ルル・オン・ザ・ブリッジ Lulu on the bridge

☆☆ せつない。でも。(99.02.13)

監督:ポール・オースター(1998)
出演:ハーヴェイ・カイテル、ミラ・ソルヴィーノ

『スモーク』の脚本家の初監督作品。当初はオースター監督は、友人であるヴィム・ヴェンダース監督に監督を依頼するはずだったのが、話し合いの末に新しい一歩を踏み出すことにしたのだそうです。

ジャズハウスでサックスを演奏する初老の男イジーは、ライブの途中で頭のいかれた男から誤って撃たれてしまい、演奏者としての生命を絶たれてしまいます。すっかり生きる望みを失ったイジー。ある日、ほんの偶然から、ある電話番号と夜になると青く光る石を手に入れます。その電話番号は、アルバイトをしながら女優として成功する日を待ち望んでいるセリアという女性のものでした。彼女に会って、一緒に石を手にすると、2人は恋に落ちており……。

全体のストーリーは、手っ取り早く言っちゃうと「夢落ち」です。ちょっと消化不良になります。不快というのとは違うのですが、それは『スモーク』っぽいテイストの残る、不思議な感覚のストーリーだからでしょうか。ミラの役名「セリア」を、フランス語で「S'il y a」(もしそれがあれば)とつづるシーンがあって、それがすごくこの映画を象徴した言葉のように思えました。(99.02.13)


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