ジャンヌ・ダルク Joan of arc(米仏)

☆☆   ストレートな大作。(00.01.30)


監督:リュック・ベッソン(1999)
出演:ミラ・ジョヴォビッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン、ヴァンサン・カッセル

フランス北部の村に住むジャンヌは何度も神に会っていると信じ、毎日教会に通っていた。ある日、教会から帰ってくると、村はイギリス人に襲撃を受けており、姉は彼女を守って死んだ。英仏百年戦争の時の出来事である。成長したジャンヌは神の声をさずかり、フランス王太子シャルル7世のもとに出向く。戴冠式の地を失っているために王になれないシャルルは、彼女を信じて軍を預ける。最初は彼女に否定的だったフランス軍人たちも、彼女の活躍に次第にこころをひらき、オルレアンを奪回する。

フランス映画ファンの間では酷評されているベッソン版ですが、わたしは素直に楽しめました。神の声を授かったと信じて突き進むジャンヌが狂信的に描かれていて、「神憑り」のすごさを表現していたと思うし、「神の声」なのか「自分の意志」なのかを悩むあたりは新しい描き方でした。人の首がとんだりする演出も派手で、全体のトーンが重くならないようになってます。これならアメリカ人にもOKかも(ばかにしてるわけじゃないけど)。

そうそう、ヴァンサン・カッセルがおいしい役どころでした。ベッソンは彼をアメリカに売り出したいんじゃないかと思ってしまった。ニューヨークで学んだだけあって英語もいけるし。彼を気に入った人は、「憎しみ」「ドーベルマン」を見るべし。むちゃくちゃでカッコイイっす。

監督はベッソンだけど、全編英語だし、ソニーピクチャーズの配給なので、アメリカ映画のくくりに入れました。こういう直球な映画は、フランス映画ちっくとは相反するものだとも思うし、逆にこんなにお金がかかる映画はフランスではもう作れないと思う。個人的にはお金がかかる映画は好きじゃないのですが(製作費×億!とかの宣伝文句は貧乏くさすぎ)、ベッソンが使い分けをしたいのならそれはひとつの選択だと思います。少なくとも、製作費がないことをぼやくよりは。(2000.01.30)


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