珠山の噴火でテレ朝の「ダンテズ・ピーク」オンエアが飛んでいる。うーっむ、そりゃそうだよね。天災バカボンな映画だからなぁ、笑い飛ばすわけにもいかんじゃろう。

4月某日
「安達ヶ原の鬼密室」(歌野晶午・講談社)読む。新本格っぽい設定なのに、ちょっとトリッキーな構成になっているのが、なんかピンときて手にとってみた。一読してすぐ気づいたのは「あー、俺こういうジャンルは卒業だな」ってことでした。無闇に天才な名探偵を創造したり、不可能犯罪を論理的に解き明かしてご満悦の作者と、提供されたものを手放しで喜ぶ読者。その共生関係がなんだか気味悪いや。つまんなくはないんだけどね…、夢中にはなれません、もう。

4月某日
「翼のない天使」。子供のあしらいが巧みなM・ナイト・シャマランの第一回監督作品。あーなるほど、「シックス・センス」の発想は、ホラーではなくこっちのネタだったんだ、と感心する……まぁ言ってみればまるっきり同じ話であった(笑)。大好きなじいちゃんが死んで以来、神や宗教が信じられなかった少年が、学校や友達を通じて「答えを発見する」シンプルな物語。ちょっと奇跡な仕掛けを施し、ファンタジックに仕上げようとはしているが、これはかえって不要だったかも。ロバート・ロジアの泣かせるじじ芝居がたまらん。少しあざとい気もしなくはないが、いぢめる相手ではない。妻は「トーマの心臓」だ、と決め付けていた。

4月某日
ウッディ・アレンと言えばセックスの話題。未だに忘れられないミア・ファーローとの離婚劇。自分の養女と寝るか、普通? でもって開き直ったかのような
「地球は女で回ってる」をようやくビデオで。この構成は好き。小説のようなことを映画でやるうまさ。でも見ているほうは主人公とウッディ・アレンを同一人物だと思ってしまうから、ワイドショーのような映画になるのであった。それも狙いだとすると、やはりかなわんなぁ。エリザベス・シューがかわいい。

4月2日
東京ゲームショウに行く。初めて子供連れ。入り口は違うし、いきなりお土産くれるし、お姉さんは一様に優しいしと、これは新発見でした。でもおっきなお兄ちゃまたちが、肩からぶら下げた大袋を息子の頭にバシバシぶつけるので、さすがに危険を感じて途中から肩車。結果クタクタになる。成果は特になし。友人の作ってるRPGを初めて触ったくらいか。
キッズコーナーのカプコン・ゲームラリーブースで、ハンコを押してくれたお姉ちゃんはムチャクチャかわいかったぞ。息子をダシにアタックしようと思ったが、いろいろあるのでヤメました(笑)。


3月某日
「ゼウス-人類最悪の敵-」(大石英司・祥伝社)読む。日本を舞台にした「エイリアン2」とか「スターシップ・トゥルーパーズ」とか「スピーシーズ」みたいのやりたいけど、まんまってわけにもいかないから、自衛隊とか警察機構が危機に対してどう行動するかシミュレートしよう…って思ったらそれってレギオンじゃん…北海道だし…うーん、それじゃあ時代性のある遺伝子ネタと、若者や家族といった浪花節も入れてコクを出してみよう……とマーケティングしたかどうかは知らないが、うまい具合にツボをついてくれる怪獣小説。つまんなくないんだけど、謎解きと解決があっさりしてしまうのは明らかに紙数の不足。また、猟銃をぶっ放して怪物を撃退する<中学生>が登場するが、はたしてその超人的な活躍は必要だったのだろうか。退役した伝説の自衛官が有事のためやむなく復帰って設定だけで十分面白くなると思うんだけどね。全体にちょっと物足りない。

3月某日
スティーブ・マーティン、エディ・マーフィ、ヘザー・グラハム、テレンス・スタンプ、ロバート・ダウニーJr.という豪華な布陣ながら、いつ公開するかわからない状態なので、またまたフライング買いしてしまったフランク・オズの
「BOWFINGER」観る。「イン&アウト」「リトル・ヒーロー」(The Indian in the Cupboard)とネタは面白いのに不発だった近作に比べると、ブラック味もあって格段に笑えた。ダメダメな映画製作者マーティンが、理想のスクリプトに出会い、人生を賭けた映画化に臨むが、大スターであるマーフィに出演を断られたので、彼の周辺をストーカー的につきまとって、勝手にカメラを回すというもの。脚本書いたマーティンによる「エド・ウッド」。ヒューマンな展開なしで、バカっぽく終わるのがよろし。

3月某日
ほとんどの人にないしょでマウイに行って来ました。すみません。
往復ともコンチネンタルのDC-10で、いつ落ちても驚かないポンコツ機でした。機内映画は行きが「ターザン」と
「MUSIC OF THE HEART」。ウェス・クレイブン監督の感動作(笑)。メリル・ストリープ・フェチは必見。痛々しいまでの予定調和と押し付けがましいクライマックスに辟易。帰りは「ANYWHERE BUT HERE」。アミダラ姫がかわいいと思うかが分かれ目。母親役のスーザン・サランドンはこれまた強烈な「女優魂」で見る者を圧倒する。でもこれも予定調和。もっと楽しい映画見せてよ〜。もう1本は「メッセンジャー」(なんでやねん)。
親も含めた家族旅行でしたので、あまり自由には動き回れませんでしたが、ホノルルで時間待ちの際に、アラモアナSCの「Bubba Gump」で昼飯。「フォレスト・ガンプ」に出てきたエビ会社が経営する(笑)ファミレス。着席するといきなり「フォレスト・ガンプは観たか?」と聞かれ、「ああ、観たよ」と答えると、「ならヒロインの名前は何?」と質問。んなもん覚えてるかい、と返したら「答えられればいいことがあった。次はがんばれ」と言われる(後で聞いたら正解するとなんかもらえるんだと)。メニューは大味なエビづくしで、しかも死ぬほど量が多く、家族全員お残し。中でも67になる父は写真だけで適当に頼んでしまったため、クソ甘い衣のついた巨大なエビフライ約10本を、マーマレード味のソース(うへぇ)で食わされ、「これはまずい!」と怒りまくっていた。自業自得なんですが…。話のタネにはなったが、リピートするかは疑問(帰国後ガイドを見たら、ボリューム満点でうまい! と書かれていた。…それは嘘だ)。

3月某日
借りっぱなしのサンプルDVDで
「ブラック・マスク」。タダで観ておいてナンですが、ここまでデタラメな脚本と編集は久しぶりっす。「REX・恐竜物語」以来です。ラウ・チンワンとかカレン・モクとか出ているのに、とにかく驚かされっぱなし、メッチャクチャの超ぶっ壊れ映画。シーンがつながってないとこあるし……。でもアクションの組み立てが素晴らしくって、結局最後まで楽しく見てしまいました。いかんなぁ、また一つバカになってしまった。蛇足だが、しなやかな豹のごとく飛び回るジェット・リーと私は同い年で引け目。

3月某日
コツコツ借りては観ている
「ミレニアム・サード」。8巻「メシア」の赤子の誘拐と奪還という緊迫感もおもしろかったが、裏で糸ひいていたのはやっぱり、という展開。「マーキュリー」執拗にフランク一家を狙ういつもの「邪悪」との戦い。子供を軸にした話のため、怖くて不快。9巻「ダーウィンの目」は、謎解きの面白さ。でも首チョンパは日本じゃまずいっしょ。「悪趣」に出てくる日本は、違和感バリバリだけれど、エンディングに向けての重要なエピソードと言えそう。それにしてもあんな船名はないだろ。

3月某日
まわりにあまり読んでる人がいないフィリップ・マーゴリンの新作
「葬儀屋の未亡人」。コージィ・ミステリみたいな邦題がよくないのか、今回もまったく話題になってないが、例によってジェット・コースター的展開で、あっという間に読めてしまった。読み始め、なーんか地味な展開だなぁとたかをくくっていたら、途中短い章が挿入され、これが事件を大きく揺るがすポイントとなって後半一気。やっぱページ・ターナーですな。根底にある正義感が爽やかすぎるので、今回は特にコクがないんだけど、必要十分な濡れ場も含めて(笑)、非常にバランスのいい大衆小説です。
「トイストーリー2・日本語版」に涙。この細やかなローカライズ(!)、なめらかなストーリー、お約束のギャグ、緻密な画面の驚きと発見……お子様も大笑いだもんで、文句を言うだけヤボってもんです。ただオモチャ集めのマニアさんたちに「死ね」とメッセージを送っているような印象を受けるぞ(特に日本人に対して)。

3月某日
情報誌とかからきし読まなくなったので、いつ公開していたのかも知らない
「チェイシング・エイミー」をようやく見る。期待していたものとはちょっと違ったか。ディテールは面白いけれど、あまりにも不甲斐ない男性の描き方とネチッとした決着には共感できず、けっこう不満が残る。作り手の「ちょっといい仕事してるでしょ、俺たち一派」という悦にいったような態度が目だってしまい嫌味。これじゃ「ドグマ」が心配。
なぜか見てしまった
「バーチャルガール」の最終回(なぜかじゃねぇだろって?)。大慌てで締めくくるあの枠らしいエピソードであった。友の裏切り、出生の秘密、ついでに愛、そして生死をかけた戦い。いくらなんでも展開早すぎだが、まぁ昔からそうじゃんココは。なんだかんだで面白く観てる俺って…。うーん、それにしても篠原ともえって終わってるなぁ。アルバム買うくらい好きだったのになぁ。

3月某日
相変わらず薄暗くて見にくいミラノ座の画面をプンスカ怒りながらも、話が始まるや夢中になってしまった
「マグノリア」。饒舌なだけでなく味わい深いエピソードの数々。辛口の問題提起しながらも暖かく着地する展開。いきなりマックスまでテンション上げて、それが最後まで全然下がらないのはすごいの一言。あっけにとられる終盤のアレは前振りの印象が強すぎて、さすがに興ざめしてしまったが、最後まで飽きさせずに描ききる力技には素直に拍手。侮れないぞポール。でもな〜んか「ショート・カッツ」。長尺なのも含めて。
で、これまた呆気にとられる
「風雲雄覇天下」。またの名をストームライダーズ。千葉ちゃん大暴れの噂を聞いて、34ドルと高かったが購入。5.1チャンネルサラウンドがバリバリで、画質も良好。で、本編はというと、デジタルガンガンのバトルシーンのド迫力に比べ、話がへっぽこで退屈なため、どうにも時間がかかってしょうがなかった。一本調子なので飽きてしまうのだよ。あ、一本といえば腕もぎとり〜のくっつけ〜のは凄いです。ドラマ展開がもっと面白ければよかったなぁ。でも満足しました。

3月某日
すっかりご無沙汰していた
「ミレニアム・サード」を再開。5巻「合成ホルモン」「かりそめの時」。人間を怪物化させるホルモンや死神といった設定が、ますますXファイル。6巻は、Pワッツの娘誘拐に伴う組織の非情さを描く「砂漠の嵐」と、謎めいた雑音が人々を罪悪感に駆り立て幻想を見させる「雪の調べ」。7巻目「魔宮」はフランクの天敵魔女との死闘、ミレニアムの設立にまつわる事件を回想する「マトリョーシュカ」。謎は解けず複雑化するばかり。いかんせんストレスがたまるったらありゃしない。

3月某日
「バイオ・ハザード コード・ベロニカ」クリア。会社のO君に「そんなに簡単に武器が手に入るなんて甘すぎる!」と罵られるほどベリー・イージー・モードではありますが…。まぁ、とにかく綺麗なゲームでした。前にも書いたけど、鍵がないくらいで行ったり来たりするってぇのが、だんだん苦痛になってきますね。強力な火器があるんだから、ぶち壊せばすんじゃうもん。だから、鍵探しを正当化させる理由付けがひとことあればいいのに、と思いました。あと、クライマックスがちょっと急ぎすぎかも。まぁもう一度くらいやろうかな、という気分にはなっている(今度は普通のモードでな)。クリア後のバトルゲームには爆笑。レースクィーンってアナタ……。
輸入した
「American Pie」見る。ディテールは現代的だが要は「グローイング・アップ」。とにかくヤルことしか考えていない童貞高校生坊主たちの、「プロムまでに相手を見つけてヤル」までのお話。ドタバタなエピソードが満載だが、けっこう青春な決着がつくあたり、予想以上に健全。ハチャメチャを期待していたので、肩透かしをくったが、これはこれで面白かった。

3月某日
ようやく
「スリーピー・ホロウ」。忙しかったため、予備知識がほとんどなかったもんで、かなり面白かった。一番驚いたのはアンドリュー・ケヴィン・ウォーカー。また、キャストではマイケル・ガンボン、ウォーケン、それにジョニー・リコ(笑)。筋は書かないが、詰め込んだ要素のバランスが素晴らしくとれていて、特にビジュアルは後を引く。想像以上に残酷なので、子供は見ちゃダメ。
惑星ピスタチオ最終公演
「4人のN氏」。好きな劇団の解散ってこれまでもいくつか見てきたわけで、それなりに口惜しいものがあったんだけど、今回に限っては「もういいや」と感じてしまった。この劇団の魅力はオタク趣味とパワーにあったと、これまで勝手に思い込んでいたのだが、結局そのどちらもトーン・ダウンしてきたあたりから、ガマンしなくてはならないものが増え、前回「白血球ライダー2000」でそろそろ潮時だと感じていたわけですよ。そんなところへ今回「最終」と聞けば、まぁそういうことなら見ておこうかな、となるじゃないですか。最後に花火でも打ち上げてくれるかな、とちょっと期待していたが、なんとこれが……。体調の悪さもあって途中でちょこっとだけ落ちてしまいました。でもなー、あれだったら、マトリックスパロったアクションとか見せて欲しかったよな。単なるベクトルの違いなのかも知れませんが……。

3月某日
公開するっちゅうのに買ってしまった
「Double Jeopardy」。カミさんと見ていたのだが、こりゃビックリの簡単英語。法律用語が多少出てくるだけで、それもタイトルの意味を知っていれば怖いことはない。さらに英語字幕を読み落としても、話を見失わない単純明快ストーリー。2時間ドラマみたいな筋立てなれど、とりあえずジェットコースターのように動くので、最後まで引っ張られる。ビリングはトミー・リーが先だが、実質主演はアシュレイ。復讐に燃える乱暴な女ってところが笑える。ちょっと「マイン」を思い出した。それにしても罪作りな予告編だね。あそこでバラした以上のことは起こりません。

3月某日
「ジェームズ・ボンドへの招待」なる妙な本を読む。007映画35年の歴史を振り返りながら、シリーズの政治・経済・流行といった社会におけるスタンスを分析しようとする、大まじめなバカ本。著者は<8歳のときに「私を愛したスパイ」を見て以来の研究者>だそうで、ってことは31歳以下ってことになる。なんだ、イギリスのオタク野郎じゃん。「セックスとバイオレンスとスノビズム」で、良識ある大人の眉をひそませたシリーズが、大ヒットして時代の寵児になったものの、その時代に追い抜かれて年をとり、もがきながら復活する……。当時の批評やスタッフのコメントなどを引用して、なるべく学術的(というかもったいぶった表現)にまとめているのに愛を感じた。「カジノ・ロワイヤル」や「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(DVD出ないかね)までも同じボンド映画として机上に乗っかっているのが楽しい。版権や翻訳料、想定部数を考えると2900円は高いか安いか……。どちらにしてもファン以外は不要の1冊。

3月某日
「The Rage: Carrie 2」のあまりの不快さに驚く。いじめぬかれた超能力少女が最後に逆ギレする骨格は同じだが、さすがに20年前とは異なり、いじめられる側もそれなりの自己主張をしていて、ホラーというより青春ドラマの色合いが濃い。いじめの陰湿度もイヤな感じで、なぜか「リービング・ラスベガス」でシューがレイプされるところを思い出した。あんな感じの不愉快さ。クライマックス突如としてスプラッターになり、開いた口がふさがらないトンデモ・シーンがあったりして、急に映画が駆け足になっちゃう。ヒロインは熱演だがあまりに魅力なし。冒頭ですごいMena Suvari(American Pie)が印象的。


2月某日
ジョン・カッツェンバックの
「追跡」を積読棚から発掘。この人のは「真夏の処刑人」「旅行者」「理由」と読んできたが、ひねりはないけれどスピーディな展開で、いずれも面白かった。マイアミのユダヤ老人たちを恐怖に陥れるナチスの影(原題でもあるシャドウマン)と、生きる意味を見失った退職刑事らの壮絶な追跡劇。歴史の暗部をほじくり返しながら、ストレートなスリラーになってて興奮。中でも、とある目撃者が拷問の末惨殺されるシーンは「マラソンマン」の奥歯引っこ抜きを髣髴させて怖い。ラストがややあっけないかな。

2月某日
「B計劃」見る。某教団をモデルにしたとおぼしき日本の凶悪団体が香港を急襲、香港警察の刑事と日本の特殊部隊の生き残りが協力して戦うお話。ネタがヤバいっちゃヤバいけど、大騒ぎするほどじゃないだろ〜。『スピード』や『ダイ・ハード』を取り込んだ、よくある香港アクションってレベル。日本の殺人教団が大暴れって話なら、チウ・マンチェク主演の『碧血藍天』(ビデオ名スティル・ブラック)の方が、教祖と刑事のカンフー対決とかあって面白かったな。
それにしても、「B計劃」のほう、女子供に対する扱いがひどすぎるので、僕はそっちがゲンナリ。お目当ての腹筋善之助は台詞もなくいまいち。主演のチェン・チー・ラムと澤田謙也が片や広東語、片や英語で会話する様は、まるで『1941』。「あんた、中国語がわかるのか」なんて説明台詞があるけど。
ニック・パークの
「CHICKEN RUN」の予告。鶏がかわいくない。
「X-MEN」の予告。ハル・ベリーにちょっとグッと来る。

2月某日
ちょっと疲労困憊で、夜中にボォーっとテレビを見る。「バーチャル・ガール」「クウガ」「タイムレンジャー」など、ジャリ番を立て続け。相変わらずな「バーチャル〜」では、知人のデカマラス高橋が端役で出演していて爆笑。「クウガ」のやおい色、「タイムレンジャー」のあからさまなマトリックスなどに突っ込みながら、爆睡。

2月某日
家族サービスで
ボリショイ・サーカスを後楽園にて。案の定息子よりも私の方が楽しんでしまう。超人的な技やクラウンの芸、動物の調教など、どれも感動的なのだけれど、その一方で団員が年寄りばっかりでなんとも痛々しい。若者離れに悩む過疎の村を連想してしまいました。
「バイオ・ハザード コード・ベロニカ」を少し。いやぁ綺麗やわあ。でもリアルになればなるほど、パズル的な謎解きがナンセンスに思えてならない。だって、怪物を撃退できるグレネードがあるのに、なぜ鍵がないからってドアが開けられないのよ。そんなのドカーンでいいじゃん、とかテレビに突っ込みながらプレイしています。
「トムとジェリーVol.1」を息子に見せたところ、気持ち悪いくらいゲラゲラ笑い始めた。カートゥーンのギャグはツボらしい。DVDの操作方法を教えて勝手に遊ばせていたら、オマケの<ドルゥーピー>を発見、トム以上にウケていた。テックス・エイバリーの方がいいってところがなんかイヤな予感。

2月某日
レンタルした
「グッドナイト・ムーン」を見る。笑って泣ける感動作を期待していたら、なんとスーザン・サランドンが鬼気迫る母親を演じる怪奇ホラーだった(笑)。マジでこのおばはん怖いっす。目が笑わないのでシャレにならないっす。まぁそれだけの映画。筋立てはあざとすぎていただけません。

2月某日
「Walt Disney's Tarzan」が届いたので、さっそくリベンジ。やはりフィル・コリンズは必然なのであった。悪いが坂本、もう帰ってこなくていいぞ。時間がないのでチータ戦、ヒヒ・チェイスなどをつまむに留める。ところでこのDVD、普通に再生すると冒頭でディズニー作品のコマーシャルが入り、なんと「Toy Story2」が Coming Soon になっている。早いよなぁ、なんて思っていたら、今度は5月公開の Dinosaur がまさかのプレビュー。ジュラシック・パーク等で慣れたはずなのに、そこで展開する実写とCG信じられない融合に、開いた口がふさがらなかった。この数分間のために買った甲斐があったぜ(と肯定しちゃう)。

2月某日
すみません。
「スペース・チャンネル5」ハマりました。買ってプレイ2日目にして一端クリア、視聴率95%(笑)。集中力を要するので、1面終わるともうグッタリ。でもすぐまた踊るのである。色々な狙いが見え隠れする企画物だが、嫌味がないので素直に楽しいぞ。♪チャラララッチャラララ〜。

2月某日
巷の評判がいまいちなので、どんなものかと思い駆けつけた
「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の初日。お気に召さない方々は、ボンド映画にいったい何を期待しているのだろうか? 国際規模の謀略、お色気美女、力の入ったスタント、Qの秘密兵器、クラッシュ! 銃撃! 爆発! お約束は全部揃っているじゃん。確かに私情のまじった行動をしちゃうボンドと、途中ではしょりだすシナリオ展開にデキの悪さを感じ取ることもできるけどね。でも前はもっとひどいのあったでしょ。今回の冒頭のチェイスシーン、水中なのにネクタイの曲がりを直すアレを見れば、私はぜーんぜんイナフです。ただ、ボンドが××を××するのが意外。また、ルナシーにはやっぱり愕然。企画した代理店はテロに遭うがいい(笑)。

2月某日
レンタルした
「ユニバーサル・ソルジャー・リターン」。帰ってこなくてもいいのに…。前作は確かにスマッシュ・ヒットしたけど、SF考証なんぞヘボヘボで、エメリッヒ&デヴリンの行く末を暗示していた凡作。今回は連中はからまないものの、とんでもない設定を考え出した。ユニソル・プロジェクトを司るスーパー・コンピュータの反乱だ。ヴァン・ダムは元ユニソル(平たく言うとゾンビ兵士)として、研究所の所員というかアドバイザーの役どころ。訳あってコンピュータとそれに操られる兵士たちに付け狙われるのだが、もちろんいろいろあって、やっつけますわ。それはいいんだけど、展開があまりにメチャクチャ。筋肉人間の立ち回りと、銃撃&爆発を随所に織り込むのが目的とは言え、ただのサービス・カットとしか思えないストリップ小屋のシーンや、娘を守るために戦うヴァン・ダムの人間味のある台詞の無様さはどうかと思うが。
メイキング・シーンで旧作を振り返るヴァン・ダムが「<ダブル・チーム>はいい脚本だったが、途中で何度も書き換えられて漫画チックになった」と残念がるのが可笑しいぞ。結局仕事の選び方がヘタなんじゃん。

2月某日
仕事でサンプルを借りた
「ヴァイラス」をちゃっかり見た。うーむ、これは……。ジョン・ブルーノ初監督、ゲイル・アン・ハード製作、スティーブ・ジョンソンやフィル・ティペットの参加、それにコミック原作と期待は高いが、「ハード・ウェア」「デス・マシーン」「未来警察」「ターミネーター」「スペース・サタン」に「鉄男」あたりも混ぜて、何も新しいものが出てこないヘボ映画だった。特典のメイキング冒頭ゲイルがさかんに「キャメロンが……」言うのがおかしい。登場する船が「アビス」の使いまわしってのにも笑ったが。また、特撮マンたちが一様に「監督の頭の中では映画が出来上がっているんだ」と賞賛。それでこれなら、監督の才はないってことだな。DVDソフトとしては、特典が豊富でお買い得。

2月某日
「ジャック・フロスト パパは雪だるま」。「ウチのパパは体型が雪だるまだな」と妻が嘲笑。それはともかく、お約束の展開がわかっているのに泣いてしまいました。自分のことばっかりで、家庭を後回しにする(ないがしろではない)父親像を勝手に自分と重ねてしまったのよ。父の死後情緒が不安定になる息子と母親の描写に身がつまされる。白い雪のデジタル合成はご苦労様。ラストはやっぱりマイケル・キートンになっちゃうよな…。非常に惜しい。


1月某日
WOWOWで放映されただけで、ビデオも出ていない
「偉大なるマッギンティ」。友人から録画ビデオ借りっ放しでした。慌てて見る。私はスタージェスを手放しで賛美する気取ったサブカル野郎ではありませんが、悔しいけどやっぱおもろいわ〜。浮浪者マッギンティが持ち前の度胸と腕っ節で州知事まで登りつめる。その成功に関与したギャングのボスとの奇妙な友情。予定調和の展開ではあるが、泣かせるオチまで一気なのであった。

1月某日
楽しみにしていた
「Mystery Men」が、期待にたがわぬバカ映画で嬉しい。ネタばれはルール違反なので書かないが、ベン・スティラー、ハンク・アザリア、ウイリアム・H・メイシー、ジャニーン・ガロファロ、ジェフリー・ラッシュ、グレッグ・キニア、レナ・オリン(気づかなかったが)、それにピーウィーにクレア・フォラーニまで出てるんだぜ。そのにぎやかさったら、ひょうきん族の特番で大物ゲストが大挙してタケちゃんマンやってるみたいな感じ(…違うか?)。122分はちょい長いとは思うが、これだけのメンツに見せ場を用意すれば自然と長くもなるか。最近の「バットマン」とか好きな人(笑う人)にはお勧め。
もう1本楽しみにしていた
「The Iron Giant」をようやく見る。ううっ、笑った末に大泣き。スッゲーいいよ、コレ。なんだよ「ET」と同じじゃん、とか言って腐す人とは今日から絶交だ(笑)。主人公のガキが成長するとかいう教訓めいた話じゃなくて、大人の男を泣かすためのノスタルジックな映画なのだ。今の子供はこの主人公に共感しないよな。英語力なくても大丈夫なDVDであるが、劇場も行くよん。「三十路が男泣き」ツアーでも組もうかね。
ついでに新番組
「仮面ライダークウガ」を朝も早よから見てしまう。まずはビデオ撮り(あーた、ハイビジョンって言ったって)の衝撃。JACのお約束アクションと、濃い目のヒーローはOK(妻大喜び)。クライマックスの「おっ、マトリックス?」みたいなのもいいっす。でもなー…古代の魔物がどうのこうのっていう設定はいい加減飽きちゃったな。<ミレニアム・ショッカーが遺伝子操作したバイオ戦士>とかいう方がええやろ。まぁ次回も見ますけど(笑)。

1月某日
小林泰三
「人獣細工」(角川ホラー文庫)読む。ハードカバーで買うにはちと薄いんだよなぁ。前の「玩具修理者」は面白かったが、今回は表題作のみが印象に残る。
新作DVDを見ていたのだが、途中で妻が「英語字幕じゃないものにしろ」と言い出したので、
「Michael Jackson: HIStory 2」をかける。みなさんご存知の「顔面修理者」マイコーのクリップ集。さすがに80年代は古臭く見えるが、超人的なダンス(だから人じゃないってば)は褪せることがなくてかっちょいいね〜。パォッ!

1月某日
これといった思い入れもないが、なんとなく所持していた
「ベガス・バケーション」を見る。グリズウォルド一家のラスベガスの旅は、例によってドタバタなれど、ヒューマンな結末で笑いどころがない。ランディ・クェイドのかき混ぜを期待したがこれも不発。チェビー・チェイスは確実に面白くなくなってきているのではないか?

1月某日
ビル・プルマン、ブリジッド・フォンダ、オリバー・プラットと有名どころを配役し、スタン・ウィンストンがクリーチャーを担当。それなりの作品になれそうなのに、あえてならないらしい
「Lake Placid」。尺が82分だからか、それともスティーブ・マイナーだからか? メイン州の湖に謎の怪物が出現して人が殺される。残された怪物(隠すことはないか、ワニだよワニ)の歯を調べにNYの博物館員(フォンダ)が派遣。都会の女が田舎に来てギャアギャアわめくお約束。これを受けるプルマンら地元の保安官。それにちょっとイッちゃってるワニ博士(プラット)が加わり、この連中が喧嘩しながらも次第に怪物の正体を明らかにするのだが、ホラーなのか、コメディなのかどっちつかずの展開に戸惑う。まぬけなやり取りがあったかと思うと、いきなり首チョンパになったり、食いちぎられたつま先が落ちていたりするんだもん。でも始まって50分たったところで、唖然とするシーンがあり、あ、笑っていいんだ、とひと安心。ちょっと嬉しいアホ映画に仕上がっていた。ちなみにパッケージの裏に書かれていたコピーが「This Year's Anaconda」…うむ。ほんとにどっちもどっち。
瀬川ことび
「お葬式」(角川ホラー文庫)。惹句にある青春ホラーってなんすか? てぇことは「六番目の小夜子」とかもそーなんすか? ふーむ。これって式貴士じゃん。40年代の筒井康隆みたいなところもある。表題作がやはり明瞭で面白い。でもコクがない。だから「青春」なんだね…。でも期待はできるので、次も読みたいです。

1月某日
「Drop Dead Gorgeous」。本国で大コケ、日本では公開の予定ないと思われるヘボコメディ。化粧品会社主催の全米高校生クイーン・コンテストの本選出場権をめぐり、ミネソタのイモっぽい姉ちゃんたちが代表になるべく争う姿を、ドキュメンタリー撮影班が追っている、という設定。まぁ「スパイナル・タップ」みたいな感じと思えばいい。プライドをかけた女の戦いを、ブラックな笑い(らしい)で描くのだが、もーこれがぜーんぜん笑えない。実質主演のキルスティン・ダンストと、悪役お嬢様のデニス・リチャーズ(←アホやこいつ)が見たいがためになんとかつきあえたが、最後の最後で唖然とするエピローグに発展する。これがやりたかったのか! まぁ私的にはオッケーでした。あと、日本人には注目のあの人の出番だが、実質3シーン、台詞は日本語で1〜2行。「アルマゲドン」と異なりエンドタイトルで名前が出るのは幸いだが、これがなんと誤植! 「SEIKO MATSUD」って誰だよ(笑)。キャストのロールでは直っているけど、さすがにお気の毒さま。私、独力でハリウッド女優になったのよ、と本まで出した中村佐恵美を思い出したね。聖子様は工藤夕貴の堂々たる主演ぶりを見てどうお思いになられるのだろうか。また、カースティ・アレイ、エレン・バーキンら80年代後半〜90年代前半で活躍した女優がババアになっててこれもビックリ。とりあえず話のタネになる1本でした。

1月某日
「俺はトレッキーじゃない!」宣言を覆すかのような
「Star Trek Insurrection」視聴。中古で買っちゃったんですよ。でも困ったことに字幕出ない。だから話がよくわかりませんでした(笑)。ただ、大作感がまるでないのだけはわかった(お金はかかっているみたいだけど)。
子供の学習机搬入のためのビデオ整理(泣)。懐かしい作品が多数。とりあえずデッキにかけて状態を見るが、ヘロヘロコンブなものが多く、「紅白歌合戦」10年分(!)、「アカデミー賞授賞式」8年分(!)、「電撃フリント」や「第5惑星」(笑)などを捨てる。ただ、どうしても「狼男アメリカン」だけは手放せず、妻に交渉して許してもらう。そんでもって、10年ぶりに
「エディ・マーフィ/ロウ」を発見。画質チェックするつもりで見る。脂のノリまくった時期のライブ・フィルムでかっこいいったらありゃしない。ネタも古びてなくて、もう大爆笑。90分通してしまった。すっげぇ寝不足。
「エンテイ」ゲット!

1月某日
前の会社からウチの息子に、とプレゼントしてもらった
「ポケットモンスター銀」。息子がカタカナがまだおぼつかないのをいいことに取り上げてプレイ。RPG部分を終了。いやー、やっぱ面白いわー。ほんっとによく出来ています。とりあえず今はルギア、バクフーン、ヌオー、マリルリを従えて、まだ見ぬ仲間を探しています。
なんてぇ話を書いていたら、98年にちょっと関わったPSのゲームがいつの間にか発売されることになっていてビックリ。いやー、私の考えた登場人物の設定とかは活かされているようですが、どんな風に仕上がっているんでしょう。途中で抜けちゃったんで、わかんないっす…。
連続テレビドラマはあんまり見ないほうなんだけど、久々に燃えるものがあって
「バーチャル・ガール」@日テレ式。人間の心にアクセスできる驚異のソフト「VR2000」! いやー、いいっすねぇ。この枠の王道は「金田一くん」「家なき子」なんだけど、数字的にははずしてしまったような「聖龍伝説」「ザ・シェフ」「FIVE」「D×D」などの、世界観がちょっと狂った強引な作品が好きだ(笑)。今回はキャストがちょっと色褪せている分、無茶な展開が期待できそう。でもタイトルは「サイコダイバー・リサ」の方がいいな(←勝手に決めてる)。

1月某日
「Andy Kaufman:The Midnight Special」。SNLのLDボックスの中にちょこっとだけネタが収録されており、いったいどんなヤツなんじゃい、と興味を持ったときにはもう死んでいたアンディ・カウフマン。エキセントリックな風評だけは聞いていたものの、これだけの分量を見るのは初めて。エルビスのものまね、人形ネタ、日本じゃキツすぎる客いじり、それに彼のバイト先を取材したロケ物(これは笑う)など、洗練されてるとは言いがたいが、一種異様な迫力があり、思わず見とれてしまった。番組自体もMCがウルフマンジャックだったりする。

1月某日
リハビリでハシゴ。まずは
「ファイト・クラブ」。小説を読んでいたので粗筋はわかってはいたけど、予想を超えた映像になっててちょっと感激。20代の頃に見ていれば絶賛でした。今はどっちかといえば気の毒な上司側。大人の気持ちもわからんでもないので、「彼ら」にそのまま感情移入はできません。それにしてもフィンチャーって、年寄りや頭の固い連中に嫌われるような映画ばっかり作るな。しかも、どの程度やれば叱られるのかわかっていて、同じ叱られるならもうちょっとやっちゃえっていう感じの、若干幼稚な確信犯。まぁでも面白くてイカす映画です。ロブ・ボッティンの傷メイク他も堪能できるし。
続いては、同じハリウッドメジャーでも、ここまでアホな映画があるんかいな、ってくらいアホだった
「エンド・オブ・デイズ」。とりあえず<ミレニアム>だし、って軽いノリでOKの出た企画って感じ。金がふんだんにかかっているので大作に見えるが、ドルフ・ラングレン主演で十分(失礼)なレベルのお粗末なシナリオです。アクションのキレも悪いし、ハイアムズって人選が間違いなのか。でもひとつだけ勉強になったことがある。サタンは早漏らしいぞ。後数秒でどうヤルつもりだったんだろう(←誰か書いてたらゴメン)。

1月某日
香港人を監督に迎え、元気がいいのはうれしいが、主役の相方を出したことでドツキ漫才人形劇のようになってしまった
「Bride of Chucky」。トム・ホランドの1作目は動くはずのない人形がいきなりしゃべるところが怖かったわけで(電池が入っていないことを知るあのシーンは格別)、チャッキーがキャラとして独り立ちしているかどうかは、ホラーとしてのポイントではないだろう。エルム街や13金が陥ったジレンマがここにもあった。ホラーというよりは残虐なコメディが狙いらしいが、思いのほか笑えない。悪ノリしすぎで、入り込めないのだね。ジェニファー・ティリー好きにはたまらないだろうが(あ、俺のことか)。

1月某日
恒例の「東宝特撮正月映画を冬休みも終わったガラガラの劇場で見て<はああ>と深いため息をつきながら新たな年を迎える会」(俗称)が開催。モスラ3作のカックンぶりで会もそろそろやめどきかなぁ、と思いきや、今回はミレニアムにふさわしく(笑)今までにない参加者数。映画はもちろん
「ゴジラ2000」。今年劇場で見る最初がこれかよ…。東海村の攻防(いいのかこれ?)までは「ひょっとしたらイケるかも」と思った私が馬鹿でした。やりたいことはわかるけど、やりきれていない歯痒さ。主役であるはずのゴジラが途中退場するシナリオのへぼさ。平成ガメラとハリウッドGODZILLAを意識しすぎたため、魂をなくしてしまったようだ。そりゃあ「スペースゴジラ」とか「デストロイア」に比べりゃがんばっていますけど、子供が見て退屈な怪獣映画は、どれだけ技術が高くても失敗。何より恐ろしいのは、シリーズ再開の告知だ(でもまた見るのよ、来年)。

1月某日
最近渋谷の映画館がどうも苦手で、大好きなライズなのに敬遠してしまった
「Run Lola Run」を輸入して見る。映画っちゅうのは頭を使えばいくらでもおもしろくなるもんだ、と再考させられましたね。ドラマとしてのコクはないけれど、何度も見たくなるドライブ感が極上。ドイツ語音声&英語字幕と、英語吹替字幕なしで、二度も見てしまいました。スピードとお約束優先で観客を突き放すので、お年寄りにはつらいかも知れない→と、自分が若いことを強調する(笑)。
「Saturday Night Live: 25 Years Of Laughs」を見る。99年9月26日に番組開始25周年を記念して放送されたものをほぼ収録した大作。3時間を超えるボリュームにはビックリ。歴代の出演者やハリウッド・スターが次々登場、名場面を振り返る豪華な内容で、俺としてはアカデミー授賞式より嬉しい。ただ物故者も多く、ベルーシはともかく、フィル・ハートマンやクリス・ファーレイまで来ちゃうと、やっぱり寂しいなぁ。ラスト近くに出てくるローン・マイケルズいじりのアニメは爆笑。R1ユーザーにはオススメの1本。ヒアリングはきついが、流しておくだけでもオッケーでしょう。

1月某日
劇場版6作のLDボックスを持っているというだけで、友人から「トレッキー」呼ばわりされている私を、お呼びでないとばかりにはるか銀河の彼方へ弾き飛ばしてくれるのが
「Trekkies」。筋金入りのトレッキー、トレッカーたちを描いたドキュメント・フィルムだ。コンベンションでのコスプレなぞ当たり前、普段のお買い物もコスプレしてるおっさんや、内装や制服をすべてソレにしている歯医者、クリンゴン語のクラス(笑)まで登場する。出てくる人すべてイタイのに、命かけてるところが爽やかなので痛快だ。それぞれがはっきり自己主張するのも欧米的。日本でこういうのを作ると、もっとネガティブになっちゃうだろうね。


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