では、ここで「おんだ祭」について簡単に説明しておくことにする。みうらじゅんの「とんまつりJAPAN」で紹介されてから一躍有名になったような気がするが、漢字で書けば「御田祭」であり、五穀豊穣、子孫繁栄を願う祭りである。祭り自体は江戸時代から行われているもので、由緒正しいものといえる。
祭りに登場するのは、天狗、お多福、翁、牛の4人。最初は舞台の上に天狗、翁、牛が上がり、農耕や田植えの儀式を行う。ここで天狗等はいったん退場し、しばらくしてお多福を連れてくる。そして、ここから天下の奇祭にふさわしい儀式が行われる。
この儀式を一言で言えば、天狗とお多福の 結婚式と初夜 である。神主の前で結婚式を行い、いよいよ一同お待ちかねの初夜が始まる。この場面もいろいろと興味深いのだが、簡単に言えば翁の助けを借りて天狗とお多福が SEX(あくまで真似事)を行う。そして、事が済んだ後、天狗がお多福の股間を
ちり紙(かなりの枚数)で拭き、それを観客に向かって投げる。この紙は縁起物とされていて、観客はそれを必死で取り合うわけである(これが祭りのクライマックス!)。
この紙が縁起物という理由がすごい。つまり、
「拭くの紙」→「福の神」
という、超絶な駄洒落なのである。はたして、今の日本にこれ以上の駄洒落が存在するだろうか。
紙投げのあとは餅まきが行われ、あとは天狗とお多福が本殿と拝殿に参拝して、祭事は終了する。まさに天下の奇祭である。
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