淡路島ナゾのパラダイス

淡路島ナゾのパラダイス
 朝8時半、徳島から普通列車で出発し、池谷で鳴門線に乗り換えて鳴門駅へ。ここから洲本行きの高速バスで淡路島の洲本へ向かう。鳴門大橋を渡り、約4年半ぶりに洲本に到着。少し街中を歩いてみたが、なんだか懐かしい感じがした。
 洲本からバスで由良へ。洲本の南にある由良までは1時間おきにバスが出ているが、由良から先は超過疎路線となり、バスは1日3往復のみとなる。早朝、午後2時ごろ、夕方の3回しかバスが通っていないので、ここからナゾのパラダイスまで歩くことにしていた。由良から山道を約4キロ、1時間ほどかかって到着。さすがに疲れた。



 いやあ懐かしい。ナゾのパラダイスの正門である。前回来たときはおばさん2人が正門前に待機していて、通りがかった車をまるでバイパスに誘導するがごとく巧みに誘いこんでいたのだが、今回はおばさんは1人だけしかいなかった。
 ここで入場料の500円を払い、急坂を下りていくと、見覚えのある名所が現れてくる。

西暦2000年記念の塔

 「チンチン音頭発祥の地」の記念碑は健在。その横のトーテムポールみたいな「西暦2000年記念の塔」には、頭蓋骨や切断された手足のオブジェが追加されていた。前回来たときはなかったので、その後に作成されたものと思われる。ただ、これがアメリカのテロ事件を現しているのか、またはイラク戦争のことなのかはわからなかった。

UFO神社「愛してる」

 おなじみのUFO神社は、フリスビーでの参拝がなくなってしまっていて、あの「厄除はここから下え投てください」の表示も撤去されていた。ちょっと残念。
 UFO神社前の歌碑については、前回来たときよりひとつ増えていた。ここに刻まれていたのは「別冊宝島378 全国お宝スポット魔境めぐり」で紹介されていた「愛してる」という歌で、歌詞の1番は以下の通り。

ナイトのテレビで見たよ
ナゾのパラダイス
「ふたり」でずっと・・・
この景色
一緒にずっと
見ていたい・・・
ズッコン パッコン アイラブユー
重ねた命 愛してる

 なんというか、「ズッコンパッコンアイラブユー」が耳について離れなくなる。よくこんな詩を考えたものだ。



 パラダイスの最下層に下りると、いよいよ「おしべとめしべのことをまなぶところ」である。前回来たときと比べて、入口上の表示板が新しくなっていた。檻の中にいるサルにえさ(落花生)をやってから、館内へ。

おしべとめしべのことをまなぶところ

 館内は、予想以上に人が多く、みんな呆れたように半笑いを浮かべながら歩き回っていた。館内の展示物については、前回来たときとほとんど変化はなかったので、今回は写真は少なめ。
 21世紀の性のモラルは、「一人の女に複数の男」「一人の男に複数の女」だそうである。「結婚のないセックスはあるがセックスのない結婚はない」というのもあるが、しかし今はいろいろな人がいますからねえ。

淡路島ナゾのパラダイス淡路島ナゾのパラダイス

 壁には「らくがき帳」大量にが貼られていて、これがなかなか面白い。いくつか紹介すると、
 SEXとはネンマクのマサツにすぎない

 絶頂時表情は左右対称になる。片方だけは演技

 自慰は害にも薬にもならない

 俗説 手の甲の血管がうきでてる女は感度がよい

 「案ずるより生むがやすし」 誰の子どもかは生んで顔を見ればすぐわかるという教え

 ほんとうに効く媚薬は女を男性化する

 若い女にもてない三大要素「はげ」「出っ腹」「ももひき」

 膣の締りはどうすればよくなるか。蹴る噛む握む膣はしまる

 ・・・最後のは過激だ。

 その他、「諺は性生活の知恵」「夜のルール」「男の性格を見抜く方法」「男の欲望を見抜く方法」「男の愛情を見抜く方法」「生活力のある男の選び方」「避妊法いろいろ」など、実に数百枚ものウンチクが並べられている。ペニスが 「ベニス」 になっていたり、まじめなのかふざけているのかわからないようなものが大半だが、それはそれでなかなか楽しめる。

 最後に、ここの名物の「声のベスト順位」。

声のベスト順位

 この中で好きなのは、やっぱり5位の 「こげちゃう〜」。しかし、本当にこんなことを言う人っているんでしょうかね。別格の「言葉なくして(アッウッ)」というのだけは、納得できるような気もするが。
 ここでは土産物もいくつか売られている。前回来たときに買った「引っ張るとチンチンが立つようになっているキーホルダー」を、また買ってしまった。あと、「らくがきソング」のカセットテープを買ってから、「おしべとめしべのことをまなぶところ」を後にした。

 ナゾのパラダイスについては、一時期のブームが去って客が少なくなり、廃墟化が進行しつつあるという噂もあったが、今回は連休中ということもあって来訪者は多く、結構賑わっていた。ただ、前回来たときと比べてフリスビーでの参拝やエアーガンがなくなっていたことなど、多少パワーダウンした感は否定できない。「日本一の脱力スポット」として、なんとか長く存在し続けてほしいものである。

 急坂を上って一般道に出ると、ナゾのパラダイスが経営している小さなドライブインがある。バスが来るまで少し時間があったので、ここの名物の「水仙うどん」を食べてみることにした。魚のすり身でできた麺(いわゆる魚素麺)を使ったうどんで、上にのっている生姜とあいまってなかなかうまい。ただ、箸ですくうと全体が持ち上がってしまうほど麺が絡まっているので、食べるのに少し苦労する。ちょっとピントがボケてしまったが、一応写真も撮っておいた。

水仙うどん

これが水仙うどんだ!

 そろそろバスの時刻が近づいてきたので、これでナゾのパラダイスを離れることにした。いつになるかわからないが、また来たい場所である。



 ナゾのパラダイス前の「立川」バス停からバスに乗り、淡路島を海沿いに南下して来川(こりかわ)へ。前述の通り、この区間は1日3往復しかバスが通っていない。終点の来川は、道路わきに標識が立っているだけのまったく何もない場所だった。来川に着いて数分後に福良からのバスが到着し、ここで双方の乗客を交換してすぐに出発。来川〜福良間は、1日5往復となっている。この路線は、道路がずっと海沿いを通っているため、景色はなかなかきれい。こういった過疎路線の時刻を調べて乗り継いでいくのも、なかなか楽しいものである。
 来川から約1時間で福良に到着。4年半前に訪れたとき、渦潮観光船に乗った町である。今回はすぐにバスを乗り継ぎ、南淡路インターで乗り換えて鳴門駅へ。池谷から特急「うずしお22号」で高松へ行き、列車を乗り継いで福山へ移動。この日は福山泊。

(2004.5.3)