岩見沢競馬場(ばんえい競馬)
(注)2006年10月で、岩見沢競馬場は休止になりました。
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定山渓を後にして、次の目的地の岩見沢競馬場へ向かう。札幌市街から高速道路に入り、岩見沢へ。岩見沢インターから10分ほどの所に競馬場がある。
岩見沢競馬場では、「ばんえい競馬」という独特の競馬が行われている。これは、世界でも北海道の4競馬場だけでしか行われていない珍しい競馬で、通常の競馬とはかなり異なるものである。以前から興味があったので、この機会に訪れてみた。
競馬場に到着したのが午後2時ごろで、第8レースの出走前だった。とりあえずスタンド前に行き、コースを観察してみた。
ばんえい競馬とは、サラブレッドではなく「ばんば」という大型馬が、1トンほどのそりを引き、長さ 200m のセパレートコースを走る(というより歩く)レースである。そして、コース上の2ヶ所に、下図のような山が作られている。2番目の山の方が高く、レース中最大の障害になっている。
こんな重いものを引いているわけだから、当然一気に歩ききれるわけではなく、所々で止まって息を入れながらレースを進めることになる。この息を入れるタイミングと、山を越えるときの制御が、騎手の腕の見せ所となっている。(なお、騎手は馬ではなくそりに乗っている)
続いてパドックへ。
下の写真が、パドックを周回中の競走馬。やはり、「でかい!」というのが第一印象。体重はサラブレッドの約2倍、1トンほどあり、体だけでなく足もかなり太い。競馬中継でサラブレッドの折れそうに細い足を見ている者にとっては、これが馬本来の足なのだろうという気がした。騎手は、パドックからスタート地点までは馬に乗っていく。なお、右の写真の9番の馬に乗っているのは女性騎手。
体が大きいのでなかなか威圧感があるのだが、しかし近くでよく見ると目はかわいい。
下の写真が、競馬場のスタンド。人がほとんどいないが、スタンドに座っていると少し寒いので、観客のほとんどはモニターと売店が集まっている1階の通路にたむろしていた。出馬表によると、今開催の入場者数は1日1000人前後だったので、この日の入場者もそのくらいだったと思われる。
ところで、出馬表には出走馬の父と母の名前も記載されているのだが、母馬の名前に漢字が多い。例えば、「北斗姫」「十勝花」「厳光」「照富士」「白鶴花」「律優」「酔月」「豪姫」「初桜」などなど。中には「風鈴の一」「偉出夢六世の一の一」など、これはくの一の名前かと思わせるものもあった。
10〜12レースは馬券を購入してみた。馬券の種類は、単勝、複勝、枠番連複、馬番連複、馬番連単の5種類。地方競馬は堅い決着が多いと思っていたが、旅行前にばんえい競馬のサイトで過去のレース結果をチェックしてみたところ、ばんえい競馬は例外のようであった。1000円未満の配当がほとんどなく、3000〜5000円くらいの配当は当たり前、万馬券も頻繁に出ている。新聞の印もあまり当てになりそうにない感じだったので、オッズを頼りに軸馬を決め、わりと人気薄に5点ほど流すという買い方をしてみた。
下の写真は、第2障害を越えるときのレース風景。この競馬場はコースのすぐ近くまで近づくことができるので、なかなか迫力がある。馬券を買った人たちも、レース中はコース前まで来て、自分が買った馬と併走しながら声援を送っている。このとき、「差せ!」や「そのまま!」という声に混じって「止まるなよ!」という声が飛ぶのがばんえい競馬らしい。
レースの格が上がるにしたがってそりの重量が重くなるため、最終レースの「羊蹄山特別」では先行した馬がなかなか第2障害を越えられずにいるうちに後続の馬が続々と追いついてきて、結局は1列に並んでの越え比べのような形になった。その中から人気の「エビスオウジャ」が抜け出して1着、人気薄の「ヤマノキャプテン」が2着で中穴決着となった。
わずか数レースを見ただけだが、やはり第2障害を最初に越えた馬が1着になることが多いようである。しかし、第2障害を越える順序と人気順の間にほとんど相関が見られず、かなりの人気馬でも障害をなかなか越えられずに苦戦していたりする。おそらく、競馬関係者も「何が1着になるか予想できない」というのが正直なところでないだろうか。高配当が頻発するのも理解できる。
また、通常の競馬は馬の鼻先がゴール位置を通過したときがゴールなのだが、ばんえい競馬は違う。鼻先ではなく、そりの後端がゴール位置を通過したときがゴールになる。ときどき、馬体がゴール位置を通過した時点で止まってしまう馬がいたりして、最後まで気を抜けない。
馬券のほうは、10,11レースと馬番連単で買ってみたが不的中。11レースは万馬券決着となった。最終12レースは、ちょっと弱気になって枠番連複で買ってみたところ、16.6倍が200円分的中した。結局、この日の収支は購入金額3400円に対して払戻しは3320円、回収率は97.6%であった。
岩見沢を発って札幌へ戻り、レンタカーを返却。この日は札幌駅近くのホテルに宿泊し、夜は札幌駅からススキノ付近を散策してみた。ススキノといえば歓楽街が有名だが、ここは福岡の中洲などと違って飲食店街と歓楽街が混在しており、レストランが入っているビルの7階に「ソープランド」という看板があったりして、ちょっとしたカルチャーショックを受けた。
(2003.9.20)