ここでも書いたように、リバレイン(*注)内のフランス料理のひらまつで
ランチを食べて大変満足したのですが、この話をうちの奥さんに話したところ
私の話が上手かったのか(嘘)自分も是非行きたいと言い出しました。幸いに
も給料が出たばっかりだったので、子供達を祖母に預けてディナーを食べてき
ました。
(*注、福岡市の中央にできた新しいショッピングモール)今回はちゃんと予約をして出掛けました。ディナーですので、まずウェイテ
ィングバーでゆったりと食前酒をいただきました。私は前回と同じシャンパン
のカシス割り(キールロワイヤルはカシスのジュースで割った物ですね。これ
はカシスの実をそのまま使っているのでキールロワイヤルの豪華版と言ったと
ころです、とはバーテンダーの言でした。ちなみに私の好きなベリーニはここ
では桃の生ジュースを使うので、もう少し桃が旬になるまでお待ち下さい、と
のことでした。)を注文し、妻はキール。ウェイティングバーは広いけど誰も
いません。ちょっと殺風景かな。ダイニングルームに移ったらほぼ満席状態でした。中にはジーパンにサマー
セーターなんて方もいらっしゃいましたが大抵の方それなりにドレスアップさ
れてお食事されてます。何だか私も背筋が伸びてきます。
今回は妻がやりくりした家計費から出す、と言うので私も財布の心配はあり
ません。大らかに1万5千円のコースと1979年のオスピスドボーヌというブル
ゴーニュのワインを注文いたしました。前菜はフォアグラを軽く網で焼いて爽やかなソースをかけた物。取り立てて
言うほどの物ではなかったです。フォアグラがほんのりと柔らかくて口当たり
が良かったけど、何だかもったいない気がしました。
次はアワビを蒸して柔らかくしたカルパッチョ。贅沢ですねぇ。料理の鉄人
に出てきそうな料理です。アワビが酸っぱいソースにあって絶品です。メインディッシュの一つはスズキ。この季節はスズキが美味しいのでしょう
か?前回の真鯛も美味しかったですが、このスズキの方が身のぷりぷりした歯
ごたえが楽しかったです。福岡ではお魚が豊富なのでシェフも楽しんで料理が
できると申しております、とはウェイター(ギャルソンかな?)の弁。
もう一つのメインディッシュは佐賀牛のステーキ。ロースの美味しいところ
をホンの少し焼いていて中は赤いままです。口に入れると表面のカリっとした
歯ごたえと身のトロッとした舌触りの妙が何とも言えず、「・・・・」と絶句
する事数秒。だいたいフランス料理屋のステーキ類ってのは一般的にステーキ
ハウスのステーキに比べると味が落ちる物なんですが、ここのはさすがにそん
な事はありませんでした。支配人が「私が福岡に来てある焼き肉屋さんであん
まり美味しかったんで仕入れているお肉屋さんを紹介して貰いました」言って
いらしたので、納得いたしました。今回のワインも良かったです。1979年と言うと私は20歳だったんです
が、その頃できたワインを40歳の私が飲む、というのはなんだか感慨深いも
のがあります。当たり前の話ですが、20歳の時に40歳の時の自分が想像が
つかなかったのに、40歳には勝手になってしまう物ですね。ブルゴーニュの
何とも言えない香りが控えめな味わいとともに料理を引き立てたワインで、そ
の色合いの儚さは遠いフランスに遊んだ20歳の頃を思い出させてくれました。
思えば遠くに来た物です。(^^)やはり少しワインが残ったのでチーズを少しいただいて、デザートはやはり
トレイの中から3種類ほど選んで、美味しくいただきました。妻はデザートが
もう一つだと言っていましたけど、この人はどこでこれ以上の物を食べた事が
あると言うんでしょうねぇ?それも誰と?(^^;さて、お食事も済みましたのでまたウェイティングバーに移ってシガーなど
いただきました。ダビドフのグランクリュNo.2、ちゃんとお店に用意してあり
ます。濃厚なお食事の後にはこの様な濃厚な煙が欲しくなります。夫婦でたま
にはこういうところでゆっくり食事するのは楽しいですね。ちなみに、6時半
に予約して、店を出たのは9時半でした。特にお勘定の心配をしないで良いと
きは一段とくつろげるようです。(笑)(初出:福岡フォーラム)