俺のDVD! 恐妻家日記 更新後に放りこんでいるだけです。


2001年1〜6月末

6月30日
で、なんだかんだ言っても見なくちゃなるまい、と初日の早朝にミラノ座で
「A.I.」。デイヴィッドが捨てられたところで時計を見るとかっきり1時間、これぞハリウッドだぜセントーさん。想像以上にちぐはぐなデキで、正直驚いてしまった。「いやーわかってくれたかな? これホントはブラックな童話なんだよ」、と言い切ってくれたらどんなに楽なことか(笑)。そもそも約20年間映画化できなかった企画が、大先生が死んで1年くらいでひょいとできちゃうってのが怪しい。いかにも商売上手なユダヤ人って感じ。これまでは気持ちよくノセられてきたけれど、今回に限ってはあざとい感動と莫大なプロモーション計画が鼻についてかなりイヤ。さらに付け加えると「ジゴロ・ジョー」(面白いけど)、「ロボット処刑ショー」など、どう贔屓目に見ても子供には見せたくないようなシーン(言うなればラストもそう。あれは幸せとは言わないだろう)が多く、結局のところ観客に向かっていないような、「俺様がいいって思うんだから、世界中も感動するはずさ」とうそぶいた感じが気持ち悪い。そのへんの収まりの悪さが影響したのか、全米では大ヒットとなっていないらしい。ありゃりゃ。
その後伊勢丹に行ってベイブレードの入荷品をゲット(すげー混乱してたぞ)。メシ食ってから武蔵野館で
「テイラー・オブ・パナマ」を見る。ル・カレが自らの小説を脚本化(共同)、製作総指揮までやってる(笑)。それにしてもブアマンの新作が劇場で見られるなんて! カンペキなデキとは言わないけれど、こっちの方がよっぽど映画らしくて、気持ちが救われました。観客層もオヤジ率が高いし……。MI−6のスチャラカ諜報員(ブロスナン、お似合いだぞ)が左遷先のパナマで情報戦を仕掛け、政局を混乱させるというホラ話。アイロニカルな展開と俳優の演技合戦、さらに決して新しくない演出が楽しくて、最後まで飽きることはない。

6月29日
扱い作品のCF本編集でスタジオ。そこで吐き気のするような光景を見てしまう。詳細は……しばらく封印します。
映画監督が自作を小説化するのってよくあることだが、大抵は本編やシナリオで描ききれなかった部分の補完するものだ。だから、映画そのものに解明できない個所が多かった
「回路」(黒沢清 徳間書店)には期待したんだが、残念ながらひどく混乱した小説で、まったくわけがわからなかった。
(引用)「とりあえず運命に従うことしか生きる方法を見つけ得なかった人間が、肉体や精神に根ざした強固な人生を生きる者には耐えがたい事件を耐えて生き延びることがあり、出来事に翻弄され流れに身を任せた者が、結果、自らの人生のテーマを貫こうとして力尽きた者たちには決して垣間見ることのできなかった先の世界≠ノ到達してしまうということが時としてある。」
こんな感じの、わざと小難しい翻訳調の「小説」をエンタテインメントと呼べるかどうかは別として、極めて読みにくくとっつきの悪い本であることには違いない。展開は基本的に映画と同じ。映画では軽視された吉崎というキャラが多めに出てくる程度で、赤いテープなどのキーワードが解明されるわけではない。

6月28日
ワンダースワンカラーの格闘物、
「ウルトラマン 光の国の使者」を借りて遊ぶ。操作性が悪いので、ノーマルが激ムズ。最初のベムラーに勝てない。だからキッズモードに切り替えたところ、30分で全クリア。ウルトラマン本編のストーリーと同じ展開なので、アントラーには勝てないし、メフィラス星人とは闘わない(笑)。もちろんラストはゼットン。うーん、負けて終わる格闘ゲームって何? それにしても円谷英二、生誕100年記念ゲームって言われても…。
「シビル・アクション」を見る。民事訴訟で企業から示談金をせしめとるのがステイタスの弁護士(トラヴォルタ)が、巨大企業の有害廃棄物による環境破壊訴訟に乗り出す。最初は金さえとれればOKだったのが、いざ和解の段になって弁護士は正義に目覚めてしまい、裁判にもつれこんでしまう。長引く裁判費用に事務所は破産に追い込まれ……という社会派ドラマ(実話ベース)。脚本・監督のザイリアンのストーリーテリングは抜群で、最後まで面白く見られる。でもこれって「合言葉は勇気」? っていうか、またやってたのか三谷? 「シビル・アクション」は99年公開、ドラマ「合言葉」は2000年7月だから、時期的に知らないとは言えない。被告側弁護士をやったロバート・デュヴァル(おいしい役)はマンマ津川雅彦だし……。まぁそんな幼稚な比較はともかく(笑)、ウイリアム・H・メイシー、キャサリン・クインラン、トニー・シャローブ、ジョン・リスゴウ、ダン・ヘダヤ、そしてガンドルフィーニ(!)などなどの、実にいい感じのキャストがたまらなくうれしい。
撮影にコンラッド・L・ホール、音楽ダニー・エルフマン、製作ロバート・レッドフォードとこちらもスゴイ。

6月27日
パトリス・ルコントの
「髪結いの亭主」初見。フェチのメルヘン。この妄想って男にしかわからんのじゃないか?
「レイミ 聖女再臨」(戸梶圭太 祥伝社)。近未来、廃墟と化したビルに集う若者。彼らはある人物を切断した「パーツ」を持ち寄っていた。パーツを合体させると「それ」は復活するという。が、「それ」を独占するがための血なまぐさい戦いが始まる……。いかにも、な感じのバイオレンスが連続して当初退屈だったが、終盤になってムチャな展開があり仰天。あ、それがやりたかったのか。うーん。にしては力不足。大惨事以降の決着にあと100枚割いてもよかった。ノベルスという形態は、この作家の入れ物としてはベストでしょう。スクイズ、盗塁、それに場外大ファールなどで観客には人気が高い選手だが、早くホームランを打たないとマズイのでは……。
これにて戸梶はコンプリ、と思ったら月末に新刊とのアナウンス。ちっ。

6月26日
ね、予言どおり出たでしょ、反町の本。「Song of Love」だってさ(笑)。芸能って大変だよね。
扱い作品のCM編集立会いで銀座。終了後当然のような流れで2軒ハシゴ。久しぶりにタクシーなんかで帰るのであった。吐きそう。

6月25日
「死霊のはらわた」で出てきた頃は、僕らの時代のヒーローっていうか、仲間みたいな(笑)ヤツだったはずのサム・ライミ。「XYZ」なんか、今でもキラキラ輝いてて忘れられない映画だ。それが最近“まとも”な映画ばかり撮る。「シンプル・プラン」もそうだし、野球のやつなんか食指が動かなくて見てもいない。で、久々にホラー・タッチということで期待しまくりの
「ギフト」を見る。これがまぁ……なんというか、かなり“まとも”。霊能者である主人公が巻き込まれる殺人事件を描くのだが、魔女狩りみたいな話になるのかと思いきや、サイコ・スリラーな展開に終始する。ただ、ミステリーとしては骨格が2時間ドラマ。真犯人は、すぐにわかっちゃうので、お世辞にもいい脚本とは言い難い(ビリー・ボブ・ソーントン他)。しかしながら、見たくないものまで見えてしまう不幸な女、父親を失った家族、閉鎖的な田舎、苦しみながらも生きる人々、といった全体的な重みが、大人っぽいドラマを構築しているので、仕上がりは決して悪くはない。ライミが製作したテレビ・シリーズ「アメリカン・ゴシック」にもちょいと似た感じ。時々挟み込まれる過剰なショッカー演出には笑いましたけど。役者では、差別主義者の暴力亭主を演じたキアヌ・リーブスがすごくよかった。また、知恵遅れやらせたら天下一品のジョヴァンニ・リビシ(っていうか、これってステレオタイプだな)、救いのない端役なのにヌードも披露のケイティ・ホームズ、旨みのない役ながら印象的なヒラリー・スワンク、それにライミの常連ゲイリー・コールなど、配役はかなり豪華。でもやっぱりナマ仮面のような顔のケイト・ブランシェットが印象的、っていうか恐い。
立川シネマシティのレイトショーって初めて行ったけど、1200円という値段、閑散とした雰囲気が悪くないね(笑)。
やりたいことはわかった。でも全然面白くないぞって感じの
「200本のたばこ」。ベン・アフレック、クリスティーナ・リッチ、ジャニーン・ガロファロ(大好き)、ケイト・ハドソン(ボケ方が母ちゃんにそっくり)、コートニー・ラヴ、ジェイ・モア、マーサ・プリンプトン、それにエルヴィス・コステロと、けっこうなメンツをそろえ、1981年大晦日深夜の狂乱を描く。往年のジョン・ヒューズだったら、いくらでも面白くなりそうなんだけどね。正直、個々のエピソードやキャラクターが全然生きておらず、誰が誰と寝ようが知ったこっちゃないってとこだ。

6月24日
家族で昭和記念公園。運動不足解消のつもりだったが、暑かったため飲んで食って終わりであった。
「モンティ・パイソン・アンソロジー」より
「THE PYTHONS」。「ライフ・オブ・ブライアン」撮影中のメンバーを追いかけたドキュメンタリー。各人がメンバーの才能を認めながらも、適度な距離感を持っているのが羨ましい。その後、アギトや「日本沈没」第3巻(クマソの海底洞窟)、名探偵ホームズとか見て終了。あ、ついでに郷ひろみのハッパ隊にのけぞる。

6月23日
事故ったカロゴンが修理に行き、代車のコルサ(笑)が来る。なんでもいいとは言ったが、こりゃまたシンプルすぎて苦笑を禁じえない大衆車であった。慣れるのも兼ねて新宿へ。伊勢丹でベイブレード発見。っていうか、ほとんど荒らされた後で、イケてなさそうなブースターだけ。でもとりあえずおさえておこっと。
帰宅すると注文したDVDが到着していた。中でも「ウルトラQ」の画質には驚く。ヘンテコな特典はないし、けっこういい仕事だぞパナソニック。
「溺れる魚」(戸梶圭太 新潮文庫)。企業脅迫犯、公安刑事、不良刑事、業界人の集まるBARなど、例によってキャラクターの魅力タップリに、ストーリーは珍妙にもつれまくるのが魅力だ。ラストの新宿を舞台にした銃撃戦は、なかなかの迫力。でもやっぱりどっかしらタランティーノ風なんだよね。映画「ラットマン」とか引き合いに出したりするとこが。巻末の解説が宍戸錠。映画版のからみらしいが、小説のことを全然言わないのが恐ろしくも可笑しい。

6月22日
ジャームッシュの
「ゴースト・ドッグ」を見る。サムライかぶれの孤独な殺し屋が自滅する話。「葉隠」だとか伝書鳩だとかアイスクリームだとか“近所の少女”だとか、ディテールに凝るのはいいが、それって「レオン」? 日本びいきが裏目に出て、失笑を買う気の毒なデキになってしまっている。かなりお粗末。フォレスト・ウィテカーがかっこいいとか言ってるの誰? こいつ、仕事の選び方が極めてヘタな俳優だぞ。ハナゲ星人だったことを忘れるな。

6月21日
夕方妻から電話。追突事故をもらったらしい。これでもう3回目。トロいのか? とにかく早引けして戻るが、車は後部バンパーが食い込んでいるだけ、妻にもケガはない。まぁ良かったんだけど、これでまた車の下取り値は下がるのであった。俺だったら何ともなくても、首痛いって言うけどね。どうせ保険なんだし。
「日本沈没」3巻目などを見て寝る。

6月20日
多忙。某マンガ原作者らと会食。危険な会話が飛び交う。ハリウッドはユダヤ人が仕切っている、という話題になったらセンセイは驚いていた。

6月19日
大将に打ち合わせがてら寿司とか奢ってもらう。ベストさんはとにもかくにも大変そうで。
借りっぱなしのDVD「モンティ・パイソン・アンソロジー」より
「IN ASPEN」を初見。98年3月5日にアスペンで行われたトーク・ライブ。グレアム・チャップマンも遺灰で参加。これまでの軌跡を振り返りながら、バカ話をするだけのものだが、この不良老人どもは気持ちいいくらい元気があってよろし。客席にテッド・ダンソンとかウディ・ハレルソンがいて、スッゲー嬉しそうなのであった。いいなぁ。

6月18日
今日売りの「ぴあ」に息子の写真が(笑)。以前書いた「出口調査隊」の件だ。編集者時代の感覚からすると“オイシイ”ネタだったので、小さく扱うくらいはありかな、と思ったら意外や意外。史上最年少映画評論家を目指すか(親バカ)。
うひゃあ、「ソプラノズ」が終わってしまった。第3シーズンはやるのか、やらないのか、せめて告知しておいてほしいよなWOWOW。それにしても最後までテンションが落ちなくて良かった。いつも幕切れのうまさに感心(苦ければ苦いほどいい)。

6月17日
昨年、超多忙だった時期に公開され、劇場で見逃していた
「ピッチブラック」をようやく。辺境の惑星に宇宙船が漂着するが、そこには恐ろしいエイリアンが……というあまりにもベタな設定。作り手は、そんなことわかってますよとばかりに、日食による“完全な闇”とその中で跋扈する怪物、そして囚人も含めた登場人物たちの心理戦と、恐怖のネタ出しをたっぷり用意してて、これがなかなか面白い。なじみのない俳優を使ったことで「生き残るのが誰だかわからない」というちょっとしたトリックもオイシイしね。この監督は「アライバル」でもけっこうムチャなことをやってたよね(でも好感)。

6月16日
ジャームッシュの
「デッドマン」を見る。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「ダウン・バイ・ロー」に感銘を受けたのはもう10年以上前の話。今でもなおインディペンドにこだわる作家性は感心するが、その割には有名俳優をふんだんに使用した本作は、中途半端で面白味に欠ける。マニアックな被弾シーンが連続するガン・エフェクトだけが記憶に残る。メイクにスティーブ・ジョンソン。ランスやビリー・ボブなどのキャストが泣ける。
アニメの
「名探偵ホームズ」がDVD化され、会社の若いコが貸してくれたので1巻目を見る。ほとんど見ていないシリーズなので新鮮。息子が大喜び。「なんでみんな犬なの?」という素朴な質問には笑った。

6月15日
「ギャングスター ドライブ」(戸梶圭太 幻冬舎)。イケてないダンサー敏子が、母親の友人のおばさんに、「別れた夫から愛する娘を取り戻したい」、と誘拐を頼まれる。ヒモ暮らしの腐れ縁BF・一生をドライバー役に、娘を連れ出すまでは成功するが、別れた夫はヤクザの組長で、必死の追撃を開始。さらに得体の知れない恐喝者が現れ、依頼人は死んじゃって……と思わぬ方向へ事件は展開する。なんて書くとちょっと面白そうだが、正直デキ悪いッス。タランティーノ風なクライム・アクションを狙っているようなんだけど、キャラクターも薄いし、スピーディなようでダラダラしていて、あまり盛り上がらない。「大藪春彦かぶれのヤクザ」は面白いが役不足。文庫ならともかく、ハードカバー1500円ではコストパフォーマンス悪いです。

6月14日
なんつうか、ヒドい話です。メインのデザイナーが突然の退社。上からの命令で増員不可。納期も譲らず。「スターリングラード」のロシア軍歩兵みたいだ。後ろから撃たれそうだし。外は土砂降り。ディレクターを連れ出してやけビール。オレの心も土砂降りさ。
純ちゃんからメールをいただく。冒頭の「らいおんはーとの小泉純一郎です」という書き出しには笑う。あとはフツーです。っていうか、まともすぎ。70万人登録ということだが、選挙時には便利なシロモノだよね、これ。
「日本沈没」DVD第2巻に溺れる。玲子さんの貞操を心配しているだけで3話ぶっ続けで見てしまった。

6月13日
「The Twelve Forces〜海と大地をてなづけた偉大なる俺たちの優雅な暮らしぶりに嫉妬しろ!〜」(戸梶圭太 角川書店)に嫉妬した。南米奥地で発見された謎の巨大物体オルキーディア(ブヨブヨで緑色したゼリー状のなにか)。これを超古代文明の遺した環境浄化装置だと、とある大富豪(ゆがんだ日本文化通が笑える)が推測する。そのために世界各国から調査に必要そうな人材(天才だけど奇人変人)を集める。研究の過程で、装置の発動にはある種の現代音楽とドラッグが必要だとわかり、一同は、音楽家と麻薬組織に接することになるが……。なんつーか、ハチャハチャSF(笑)。デタラメだらけだけど面白いです。プリスキンな感じの主人公ハリー、SM女王の音楽家、妄想癖のある中年物理学者など、タチっぱなしのキャラクターが抜群にうまい。スフィアっちゅうか映画版の幻魔っちゅうか。きっと匹敵するバカSFがありそうだけど、わかりましぇん。オチが期待と異なったのが残念。このヒトは着地があまりうまくないのかも知れない。せっかちなのかもね。四六のソフトカバー、やや凝りすぎの装丁はマイナス。ハードカバーにしないなら、新書で十分。文庫だったらオススメ(笑)。

6月12日
多忙につき、帰宅後も「ソプラノズ」録画分や借り物の「日本沈没」を見るにとどまる。ソプラノは第2シーズンも終盤で、マジで面白い。国内版DVD出ないかな(北米版は安価なボックスが発売中)。
「鬼武者2」に松田優作。今やってるオードリー・ヘプバーンの紅茶CMもそうだけど、デジタルによる蘇生って死者への冒涜なんじゃなかろうか。リスペクトとは違う方へ向かっているような気がして、見ていて凄くイヤだ。ったく…許可するなよ、美由紀。それにしても「ゲーム」と関係なさすぎ。
このままだと、勝新やミフネや錦ちゃんが大挙して登場するデジタル時代劇とか出来そうだな。監督は黒沢明で。若武者役にはもちろんキムタクで“夢の競演”だ。

6月11日
「どうぶつの森」をセーブせずにスイッチオフし、翌日再開したところ、突然モグラが現れ「リセットしやがったな! ゲームだと思ってなめてるのか?」とこっぴどく叱られた。うひゃあ、もうしませんから許してください。それにしても気になるのがファミコンの入手方法(笑)。
キヨマーから
「スター・ウォーズ/ファクト・ファイル」テスト販売版4号分を送ってもらう。創刊号はバインダーつきで、全巻買ってファイルすれば大辞典ができあがる、というD社ならではの企画だ。会社のSWフリークたちに見せたところ、一様に驚きと苦笑の表情。全国版が出たら、「ファイル用にバラすのと、バラさないまま保存するので」2部買いするらしい。「くうう、こんなの出なければいいのに」とボヤくヒトも。そう、買うしかないのである。というわけでD社のマーケティングはさすが、と感心するのであった。あ、キヨマー、よろしくね(笑)。

6月10日
自宅でいろいろと片付けもの。今年度のトニー賞授賞式などを流し見。圧倒的な「プロデューサーズ」の年。嬉しそうなメル・ブルックスは見ていてこっちも楽しくなる。よかったな、ジジイ。時間と金と英語力とチケットがあれば、すぐにでも見に行くのだが(最後のが一番難しいかも)。リバイバルの「カッコーの巣の上で」も高い評価を得ているようだが、ゲイリー・シニーズじゃしんどいかも(笑)。
「鬼教師ミセス・ティングル」を見る。ケビン・ウィリアムソン脚本・監督の学園ドタバタスリラー。厳しくてサディスティックなおばさん教師(ヘレン・ミレン)に、成績を落とされそうになった女子高生が、友人と共に教師宅に赴いたところ、ひょんなことから取っ組み合いになり、教師を監禁することに。まぁ無理といえば無理な話なんだけど、とりあえず最後までは見ていられた。オチが甘すぎるような気がするんだけど、それはいいんでしょうか? 学園物といえば、といった泣かせるキャスティングにモリー・リングウォルドとマイケル・マッキーン。
わけあって
「ヴェロシティ・ラン」なんつうのを見る。SPOが持ってる「誰も知らないSF」シリーズの一つで、22世紀の宇宙空間で現金輸送船と宇宙海賊が、危険領域ヴェロシティ・ランを舞台に激しく戦う、というお話。主演が「ネメシス」のオリバー(オリヴィエ?)・グラナー、脇役で「ER」のドクター・ドイルことジョージャ・フォックスが出ている。クルーがコールドスリープしている間に、護衛警官である主人公が宇宙船内で汗だくのバレエを踊るシーンがトホホで大爆笑。メーカーはこれをDVD化してシリーズ販売するそうだ。「スター・クリスタル」とか「アウトポスト」とか。うーむ、需要はあるのか? 「ヴェロシティ・ラン」の国内版は4:3、ドルデジ2CH、吹替え版つき。米国版はビスタとスタンダードのダブル収録で5.1CH、監督と主演のコメンタリーつき、とかなり差があるが、とりあえずどーでもよかったりして。

6月9日
朝一で家族と
「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」を見る。勢いだけで押し切るムチャクチャな映画だが、前作を丸ごと引き継いでいるところが気持ちよかった。なんちゅうか、“続編”であることにプライドがあるって感じ(違うことやろうとして失敗することが多いじゃない)。「王女の回想」なんて爆笑ですよ。女闘美シーンはいまのところ今年度のベストバウト(笑)。見る気のある人は大劇場を目指せ。
劇場を出ると「ぴあ出口調査隊」に捕まる。ちょっと面白そうだったので、息子に答えさせる。「この映画をどこで知りましたか?」「インターネット!」「どこが面白かったですか?」「CG!」「今度は何を見たいですか?」「トゥームレイダー!」。イヤなガキだね。お姉さんも困っていたぞ。

6月8日
ガイキチが教室乱入で児童8人刺殺(ほとんどが息子と同い年だ)。誤解を恐れず言うが、こんなやつに人権はない。病気だろうがヤク中だろうがかまわん。みんなの前で焼き殺しちまえ。

6月7日
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」をスピルバーグ、シガーニー・ウィーバー、ハリソン・フォードと立て続けに見る。なかなか誠実な面白い番組だが、「成功者は何を言っても正しく」、不都合なことは聞かれないし話さないから、ドキドキしないのであった。これまで見た中ではケビン・スペイシーが“役者”としてきっちり応えていたのが一番良かった。

6月6日
また借り物で恐縮だが、
「BLOOD THE LAST VAMPIRE」を見る。吸血鬼討伐士のさ・や(小夜)が、刀をぶんまわして大暴れ、河童の弟や女郎蜘蛛の女王もからんで富士山大爆発……って違いますね(バカ)。48分という時間の中で、きびきびと展開するハイスペックアニメ。モダンホラーなムードがジワっとかもしだされてるのがヨシ。続きを見せろ! と声をかけたくなるくらい物足りないのは、ゲームや小説で補完してねってことなんでしょうか。バイリンガルということで工藤夕貴の起用はなかなか。問題はここでもしぶとく登場する“自称ハリウッド女優”中村佐恵美(保険医のおばさん役ね)。あ、ヒマラヤ杉つながりか? 心のそこからキライなんだよな、こいつ。「夢はかなう!」なんて同調する信者(=バカ女)が後を絶たないし。調子付くだけなんだから、仕事あげちゃダメだよ〜。よって減点10(笑)。

6月5日
某アイドル上半身ヌード流出掲載雑誌が完売(笑)。
20歳くらいの女の子が誰とセックスしようが別にいいじゃん、とは思うがこんなに騒ぎになるとはつくづく平和な国だよね(もうすぐパパになるプリンスは銃乱射とか絶対しないもんな)。まぁ、ホンモノなら事務所がバカ。阻止できなかったとかじゃなくて、「冗談でもそういう写真とか撮ったら、タレントとしては致命的なことなりかねない」ことをその子に教育(しつけ)できなかったんだからね。もしかして本人は確信犯だったりしてな。
TV版
「日本沈没」のDVD1巻が回ってくる。会社で密かに流行っているのであった。いやー、忘れてますぞ、マジで。こんなんだっけかな、と首をひねりながらも、強引な展開に大笑いしながら楽しむ。マリ・クリスチーヌの“替え歌”にはのけぞった。

6月4日
アドバンスの
「ナポレオン」が楽しい(また任天堂かよ)。リアルタイムシミュレーションなんて、自分には絶対縁がないと思っていたが、これは食わず嫌いだったと実感。プレイする側の性格がモロにゲームに反映される楽しさ。まだ10話(ちょっと詰まってる)だけど、しばらく手放せそうにない。
久しぶりに
「けんかえれじい」。初めて見たときの感動はないけれど、あいかわらずテンポ良くて面白いよね。やっぱピアノのシーンが一番好きだ(笑)。

6月3日
多摩市のプールへ。ブワーっと遊んでグッタリ。で、買ったばかりの
「どうぶつの森」。評判はいいので期待してはいたが、まいっちゃったな。心が動いてしまいました。冒頭から初セーブまでは、なんか「やらされてる」って感じがあってイマイチだったんだけれど、プレイヤーが複数(この場合家族ね)参加することによってこのゲームは輝くばかりに意義を見出し始めるのであった。村の掲示板に「パパ、れいとうこのアイスはたべないでね」とか息子の書き込みがあるんだぜ。いやー、まいちゃったな。……さぁ、返事書かなくては。

6月2日
息子のイベント送迎や妻の買い物手伝いで朝から大忙し。夕方になってようやく時間ができたので、息子を連れて
「メトロポリス」。ホントはミイラが見たかったんだけど、さすがに字幕の読めない子供にゃかわいそうだからな。と思ったら手塚キャラがほのぼのしてるだけで、中身はお子様無視の大人向けアニメであった。すげーよ、いくらかかってんだよ! ってくらいゴージャスな「絵」にまずは圧倒。アニメ技術の満漢全席。なのにこの話じゃな。偶然に頼る展開が多すぎるでしょ。ある程度展開も読めちゃうし、ダレ場も少なくない(冒頭からね)。それより何より疑問なのはターゲット層があいまいなところ。子供には難解で残酷、アニオタはヒゲオヤジで興味を半減。「見たいけどDVDでいいや」と思わせても仕方がない企画。宮崎キャラで「人狼」やるような(違うか?)、なんとも困っちゃう違和感がつきまとう。見終わった息子曰く「CGがたくさんあった」と言うだけで、面白いという感想はなかったようだ。息子はさらに「こんなことならミイラにすればよかったよ」とポツリ。

6月1日
話題の「じゅんちゃんポスター」を会社の若者が買ってきたので1枚ゆずってもらう。でもどこに貼ればいいのだ?
清順センセイ・リスペクトに便乗した(?)のかNHKBSが
「河内カルメン」を放映。「肉体の門」「春婦伝」に続く野川由美子女体映画。あ、「コヨーテ・アグリー」だ! 出会う男たちに運命を弄ばれながらも、タフに生き延びる女の強さを、リズムで描ききる快作。男たちが軒並みダメなのが大笑い。


5月31日
転職してちょうど1年。今いる会社の同僚兼友人から、お祝いとして「もうやんカレー」(うまいよ)のメガトン盛のメガトン分(200円)だけ奢ってもらう。なんじゃそりゃ。体育会系のイジメかとみまがうご飯の量に大笑い。
「将軍の娘 エリザベス・キャンベル」を見る。劇場で見逃してました。ネルソン・デミルが流行った頃って、確か仕事がらみもあってホラーばっかし読んでいた時期だったはず。どうせベストセラー本だしいいや、とまったく無視しておりました。映画はサイモン・ウエスト(トゥームレイダーだよ)のブラッカイマー風バリバリドッカン演出で、退屈はしないけれどコクが全然ない。見終わったら翌日には忘れても仕方がないタイプのデキ。でっぷり太ったサイクロ人ことトラヴォルタがひけらかす正義がうそくさいのと、美しいけど人工的なマデリーン・ストー、ルー・ダイアモンドの身代わりのようなティモシー・ハットンなど、キャストが弱めなのもマイナス。ここんところ脇で光るジェームズ・ウッズはおいしく見えた。

5月30日
突然降り始めた
「赤い雨」(戸梶圭太 幻冬舎文庫)。その日からごく普通の人々が突然凶暴化して、不良グループや暴走族、マナーの悪い連中を暴力で粛正し始める。先日起きた「西武線席詰めてくれ逆切れ殺人」を髣髴させるシーンもあり(ここでは乗客全員で返り討ちにするんだが)、生々しくも爽快。スプラッタ描写と「目には目を」的展開がキモ面白いが、結局何も「解説」しないのと、またもやクライマックスが慌しいため、スッキリ感に乏しいかな。構成はポランスキーの映画でもおなじみあのハナシによく似ていた。ゲット・ショップの「光の矢通信」若き社長(ビル・ゲイツから手紙をもらったこともある)がヒドい目にあったり、ファミレスに篭城した強盗が脱出するのに「影なき男(スポッティスウッドのやつね)」を引き合いに出したり、何度もテレビ放映されてウンザリの「ビースト・巨大イカの逆襲」の名前が出たりと、ツボが随所にあって笑えたのは嬉しい。大森望氏の日記で「きわめて秘宝向き」とかかれているのがドンピシャだぁね。次も行きます。

5月29日
会社でスケジュール調整。こちらの論理が珍しく勝つ。
夜、腐れ縁(笑)のT嬢と一杯。歯に衣着せぬ物言いが時に爆笑、時に地雷踏むおもしろいコなのだが、開口一番「老け込みましたね」と言われてショック。やはり恋をせねばせねばせねば(どうしてそういう思考になる?)。
録画してあった
「ラグラッツ・ムービー」を見る。俺がおかしいのか、何一つ頭に入ってこない。なんちゅうか、用のないアニメだった。

5月28日
「闇の楽園」(戸梶圭太 新潮社)読了。まったくノーマークの作家だったが、あまりの面白さにしびれた。田舎の町おこしでテーマパーク建設が企画されたことを発端に、賛同する町長一派と反対派、さらに建設予定地にアジトを作成しようとするカルト教団がからみ、大騒動に発展するお話。キャラクターの書き分けが抜群で、一見マンガチックでステレオタイプなんだけど、きちんと物語に溶け込んでいるのがウマいや。一番面白かった金持ちの二代目町会議員(バカ)が後半活躍してくれないことや、人物が出揃ったてからは展開が読めてしまうとこ(実は…といったヒネリはなし)、クライマックスがあわただしすぎるあたりが気になるが、それを補って余りあるエネルギーがあるので感服。文体の相性がいいのもあって、久しぶりに興奮して読んだ(途中1カ所目をつぶりにくい誤植がありました。再版以降は直してよね)。

5月27日
多摩市の室内プールへ。サウナとか入ってヘロヘロ。
帰宅して宿題を片付け、録画しておいた「アギト」「ソプラノズ」「ER」などを見ていたらウトウト。それにしても「アギト」って、もう話がぶっ壊れていると思うんだけど、ちゃんとまとまるんですか?

5月26日
息子の運動会。学校の方針らしいんだけど、「勝敗」の概念がないのに驚き。「みんなで力を合わせてがんばろう」というスローガンを掲げ、徒競走でもリレーでも順位がつかない。だから全然盛り上がらない。後半戦、高学年の騎馬戦でようやく活気が出てくるが、“危険な競技”として、事前に父兄の反対があったそうだ。それってどうよ。

5月23〜25日
やることは山のようにあるのに、なかなか片付かなくてイライラ。むかつくことも多いしな(大人になれ・笑)。

5月22日
これまた多忙。
「ヴァンダム IN コヨーテ」。アビルドセン監督のヘンテコ映画。ヴァンダムが流れ者のヒーローで、悪党ののさばる町で大暴れ。ウエスタンに野性味を加えたと書けば誉めているようだが、アクションも含め見所は皆無。時間の無駄であった。

5月21日
息子の視力が低下しており、けっこう深刻でしゃれになっていない。遺伝に加えゲームと読書だから覚悟はしていたが、ちょっと早かった。眼鏡は一種の障害。目のいい人にはその痛みは絶対理解できない。視力1.5を誇る妻とその辺の話で口論。

5月20日
「ベイブレードを手に入れろ!」という指令がくだり、方々探しまくるが、とにかくない、ない、な〜い! 近所の玩具屋、量販店、ネットにロッピィと駆使したが、どこも品切れ。入荷も未定ときたもんだ。百貨店も、「予定はあっても、混乱を避けるために教えられない」とつれないお返事。その回答を不審に思った私は、映画に行った時、始まるまで30分あったので、新宿伊勢丹を直撃。10時10分。「ただいま入荷しました!」のPOPを発見! 買いましたよ。スターター3個にシューター2個、それにスタジアムまでしめて4700円。孫のために買いまくってるオバアサン押しのけて(笑)。買い占めてオークションに流そうか、とマジで思いました。
映画の方は
「ジュエルに気をつけろ!」。新宿武蔵野館で3週が限度と聞かされていたので、早く見なくちゃと駆けつけたら、シネマカリテに移されていた。シドいわ。でも1300円前売りだからいっか。ちょっとヘンテコなサスペンス・コメディだが、作り手が思っているほど毒はない。「藪の中」式の設定で、3人の男がジュエルというフェロモン美女にメロメロにされるお話。豪華なキャストだけに、期待しすぎたかも。プロデューサーとして、おいしいとこを持っていくマイケル・ダグラスの、ファンにはたまらない(いるのか、そんな人?)コスプレがある。B地区を見せずにエロっちさを体現したリヴ・タイラーだが、キャッチーな「アルマゲドン」以外興業的・批評的代表作がないのは気の毒。でもある意味本作は大当たりかもね。心のスター、フォード・フェアレーンことアンドリュー・ダイス・クレイの登場には笑った。

5月19日
ドリームワークス製作のドラマ
「霊能者アザーズ」の第1話「死者からのメッセージ」を。監督はミック・ギャリス(笑)。様々な霊能力を持ったグループ「アザーズ」が、心霊現象に挑むホラーもの。1回目は主人公の女子大生が仲間に入るまでの話。こわがらせながら、「ちょっといい話」なのは不満だが、テレビとしてはかなり挑戦的な恐怖描写があるので、しばらくつきあってみるか。盲目のガンコジジイ霊能者にアンスポー先生。
続いて
「トゥルー・クライム」。アンドリュー・クラヴァンの小説をイーストウッド監督・主演で映画化。強盗殺人で死刑判決を受けた黒人青年。その死刑執行当日、ピンチヒッターで取材をすることになったはみだし新聞記者が、ふとした疑問から別の可能性を見出す、という古臭いプロット。女にだらしなくて家庭はむちゃくちゃ、でも正義のためにペンを振るう……なんてヒーロー像は、わからんくはないけれど、それにしてはあんたジジイすぎでしょ。話もけっこう乱暴で、死刑執行まであと数分! というクライマックスは緊張するというより、笑ってしまった。「こういうオヤジいるよな」とリアルなジェームズ・ウッズの上司が面白かった。
「鬼子母神」(安東能明 幻冬舎)を借りて読む。100ページくらいのところで、「まさかあの話じゃないだろうな」と思っていたらその通りになってしまった。版元のウェッブで著者自らしゃべっているので書いちゃうけど、MSBP(代理によるミュンヒハウゼン症候群)による犯罪が描かれている(この時点でネタバレです)。最近注目される虐待ネタとしては使える(実際に事件も起きてるし)が、あまりに構造が「黒い家」(舞台設定は違うよ)そっくりなので興ざめ。懸命にリサーチしたと思しき医療知識の部分が、物語のスピードを止めているのに気づいてほしい。

5月18日
朝から嫌なことがいっぱいあってゲンナリ。しかも夜は宴会。いい歳こいて幹事やってる俺って何? メンバー全員で血液型告白をやったら意外な結果で大爆笑。14人中11人が「A」。絶対「O」か「B」だと思っていた直属上司もだ。アテになんねーよな。
12時30分に新宿駅着いたら、人身事故でまた遅れ。帰宅は2時。

5月17日
いやぁ忙しいです。夜は前の会社の連中と会う。ビールで近況報告。帰宅すると007ボックスが届いていた。画質チェックのつもりで「二度死ぬ」をちょっとだけ。いやー、ゆがんだ日本観がたまんねっす。

5月16日
「ベイブ 都会へ行く」におののく。アニマトロクスとデジタルと調教を巧みに織り交ぜ、しゃべる動物たちは現実化した。なのにこの話!? 寓話と言うにはあまりにシニカル。見た目はドタバタと子供向けなのに、喜ぶのは大人のほうだったりする。かなり好き。
「悪魔の涙」(ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫)を一気読み。ワシントンDCで起きる連続乱射事件。犯人から送られてきた脅迫状。これだけが唯一の手がかり。文書検査官パーカー・キンケイドが、その謎に挑む……。映画のようなめまぐるしい展開と、キャラクターの肉付け、さらに伏線の張り方と、ベストセラーらしいサービスが満喫できる。最後にもうひと山持ってくるところは、いまどきのエンターテインメント。とりあえず読んでいる間は退屈しない。

5月15日
北斗コンビ(監修のセンセは多分名前だけね)による北斗神拳アナザー・ワールド「蒼天の拳」、北条司の「ニキータ」プラス「シュリ」みたいな新作を二大看板に、「週刊コミックバンチ」がドカンと創刊。元ジャンプ編集長(とそのお仲間)による凄絶なケンカ宣言だ。毎週火曜発売(隙間なのか?)、220円という価格設定、350ページをわずか7本のマンガで埋めた挑戦的なプロジェクト。この出版不況の中、新潮社がどこまでマンガに賭けられるのか、じっくり見たいところだ。だが、肝心の連載が全体的に大味。ケン・グリムウッド原案「リプレイJ」は、版元だけにできる大技だが、あまりにベタな設定で笑った。

5月14日
マガジンZで連載中の
「仮面ライダーSPIRITS」が単行本化。会社の若者に借りて読む。原作設定を含めたキャラクターだけ持ってきて、あとはオリジナルで仕上げたまったくの新作。ただ、タイトルの通り「魂」が入っていて、悪くない。例えば以前の雨宮慶太による一連の実写(オタク臭)と比べると、こちらの方が断然好み。リスペクトの意味合いが全然違うんだよね。
アルモドバルの
「オール・アバウト・マイ・マザー」。最愛の息子を亡くした母親が出会う、様々な境遇の「女」たち。もちろん「男」はみんなオカマだ。饒舌な語り口、大胆な時間経過、話は作りこみすぎな感じはするが、101分と短いので一気に寄り切られる。見る者の「性」によって印象が違うはず。俺? 面白かったよ(ん? ?)。

5月13日
「親指タイタニック」。いや、もう下品で。「スター・ウォーズ」ほど題材の幅がないので、それほどノレませんでした。

5月12日
子供が出かけたので妻と
「ザ・メキシカン」を見る。バカップルが、伝説の拳銃をめぐって血なまぐさい騒動に巻き込まれるコメディ。なんかタランティーノがからんでそうな企画だよね、と思ったらプロデューサーがローレンス・ベンダーだった。ブラピのバカ演技も、ジュリアの早口も、ガンドルフィーニのドンパチも、ファンを喜ばすために用意された極上のサービス。話もけっこう面白いし、気負ったところがなくてよかった。スターの出番にバランスがあるのか、ちょっと長いかも知れない。

5月11日
とりあえずゆっくりできそうな1日。書店で資料本を買い込んで家にこもる。
BSがアキラづいてて
「黒い賭博師」。タイトルとは裏腹に、ちょっとコミカルでイカしたピカレスク・ロマン。孤高のギャンブラー氷室浩次(小林旭)が、国際的な賭博団相手に大活躍。ライバル役の小池朝雄が絶品。

5月10日
とりあえず仕事。知らない間に増員が決まっていた。とりあえず話してみるが、精気のまったくない青年で、何が楽しくて生きているのかわからない。イヤならやめればいいのにさ。
夜、メル友(笑)と飲む。元々編集志望で、最近“近い”業界に転職したから、挨拶がてら話を聞きたい、と誘われる。無知とは恐ろしいものだ、とつくづく思ったね。キミがやっているのは「広告」の仕事ですよ。
「都会の空の用心棒」「都会の空の非常線」をBSで録画してたんで見る。「おーれはーーーとかーいのーーー」……アキラのかんだかい歌声にもう夢中だ。正義感の強いヘリ・パイロットが、ひょんなことから不動産をめぐる暴力団の陰謀に巻き込まれて大暴れ。2本ともまったく同じ話。お約束シーンも満載だ。キャバレーのシーンで、ブルー・キャナリーズの歌を奪って拍手喝采のシーンなぞシビれるよね。脚本は作家・隆慶一郎こと池田一朗。

5月9日
K社打ち合わせの後、元いた会社の連中と一杯。大将がいきなりの大人事と、Sの正式な結婚報告(おめっとさん)。いろいろあるわな。

5月8日
発売されて2週間、それほど出回っていないのでお世辞にもヒットとはいかないが、「やおい」な原作ファンが狙いどおりの支持をしてくれたのは嬉しい。F通では「7・6・7・6」でした。キャラゲーとしてはいいほうでしょ。

5月8日
録画しておいた
「ブレイブ・ニュー・ワールド/恐るべき理想郷」なんてのを見る。A・ハクスレーの「素晴らしき新世界」が原作だが未読。未来の管理社会。すべての人間は試験管で作られ、セックスは快楽のためにだけある。遺伝子ごとに人々は階級で分けられ、エリートが他の階級を支配していた。その中のあるエリート(ピーター・ギャラガー)が、文明外の世界で管理されない「野蛮人」をひょんなことから連れて帰ったところから、大事件が始まる。シリアスで怖い感じのスリラーだが、あまり面白くならなくて退屈であった。共演にミゲル・フェラーとレナード・ニモイ(!)。

5月7日
連休明けで容赦なく忙しい。帰り道、偏頭痛が起きる。帰宅して「ソプラノズ」見て寝る。「スウィンガーズ」のジョン・ファブロー、ジャニーン・ガロファロ、サンドラ・バーンハートが実名で登場、ハリウッドの不条理に振り回されるクリスのエピソードだった。苦い幕切れが見事。
以前「パール・ハーバー」の公開について危惧していると書いたが、日本版予告には「ハチマキ特攻」ショットがありませんでした。「アルマゲドン」的エンターテインメントで逃げ切れるのかな?

5月6日
「プライベート・ライアン」俺ならこう撮る! みたいな戦闘シーンと、一体いくらかかってんだよ! と突っ込みたくなる美術に圧倒された
「スターリングラード」。第ニ次大戦のスターリングラード戦を舞台に、元羊飼いのソ連軍狙撃手(ジュード・ロウ)がプロパガンダに持ち上げられて出世する。プロットが「女と親友とナチスのベテラン狙撃手に振り回されて苦悩する」だけの話なので、心に迫るものがどうも足りない。どうせならベテランとの対決に絞り込んで、かっちょいい決闘映画に終始したらよかったのに。エド・ハリスはしびれるくらいシブいんだから。主人公は腕は立つけどただのバカだし、親友(ジョセフ・ファインズ)、女(レイチェル・ワイズ)は感情でしか動かない単細胞。ジャン・ジャック・アノーは「チベット」「愛人」「熊」「人類創世」にフーコーと嗜好が一貫していないところがステキ(笑)。あと、読ませる気のないエンド・クレジットは不快。
「カリスマ」をやっと見る。「世界の法則を回復せよ」代議士を拉致した男から謎のメッセージを受けとった刑事・薮池(役所広司)が、救出失敗もあって干される。そして、何かに導かれるようにしてある森へ行き、1本の木に出会う。「カリスマ」と呼ばれるこの木をめぐり、木を守る青年、伐採を試みる植林作業員、森の植物を研究する謎の姉妹などが入り乱れ、狂気としか思えない物語が展開する。まぁ要するに「カリスマ」によってみんなおかしくなったって話なんでしょう?(え、違うの??)サンダンスで褒められた脚本を自ら映画化したもので、「CURE」「回路」にも通ずる終末感が全体を覆っている。森をステージにした青空演劇みたいなところがあってアート的(笑)。「なぜ?」をずっとひきずりつつ、説明しきらないじれったさが妙に快感でもある。ここにもいた大杉蓮は笑えた。

5月5日
子供の日なのでご奉仕。狭山方面をてくてく歩く。ホントはイベントがあったのだが、あまりに惨い結末なのでここでは書けない(笑)。ヘトヘトになって帰宅後、少し仕事をする。
小中千昭脚本
「蛇女」。これはもう全然ダメ。イケてないモデル(佐伯日菜子)が、ある日、大学で皮膚の老化防止を研究する医師(石橋保)に出会い、デートに誘われる。が、医師には頭のおかしい妹がおり、二人の仲を邪魔する。以後主人公はしだいに「蛇」の幻覚を見るようになる、という話。面白くもないし怖くもない。日菜子が発狂する(?)クライマックスは、あまりのひどさに固まってしまいました。
出かけた先で活字を切らせてしまい、
「怪獣使いと少年〜ウルトラマンの作家たち〜」(切通理作 宝島社文庫)なんてものを読む。金城哲夫、上原正三、佐々木守、市川森一が書いたウルトラ物の脚本や本人の言葉から、社会・歴史・民族的主題を読み取る。一時期大流行したオタク・カルチャー系読み物の典型的な1冊。どうもこういうものは居心地が悪い。ウルトラでもゴジラでもスター・ウォーズでもガンダムでも、いい年こいた大人がやれテーマだ、メッセージだって大マジメに語るのはなんか恥ずかしいや。面白いかつまらないか、笑えるかムカツクか、そんな見方で俺は十分です。最も大事な視聴者である子供には関係ないじゃん。

5月4日
親子で新横浜ラーメン博物館へ。イケてないスポット巡りシリーズ(笑)。整理券が配られてて、入るのに90分待ち。仕方ないので、そばにあるワールドカップ会場などを見学。アリーナはJr.のコンサートで、アホっぽいネーチャンたちと、ダフ屋であふれかえっている。時間が来て、ようやくラー博内に入ると、先日クレヨンしんちゃんで見たような昭和30年代のセット内に、十軒ほどの全国有名店と、駄菓子屋などがひしめいていた。不人気店でも30分待ちという凄絶な混乱。まぁ一杯くらいは食べなきゃと思い、横浜・六角屋に並ぶ。こってり醤油味はまずくはなかったが、入場料も入れて1000円は高すぎるわい。息子が食うのが遅かったために、次の客のラーメンができあがっちゃって冷たく追い出されるし。
往復の電車で
「邪魔」(奥田英朗 講談社)を読了。前作「最悪」は一昨年お気に入りの1冊だったので、今回も期待。東京都下の町で起きた小さな放火事件をきっかけに、第一発見者とその妻、その勤め先、刑事たち、不良高校生など、登場人物それぞれの事情がゆるやかにもつれて、逃げ場がなくなる悲劇。犯人と疑われた第一発見者の妻をめぐるエピソードが、念入りに書き込まれていてムチャクチャ面白い。キャラ的にも肩入れしている感じで、一度キレてからの暴走が気持ちいい。ただ、ラストが……それしかなかったのか、という締めくくり方なのは残念。ウルトラCの大逆転だとよかったんだが。

5月3日
出かける予定が、悪天候と息子の具合で延期。家でおとなしく過ごす。息子が珍しく「スター・ウォーズ特別編」の日本語吹替えにチャレンジ。新聞読みながら横目で見ていたら、ついつい最後まで(笑)。んんー、やっぱ面白いよね。弾みがついたのでメイキング3本を立て続けに見る。どれも「ファントム・メナス」の宣伝。
「スター・ウォーズの神話学」はルーカスのインタビュー。まあ文化・芸術・歴史的なアプローチで語るのはいいけれど、勝ち組は何言ってもOKってことだ。
「スター・ウォーズからスター・ウォーズへ ILMの歴史」は題名の通り。主にデジタルになってからの自慢話。だから「ウィロー」とかが持ち上げられたりしてる。サミュエルがナビやるのがちょっと可笑しい。
最後は
「ロング・タイム・アゴ スター・ウォーズ物語」。20年間の話を一気にまとめようってのがムリなわけで、なんか慌しいだけであった。
なんか勢いがついたので、「タクシードライバー」のメイキング
「タクシードライバー 誕生から喝采まで」(約70分)も見る。輸入版のディスクにもあったものだが、ヒアリングはさすがにムリだっただけにこれは助かった。脚本・演技・特殊メイクなど、見どころ聞きどころ満点。中でも当時12歳のジョディ・フォスターにまとわりつく労働基準法の話は爆笑。性的な部分を演じさせられないので、トラビスのチャックを下ろすのは代役(ジョディの実姉)だったとか。

5月2日
どうにもこうにも仕事が停滞中。やることだけいっぱい。
夜は連休恒例の懐かし系飲み会。現在、メンバー7人中3人が同じ会社というのはスゴイ(笑)。気を置く必要がなかったので、久々に楽しかった。

5月1日
一流の素材、一流のシェフを大金払って雇ったまではよかったが、オーナーの方針で大衆向けのメニューになってしまったリストランテ・ラウレンティス。見た目は豪華なんだけど、味は……な
「ハンニバル」が本日の料理。見なくちゃいけないとは思っていたが、「グリーンマイル」の例をあげるまでもなく、最近“筋”のわかっている映画がどうも退屈でね。周りの評判が悪かったせいもあって、なかなか足が向かなかった。原作がどうのこうの比較するつもりはないけれど、ここまでハショった映画になってるとは驚き。っていうかハショりすぎ。ミーシャもマーゴも出ないなんて、話しつながらないし、それもあってクラリスの存在自体がもろい。きついハンデを受けてたったジュリアン・ムーアは健闘しているとは思うけど、この脚本ではプラスに転じようがないキャラクターになっている。マメットとザイリアンでこれだもんね(コントロール難しそうだし)。フィレンツェ編までは、エキゾチックなムードと、パッツィ刑事(ジャンカルロ・ジャンニーニ)がハマりっぷりがいい感じだったのだが、アメリカに戻ってからが、もうせわしないったらありゃしない。完全版DVDはちょっと見たいが(笑)。よくよく考えてみると、「羊」と重複しているのは、主演男優だけなんだよね。書いてて気づいた。また、リドリー・スコットとしては、「誰かに見られてる」以来のビスタサイズにビックリ。窮屈な感じは否めない。
ミラノ座が8時40分本編開始、1300円というレイトショー興業。シネコン対策と思われるが、悪くないよね。ただ、相変わらず画面が明るいのと、ボウリングの音が漏れるのはツライなぁ。
ウィリアム・キャッスルの
「第三の犯罪」を見る。「サイコ」の影響がバレバレのこけおどし連続殺人スリラーなのだが、どうにもこうにも登場人物の扮装がバレバレなので(ネタバレ:『薔薇の殺意』レベル)、やり場のないストレスがたまる。期待のギミックは、クライマックス寸前に画面に現れる45秒のタイマー。心臓の鼓動音にナレーション「怖いですか? 続きを見る勇気のない人は、席を立ってください」がかぶる。いやー、すげーすげー。悪趣味でいい感じ。


4月30日
自宅で仕事しつつ、ビデオなどを見て過ごす。「ソプラノズ」が相変わらず面白い。あるエピソードでは、ゲスト出演のロバート・パトリックがトニー・ソプラノの幼なじみで(仲間ではない)、ギャンブル好きなためトニーが開いている賭場に強引に参加する。あっという間に借金が数万ドルに膨れ上がり、友達のよしみで返済を引き延ばそうとするが、トニーは厳しく取り立てて、ヤクザな対応をする。コミカルでバイオレント、でもホームドラマ……という構成が毎回実にうまくて楽しい。(第2シーズンから突然画面サイズがワイドになった)。

4月29日
自宅持ち帰りの仕事が、思いのほか手間取って一日つぶれる。録画しておいた「ER」「アギト」などを見る。「ER」は第6シーズン。降板したクルーニーの替わりに、似たような二枚目が配置されているのがすげえ可笑しい。また、レベッカ・デモーネイ、アラン・アルダ、マーサ・プリンプトンなど、地味目だけど顔なじみの俳優がセミ・レギュラーっぽうく出ていてなんか豪華。
「親指スター・ウォーズ」。CGやモデルなど金はかかっているけど、仲間内で作った自主バカビデオじゃん。腹抱えて笑うところもあったが、それより、こんなことやって上から怒られないかどうかの方が心配(笑)。

4月28日
二日酔いのはずなのに、息子との約束もあって車で上九一色村「富士ガリバー王国」に。もちろん確信犯。田舎のテーマパークとしては、それなりに揃っているので、まだ何とかなりそうな気はするが、連休初日でこの閑散とした園内はお気の毒。富士山が手の届きそうなくらい近くにあり、その景観は見事。また、むちゃくちゃ人件費のかかっているボブスレーには感動。体型的に乗るのが(というか降りるのが)ツラいけれど、これはオススメ。また、テーマパークにありがちな「マズいメシ」の中で、大逆転されたのがハンバーガー。驚くほど美味いです。バカにする気で行ったんだけど、けっこう頑張っているので、切なくなってしまいました。

4月27日
連休前でいろいろ仕込みがあり、なんだか忙しい。なのに、夜は突然企画された宴会に出席を余儀なくされる。出席9人中3分の1が俺にとって爆弾。それぞれ威力が違うので、とにかく近寄らないように気をつけていたのだが、南アフリカワインの安い酔いもあって、連鎖で起爆してしまった。おかげで被害は甚大。西新宿は火の海?

4月26日
ついに本日発売です。出回ってる数が少ないです。
グループの凄いイベントに初参加。ナマ仙頭武則を見たりする。夜は同僚一派と飲む。

4月25日
「タイムトラベラー きのうから来た恋人」を見る。キライな話ではないが、ノリはあまりよくなく、体感時間が長かった。ヒュー・ウィルソンは「不機嫌な赤いバラ」とか「ファースト・ワイブス・クラブ」とか、面白そうな企画なのにイマイチ肌に合わない。しょせんは「ポリアカ」の人だから? 少年のように無邪気な35歳を演じるブレンダン・フレイザーや、イカレ発明家のウォーケン、あまりのババァぶりに驚かされたシシー・スペイセクなど、役者はオイシイ。レニー・ハーリンがプロデューサー(笑)。

4月24日
中田秀夫の
「カオス」。狂言誘拐をモチーフにしたサスペンスなのだそうだ。「めまい」とか「ブラッドシンプル」を髣髴させる部分がきっとそうなのだろう。実際は女優が脱がないロマンポルノのような雰囲気。男女が会話しているその横に死体、なんてところは面白かったが、最後はケリをつけずに逃げちゃうので(その辺が本当にロマンポルノくさいのよ)あきまへん。

4月23日
なんか忙しくて、何をしたのか忘れた(笑)。

4月22日
昼飯時にテレビを点けていたら、タレントのビビアン・スーが来日当時住んでいたマンションを紹介、お世話になった洋食店のママが出てきたんだけど、どっかで見たことあるなー、と思ったらなんとそこは以前勤めていた会社のすぐそば。店も100回以上食いに行ったことのあるトコだった(笑)。
「地上最大の脱出作戦」を見る。第二次大戦下のイタリア、アメリカ部隊がある町を占拠しに行く。守備するイタリア部隊は投降すると約束するが、今日は村祭りなので1日待ってほしいと頼みこむ。上官の命令で休暇を返上してまでやってきたアメリカ人は、これに賛同して飲めや歌えやの大騒ぎ。ところが本部が偵察にやってきたため、急遽、偽の激戦を演じることに。嘘に嘘を塗り重ねたことでコトは拡大し、しまいには冷酷なドイツ軍までも援護に現れる。限られた空間内でのドタバタと言えばこの人、ブレイク・エドワーズ製作・監督。もしかして最高傑作? と思うほどよくできていた。キャストはかなり地味。主演はジェームズ・コバーン。「エクソシスト」のウィリアム・ピーター・ブラッティが脚本。
会社の若者に借りたPS
「仮面ライダーV3」を遊ぶ。いやー、いいよね。格闘ゲームとしてのデキはよくわからないが、キャラゲー&バカゲーとしてのスキルはきわめて高い。ドラマと同じ展開のストーリーモード(はしょりすぎだけど)が命。ライダーマンやデストロン首領の扱いも含めて、ここには思い切り愛があふれていて楽しい。オリジナルに近づけた音声キャスティングも努力賞。ここまで作りこめれば文句はないでしょう。同じエンジンを使ったと思しき「クウガ」は時間切れだったのね。

4月21日
知人の劇団公演に行く予定だったが、急遽息子関係でキャンセル。ところが、息子の用が予想より早く終わってしまったために、
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を見ることになった。実は毎年楽しみにしている「大人が見ても面白い」シリーズ。が、今回は「大人の方が面白い」になっていて本末転倒。ここのところ、怪獣映画、70年代ディスコなど、見に来るパパ・ママを喜ばすために用意したツボが、今回は「万博」&昭和30〜40年代という世界。ケンとチャコという「革命家」が大人たちをその世界に引き入れてしまう。置いてきぼりになった子どもたち。大人のいない街、というシュールな設定から一転、家族再生のために幼稚園児が必死で戦うという展開だ。カーチェイスなどの、スラップスティック・アクションは映画的で快調なのだが、クライマックスがこれまでにないほど「感動」に持っていこうとするため、“しんちゃん”としては違和感ありすぎ。転んでも転んでも立ち上がって走るしんのすけってのは安易でしょ。いかに笑わせながら感動させるか、が重要なのではないだろうか。まぁ「オナラプー」で大笑いしている息子の父親が偉そうに言うことではないが(笑)。
ドラマ
「明日があるさ」第1回。実は今クールはまったくドラマを見ていない。食指が動かない企画ばかりなのでしょうがないが、この枠(日テレ土曜9時)は一応顧客なので(笑)、とりあえず初回だけ。まいったね、こりゃ。CMタイアップのバラエティもどきだと思えば腹も立たないが、話の構造が古すぎてあきれる。一流商社のダメ営業部が努力と根性で“いい仕事”をするのだが、「笑って泣けるいい話でしょ」とでも言いたげな制作者の薄笑いが見え隠れするのがねぇ。これが受けたらシリーズCMはみんなドラマ化だね。代理店の高笑いする様が目に浮かぶぞ。テレビなんて、しょせんは女子供が見るものなのだ、と再認識させられた。
(第1回目の放送は29%だったそうだ。世の中って簡単なの?)

4月20日
同僚から仕事をふられる。うまくいけばきっと楽しい。
「I love ペッカー」を見る。実はジョン・ウォーターズなんてあんまし好きじゃないんだけど、この映画はちょっと心優しいところがあって最後まで大丈夫だった。ボルティモアの小さな町で、人々の生活を面白おかしく写真に収めるペッカー。ある日その写真がニューヨークのアート業界で話題になり、人々のプライバシーが問題となってしまう。言ってしまえばそれだけの話で、毒素はさほど感じられず、しかも最終的には“いい話”になってしまう。悪くはないけれどね。衛星とは言えテレビ放映なので思いっきりモザイク。

4月19日
生まれて初めて“年俸交渉”なんてものをする。まぁ、よほどふざけた数字を言わない限り問題ないとは聞かされていたが、やはり緊張しますね。
で、ほとんど何もできずに帰宅。グッタリ。

4月18日
吉祥寺で人身事故。おかげで1時間満員電車。停車するたびに増える一方の乗客で圧迫。クタクタじゃ。
「そして粛清の扉を」(黒武洋 新潮社)。犯罪の温床となっている荒れた高校で、中年の女教師が教室をジャック、ナイフや銃で生徒を次々にブチ殺していく。生徒たちはそれぞれが「悪」に染まりきっており、このままではロクな大人にならない。警察やマスコミ、そして親たちのブザマな対応が続く中、女教師は冷静沈着にコトを運んでいく。一見すると「バトル・ロワイヤル」風なのだが、根底にある問題意識がだいぶ異なっている。「乍ら」「所為」といった言葉が多用される妙な文体は好きではないが、読み出したら気になっちゃって、最後まで一気のページターナー。伏線の張り方が絶妙。問題作というより、道徳の授業のテキストになってもいいくらいじゃん。全体的に物足りないが、ヘンにエピソードを水増しするよりは、このくらいのシメの方が鮮やかかも。

4月17日
オンエアしていたので、
「エクソシスト2」なんてのを久々に見る。前作の事件を調査するラモント神父(リチャード・バートン)は、リーガンの中にまだ悪魔が取りついている事を知る。ラモントは死んだメリン神父(マックス・フォン・シドー)が40年前に悪霊パズズとの戦ったアフリカへ……。いまにしてみれば珍作扱いだが、ストレートなテーマ性が憎からず感じるのは、歳のせいなのかね。どうにも青春時代(笑)の映画には甘くなる。いまの特撮だったら、もっとエグい絵になるんだろうな、と思いながらも、これはこれで十分怖いのであった。他の媒体でも指摘されていたが、確かに「リング2」はそのスタンスも含め、意識しているよね。イナゴ・バッタ系の虫ギライは見ちゃダメ。

4月16日
前々から耳にはしていたが、本日正式な報告をメールでいただき、さすがにショック。みんながんばれ。
DVDで買っていた
「ナバロンの要塞」を見る。テレビのオンエア以外で見たのは初めて。つうことは完全な状態を見るのも初めてってことだ。ギリシャ・ナバロン島に据えつけられた2門の大砲を破壊するため、6人のエキスパートからなる特殊部隊が結成、不可能とも思える任務を果たすために出発した。限られた時間と、ものすごい数のドイツ軍、さらに内部にスパイの存在も……。「男」くささ満杯の超大作。やっぱ面白いよねぇ。DVDのクオリティも高く(昔の映画らしい色合い)、戦闘機や戦車の移動などのサラウンド効果も悪くない。J・リー・トンプソンの音声解説でまた見るかね。

4月15日
子どもと妻が別々に出かける日曜日。自分も映画に行こうとしたら、「留守番していろ」と命じられ愕然。しかたなく朝飯食いながらテレビをつけたら映画「マフィア!」が始まったのでついつい最後まで。輸入盤でしか見ていなかったけど、いわゆる言葉のギャグ以外はすべて記憶どおりで安心した(笑)。監督はジム・エイブラハムズ。けっこう好き。
「ロクスベリー・ナイト・フィーバー/LAディスコ改造計画」を見る。いわゆるSNLのキャラもので、人生を変える1本にはなり得ないが、見ている間はそこそこ笑える。ウィル・フェレルとクリス・カッテンが花屋のバカ兄弟で、夜な夜なディスコにくりだし、ナンパに励むが、とにかくカッコ悪いので女の子には相手にされない。彼らの夢は、いつか自分の店を持つことであるが、いまは人気のディスコ・ロクスベリーにの中に入ることさえ出来ない。ある日ひょんなことからリチャード・グリーコ(本人)と知り合いになり、オーナー(チャズ・パルミンティリ)に気に入られる。だがことは思うように運ばず、後半兄が「そろそろバカはやめて所帯を持って大人になれ」という親の指示を受け入れてから苦い話に転調。兄弟の葛藤なんてものが入りこみ、ペーソスくさくなるのは気に入らないが、ランタイムが82分なので文句を言う間もなく終わる。「ステイン・アライブ」などのベタな選曲も笑える。製作がローン・マイケルズとエイミー・ヘッカリング。

4月14日
休みだが、家族的イベントに付き合わされ終日。
「ビルとテッドの地獄旅行」でおなじみ、ピーター・ヒューイット監督の
「ボロワーズ/床下の小さな住人たち」を日本語吹き替えで見る。ちょっと不思議な世界観(50〜60年代かと思いきや、携帯電話が出てきたりする)は「マウス・ハント」や「スチュアート・リトル」などにも通じるもの。全体にはネズミを小人に置き換えたもの、と考えればよろし。ボロワーズ一家の住む屋敷の権利をめぐって、悪徳弁護士ジョン・グッドマンが暗躍。ボロワーズと屋敷の持ち主一家の少年が活躍する。まぁファミリー向けでデキは悪くはないです。終盤よーく考えるとコワい展開もあったりして。

4月13日
打ち合わせの嵐でヘトヘト。帰りがけに大将から頼まれごと。寿司食わされちゃ断れねえぜチキショー。
んで、気持ち悪いくらいスラスラ読める(笑)
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(J・K・ローリング 静山社)。あらゆる意味で「賢者の石」の方が好きだが、シリーズとしてのテンションは落ちていないので問題なし。次も読みます(年1冊じゃあなあ)。

4月12日
英国諜報局員ユアン・マクレガーが監視していた人物が、美しい女アシュレイ・ジャッドに惨殺される。女は逃げて、また別の男に近づく。諜報局員は彼女を追って全米中を移動する。次第に暴かれる女の過去。そして二人が出会うクライマックス……。なんて書くとまともな映画のように思えるが、作り手は、ハナからサスペンスなんて考えていないようで、「おいおいおいおい、なんでそーなるの」、と突っ込みまくりの珍妙な展開の連続だ。スノードームのクローズアップが場所の移動を表したり、入浴シーンのフェティッシュなオーバーラップなど、ヘンテコな描写は気にはなるけど、脚本がどうにもつながってなくて、ラストのスローなんか爆笑する以外逃げ場がない。見終わってから改めて邦題
「氷の接吻」を思い起こすと、笑いは倍増する(配給会社も困ったんだろうね・笑)。ジュヌビエーブ・ビジョルド(老け過ぎ)とアシュレイの顔がクリソツなのには驚いた。あと、1シーンだけ、石井隆かと見紛う暴力描写があって、身を乗り出してしまいました。監督は「プリシラ」のステファン・エリオット。

4月11日
ものすごく重要な打ち合わせがあり、なんとか凌いでホッとする。会社を出てから会食。飛び交う空虚な業界ヨタ話に、愛想笑いも凍りつくだけ。
録画しておいた「イグジステンス」を流し見。以前輸入盤で見ていたので、一応サポートってことで。キライじゃないけどヘンなデキだよね。スコーンとヌケないむずがゆさとでも言おうか。前にも書いたがジェニファー・ジェイソン・リーのキモさは強烈。

4月10日
余裕なく仕事。帰りに同僚と一杯。渦巻く現状を憂いてため息が尽きないが、手の施し様がないようだ(笑)。
「影が行く」(中村融/編・訳 創元SF文庫)を。短編集なので、電車の移動などでチマチマと読んだ。日本独自で、というか訳者の趣味で集めたと思しき、ホラータッチのSFが13編。俺的にはホラーとSFは別々のジャンルではなく、お互いに内包する立場にあると思っているので、「あ、そうなの?」という感じのラインナップではある。表題作はご存知「物体X」。子どもの頃児童書版で読んだきりだったので、これは少し嬉しい(読みにくいけど)。クーンツやディックなどの大物、ロジャー・ゼラズニイ、デーモン・ナイトなどの珍品も擁して、けっこう通好みな仕上がりだが、このテのアプローチは「映画」の方が絶対有利なので、あんまし怖くはなかった。

4月9日
悪いヤツじゃないとは思うんだが、好きにはなれない人っているよね(笑)。
そんなグチとは全然関係なく、
「ワイルダーならどうする?〜ビリー・ワイルダーとキャメロン・クロウの対話」(キャメロン・クロウ キネマ旬報社)をようやく読了。実は今年の正月に買った本なのであったが、読むのがもったいなくて(マジ)、会社のデスクに置き、チマチマと噛み締めるようにページを綴った。簡単に言えばヒッチとトリュフォーの「映画術」と同じパターンなんだけど、ヒッチの方が撮影技法の話題なのに対し、ワイルダーは当然シナリオと俳優の芝居に絞られていくので味わいが違う。全編を貫くワイルダーの頑固で皮肉なしゃべりがとにかく楽しい。うーん、無性に本編が見たくなってきたぞ。

4月8日
不思議な経緯で会社の若者夫婦と、ウチの息子の4人でTDL。朝イチから目いっぱい楽しむ。「プーさんのハニーハント」(最高130分待ちには笑った)をファストパスで見たのだが、ジャリ向けアトラクションかと思ったら、ちょっとシュールな展開があったりして、けっこう喜んでしまった。それにしても「スター・ツアーズ」……そろそろ中身替えたらどうよ。
「月光の囁き」。キクニ好きなだけに、実写化のギャップはツラい。なんたってヒロインのつぐみ。ボインなのはいいかも知れんが、美少女とはお世辞にも言えないビジュアルがどうにもな。女優さんとしては悪くはないとは思うが。それもあって、Mに溺れる主人公に同化できず、キモチが全然入っていかなかった。エロ業界に長いこといた俺にしてみればさほど刺激的なテーマでもなく、淡々とした演出(ちょっとだけロマンポルノを想起させるシーンもある)が過去にさんざん見た低予算青春映画の残り香のようで、退屈さばかりが目立ってしまった。

4月7日
翌日が早起きなので、母親の見舞いに行ったりして神妙に過ごす。書店で
「VERSION」(坂口尚 講談社漫画文庫)を発見。衝動買いして一気に読む。学習能力を持ち、増殖できる生きたバイオチップ「我素」をめぐり、開発者の娘と私立探偵、そして謎の教団が交錯する。アクション風な展開ながら、話はどんどん観念的な方向に行ってしまい、後半はツラくなるが、ひさしぶりに“SFマンガ”を感じられて気持ちが良かった。
「カスケーダー」。ノーマークだったドイツ製アクション。元スタントマンの主人公は、事故で妻を失って以来、引きこもって生活していた。そこへ古代遺跡を研究している女子学生が謎の組織から逃げ込んできて、やむなく伝説の秘宝「琥珀の部屋」を探すことに。んでもって、二人の前に悪いヤツラがじゃかすか現れ、主人公はスタントマンらしい体を張った活躍で戦う……。と言う話を、現役のスタントマン、ハーディ・マーティンスが製作・監督・原案・スタント(笑)・それに主演(!)で撮り上げた“俺様”映画。「ドイツ映画」という先入観があるので、「おいおい、そこまでやるか!」とツッコんで見ていられるのが楽しい。アクションがストーリーを引っ張っていくので、かなりコミック調なのはしょうがないけれど、一見ジャッキー・チェン風かと油断していると、血がバンバン流れるハードな暴力描写がたまに出てきて驚く。チバちゃんが見たら悔しがりそう。

4月6日
いやー、今日も早いよ。どうしたんだ、俺は。出世でもしたいのか(笑)。花粉障害の発疹が消えてきた。ステロイドって恐ろしいよ。

4月5日
今日も早い。7時に起きて8時前に家を出る。なんて勤勉な会社員なんだろう。午後イチの睡魔がキツい。イチと言えば、ヤングサンデーの「殺し屋1−イチ−」が突然終わってしまった。イチと垣原の凄絶な殺し合いがピークで、それで燃え尽きたかのよう。リドル・エンディングが確信犯でちょっと羨ましい。映画はどうなんでしょうね。
「度胸星」(ショック)の打ち切りといい、これで俺のヤングサンデー離れは確実。一番人気が「なんてっ探偵アイドル」じゃあな(笑)。そう言えば「月下の棋士」も終わりましたね。後半読んでなかったけど。

4月4日
つまらぬ口約束で朝早く出社することになり、眠くて自滅寸前。夜、大将とT内さんと飲み、出版業界最新事情ゲット(笑)。

4月3日
母の誕生日なので電話を入れたら、なんとゴルフ場で右手のホネを粉砕骨折(っていうの?)したという衝撃の報告。近所なのに聞いてないぞ。とりあえず家事はしなくていいのがラッキーとのこと。あいかわらず強い人だ。
「プリンス・オブ・エジプト」を見るが80分強の尺なのに退屈で死にそう(※あとで調べたら99分だった。スマソ。どっちにしろ子供映画としては長すぎらぁ)。技術は美しくすばらしいのに、キャラの魅力が皆無で、まったく感情移入できない。さらに困るのが、誰をターゲットにしているのかわからないところ。アニメであることを覚悟して、きっちり子供を楽しませる「何か」が全然ないんだもん。中学生の時に、学校行事で文部省推薦映画「天地創造」を見に行かされた時のような、居心地の悪さが残った。ヴァル・キルマー、レイフ・ファインズ、ミシェル・ファイファー、サンドラ・ブロックと言った、豪華な声優陣もほとんど意味なし。
余談だけど、これ、けっこう笑いました。

4月2日
いろいろ新しいことが始まる。いきなり超多忙。

4月1日
息子を連れてゲームショウ。ポケットミュージックのお姉さんたちは、上着を着せられているのであった。前日の雪の反動もあって会場は超満員……と思いきやガラガラで危機感倍増。以前の職場のキムラ君と邂逅。
何か見ようと思ったが、「ソプラノズ」や「アギト」の録画を消化するにとどまる。


3月31日
皮膚科へ朝一。なんと花粉が原因だそうだ。乾した洗濯物に付着した花粉が皮膚から侵入したらしい。SFのような恐怖。そのうち人格までスギに乗っ取られるのか?
「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」を見る。原題は「Election」。退屈な日常にあきらめをつけている高校教師にマシュー・ブロデリック。彼の働く高校で生徒会長選挙が行われ、立候補した野心的な女生徒リース・ウィザースプーンや対抗馬の兄妹などがひっくるまって大騒ぎになる。そう、どっかで読んだけど、まさに大人になったフェリスみたいな感じで、ちょっとジョン・ヒューズな教訓話とでも言おうか。マシューとリースの葛藤が軸なのかと思ったら、全然違う方向に展開していくのが面白かった。リズムが抜群。リースは濱田マリ似。

3月30日
幕張メッセでTGS。自分関係のところを重点的に見ていたが、オデブな不思議ちゃん2名が試遊台を3時間も占拠しててビックリ。係りの人は誰も止めないのか。そんな自分は任天堂の「ポケットミュージック」に2回もチャレンジ。目のやり場に困るパニオンのコスチュームがオススメだ。
全身に発疹。痒くて死にそう。耐えられなくて寝込む。

3月29日
ハワイでさんざんな目にあったフォレスト・ガンプのエビ料理屋「ババ・ガンプ」がUSJの隣にできたらしい。アメリカと同じ量と味だったら俺は絶対行かない(笑)。
TGSがらみで信じられないトラブルが発生。直接関わっていないにせよ、少し呆れる。被害者の皆さんには同情します。それにしても大人気ない。

3月28日
振替休日最後のチャンスで休み。子供がスキー旅行なので、相方とサシで映画に行く。タダ券があったので「アンブレイカブル」を再見。そうか、冷え切った夫婦関係がテーマなのであったな(笑)。2回目だからと言って特にどうこうないのだが、やはり最後の字幕は受け入れにくい。それにしても新宿ミラノ座は苦手だ。でかいし音はいいのに、画面が明るすぎ。今回のように暗いシーンが多い映画にとっては致命的でしょ。
もう1本行くことになり、個人的には「ザ・セル」だったのだが、相方の同意が得られなかったので、
「スナッチ」を選ぶ。いやー、面白かった。あらすじは書きようがないのだが、かいつまむと、ロンドンを舞台に各種悪党がダイヤをめぐって右往左往。それを巧みな編集でガンガン見せつける“ノリ”主体の映画。ヤング向けだねー、と斜にかまえて見ていても、途中伏線がバシっと着地したりしてあなどれない。人物が多すぎて憶えきれないのはオレの歳のせいってことはわかってます。「ロック〜」の方がこじんまりとキマっていて好きだけど、これもかなり好き。登場人物にテロップが入る遊びの部分で、予告の時は「DOG」ってあったはずなんでけど、本編には入っていませんでした。ちょっと残念。
ところでガイ・リッチー、シャマランともに次はどうするんでしょう。同じ手はもう通用しないような気がするんだけどね。
高円寺でメシ食って帰ろうとしたとき、大将と邂逅。
戻ってゲイル・アン・ハード製作の
「デッドマン・オン・キャンパス」。ろくに勉強しないので落第しそうな大学生二人が、「学生が自殺した場合、そのルームメイトの精神的苦痛を考慮して成績を無条件にオールAとする」という校則を発見。自殺しそうな学生を探しまわるというドタバタ・コメディ。面白いところもあったが、全体的に雑なのと、解決方法がメチャメチャ弱いので頭を抱えてしまった。

3月27日
上司とサシで飲むハメに。きっついなー、と思いつつも少しだけ本音が引き出せて面白かった。●●さんが大嫌いで、●●チャンは童貞みたいなものなんだって。ひょえー(意味不明)。
ジョージ・パルの
「親指トム」。いやー、懐かしいよねー、と思って見始めたが、記憶にあるシーンがまったく出てこない。見終わってようやく、別の映画と勘違いしていたことに気づく。要するに初見。テンポののろさに目をつぶれば、けっこう面白かったよ。アニメでしゃべる中国人人形が、トムとからむときだけ実物大着ぐるみになるのだが、決してこちらを向かないのがちびっと恐い(笑)。

3月26日
毎年恒例のアカデミー賞雑感。今年は休んで朝から見ようと思っていたのだが、とあるバカ事業部からの妨害行為を受けてしまい、出勤とあいなった(クソォ)。で、結果的に「グラディエーター」だったのだが、ラッシーの受賞あたりではにこやかだったリドリー・スコットの表情が、監督賞を逃した後は硬化。作品賞でオスカーを受け取ったプロデューサー連中から「天才」「すばらしい」と賛辞を受け取っても、カメラが怖気づくくらい無表情なので、見ているこっちがヒヤヒヤだ。主演と作品がもらってるのに、監督賞は若造にもっていかれてるんだから、おもしろくないだろーって。にこりともしないと言えば、何度スティーブ・マーティンに突っ込まれてもクスリともしなかったラッシー。売れてるからって調子ぶっこくなよ、田舎者め(笑)。逆にラッシー誘拐計画の首謀者とからかわれたトム・ハンクスの、余裕のボケはナイス。ハリウッド的なのは断然こちら。
それにしても「グラジ」ねー……面白い映画だとは思うけど、ちょっと違うような気がするな。大作史劇には甘いからな。「タイタニック」とか。あ、でも「グリーン・デスティニー」の大ヒット&作品賞候補って方が凄いか。時代が間違っているのか、自分の感覚がおかしいのか、何だかよくわからない状況です。あ、大事なことを忘れてた。プレゼンター役で出たジェニファー・ロペスの透け乳首を、カメラが避けまくったのには閉口。

3月25日
映画に行きたかったのだが、子供が明日から一人でスキー旅行なので、大事をとって家にこもる。んでもって、
「スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー 帝王ザーグを倒せ!」を吹替えで。「トイ・ストーリー」からスピンオフしたオリジナルビデオ。3Dではなく、いわゆるカートゥーン調で絵的には全然イケていない。制作はほとんどがアジアで(もちろん日本も)国際色豊かなクレジットが笑える。エンディング・テーマを唄う(というか語る)のがウィリアム・シャトナーで、これもちょっと可笑しかった。バズの声はオリジナルのティム・アレン、ザーグにはウェイン・ナイト。吹替えは所ジョージではない。
「ベリー・バッド・ウェディング 完全版」。完全じゃないほうを知らないから、バージョンに関してはどうでもよろし。バチェラー・パーティでストリッパーを呼んだ幼なじみ5人組。一人が誤まってストリッパーを殺してしまい、それを隠すためにまた殺しを重ねる……という悪循環をコメディタッチで見せようとするのだが、「ありゃりゃまた殺しちゃったよ」とあきれることはあっても、笑えるには至らなかった。ことに後半はメタメタ。着地点がブラックなつもりなのだろうが、キレ味が悪すぎてドボン。キャメロン・ディアス、クリスチャン・スレイター、ダニエル・スターン、ジーン・トリプルホーンなど、出演者は無意味に豪華。監督は俳優のピーター・バーグ。みんなお友達なのか?

3月24日
「鉄甲機ミカヅキ」最終回であった。これまでの鬱憤を晴らすかのように、派手な爆破と光線の連続でクライマックスを盛り上げようとするが、やはりドラマが不完全燃焼で、満足したとは言い難い。それにつけてもなんじゃ、あのラストは?(笑) 螢雪次郎の連れてた姉ちゃんって涼木もも香だよね(違ってたらスマソ)。名前変えてるんだ。ふーん。気になったのはそのくらいですかね。
「妖怪馬鹿〜化け物を語り尽くせり京の夜〜」(京極夏彦・多田克己・村上健司 新潮OH!文庫)を流し読み。妖怪馬鹿を自称する3人と編集者が京都に“遊び”に行き、その間のバカ話をまとめたお気楽対談集。自虐的なのは百も承知の上でボケまくるので、あんまり野暮は言わないが、京極夏彦が自ら書いたパロディ漫画を挟み込んだりなんかして、ファンの皆様を逃がさないあざとさが恥ずかしい。でも文庫オリジナルなだけ良心的か。著者連中と世代が同じなので、昔話がむやみに可笑しかったりしたのでヨシなんだけど。

3月23日
いやー、バカが多くて疲れる。ヤツらの頭上にミールでも落下しないかな、と淡い期待を抱くがスカでした(時事ネタ)。
デルモンテこと平山夢明の
「メルキオールの惨劇」(ハルキ・ホラー文庫)。以前読んだ「SINKER」は、猟奇がバランスよく配置されたエンターテインメントで非常に面白かったのだが、本作は惹句にある“ホラー”とはお世辞にもいえない【電波小説】。主人公の「俺」は、不幸なアイテムをコレクションするガイキチから依頼を受けて、自分の子どもの首を切断して懲役を終えたばかりの女に会いに行く。女には他に2人の息子がおり、片や白痴、片や引きこもり君であった。「俺」はそこに滞在することで真実を目にする……。登場人物すべてがイッちゃっている、なんかアート系映画みたいな展開。残念ながら面白くはなかった。
「スタートレック 叛乱」を吹き替え版で。以前R1で見たのだが、話がよくわからなかったので、元部下のY君(トレッキー)から筋を教えてもらった。自分的にはもういいかな、と思っていたところへ吹き替え版のオンエア。とりあえず見始めたら最後まで行ってしまった(笑)。テレビのスペシャル版といった程度のスケールで、ある意味“らしい”のでオススメ。バクー人の惑星で調査活動をしていたデータ君がぶっ壊れ、ピカード艦長たちは原因を探ることに。その惑星は不老不死(というか若返り)の効果をもたらす放射線を出しており、600人という住民は文明に背を向け、農耕による自給自足で暮らしていた。連邦と共同調査を行っているソーナ人は、この惑星の特殊な能力を狙って住民の強制移送を計画、データの誤作動はこの一件にまつわる意図的なものであった。よせばいいのにピカードらはこの惑星を守るため、連邦の引き上げ命令に背く。全宇宙を揺るがす大事件じゃないためか、乗組員もわりと能天気な行動をし、パパイヤ鈴木のようなライカー副長(ジョナサン・フレイクス。監督でもある)は彼女と泡風呂プレイにくわえ、ヒゲまで剃ってもらってゴキゲンだ。実に吹き替えがよく似合う、テレビシリーズらしい仕上がり。

3月22日
ロバート・ワイズの
「たたり」を見る。いやー、こわいこわい。想像力をかきたてるモノクロの魔術。こうして見比べると、ヤン・デ・ボンの「ホーンティング」はどうにもならないくらいキツいですな。

3月21日
振替休日で自宅。とはいえ必要な資料を読んだりしているので、休みってわけではない(笑)。子供が学校に行っている間、ためてあるビデオを消化。
「ウィッカーマン」を初見。へー、こういう映画だったのか。行政の手が入らないスコットランドの孤島を舞台に、行方不明の少女を探しにきた警官が、島の人々の不審な宗教に巻き込まれる。エロと非キリスト観がヤバすぎ。設定は好きだけど救いがなさすぎてちょっとツラかった。
続いてポランスキーの
「吸血鬼」。これまた久しぶりで面白かった。

3月20日
休みだが花粉攻撃もあって、体調悪い。出かけるのは中止。そこへ旧友の放送作家から電話。冠婚葬祭に関する著書が発売になったらしい。以前の会社では都合で企画をポシャらせた経緯があるので、ことのほか非常に嬉しい。彼はテレビドラマにも造詣が深く、毎クール全ドラマを見ている、ある意味偉大な男だ。そこで終了したばかりの
「HERO」について話す。現場では主役俳優が設定等に口を出したらしく、現場は荒れたらしい。でも数字がとれたから誰も文句が言えないそうだ(当たり前だ)。まさにバケモノのような番組であった。キャラクターはそれなりに立っていてつまんなくはなかったけど、如何せん毎回の事件がイケてなくて乗れなかった。オレにはその程度。おしゃべり好きな友人は、その後「ロケットボーイ」の悲劇に触れる。織田某は大きな借りを作ったらしい。「これで『踊る2』が断れなくなった」とは友人のご意見(笑)。
キューブリックの
「ロリータ」を久しぶりに見る。さすがに時代が追い抜いてしまったようだが、作劇と語り口の巧さで2時間半一気。昔見たときより笑えた。

3月19日
マジな話。会社の帰り、23時30分新宿駅14番線ホームに立って電車を待っていたところ、視界の左隅の女の人がホームに落っこちた。「あ!」と口走って線路を覗き込むと、その女の人と目が合ってしまった。と、そこへ電車が滑り込んでくる。「キャアアアアアアア!」と他の客の悲鳴。瞬間、顔をそむけた。電車は急停車し、ホームにブザー音(初めて聞く不快な音)が鳴り響く。駅員と野次馬でごった返す中、恐怖で足が動かない。ところが、落ちた人はホームの下に飛び込み、なんと無事。25分後に電車は動き出したのであった。もしハネられてたら、ショック。だってその人が最後に見てたのは……。
「キッドナッパー」。おフランス製の軽めのアクションかと思っていたら、けっこう残虐な映画であった。「ドーベルマン」同様、なんでヤリすぎるのかね。刑務所を出所したばかりの金庫破りが、その淫乱な愛人(まぁ峰不二子)と弟のクレイジーなドライバー、さらに凶暴な野郎とともに、リトアニア人の屋敷に泥棒に入る。2000万フランを金庫から盗み出すのだ。ところが手違いが連発して、いろんな連中から追われるという話。タランティーノに端を発する流行的クライム・アクションちょっとコメディってヤツ。チャリ・エン風の軽快なタイトルは楽しいが、本編とはムード違いなのでは。

3月18日
見逃していた
「ご存知!ふんどし頭巾」。97年のシネマジャパネスク作品(ちゃんと劇場公開済み)。監督は小松隆志。人がいいだけでうだつのあがらないサラリーマン(内藤剛志)が、ある事件をきっかけに世直しヒーローとなろうとする。そのために着ぐるみ怪獣役者だった亡き父(大杉漣。ここにも!)の形見の“ふんどし”を覆面代わりに顔にまとう。それでふんどし頭巾。……よくもこんな企画通ったものだ。くだらない……あまりにくだらなすぎて大笑いしてしまいました。いや、ほんと。財津一郎の官僚がもう最高。岸部一徳の部長、内田春菊の未亡人なども可笑しい。娘役に菅野美穂。

3月17日
歯医者でP.M.T.C.のプログラムを見積もられる。自分の口内写真なんて初めて見た。グロテスクだよね。とりあえず多忙を理由に結論は引き延ばす。悪い医者ではないのだが、ちょっとアメリカ(?)かぶれ。
今度はYMCAで子供連れでスキー教室の説明会。開始時間が遅れ、間が持たないリーダーがギターかき鳴らして唄い出す。仕方なくいっしょに唄う。この姿だけは誰にも見られたくない(笑)。
予想外だった
「中国の鳥人」。椎名誠的エセ文芸の香りをキープしつつ、こういう壊れ方をするのか。なるほど。面白いところもあったが長すぎて途中ダレダレ。

3月16日
わさわさと忙しかくて本やビデオを開けない。うーん、タマるなぁ。会社の友人と帰りに飲む。いろいろなエピソードを持ち寄って、人物批判。「恥ずかしいオトナにはなりたくない」という結論が出てホッとする。

3月15日
前の会社の金太郎くんに呼び出されて一杯。わりとマジめな話のはずが、パチンコ〜あの頃はよかったね〜ネタで盛り上がる。

3月14日
昔の会社の先輩に誘われ中野で飲む。業界の近況をいろいろ。例の2CHの影響もあるのか、まさかと思った人がやめるらしい。ちょっとビックリ。

3月13日
バタバタと仕事を片付けていたら夕食のタイミングを失い、会社の友人と少し飲む。つとめて違う話題を探そうとするが、結局社内の話をしている。

3月12日
どうでもいいっちゃそれまでなんだけど、この夏公開の「パール・ハーバー」って、右寄りな人がスクリーンを切り裂いたりしないですかね。宣伝が本格化したら、そういう事態が起こっても不思議ではないと思うくらい凄い映画だと思うんだけど(予告じゃ特攻ハチマキ巻くシーンとかあったよ)。極端な話、公開中止になったりしてね。あ、日本向け編集をするってテもあるか。
「言霊」(中原文夫 ハルキ・ホラー文庫)。和歌を詠んだ途端に人体が爆発する怪事件と、その原因にまつわる因縁が200ページという短い中で綴られるだけの「ホラ」話であった。ウワサのスプラッタ・ホラーという触れこみだったが、さすがにそれは違うでしょう。「死霊のはらわた」はホラーなのか、ホラー“的”なだけなのか……あるいは“笑えるホラー”“怖くないホラー”って矛盾なんじゃないの、なんて感じの議論に発展しそうだが、作り手としては軽く受け流してほしいように思える。結構好きな話なんだけど、惹句も含め、売り方があまりよくない。
長編CGアニメ「A・LI・CE」を見始めるが、あまりにイケテないので10分で中絶。続いて
「緑の街」。人気ミュージシャンがある日突然映画を撮ると言い出し、事務所や現場を巻き込んであたふた、一度は空中分解しかけるが、努力と根性で撮りきり、お客も入って大成功、というスゴイ“私映画”。小田和正の傲慢さが全編を支配している。確かこの映画、自主配給で通常の劇場ではかけなかったはずだ。映画業界に背を向けたのである。長年のファンである妻曰くこの映画は小田和正の「イヤミ」なんだとさ。初監督作がボロクソだったことに起因するんだそうだ。そう言えば「いつか どこかで」って封切りで観たよな、わざわざ(笑)。ヒロインの藤原礼実ってどこに行ったんだろう。「緑〜」は妻が見ているのを、それほど気を入れずに横から眺めていた。ペイTVだと、映画の価値感って下がるようだ。
「バットマン」と「スリーピー・ホロウ」の監督最新作!(マジでそういうコピーがついてる)……「Planet of the Apes」のティーザーを観る。おお! 同じだ!(笑)。サルらしくピョンピョン跳ねるってのに感心。マーク・ウォルバーグがヘストンの役とは知らなんだ。てっきりコーネリアスなのかと思っていました。

3月11日
「ドラえもん のび太と翼の勇者たち」「ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド、危機イッパツ!」「がんばれ!ジャイアン!!」を子供と。公開2日目ともあって、超満員である。安定した興行とはこのことで、「寅さん」同様、もうやめることができない状態に来ているようだ。観客の子供たちもとりあえず最後までは見ているが、「面白かった!」といった感想はあまり聞こえてこない。笑い声も少なかったし。先行きは心配。まー、来年も再来年もやっていくにキマってますがね。ポッド・レースからヒントを得たとおぼしき猛スピードの「イカロス・レース」には失笑。期待の「ジャイアン」はイマイチ。
録画しておいた
「北京のふたり」。ちょっとだけ「第4惑星の悪夢」を思い出す。それにしてもこの邦題はスゴイよね。原題のカタカナ表記ママってのも問題あるけど(「ホワット・ライズ・ビニース」とか「ワールド・イズ・ノット・イナフ」とか)、こういうバランスを欠いた意訳もいかがざんしょ。確かに北京でふたりなことには間違いがないのだが…。それにしてもうさんくさい内容。中国での衛星放送事業を契約するため北京を訪れた米国のビジネスマン(リチャード・ギア)が、一夜のアバンチュールを美人モデルと過ごすが、翌朝彼女は何者かに殺害され、彼は“犯人”として逮捕される。一方的な中国側の司法措置に対し、米国大使館は手が出せず、唯一の国選弁護人(バイ・リン)だけが彼の味方。お国柄の違いで無実の立証は難しく、何者かの陰謀で証拠は隠され、さらに二人は命も狙われたりする。ギアの政治的スタンスは別にしても、つい最近見た「ブロークダウン・パレス」同様、ハリウッド的押さえ込みは見ていてウンザリ。ただ、バイ・リン(好演)だけはちょっとグっとくる。「ワイルド・ワイルド・ウエスト」では早々と退場しちゃうお色気担当だったけどね。

3月10日
歯科医にインプラントを勧められ、大混乱。ポール・ウィルソンの「体内兇器」を真っ先に思い出す。それにしても2本分の歯根で60万円だよ。しかも将来的な保証はなし。そいつはムリだろう。
「破線のマリス」。“電波の暴力”とそれによって人生を踏みにじられる人々を描いたドラマで、乱歩賞受賞作を作者が自ら脚色。ニュース番組の辣腕編集者が、持ち込まれたビデオテープを元に郵政省にまつわる不正疑惑を作り上げるが、そこに写っていたある郵政官僚を灰色の人物と“誰もが思うような”編集をしたために、その人物から執拗に狙われる、という話。野沢尚によるメディアへの問題提起は、小説や映画、それにNHKを使って行うらしい。だって、民放じゃできないでしょ、この話は。オリバー・ストーンのようなつもりで徹底的にやれば面白いのだが、その一方で民放じゃベタベタのトレンディ・ドラマ(古!)やってるんだから、正直なところ説得力に欠ける。映画「破線〜」は、低予算ながらていねいに作ってあって好感は持てるが、それ以上のものではない。むしろ足を引っ張るのは黒木瞳演ずる主人公で、独断で行動する辺りがあまりに阿呆(小説でも同じ)。いくら私生活が荒れているからといっても、不法侵入や盗撮、許可なく映像を編集したりと、社会人としては論外の行動をとるので、付いていけない。

3月9日
そう言えば観ていなかった
「グリーン・マイル」をようやく。話はわかってるのに3時間はツライだろう、という理由で敬遠していたが、そのこと自体は間違っていなかった。所詮はベストセラーの映画化で、あらすじをなぞるだけのことだ(現代編の扱いが少し違うけど)。ただ、クセのある役者を多数そろえたことで、映画としての華はあってよかった。中でもパーシー役のダグ・ハッチソン(Xファイルのトゥームズ)は本当に憎たらしい卑怯者だったのが嬉しかった。あと、ハリー・ディーン・スタントンもね。

3月8日
早起きして
「キャスト・アウェイ」。ここまで野心的な“ハリウッド大作”も珍しいでしょう。80分間に渡る無人島生活部分では、音楽も流れず回想シーンもなく、ひたすら孤独なサバイバルだけを描く。もちろんセリフもほとんどないわけで、よくこれがダレずに構成できるものだと感心(ホントは少し退屈したけどね)。ゼメキス×ハンクスという自信のある組み合わせだからこそ通った企画。前後が長いという評判もあるが、あの幕切れは好きです。「人生はチョコレート」ってことなのね(笑)。最後に出てくるお姉さんの笑顔が気になったので、IMDBで調べたら、なんと名のあるカントリー歌手であった。ちょっといいですよ。フェデラルにとってはこれ以上ないくらいの宣伝効果。これぞタイアップの理想形。
用があって会社に顔を出す。やはり宿題がたまっていた。見なかったことにする。
「ブロークダウン・パレス」。女の子版「ミッドナイト・エクスプレス」という話だったが、刑務所の中自体はそれほどキツいことはなく、むしろ“いろいろ手を尽くしても出られない”ことで恐怖を醸し出そうとする。だから女囚モノとしては期待はずれ(笑)。卒業旅行でタイに遊びにきたアメリカン・ギャル二人が、知り合った男にハメられて麻薬密輸に手を貸してしまい逮捕、収監される。実際の冤罪をモデルにしているそうだが、お国が違えば法律も違う訳で、聞き分けのない国として描かれるタイは不愉快だろうね。国王まで出してさ。それにしても二人がとる決着こそ恐怖だろう。これまたハリウッドらしくなくて驚いた。

3月7日
近所にできた歯医者で初診。治療中、仰向けになった状態の俺に、衛生士のお姉さんが頭上から覆い被さってきて、ムギュっとしてグー(→バカ)。異常なまでに長い問診や、仕事のこととかしつこく聞かれてちょっとうざいが、その後はリラックスできたのでこれからも通おうと心に誓う(他の理由もあるのか?)。
「ロッタちゃん はじめてのおつかい」。もうこういう映画には縁がないものだと思い込んでいた。5歳のおしゃまな女の子が、“がんばる”ことで周囲が幸せになる……言ってしまえばただそれだけの映画。で、どうって言われてもこまるんが、児童映画としてはいいデキだと思う。スウェーデン産と言うのも珍しいし。それにしても「回路」も「渡り鳥」もビリー・ワイルダーも、みんな同じ「映画」として括っていいものかね(笑)。だからこそ面白いんだけど。 で、それこそベクトルのまったく違う「13ウォーリアーズ」。「北人伝説」ってクライトンの小説の中でもかなりつまらない部類なので、その映画化には期待していなかった分そこそこ観られた。日本人にはおよそ関係のないバイキング時代の北欧を舞台にした戦争アクションだ。巻き込まれ戦士のアントニオ・バンデラス(本業は詩人)があっという間に強くなってしまったり、「レッド・オクトーバー」以来の発声言語変換マジックが見られたり、すわクロサワかと思わせるどしゃ降りの戦闘をスローモーションでお茶にごしたり、みんな汚い髭面なので誰が誰だかわからなかったりして、全体的に中途半端なのが残念。金だけはふんだんにかかっていると思ったら製作総指揮にアンドリュー・ヴァイナがいたりする。ここまでやるなら「グラディエーター」みたいにたっぷり時間をかけてもよかったのでは。うーん、劇場で見ればよかったかも。

3月6日
まる1日オフ。家でゆっくり本を読めるなんて、久しぶり。
「映画はおそろしい」(黒沢清 青土社)。これまで著者が発表したエッセイなどをまとめたもの。決して巧い文章でもないし、蓮見重彦&トビー・フーパーへの偏愛というか贔屓は受け入れられないが、「回路」が未だに尾を引いているだけに、監督の映画観・ゲーム観などが垣間見れるのでありがたい。2400円という値段は考え物だけど、とりあえず驚くべき巻末のフィルモグラフィ(知らないVシネがいっぱい!)は重宝しそうだ。

3月5日
雑用だけで終わる1日。まぁヒマよりかはマシ。帰宅して
「ノイズ」を観る。うわー、これはひどい。アウターリミッツとかなら50分で済むネタを倍以上の時間かけて……無残な上げ底映画になっています。宇宙飛行士が体験した2分間の空白、帰還後妻が感じた違和感、そして妊娠……とりあえず期待を持たせるのだが、結局展開にひねりが何にもないんだもんなー。まさかそんなオチじゃないだろー、と祈るような気持ちだったが見事に的中してしまった。もう一度繰り返そう、これはひどい。ところでシャーリーズ・セロンのショートカットはローズマリーってことなの?
んで、もう少しまともなものを、と思い「ナビィの恋」を観てみるが、生理的にまったく受け付けず、30分と持たずに眠る。これが「癒し系」っていうのなら、私には無限のストレス。

3月4日
引き続き
「大海原を行く渡り鳥」。滝伸次は毎回性格がちょっとずつ違っていて面白いなぁ。今回はかなりお節介である。佐世保が舞台だが、表題通りになるのはラストだけ。ホントにいい時代だよね。
「オールモスト・ヒーローズ 進め!アメリカ横断冒険野郎」。クリストファー・ゲスト監督、クリス・ファーレイ、マシュー・ペリー主演の歴史コメディ。デキはそれほどよくないが、クリスの体技に何度か大笑いした。早逝したこともあってベルーシとかぶって見えるよね。これは多分主演としては遺作にあたるはず。
ご贔屓ポール・ウィルソンの
「神と悪魔の遺産」(扶桑社ミステリー)。前評判がすこぶる悪かったが、始末屋ジャックの再登場ってことなんで、期待しないわけにはいかないだろう。エイズ・センターに勤務する女医アリシアが相続した「家」をめぐり、謎の組織が襲いかかるというスリリングな発端と、別の依頼を機に彼女と知り合うジャックの胸のすく活躍、ちょっぴり『黒い風』を髣髴とさせる登場人物もあったりして前半はかなり興味を引く。だが下巻に入ってからどうでもいい話になってしまい、イライラしながら本を閉じた。いくらなんでもデキが悪いでしょう、これは。肝心の謎がショボショボなことが最大の要因。この後ジャック・シリーズは2作翻訳されるらしいが、スーパーナチュラルな要素(うち1作はラコシが出るらしい)が戻るそうなので、とりあえず待ちましょうかね。

3月3日
BSで録画していた
「ギターを持った渡り鳥」「赤い夕日の渡り鳥」のゴージャス2本立て。やっぱかっこいいよな〜。設定や展開はムチャクチャなのに、見始めると最後まで目が離せない、この魅力はいったいなんだろうね。ロケーション、歌、ギャンブル対決、バーのマダム、白木マリのダンス。お約束の連続にもう幸せいっぱい。あー、俺もルリ子さんのお誕生日に招かれたい。

3月2日
早朝に出社、打ち合わせの連続でヘロヘロ。夜はセクションの送別会とプチ打ち上げ。朝までコース。歳をとったと実感。

3月1日
うひゃあ、忙しいや。某出版社で打ち合わせ2本立て。2本目は結局酒になる。同席者の発言がムカついて、あまりおいしくなかった。


2月28日
ビリー・ワイルダーの
「シャーロック・ホームズの冒険」。中学生の頃、テレビ放映で観たきり。そう言えば小説版も読んだよな。多数作られたホームズのアナザー・ストーリー物。前半の“ホモ疑惑”ネタに爆笑。全体を通しては、展開がゆったりしていて中だるみ。まぁ時代の流れです。

2月27日
会社の人事やら環境にショッキングな展開があると聞き、どんよりと帰宅(とてもここでは書けない・笑)。気を取り直して
「ゴージャス」。製作・主演ジャッキー・チェンの「老い」を感じさせる、ある意味“到達した”感じの作品。台湾人少女プウ(スー・チー)が、香港から流れ着いたメッセージ・ボトルにロマンチックな出会いを期待して、単身香港に向かう。ボトルの送り主はトニー・レオン。ハンサム・ガイに胸ときめくプウだったが、なんと彼はゲイであった(職業がメイクさんだというだけで、それほど重要な設定ではないのが笑える)。あきらめた彼女は香港観光して帰ろうとしたところ、偶然実業家ジャッキーに出会う。ゴージャスな生活を送る彼と、奔放で素朴な少女がお決まりの恋に落ち、当然のようにハッピーな結末となるシンプルなお話だ。ところがここに計4回のアクション・シーンが入るところがさすがにジャッキー(何せその富豪の趣味は格闘技ですから)。宿敵の幼馴染に命を狙われて、悪漢が次々と襲いかかる。通常の冒険アクションに比べれば小規模でスリリングさには欠ける。若い格闘家との戦いに一度負け、鍛えなおして再戦、というあたりに45歳という年齢の哀しさが演出されたりして(リーサル・ウェポン4でメル・ギブソンに感じたのと同じ)、アクション映画としてのキレは少なくなったが、ドラマの厚みは出た。ただ、あまりにおセンチな内容なので、微妙な居心地の悪さが残る。新たなファン層の獲得は困難だろう。チャウ・シンチーのゲスト出演には大笑い。

2月26日
会社を休んで映画三昧じゃ。まずはおなじみギンレイホールに突撃。待望の
「コヨーテ・アグリー」。まいったね、こりゃ。何のひねりもない脚本、下品なお姉ちゃんのダンスと垂れ流しの音楽、出てくるのは全員善人、真夜中女の子が歩き回っても危険がないNY、全部手に入るサクセス・エンド……いけてない映画の見本なんだけどね。ところが困ったことに「うんうん、がんばれよ、ヴァイオレット」と目を細めて応援している俺は、すっかりジョン・グッドマン気分だったのである。自分の年齢を痛感した1本。「フラッシュダンス」から17年……世相や人々の考え方は多少変っても、ブラッカイマーの魂は同じだ。パイパー・ペラーボの眉は圧巻。ドクター・デルアミコは悪くはないけれど女優としては迷走中。
続いて
「17歳のカルテ」。昔はこういう映画をよく見たものだ。最近はすっかり逃げているので、「コヨーテ」と2本立てじゃなければ恐らく触れることもなかっただろう。精神療養施設・クレイムーアへと送られる事になったボーダーライン人格障害のスザンナは、そこで出会ったいろいろな症状の患者達と、人生を見直す大事な時間を過ごす。「カッコー」とどうしても比較してしまうのでお気の毒だが、この程度の話に2時間7分は長かった。お目当てのアンジェリーナは前半最高。「パラサイト」のオタク女子高生が虚言癖のオズ・マニアで出ていて驚く。それにしてもウィノナ・ライダーの年齢不詳っぽさって何だろう。あ、これって「コップランド」の監督とは思いませんでした。
銀座に移動して
「処刑人」。シャンゼリゼは「ヴァンパイア最後の聖戦」以来。次回の30分以上前に入ろうとしたら、モギリの姉さんに「ただいま上映中ですがよろしいですか?」と聞かれる。「はい、わかってます」と答えると「ではお近くのドアからお入りください」と言われる。驚いて「え、ロビーで待っていてはいけないんですか?」と返したら「別にかまいませんけど」……姉さん、あなたの感覚が理解できません。
で、本編。作り手が面白いと感じていることが、俺の中にからっきし食い込んでこないので、拷問のような2時間弱であった。期待しすぎたせいかもしれない。もっとこう、なんつーか、プロフェッショナルな連中だと思っていたのよ、このコンビが。それが警察との頭脳戦でやりあったりとか、セリフのやり取りで笑わしてくれるとか。それがさ、勢いだけでことに及んで、あとは偶然が助けてくれるだけなんだもん。敵もバカばっかだしね。うざいロッコの存在(ファックファックと叫ぶだけ)もトゥー・マッチだし。唯一目を引くのがデフォーの怪演なんだけど、元々怪優なんだから“衝撃的”ではなかった。映画も後半、ある人物の登場でようやく好みの話にはなってくれるのだが、失速した気持ちが持ち直すことはできなかった。引き合いに出すのはかわいそうかも知れないが、デビュー時のタランティーノやガイ・リッチーはうまいと思うよ。
シメは今年のベスト候補(と観る前から勝手に決めつけていた)
「回路」。 整理がついていない脚本で、話の着地点がまるで見えないのだが、テーマの恐ろしさがじっとりとかもし出されて後を引き、観終わってからも気になって仕方がない。幽霊の描写はとことん怖いし、左耳と頭上から囁かれる「助けて」の音響効果(ビデオじゃムリか?)には飛び上がったし、巷が望むホラー的なアイテム(あかずの間、ビニール袋、ネット、黒いシミ等)も不気味に配置されているし、それらがみんな説明不足なのは明らかな失敗だけれど、俺は満足しています。やはりタダ者ではないでしょうクロサワ。「大いなる幻影」「カリスマ」を見ていないのがヤバくてあせる。

2月25日
冷蔵庫到着のため自宅待機。金太郎クンからのありがたい依頼を片付けつつ、ビリー・ワイルダーの
「ねえ、キスしてよ!」を観る。公開当時は評判が悪かったらしいが、そりゃそうだろう。有名歌手の性処理用に自分の妻を差し出すなんてモラルのない話だもんね。この時代になってようやく再評価されるべき、とかムキになるつもりはないけれど、これはこれで面白かった艶笑話。ディーン・マーティンの下衆ぶりと、それでも最後には華を持たせる良さ。キム・ノヴァクのちょっと足りなさそうで肉感的な売春婦、しっかり全部いただいていく妻役のフェリシア・ファー(ジャック・レモンの奥さんでもある)、それに笑わせると言うよりサイコっぽいレイ・ウォルストン(これがジャック・レモンだったら、あるいは当初のピーター・セラーズだったらどうなったのだろう、とは思うが)。キャラクターの行動がドラマを生み、粋なセリフと小道具の伏線がたくみに組み合わされる。脚本と俳優で映画はほとんどできちゃうんだね。敬服。
かわって今度は
「スパイス・ザ・ムービー」。アイドル映画というカテゴリーからすれば(ビートルズモノを引き合いに出すまでもなく)、タレントの魅力とヒット曲をコメディ仕立てでまとめた本作のデキは、文句のつけようのないほど「正しい」。だが、俺自身にこのヘチャムクレ英国人ギャルズに興味がなかったため、居場所がなかった。アイドルには「旬が過ぎれば終了」という宿命があり、熱狂していたものがみな夢から覚める瞬間がある。この映画を今見る、という行為はまさに冷めたピザ。ホットな時期はさぞおいしかったのであろうな。それにしても彼女たちはどこにいっちゃったんでしょう。ロジャー・ムーア、ミート・ローフ、アラン・カミング、ボブ・ホスキンス、リチャード・E・グラント、さらにエルトン・ジョンなど、豪華な出演には驚く。「娘。」も駅伝とかじゃなくて、こういう映画にすればいいのに。

2月24日
冷蔵庫を買いにコジマへ。いやー、めったに買うものじゃないから、相場とか最新機能とかわかんなくて、けっこう驚く。それにしても自動製氷やらチルド冷凍やらサラウンド冷却やら、ホントに必要なんだろうか……と迷いながらも三菱のけっこうデカイのを選択。ここで一口メモ……冷凍室は下段が主流らしい(笑)。
「鉄甲機ミカヅキ」第5夜。前回からの引っ張りで、<シンゲツ登場でいよいよドラマが核心に近づき、大バトルのクライマックス! ここまでガマンした甲斐があったぜ>……と期待したのも一瞬だけで、どうにもならないユルユルな展開に逆戻り。特撮予算はたんまり残しておいたらしく、これまで以上に派手なシーンはあって目は引くのだけれど、ストーリーがメチャクチャでもう救いようがない。「怪しい」女子高生(実は敵)を、ロボットが操るだけの理由で国の機関に入れ、それが原因で様々な事件が起きているのに、人物がみんなボーっと自分の目の前のコトにしか興味がない……そんな脚本ありですかね。女子高生役のタレントが実はスポンサー会社の社長の娘で、大役つけてムリヤリ押し込まれて現場崩壊、なんてことじゃないだろうね。せっかく応援してるんだから、もう少しがんばってよね。
「ホーリーマン」。通販専門のテレビ局を仕切るジェフ・ゴールドブラムは、仕事がうまくいかなくて行き詰まっている。そこへエディ・マーフィー扮する修行僧G(なんの修行だ?)と知り合い、ひょんなことから彼はテレビの生放送に出演、人々の心をガッチリキャッチする“ありがたいお言葉”のおかげで商品はバカ売れ、視聴率もアップ。最初は喜ぶジェフだったが、次第に自分たちはGを利用しているのではないか、と悩みはじめる。しかしGはすっかり人気者になってしまい、もう後戻りができなくなる……。エディは何か演技賞をほしいのか、とかんぐりたくなるくらい、おいしい役どころで見せる、ややあざとい作品。しかし、どこかクラシカルな雰囲気が悪くはなく、けっこう楽しんでみてしまった。ケリー・プレストンがかなりかわいい。お久しぶりのジョン・クライヤーに驚く。

2月23日
家の冷蔵庫が突然壊れる。部屋の更新や税金も立て続けで、もう死にそう(笑)。
ブレイク・エドワーズ&ピーター・セラーズの
「パーティ」をはじめて見る。てんで使えないインド人俳優(セラーズ)がひょんなことから、ハリウッドのプロデューサー邸に呼ばれ、トンチンカンな行動でパーティをメチャクチャにする…これでもかとしつこいギャグのつるべ打ちに開いた口がふさがらない。ドリフなみのドタバタが積み重なっていくだけなのだが、ここまで徹底していくともうシュールな芸術である。ラリってる、とも言い換えられるが。ピーター・セラーズって、思い返せば凄い役者だよね。なんか急に見たくなってきました。

2月22日
グラミー賞と民放ニュースを2画面でダラダラと見る。最近のラップやヒップホップへの興味は薄いけれど、エミネムやアギレラ、デスティニーズ・チャイルドら若手(笑)と、U2やスティーリー・ダンが一緒の舞台に立ってるってことが素晴らしい。業界を賑わす過激な歌詞問題に言及しつつも、トニー・ベネットをリスペクトしたりと、層の厚さを感じさせるよね。これが邦楽だと……(自粛)。ただ、反同性愛歌詞のエミネムと同性愛擁護のエルトン・ジョンがデュエットし、抱擁するのはやりすぎ。どっちのためにもならんだろ、そりゃ。一方、今夜の国内大ニュースは「松嶋&反町」。NHKが「来年の大河だ!」と大はしゃぎらしいけど、それはさすがに恥ずかしい。10ヶ月も話題が続くとでも思っているのかね。邪推させていただくと、遠くない将来松嶋本人あるいは所属事務所が研音入りってことじゃないですか。山口智子休業中の状況で、りょうとか原沙知絵ではメインがとれないから、数字を持ってる20代の人気女優を釣り上げる大掛かりな作戦とか。山登りが最近の目だった仕事だった彼としても、ヴァージョン・アップの大チャンス。きっとステキな「告白本」が出るぞ。

2月21日
「潜入特捜隊モッド・スクワッド」。ビデオ名「モッド・スクワッド」。米国のテレビ・シリーズの映画化らしいがオリジナルは知らないです。クレア・デーンズ、オマー・エプス、ジョバンニ・リビシの不良3人組が、マッポの手先として悪の組織に潜入する、要するに「スケバン刑事」。いやー、【B】に徹すれば、いくらでも面白くなりそうな題材なのに、ここまでつまんなくしちゃうとは、ちょっと驚きだね(脚本のスティーブン・ケイは「追撃者」の監督)。主人公たちはホンモノの警官ではないから、ドンパチできないのは仕方がないにしろ、あそこまでヘナチョコでプロ意識がない連中を、観客はどうやって応援できると言うのだろうか。若者なりに機転の利いた活躍でもあればまだしも、95分中80分間裏切られて落ち込んで困ってるだけなんだもん。最後のアクションもひとまかせだし。彼らを取り巻く“敵”もバカばっかだしね。映画としての爽快感も皆無で、限りない脱力感を味わいたい人にはオススメ(笑)。
「クリッペンドーフ教授」。ビデオタイトルは「ドクター・ジャガバンドー」。妻をなくした後、子育てに追われ、学問がおろそかになった人類学の教授が、借金返済に困りはて、やむなくニセモノの「驚異の部族」を発見したと発表。嘘を隠すための嘘を積み重ねていくうちに、追い詰められて困った立場になる……。どっかの国では似たようなことがあったね。例の“ゴッドハンド”を「『捏造』のネタ元映画発見!」とかスポーツ紙の見出しにして宣伝すれば、そこそこ話題になったかもしれないのに(笑)。コメディとしてのバランスはまぁまぁで、ほどよく笑わせてくれたが、大満足というほどではない。それにしてもデップリと実年のリチャード・ドレイファスは、こういうダメ男をやるといいよねえ。共演のジェナ・エルフマンはテレビ出身、「僕たちのアナ・バナナ」(未見)のヒロイン。キツ目の顔だが、好きだなぁ。教授の娘にはナターシャ・リオン(「アメリカン・パイ」)。すっかりバアさんになったリリー・トムリンが少し哀しかった。

2月18日
必要もあって始めた
「カードヒーロー」だが、ここまで面白いとは驚く。システムは練り込まれているし、チュートリアルも完璧。カードのキャラに華があまりないのが残念だが、代わりにストーリー上キャラのヘンテコ具合が楽しくてあまり気にならないのであった。これがいまや980円でワゴンセールだからねえ。その値段で見つけたら迷わず買おう!
「雨あがる」。公開時観たくなかったわけではないのだが、あまりにそそらない予告のせいで、どうにも足が運ばず、結局同時期公開だった「どら平太」を選んだはずだ。だって年寄りによる年寄りのための、退屈な人情劇のような感じがしたじゃないですか。ところがフタを開けてみたらほとんどそのとおりなんだけど、「退屈」ではなかったのだ。確かに現代的な映画とは言い難い、時間の流れにブレーキがかかったかのようなテンポである。前半の宿屋の宴会とかは、催眠効果は抜群だ。だが、殿様が出てきてからようやくリズムが出始め、練達した脚本のおかげであれよあれよという間に話が展開し、最後は何とも味わいのある締めかたになったではないか。だから何っていう程度の話ではあるのだが、たまにはこういうのもいいよね。惜しむらくはキャストが地味すぎるところ。寺尾聰は殺陣も含めハンパじゃなく“主役”をはってるのだが、いかんせんスター顔ではない。逆に三船史郎の殿様はドヘタなのになぜか妙な存在感があって、見ていて楽しかった。

2月16日
「恋は嵐のように」。ライターをやってるベン・アフレックが、婚約者モーラ・ティアニーの元へ結婚式を挙げるために行こうとする。が、事故や天候といったトラブルと、行きずりとなったトンパチな女(サンドラ・ブロック)に心を動かされたため、思いっきりマリッジブルーになる、という女々しくてナンセンスな企画。MTVのような過剰な視覚効果が時々目を引くが、いかんせん話のデキが悪く、もっと不条理で凝ってたら面白くなったかもしれないのに。サンドラ・ブロックはここまで魅力がなくなるとはね。
「100万回のウィンク」。ハンバーガーショップで働くドリューが不倫相手の子供を身ごもっている。その相手のオジサンがいきなり武装ヘリに襲われるという、ちょっとショッキングなオープニング。「ウェディング・シンガー」や「25年目のキス」のようなラブコメを期待すると驚くブラックな展開だ。プロットやキャラクターのへんてこさが先走るが、全体的にはあんまり面白くはなかったのは残念。キャサリン・オハラ、シェリー・デュヴァル、ジェイク・ビュシーなど、予備知識がなかったのでキャスティングに笑った。それにしてもどこが「100万回」なのか。
1本目はけっこう面白かったが、2本目はいまいちだったので、全然期待していなかった
「スクリーム3」。前作の事件をモチーフにした下衆なホラー映画「スタブ3」の撮影現場で、再び連続殺人が起こる、という話。主人公シドニーの出生の秘密とかが語られるのが完結編らしくておかしいが、オチも含めどうでもよかったりして、興味は持続しなかった。あ、SWファンにはうれしい(哀しい?)オマケもあるっす。

2月14日
「オーロラの彼方へ」。これこそネタバレ禁止の一発設定。予告などでは「オーロラの奇跡で、30年前に死んだ父さんと話せた!」みたいなノリで、「あぶなっかしいファンタジー」なのかな、とたかをくくっていたのを後悔。ネタバレしますよ→ オーロラの影響で30年前の父親とハム無線で話せるようになった主人公が、事故で死ぬ運命の父親に未来を教えたことで歴史が狂う。ところがこの行為がそのとき発生していた連続殺人事件に影響し、主人公の母親が殺されてしまったために、さらに歴史を書き換えなくてはならなくなる……という意外な展開。書き換えられた記憶は主人公だけが受け継ぐ、というまことにご都合のよろしい設定なれど、とりあえずどうやってこの話をまとめる気なのだろうか、という興味は持続するので目はつぶってあげました。ただし、問題はハッピーすぎるエンディング。あまりに楽天的。あまりに自己中心的。自分の家族さえ生きていれば、事件の被害者は「しかたがない」ですんでしまうのか。警官のクセに(笑)。もう少し辛口なところがあってもいいのではないだろうか。プロデュースもしているグレゴリー・ホブリットとしては暗い結末の映画2本撮ったあとだから、もう人の命を軽視するのはイヤじゃ、と思ったんだろうね。テレビドラマ出身らしく、誰にでもわかるようにテンポよく、丁寧に話を進めてくれるので、時間ものの複雑さがなくていい。まぁけっこう面白かったですわ。最近特に弱くなってきた父子モノだが、泣くには何かが足りなかった。「バック・トゥ〜」とか「タイムコップ」それに「恋はデジャ・ブ」などと同じカテゴリーの映画だが、そこに入れた途端にネタバレになってしまう難しさ。
「ブラッドシンプル/ザ・スリラー」。いきなり頭に知らないオッサンが出てきて、「デジタル修復、再編集でお楽しみください」と語るのだが、パイプをくわえるなどの演出が入っている割にはオチもなにもないので、なんじゃこりゃーホントに大丈夫かと眉に唾。だが、やはり面白い映画のステイタスはそう簡単には揺るがないのであった。正直な話、オリジナルを見たのはかなり前なので、どこがいじられてたのか自信はないけれど、瞬く間に引き込まれて最後まで目が離せなかったのは事実。凄惨な話なのにどこまでもユーモラス。血のりの芸術。下衆野郎ばかりの登場人物。うーん、また「赤ちゃん泥棒」とか「ファーゴ」が見たくなってきました。

一時閉鎖してました。

2月某日
「アンブレイカブル」。宣伝文句の「新世紀のヒッチコック」とは“出たがり監督”を意味するのか、シャマラン。すれ違うだけならまだしも、セリフまであるなんて、調子に乗りすぎだぞ(笑)。「シックス・センス」の成功あればこそ可能な企画。クーンツばりの大ホラ話でけっこう好きなのだが、ちょっと仰々しすぎか。サミュエルの階段落ちは、ホントに痛そうでさ。ネタバレ反転してまで書くことないですが、見るなら何も知らない方が幸福。
「スイッチバック 追跡者」 ユタのド田舎、連続殺人鬼、FBI捜査官、誘拐、除雪列車、ヒッチハイカー。これらを1本の映画にまとめあげるのは、簡単ではないであろう。案の定どこかしら破綻して、うまくつながらない印象だが、不気味な冒頭をはじめ、気になるところがたくさんあって面白かった。製作はゲイル・アン・ハード(!)、監督は「ダイ・ハード」のデ・スーザじゃないほうの脚本家、ジェブ・スチュアート。
「リング0〜バースデイ〜」。邦画ホラーの人気キャラ・貞子の誕生編。昭和30年代、東京で劇団に入った貞子(仲間由紀恵)を軸に、その出生の秘密と彼女をとりまく人々の不幸を描く。「そこに立っている」だけで十分不気味さが演出され、観客に悲鳴を上げさせるのは容易だが、貞子そのものはどうしても被害者になるので、結果的に恐怖よりも不快が上回る。ただ、貞子をフィーチャーした連作としては、いいんじゃないでしょうか。つじつまはともかく。「リング2」よりはずっといいよ。鶴田法男監督。

2月某日
「ドクター・ドリトル」。それがどうした、と笑われそうだが、動物ものに弱い私には面白いデキであった。毒気のないエディ・マーフィーにもだいぶ慣れてきたこともあるし。いつのまにか関係者全員、主人公が動物としゃべれることに疑問をおかなくなる脚本が実にステキだ(ツッコミたくはなるけれどね)。ジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップ大活躍。
ビリー・ワイルダーの
「地獄の英雄」。田舎に飛ばされたエゴイストの新聞記者(カーク・ダグラス)が、遺跡の落盤事故で生き埋めになった男の救出作業を「大事件」に演出する。すぐに助け出せるのに、救出作業をわざと時間のかかるものに変え、唯一生き埋め男と接触できることから、独占記事を書いて再起をはかるのだ。現場は野次馬でごった返し、まるでお祭り騒ぎとなるが、自己中心的な人々の思いは、ハッピーエンドには到達しない。なんともシニカルな話だし、今の映画じゃなかなかやらない(やれない)大仰な幕切れだが、最後まで目が離せない魅力があった。
ドリームワークスの
「ポーリー」を吹き替え版で。言葉をしゃべられるインコを主役にした「ベイブ」「スチュアート・リトル」系のファミリー・ムービー。よく調教されたホンモノと、スタン・ウィンストン・スタジオの機械仕掛け、それにに合成がうまくはまって、違和感のないデキ。非ディズニーなので、人もあっさり死ぬのがいいよな(笑)。最近このテには弱いので、ちょっと音楽が高まっただけで、ウルウルしてしまう。ジーナ・ローランズ、チーチ・マリン、ブルース・デイヴィソン、それにジェイ・モア(こいつばっかだな、最近)。ジェイはオリジナルではポーリーの声もやっているそうである。うーん、ディスクがほしくなってきました。

2月某日
ようやく
「ザ・スタンド」(スティーヴン・キング 文藝春秋)読了。合わせて2キロの超大作でした。20世紀中はやっぱムリでしたな。まぁ正直言って感銘はそれほどないです。最近のむやみに長いヤツとは比べ物にならないくらい面白いんだけれど、既にドラマ版を見てしまったことが祟った。やはり展開を知ってちゃダメだよね。もっと書くこといっぱいあると思ったのに。
「厄落とし」(瀬川ことび 角川ホラー文庫)。「スタンド」で消耗したもんで箸休め。書き下ろしのコミカル怪談集。表題作の“風呂の中でゆらめく髪”のイメージは面白かったけど、あとはあまり乗れなかった。それにしても、収録5編のうち2編に学生(それも大学)が出てくるだけなのに、何をもって「青春ホラー」と銘打つのか、担当編集に聞きたいところだ。

2月某日
「ザ・コンクエスト/伝説の英雄カル」。別にハワードのファンってわけでもないんだが、マッチョの英雄神話ってのも久しぶりなんで見てみました。勇者ヘラクレスのケビン・ソーボ、「デイドラス」&「レリック・ハンター」(笑)のティア・カレル以下、びっくりするほど地味なキャスティングで、王位継承をめぐるドラマが展開。ヒーローとしての仕事は適当にロック流して大暴れ、恋もバンバンしちゃうジョックス・ヒーローに、共感するところは皆無でちっとも乗れなかった。お色気も中途半端だったしね。製作はラファエラ、メイクはグレッグ・キャノム、特撮のスーパーバイザーがキット・ウェスト。

2月某日
連休だったので映画三昧にしようと思ったが、正月映画を2月に入ってから正規に払うのもあほらしいので、迷った末に
「ペイ・フォアード 可能の王国」を選ぶ。評判はあまりよろしくないが、その理由は簡単であった。(以下反転ネタバレ注意) 着地点がまずいっしょ。展開は読めるものの、前半はいいセンいってる。ただ、広げた理想論を締めくくるのは「天使のような少年の死」ではなく、ハリウッドらしい前向き・楽天的なオチでよかったでしょ。もっとこう、なんちゅうか、「フォレスト・ガンプ」みたいなホラ話を期待していただけに残念。でもこれを日本でやると「永遠の仔」なのか(笑)。   ケビン・スペイシー、ヘレン・ハント、ハーレイくんと、脂の乗り切った役者の輝かしい芝居もかえって鼻についたりして。ジェイ・モア、ジェームズ・カビーゼルら若手もツボを得ているが、アンジー・ディッキンソンには驚いた。あとボン・ジョビ。あんた地味やね。やけにテレビっぽいと思ったら監督がミミ・レダーだった。

2月某日
見逃していた
「黒の天使Vol.2」。ヤクザ、殺し屋、出てくる女は不幸のオンパレード。じめっと重暗い世界を描く連作。石井隆作品は私にとって常に麻薬だ。「天使のはらわた」を引き合いに出すまでもなく、居心地がいいことこの上ない。今回はヤクザ同士の抗争を軸に、組長暗殺の命を受けた女殺し屋、暗殺時に巻き込まれて夫を殺された花屋の若妻、さらに女殺し屋と過去に接したことがある組長のボディガード。これらが入り乱れて行き場のない局面へと流されていく展開。あとは女優の魅力で見せてくれればOK。片岡礼子は相変わらずの脱ぎっぷりでありがたいが、どうやら主役らしい天海祐希の殺し屋は、さすがにキツイ。アクションも限界があるし、カラダが色っぽくないので、魅力ないんだよね。仕事の選び方もヘタだし。あ、そりゃ事務所のせいか。
北野映画も相変わらず連作だ。それぞれテーマもモチーフも違うが、同じ波長でうねっている。例の事故をピークに作風は変調し、「HANA−BI」「菊次郎」とこちらの肯定も微妙になってきたが、
「BROTHER」は抜群に面白かった。うーん、考えたね。ここでいうエンターテインメントとは、「どんな馬鹿にもわかる映画」という意味だったのだ。安心して見ていられるもんな。派手な銃撃やエンコづめ、腹かっさばきなど、過剰な暴力シーンと、「死」へのナルシスティックなアプローチは、正直笑いさえ呼んでしまうが、最後の最後で見せるスィートな優しさに思わずこみあげてしまった。まさかそんなベタなことやんないだろうと、気が緩んでいたせいかもしれない。以前だったら間違いなくあのシーンは入れなかったはずである。
寺島進が役得。「黒の天使」でも犯すヤクザ役で出ていてちょっと笑った。「ER」で自殺した研修生をやったオマー・エプスは全編に渡って精彩がなかったが、最後で逆転したのは見事。彼の「アニキィ」が耳から離れない。

2月某日
「完全なる飼育」。前触れもなく誘拐から始まるリズムが大胆で、もしかしたら…と思ったが、ロマンポルノなら1時間ですむ話を倍近い時間かけてやられてもね。女子高生拉致監禁・洗脳・調教という「衝撃」が、現実の事件を超えられないのは気の毒。ドラマとして厚みをつけるために、アパートの住人のエピソードを重ねるのはしつこくてよけい。アダルト版「めぞん一刻」かっつーの。小島聖のでかい胸が見たいヒトなら可。
「パルメット 誘拐の甘い香り」。ウディ・ハレルソン扮する元新聞記者は、冤罪で2年間も刑務所にぶち込まれ、ようやく出所した。妻ジーナ・ガーションは売り出し中の彫刻家で、彼を優しく迎える。不景気もあって再就職もままならない彼は、落ち込んでいるところへ、フェロモン爆発のエロ女と偶然出会う。女は彼に危険な「誘拐」を依頼した……。よくあるタイプの悪女物セクシー・ミステリーで、無茶などんでん返しを濫発する「ワイルド・シングス」のようなデキだが、問題はこの悪女がエリザベス・シューというところだ。ぼってりした肉体でモンロー・ウォークはけっこうだが、そういうキャラじゃないでしょ、キミは。ムリしないでいいのに。ここまで見事なミスキャストには驚く。監督フォルカー・シュレンドルフ(笑)。
「クラインの壺」(岡嶋二人 新潮文庫)なんぞを読む。バーチャル・マシンをめぐるスリラー。設定自体が仕掛けなのであらすじは書けないけれど、SFでなくミステリーというところが“らしくて”いいよね(トリック暴きとかあるし)。それにしても12年前の話なので主人公が書いた「ゲームブック」を使うってのが笑える。
「π」。やりたいことはわかるけど、けっこうしんどくて、途中で寝てしまった。ビジュアルはおもしろい。
レスリー・ニールセンの
「Mr.マグー」。頭とラストが原作をでもあるアニメでつないでいるので、「マグー」の名は知らなくても、絵を見ればあれか、とすぐわかる。ディズニー製作らしいファミリー狙いのドタバタ・コメディだが、犬を使ったギャグが妙に面白くて、最後まで楽しんでしまった。レスリー爺さんは元気で上半身ヌードまで見せるし(笑)、ケリー・リンチはアクション炸裂で「チャリ・エン」よりすごいし、ミゲル・フェラー、マルコム・マクダウェルという嬉しいキャスティング。何よりもすごいのはラストで「視覚障害者」へのエクスキューズがあること。さすがはディズニー。でも目の悪いヒトは映画なんか見ないのでは(笑)。監督はなんとスタンリー・トン。
「さくや・妖怪伝 特別版」を借りたのでコメンタリーを。「撮れるだけで嬉しい監督」と、「お仕事ですな特撮マン」の飲みながらバカ話。当然撮影こぼれ話しかなく、チープ&手作りな現場だけど、みんながんばったよね……というだけのこと。面白い部分もあるが、映画全体の評価はまったく変わらない。


1月某日
「ザ・スタンド」の持ち歩きがツラくなってきたので、会社で空き時間に読むことにし、年末年始に買い込んでおいた本を読み始める。
まず
「鉄槌!」(いしかわじゅん 角川書店)。10年ほど前、スキーに行った先で乗った旅行会社ビッグホリデーの扱う長距離バスに、吹雪の中置いてきぼりになった上謝罪一つなかったことに怒った著者が、連載していたマンガ雑誌にその顛末を書いたところ、ビッグホリデーから損害賠償請求を起こされる。ひどい目に会ったのは自分なのに訴えてくるとは何事かと、著者がビッグホリデー側に謝罪を求めて裁判で戦った、その長い日々を描いたノンフィクションだ。ひと言謝ってくれればすむのに、偽証までしてばっくれる相手に怒りを隠せない著者だったが、味方と思っていた弁護士が無能だったり、弁護費用をぼったくられたり、話はいつしか日本の司法制度のナンセンスな部分にまで言及する。
昔担当していた雑誌に掲載した記事が元で、他社から内容証明で抗議を受けたことが何度かある。会社のお抱え弁護士に事情を話したが、そのセンセーはニコニコしながら聞いてはくれたが、実際何もしてくれなかったことを思い出した。その辺の歯がゆさが共感できるので、けっこう楽しめた。まぁ感情剥き出しの文章なので、必ずしも万人受けするとは思わないが、登場人物がほとんど実名だったりするのがおかしい。シリつぼみの終幕も日本らしくて笑えた。

1月某日
「ラッシュアワー」のブレット・ラトナーの旧作
「ランナウェイ」を見る。クリス・タッカー主演のアクション・コメディ。ビリングはチャーリー・シーンの方が上だが、どう見てもタッカーに肩入れしている構成が泣ける。凋落したスターは哀しいね。本編は可もなく不可もない内容で、期待しなければ最後まで見ていられる。「ラッシュ〜」ではジャッキーをフィーチャーするためにフィジカルなアクションを押し出していたが、こっちはドンパチが主。人もけっこう流血して死にまくる。脇を固めるのがポール・ソルヴィノ、ヴェロニカ・カートライト、デビッド・ワーナー、それにTV女優ヘザー・ロックリアなどBな感じで豪華。音楽ラロ・シフリン。脚本がJoel Cohenとあって一瞬驚いたが、オーブラザーなのはCoenで、一字違いでした(笑)。

1月某日
元SPEEDのhiroってアルバム発売で最近露出してるけど、ちょっとキモくないですか?
大雪情報で画面が縮小されてしまった
「鉄甲機ミカヅキ」第4夜。“怪獣研究会”には爆笑させていただいたが、Bクラスのアイドル原史奈をズリネタにして、オタクのセクシュアリティみたいなところを狙うってのは、子供番組として劣悪。深夜ならまだしも子供たちにも見せたいから、休みの日の午後にやってるんでしょ。オモチャも買ってほしいんでしょ。だったら女子高生を制服のまま、縄でしばる必要が本当にあるのかどうか(エロ業界でもタブーなのに・笑)。「ゆで卵」や「笛の玩具」を性的なシンボルに見立て、ファンが裏読みでもしてくれりゃ製作者は大喜びなんだろうね。少なくとも終盤の「真月」登場とのバランスはよくはないよ。このまま後半に突っ込むのか……。うーん。
「仮面ライダーアギト」始まる。こちらの玩具屋さんが仕掛ける戦略は、“3種類のライダー”ですか。この3種がそれぞれバージョン変えていくんでしょうな。それぞれ配役された男の子も、パターン分けしていて、お母さまのお好みでチョイスできるようだ。お父さまがお楽しみの女性陣はちょっと下品でパス。展開はまだこれからなので、何とも言えないがクウガのような尻つぼみにならないようがんばってください。

1月某日
「レッド・プラネット」をシネマミラノのレイトショーで。相変わらず劣悪な劇場だ。いろんな設定が中途半端で、ツッコミどころ満載なデキなのだが、完璧な特撮が濃密なフォローをしてくれてて不愉快な部分はない。火星対決は昨年の優勝候補M2Mがコケてくれたので、高得点獲得で決勝進出。最終戦の相手はカーペンターだ(笑)。それにつけてもキャリー・アン・モス。オタクの女神の地位は当分安泰。
「エア・バディ ダンクを決めろ!」。一時期話題だったバスケ犬のディズニー映画。父の死でふさぎこむ少年が、かしこい犬とバスケを通して成長する、けっこうベタベタな話。親子で泣き笑いできるシンプルだが堅実な作りになっている。「奇跡の旅」を引き合いに出すまでもなく、ゴールデン・レトリバーは“映画的”な大型犬。それが見事にシュートまで決めるんだから、ちょっとたまらないですよ。監督はチャールズ・マーティン・スミス(笑)。なお、この放映タイトルは嘘。ダンク・シュートは誰もしません。
「ジャッキー・チェン マイ・スタント」。“知らない人”向けジャッキー紹介番組。「ラッシュ・アワー」のプロモも兼ねて、過去のシーンを振り返りながら、ジャッキーのアクション構築方法を伝授する好企画。巧みでスピーディな編集が気持ちよくて、息子も夢中になって見ていたようだ。身近な小道具を取り入れるアイディアのしなやかさは、もう天才といってもいいんじゃなかろうか。一カ所だけ爆笑したのは「アクションのネタはいつもメモにして持ち歩いているのさ」ってところ。あれ……読めるんだっけ?

1月某日
NHK
「プロジェクトX〜ゴジラ誕生〜」。昭和29年オリジナル製作時、円谷オヤジの元に集まった若き特撮マンたちの奮闘……「伏見工業泣き虫先生」とかだと涙チョチョギレさせられる番組なのだが、今回はさすがにまとまりが悪く、発言が危なっかしい中島春雄ジジーがトンチンカンな話しちゃったもんで、涙腺は一度もゆるみませんでした。残念。

1月某日
久しぶりにエラいものを見てしまった。信じれば夢は必ずかなう、というストレートなテーマを、何のひねりもなくそのまま映画にしてしまったこっぱずかしい映画
「ドリームメーカー」。主人公のモデルが誰だろうが、人気アイドル(なのか?)を主演にしようが、キスシーンをウリにしようが、そんなのはどうでもよく、とにかく1本の映画としてあまりにも時代とズレ過ぎ。80年代に粗製濫造されたアイドル映画(中には秀作もあったけど)の、かなり低レベルな部類を、思いっきり粗末にした感じとでも言えばいいだろうか。小道具を始めとした時代考証等に細部の丁寧さがなく、それだけでもドッチラケなんだけどね。嘘は見るほうも承知なんだから、しっかりついていただきたい。元暴走族で後にモデルになる“いい女”(「おもちゃ」の主演女優らしいが、あの下ブクレ顔でファッション・モデルとは笑わせる)や、心臓の病気でドラマチックに死んじゃう主人公の彼女とか、大映テレビ的な笑いどころはあったはずなのに、笑う気さえ起こさせない最悪の結果に。
「仮面ライダークウガ」最終回。えーっ、これで終わりなの? すべての謎に決着をつけろとは言わないけれど、ラスト前、0号との決着だけは「映像」で見せるべきだった。青空が広がってめでたしめでたし、「あいつは今ごろ何してるのかな〜」というドラマ部分だけのエピローグはバカにしてるでしょ。特に子供に対してね。スタッフの思い入れが熱いのはわかるけれども、児童向けドラマであるという重要点は忘れてはいけない。映画やOVで補完とか言ったら怒るで。

1月某日
映画のリハビリを開始。
あ〜、これがやりたかったのか! 狙いに気づいた瞬間の快感が印象的な
「ホワット・ライズ・ビニース」。バレバレの予告編がある意味話題だったが、それを逆手にとってひねり返したゼメキスには脱帽です。(以下反転ネタバレ注意) クライマックスのバスタブ対決から脱出、車でドボーンまでのとてつもないテンションと、大根役者ハリソン・フォードの“タイプ”をうまく利用してサイコ野郎に配役した効果は拍手。前半のかったるさがここで活きるんだよね。  全体に確かにやや長いとは感じるが、もっとダルい映画は世の中にいくらでもあるので、文句を言うほどではない。それにしても何たる邦題。“嘘つきのビニースさん”の話かと思った人も少なくないぞ(笑)。
ギンレイホールで
「五条霊戦記」。電波妄想の激しい近作「水の中の八月」「エンジェル・ダスト」「ユメノ銀河」も、退屈なところも気持ちいいよね、などと擁護してきた私だが、今回だけは許しません。どこが活劇? どこがアクション? どこがエンターテインメント? ストーリーもカラッポで、立ち回りもカメラをぶん回すだけで何も見えないし、アート系映画ならまだしも、東宝のメジャーバリバリのところでかける作品ではないでしょう。船乗りみたいな名前のプロデューサーのせいだと思うけど(笑)。このヒト、テレビのトークかなんかで、「五条はもうペイできてますよ」とかヌカしたのを聞いて以来けっこうキライだったりする。どっちにしろ、一秒もノレなかったのでこの映画は黙殺。金はいいから時間を返せ。
「五条」同様のチャンバラ時代劇なれど、お国が違うだけでこうも差が出るか、と感心したのが
「グリーン・デスティニー」。もはや芸術と呼んでもいいワイヤーワークと、大味なれどドラマチックな物語に、アン・リーらしい「女の業」が盛り込まれて、今までにないタイプの「戦う女性映画」になっていた(あ、アン・リーは男だよ、念のため)。奔放に生きようとする若い女と、心を閉ざして耐え忍ぶオバチャンの戦いが面白くてね。逆に男たちが不甲斐ないのが笑えます。チョウ・ユンファなんて……ねえ。それにしても立ち回りは最高。凛として美しいチャン・ツィイーに萌えるな。チャンバラの部分を歌とダンスに置き換えたら、そのままミュージカルにもなりそうです。
タダ券をもらったので、新装した日比谷スカラ座で
「シックス・デイ」。なんかでっかいシネコンのようになってしまっていた。それにしてもシュワルツェネッガー。哀しきビッグスター。もはや誰もあなたに期待していないのですね。得意のSFアクションのはずなのに、このデキと入りじゃあねえ。派手は派手なんだけど、先が読める展開と、凡庸な演出にイライラ。あまりにキレが悪いんで、敵のアジトに殴りこんでのクライマックスでは睡魔に襲われました。マイケル・ルーカー率いるドジ軍団が、もっと気のきいたセリフでも言ってくれればよかったのに。ただ、あの人形(シンディ)だけは怖いです。毛頭はあれを“カワイイ”と思うのか? 夢に出るぞ。

1月某日
「なんかさー、ブラピの『セブン』っていいよね。猟奇なのにさ、ちょっとスタイリッシュでクールでさ」
「グロがウリだとお客も来るしね」
「オレもさ、けっこう行き詰まってるしさ、あんな感じの映画やりたいんだよね」
「いーんじゃない、でも監督はどうすんの?」
「昔なじみでいい映像センスのヤツがいるよ」
といった感じの会話があったかも知れない(としか思えない)ほど、パクリっぱなしな感じの
「レザレクション」。クリストファー・ランバートが製作・原案・主演、監督はもちろんラッセル・マルケイ! 凝ったタイトルロールからどしゃぶりの事件現場と、まぁ驚くほど酷似。主人公(刑事)の妻が狙われちゃったりもするし(笑)。レザレクション=復活で予測はついてしまうが、「セブン」よりも直接的なグロ描写を束ねている点、俳優が地味な点では有利な方向にいくかも(笑)。「俺っちのほうが凄いんだぜ」という子供のようなツッパリ方がなんともかわいい。最近元気のないマルケイは、まぁまぁな仕事ぶり。大型換気扇はないが、逆光でゆらめくスモークはアリ。クローネンバーグがゲスト的扱いで出演。

1月某日
突然WOWOWに入る。何で今ごろ、とお思いでしょう。地元のケーブルはネットも含めてコストパフォーマンスがイマイチ、地元ビデオ屋の値段が思いのほか高い(新作が一泊で460円+税)、アカデミー賞が近い、デコーダがタダだった……などの複合的な理由だが、実は「ザ・ソプラノズ」(かなり面白いぞ!)がお目当てだったりする。で、入って早々「フレンズ」「シンプソンズ」「サウスパーク」「新アウター・リミッツ」などアメリカンな番組を立て続けに見る。そんな中、ビデオを借りるにはちょっと……と敬遠していた
「ISOLA 多重人格少女」を。貴志祐介の“失敗作”「13番目の人格-ISOLA-」を「リング」で金脈を掘り当てた角川が勢いで映画化したもの。「多重人格」と「幽体離脱」と「悪霊」が一つの物語になり得なかった小説のマイナス面を、なんら改善せずにそのまま映像にしてしまったようで、見る者の頭の中でまとまらないんだから、これは無茶ってもんだ。ただ、見に来る観客(女子中高生)を5分に1回はビックリさせたり不快にさせたりしようぜ、という制作側の姿勢は潔くて正しい。だったらどんでん返しバンバン入れてビックリ箱にしてくれてもよかったかも(「催眠」みたいに)。役者はどれもイマイチではあったが、木村佳乃の異常なまでにデカい白目を活かしたシーン(シャープペンシルの先端が眼を狙う)が、そのためにブッキングしたんじゃないかってくらいスゴくて印象に残った。
「暴力/猟奇/名画座」(友成純一 洋泉社)を読む。この人の映画エッセイはキライではないので期待していたが、この装丁で200ページ、1500円という定価はいくらなんでもひどい。映画の本は売れないから高くて当たり前なんだけど、もう少し知恵を凝らしてもよいのではないか、というくらい薄いぞ。内容は前書きにある通り裏「内臓幻想」で、ペキンパーやパゾリーニ、ロメロ、ポランスキーなどを嬉々として語る。「内臓」を読んだときに感じた物足りなさが補完されたって感じ。悪くはないが、これはこれで物足りないし、やはり割高な本としての印象が強すぎて拒否感が出てしまうのであった。

1月某日
「3,000 Miles to Graceland」の予告を偶然見る。エルビスのコンベンションを舞台に、そっくりさん役のカート・ラッセルとケビン・コスナーが暴れる“アクションコメディ”らしい。元ザ・シンガーのカートはともかく、モミアゲリーゼントのコスナーは見事なまでにバカっぽく開き直っていて、これはちょっと期待だぞ。共演もコートニー・コックス、クリスチャン・スレイター、デビッド・アークエット、ケビン・ポラック、アイスTにポール・アンカと妙にゴージャス。そう言えば「グレイスランド」を見ていないなぁ。

1月某日
今クールのドラマをひとまとめ。
「アリー」とか「坊っちゃん」(笑)とかに、ちょっと懐かしい東映セントラルのフィルムものを足した……丸山昇一脚本のようなノリの
「HERO」。すべての登場人物が主人公をかっこよく描くためだけに配置されていて、いくらなんでもかっこよすぎ。ステレオタイプでわかりやすいし、先は読めそうな感じはするけれど、月9としては久々の好企画なのでは。マンガっぽいなと思ったら企画協力にキバヤシ先生の名が。
宮藤官九郎(ミヤフジじゃないぞ・笑)脚本で「I.W.G.P」のノリを期待したが、しょせんは……織田クンのひとりよがりドラマであった
「ロケット・ボーイ」。憎たらしいボンボンをやらせると抜群の染五郎が好きなので、なんとか最後まで見られたが、話が薄口で展開がイラツく。30代男の「自分探し」はけっこうだが、もう少しドラスティックな展開をしてもよいかもね(その後、織田某のヘルニアで1カ月休むんだと。ホントはやりたくないんじゃないの・笑)。
んでもって
「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」。うわっ、ABBAかよ。ティーンエージャーの絶望的な日常を描くと当たるノジマ作品(笑)。何で見たかというと、内山理名が好きなもんでね。深田恭子も好きだし(笑)。見た感じ「死にたいくらいツラいあだち充」か。死人が出て終わりなんだろうな。窪塚洋介の芝居は「I.W.G.P」クリソツで、なんか安心した。

1月某日
「怪獣映画は子供のモノ」というレッテルを貼る輩に対し、そうと決め付けなくてもいいんじゃないか、と切りかえしたのが平成ガメラやハリウッドゴジラだとすれば、「私たちはどこへ行けばいいのでしょうか」と完全に迷子になってしまったのが本家本元のゴジラだ。新世紀初の劇場はもちろんいつものメンバーで
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」。消滅するのはお前らじゃ! と心の中で叫んでしまうほどキッツい映画であった。パラレルな日本という大胆な設定、登場人物のクサイせりふ、擬人化された怪獣のプロレス風バトル、事態の元凶なのに許してもらっちゃう昆虫少年、ガッツイーグルみたいな戦闘機グリフォン、“バトラ”が懲りていない造形、トンボだけに極楽とんぼ、怪獣視点(らしい)のおかしなカメラ……描かれるすべてのものが裏目に出て、ため息がとまらず呼吸困難に陥る。せめて笑わせてくれるならね……。しょせん子供のモノ、とタカをくくるジジイ連中と、新しいゴジラを作りたい、という現場が見事に空中分解したような感じだ。観客がそっぽを向いてしまったんだから、結論は明らかでしょう。企画や脚本の段階で「これじゃダメだ!」と叫ぶ人はいなかったのかね。というわけで今年は何を出してくれるのかな(ルン)。

1月某日
「ザ・スタンド」が上巻終わったところで息切れ。会社でつまみ読みしていた
「ポケモン・ストーリー」(畠山けんじ・久保雅一 日経BP社)を最後まで読む。誕生から現在までを関係者の証言でつづった“限りなく上品だけど所詮はオヤジの自慢話”。買取本かと思うような内容ですが、キャラクタービジネスの困難さと、京都は絶対にリスクを負わない、という点については参考になった(笑)。問題はこのバブルの行く先が見えないことと、ポケモンが現れてから“まだ”5年しかたっていない点だろう。

1月某日
会社の若いコに借りて、ようやく
「人狼〜JIN-ROH〜」を見る。周りの評判がさんざんだったので、「紅い眼鏡」や「ケルベロス」といった催眠映画の流れかとあきらめていたが、哀しく切ないラブストーリーだったのでちょっと心が動いた。一般受けしそうもないテーマだし、凝った設定のわりにはストーリーとうまく融合していないし、死にたくなるくらい重く暗いので、見る側の反応が分かれるのはしょうがない。説明が物足りないのは事実だし(特に主人公)。ナレーションで“首都圏治安警察機構特殊武装機動警備大隊前衛隊員”とか一息で言われてもね(笑)。ただ、作家性の強い単館公開映画だと思えば納得できるし、この濃密な世界観はなかなか簡単には作れないですよ。貸してくれた若いコは「みんな中盤寝るって言ってます」と笑っていたが、それはドンパチがないって言う意味らしい。映画を見るというのは、そーいうことではないよチミ。もっと安ければ買ってもいいんだが……。
「ジョーズ」のメイキングを。でっかいサメを作って海に沈める、って大変なことなのね(笑)。本編を見たくなったが時間がないので次回。

1月某日
「WICKED CITY」「NINJA SCROLL」を続けて見る。あ、気どってすみません、それぞれ「妖獣都市」「獣兵衛忍風帖」の北米盤DVDです。どちらも川尻善昭監督作品で、アニメアレルギーのワタシにしては「レンズマン」「迷宮物語」「MEMORIES」と、遭遇率の高い人だが、この2作は未見でした。「妖獣」は菊地秀行の小説を題材にしたもので、グロとエロ満載のアクション篇。仲代達矢は出てきません。感情移入できない(っていうかキレイに思えない)女性キャラがてんでダメだった。「獣兵衛」では原作・脚本・監督ということらしいですが、これって山田風太郎忍法帖でしょ? 死なない肉体、全身毒のくの一なんて、あからさまですね。せめてインスパイヤされました、とか謝辞の一つもあればよかった。あ、「T2」みたいなとこもあったな。
アクション・シーンが決まるとさすがにかっこいいのですが、過剰な濡れ場とのバランスが居心地悪く、誰に見せたい商品なのか頭をひねる(笑)。アニオタ用ズリネタってことなのでしょうか。まさかね。

1月某日
「ゴジラ・ザ・シリーズ」の1〜2話。ハリウッド版ゴジラのタイアップ企画。以前WOWOWで放映されていたものが地上波、それも深夜にこっそり放映されていたのを録画。いやあ驚いたよ、ハリウッド版映画のラストシーンから始まるんだぜ。一匹残っていた卵から誕生した赤ちゃんゴジラが、偶然居合わせたタトプロス博士(マシュー・ブロデリックがやってた役ね)を親だと思い込み、以後協力して世界中に現れる怪獣と戦う連続モノ。どの角度から見てもアメリカンなアニメなので、文句を言う筋合いはない。小一の息子は最後まで見ていたしね。まぁハリ・ゴジを拒否した特撮さんは見ないほうがいいです。
「コマネチ!2」(新潮社)を拾い読み。中の「ドキュメント ハリウッド上陸大作戦!」の章が抜群に面白い。ビジネスとして、というか映画はビジネスでしかないアメリカの考え方に立ち向かってはノマれる日本映画人がおかしくも頼もしい。

1月某日
かねてよりウワサだった番組、
「三谷幸喜からビリーワイルダーへ」を見る。あれだけパクリと責められつづけたためか、ついに開き直ったのが「死ぬ前に本人に会ってお墨付きをもらおう」という、売れっ子でないと絶対実現できない、卑怯で無茶な企画であった。94歳のワイルダー本人登場は、かなり貴重な映像なので、やはり見ておかねばならない……足元見やがって。リスペクトとチャカシのバランスがリミットギリギリで、もう全編ハラハラしっぱなしであった。中でもキッタネーと思わせるのは、最初にパクリを白状しちゃうところで、これはやっぱり厚顔無恥と表現するしかないでしょう。編集にもよるのだろうが、ワイルダー本人は健康そうで、ほどほどなイヤミがあって面白かった。久しぶりに「アパートの鍵貸します」が見たくなりました。
あ、悪口ばっかりだけど、なんだかんだで見てますよ、三谷モノ。芝居や映画だとけっこう許せるのに、ドラマはどうしても好きになれないんだよな。女子供にはちょうどいいんだろうけど。あと、番組内でも紹介されてたキャメロン・クロウのインタビュー本、ほしいんだけど5000円もするんだって。キネ旬……足元見やがって。(結局買いましたが)

1月某日
息子といっしょに
「天空の城ラピュタ」を借りて観る。久しぶりですが、やはりジブリものでは一番好き。「まんが映画」としての気持ちよさがあるよね。シータ奪還のアクションシーンは涙が出そうでした。息子(小一)も食い入るように観ていたが、さすがに2時間は長いらしく、最後はダレてました。ところでこれの主題歌「君をのせて」が小学生の歌集に入っているって知ってた? 

1月某日
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
えー、今年はですね……人づき合いをよくしますので(笑)、誘ってください。行けないとき以外は必ずイキます。
年末年始はほとんど会社で過ごしました。もうじき終わるはずなので正念場ですな。年末年始に見たもの読んだものをいろいろ取りまとめて書いておきます。
まずは
「第51回紅白歌合戦」(笑)。いやー、なんだかんだで毎年見てるし、一度会場に行ったこともあるくらい(第42回。南沙織が復活したとき)。これがすばらしいのはすべてにおいて「ベタ」な点だ。「一般」とは何かを教えてくれるところがいいよね。女・子供・ジジ・ババ向けの芸能総決算。だから紅白がトンガったらおしまい。自分がトンガってると思ってるアーティストさんは、コレに出たら全国区入りなのでオシマイ。
今回の見ものはピンク・レディーでもキロロ2こと鼻*洟でもなく、川中美幸でした。シャブ夫を憂う歌詞(ウソ)で、こりゃ泣くに決ってると思ったらホントに泣いた。しかも2番の歌詞の「悪い癖」というところでブワーっと。演歌の人の凄絶さをあらためて知りました。
「ながら」で
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」の吹き替え版を。そう言えばこの映画、英語字幕でしか観ていなかったのよ。コントと特撮だけの、スッカラカン映画であることは変わりないのだが、テレビサイズ&日本語吹き替えだと、けっこうピッタシおさまっていた。劇場で見てたら腹立つよね。
コントと特撮といえば、
「世にも奇妙な物語 SMAPの特別編」なんてのをエアチェックしてしまう。このテのゆるいテレビドラマはあまり好きではないのだが、石井克人(「鮫肌」はキライ、「PARTY7」未見)が監督した「BLACK ROOM」は異色で面白かった。「Fly」のプロモつながりでキムタク(特別扱い)主演、不条理室内劇+コミックオチという構成は、約20分という短さだとダレなくて大丈夫だった。長編はムリな人なのか。若人あきらはちょっと飽きたかも。樹木希林は絶妙。後のエピソードは別にいいや。
月刊
「サイゾー」のメディカル・ラボのコーナーが好きです。松嶋の回で中村佐恵美を引き出したのは拍手でした。エキストラレベルなのにIMDbで検索できちゃうのがムカツクんだよね、こいつ。とあるきっかけで「ハリウッド女優になったOL奮戦記」を読んで以来、「この本はカルトだ!」と複数の映画好きに勧めたんですが、みんなバカにして読んでくれなかった。ある意味トンデモ本なので、見かけたらぜひどうじょ。それにしても誰も知らないハリウッド女優(映画好きもほとんど知らない)って肩書きは、一般女性誌とかが持ち上げても調べられることもないから大丈夫だよね。出版でも講演でも、好きに儲けてくださいな。


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