『ダ・ヴィンチ伝説』
【伝説07 独身主義】
−−レオナルドは生涯女性と親しい関係になることはなく、独身だった。1476年に当時有名な男娼だった17歳のヤコポ・サルタレリにモデルとして連絡を取ったことで
同性愛者として匿名で告発されている。他の3人の若い男性とともに同性愛者として容疑がかけられたが、証拠不十分で放免されている。しかし以後、
レオナルドと3人の男性はフィレンツェの”夜の士官”、ルネッサンス期の風紀取り締まり役のようなものから監視を受ける。
レオナルドの伝記を書いたロバート・ペインは、レオナルドが男性女性を同様に愛することができたと確信していたようである。また、最近の研究者たちは、
レオナルドが最も愛したのは弟子で助手だったサライであった、と考えている。サライはジャン=ジャコモ・カプロッティとして知られている人物である。
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ルネサンスの巨匠は大きな違いがあった。ミケランジェロの男性美に対して、レオナルドは両性具有の美を求めたといわれる。
−−チェーザレはこう言っている。レオナルドは長い一生、機械学や幾何学に没頭していたので、女を愛する暇がなかったのだ。
しかし純粋の童貞を保持しているとは思われない。たとえ一度でも、きっと異性に接したことがあるに相違ない。が、それは普通の人間のように、
快楽のためではなくて、解剖学上の観察のため、好奇心のためなのである。つまり、いっさいの自然現象と同様に、数学的の正確さをもって公平無私な態度で、
愛の秘密を研究したに相違ない、というのである。
メレシコーフスキイ 『レオナルド・ダ・ヴィンチ −神々の復活−』