![]() |
![]() |
![]() | ![]() |
| 桃太郎さんは鬼退治をして帰ってくると、お爺さんお婆さんに孝養をつくし二人共やすらかに天寿を全うすると或る日近くの山へ登り姿をかくされた。不思議な事にその山の姿がだんだん桃のような形に見えるので、村人はその山を桃山と呼んで麓に小さなお社を作って桃太郎さんを奉りました。桃太郎神社はその桃山から昭和五年現在の地へ遷座され、子供の守り神として崇敬されている。 |
![]() |
「桃太郎が奪った宝物は、鬼が所有していたものである。つまり、宝の主は鬼である。桃太郎は、鬼が大事にしていた宝物を一方的に奪った盗人であり、とんでもない悪人である。しかも、奪った宝物を持って家に帰り、お爺さんとお婆さんにあげたとは、ただ欲のための行為であり、卑劣千万である。このような悪人が、どうして英雄であろうか」つまり、「桃太郎は英雄である」という一般的な認識に対し、「桃太郎は卑劣千万だ」と言っているわけである。当時、外国人を敵視する攘夷論と闘っていた福沢諭吉としては、「相手が鬼であれば、何をやっても許される」という考えが許せなかったと思われるが、当時としてはなかなか思いきった意見である。
![]() |
![]() |
(2001.3.16)