ミミ mimi

☆☆☆☆ 大人って怖いっすね〜。(98.09.20)
監督:ルシール・アザリロヴィック(1996)
出演:サンドラ・サマルティーノ、デニス・スクロプファー
少女の目から見た、おそろしい大人の世界の話。自殺未遂を起こした母親が入院したため、少女ミミはおばさんの元に預けられる。おばさんは、若い男と同棲しており、いつでもミミは邪見に扱われる。家で遊んでいると、自分の家じゃないのだから勝手に人形に触るなとしかられ、仕方なく外で遊ぶ。向かいの家の若い男が家に入れてくれたので、ミミは彼らが卑わいな歌を歌うのを見ている。少なくとも、彼らはミミの存在を無視したり、じゃまに思ったりはしていないようだった。だが、彼らを不良だと思っているおばは、向かいの家にミミが行ったことに激怒する。おばの恋人は、向かいの家に怒鳴り込みに行く。おばが外出しているとき、おばの恋人は彼女にキスを迫る。すべてにうんざりしたミミは、母と同じ選択をする。

久しぶりに、今のフランスの現実を見せられたような気がします。ミミのおばさんが住んでいるのは、パリ郊外によくある、巨大な団地。『憎しみ』の主人公たちが住んでいるような、庶民向けの住宅です。お金も、希望もなくした人々が住む中では、子供たちが見たり聞いたりしたくない、またそんな目に遭いたくないような事件が、たくさん起きているのかもしれません。

これ、中編(52分)の作品なんですが、これを90分を超える長編で見せられると、結構うんざりするかも。それをこの長さにおさえたところは、さすが『カルネ』のギャスパー・ノエがかんでいる映画、って気がしました。(98.09.20)


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