木造町

 下北から野辺地、青森、川部を経由して五所川原へ。五所川原で一泊し、翌日レンタカーで木造町へ。ここはあの「遮光器土偶」が出土したところであり、この土偶で町おこしをやっていて、あちこちで町のキャラクター「シャコちゃん」を見ることができる。さらに、JR木造駅は下の写真のようなすごい駅舎になっている。この駅を見るために、行き先に木造町を選んだのだが、十分にその価値はあった。

木造駅

 近くで見ると、これがなかなかよくできている。日本の駅舎の中でも屈指の建物といえる。
 このモニュメントは列車が近づくと目が光る仕掛けになっていると聞いていたので、20分ほど付近を歩き回ってから列車が来る時間に再び駅へ行ってみたのだが、結局見ることはできなかった。今は壊れているのかもしれない。
 その他、木造町には縄文時代に関する資料館が2箇所ある。最初に、町の中心部にある「縄文住居展示資料館カルコ」に行ってみた。ここには、ホログラムで再現された遮光器土偶等の他、人が近づくと話し出す縄文人の人形がある。この人形が話すのは縄文時代の言葉で、現代語訳がパンフレットに載っているが、「縄文時代の言葉をどうやって調べたのか」という当然の疑問がよぎる。パンフレットには、それについての説明はなかった。
 2階には出版資料が沢山並んでいて、まるで図書館のような雰囲気になっている。調べ物をするにはちょうどよさそうだ。しかしながら、私が訪れたときはゴールデンウィーク中だというのに来館者が2人しかいなかった。
 次に訪れたのは「木造町縄文館」で、中心部から少し外れたところにある。車を走らせていると、いろいろな看板や交通安全の標識などにシャコちゃんが描かれていて面白い。途中、「本当にこの道でいいのか」というような細い道を通り、縄文館に着いた。
 しかしながら、この縄文館はたくさんの土器が展示してある部屋が1部屋のみで、そんなにすごいところではなかった。しばらく展示品を眺めた後、縄文館を後にした。

 (後日談:2000年7月のタイ旅行中、バンコクの「死体博物館」へ行ったのだが、そのときに見た胎児の標本の中に、まさに遮光器土偶を思わせるものがあった。この土偶については、宇宙人説などいろいろな説があるが、私は胎児説が有力ではないかと思う)



 まだ少し時間があったので、木造町のもうひとつのスポット「ベンセ湿原」へ行ってみた。尾瀬にも釧路にも行ったことがないので、私にとって初めての湿原歩きになった。

ベンセ湿原ベンセ湿原

 ベンセ湿原は、離合できないような細い未舗装の道路の先にあり、駐車場には車が1台だけ停まっていた。
 湿原の季節はまだ先のようで、少し荒涼とした風景の中、湿原内に整備されている遊歩道にそって一回りしてみた。つぼみは多数見られたものの、花はまだ咲いていなかった(このつぼみはミズバショウだと思っていたが、後で調べたところニッコウキスゲのいう種類のようだった)。もう少し後になれば、かなりきれいな風景になると思われる。
 途中で出会ったのは、フィールドワークをしているらしい2人連れだけ。この人たちは湿原内の植物の記録を取っている様子であった。
 湿原内の展望所から見渡してみたが、こういう荒涼とした景色もなかなかいいものだと思う。景色を見ながら20分ほど休憩。



 ベンセ湿原を後にして青森空港へ行き、空港でレンタカーを返却。しばらく送迎デッキで飛行機を眺めてから、JAS914便で福岡へ帰った。これで5日間の青森旅行が終わったわけだが、やはり国内旅行は金がかかる。アジアへ行くほうがよほど安いわけで、この旅行費の高さは何とかならないものか。

(2000.5.7)