シューティング・スター Le siel est a nous

☆☆   前半はテンポがよくてすごくいいんだけど。(99.05.30)


監督:グラハム・キット(1997)

出演:ロマーヌ・ボーランジェ、メルヴィル・プポー、
ジャン=フィリップ・エコフェ

仕事では情け容赦ないひとりのヤクザ。女の子をだましてお金を手に入れ、ヤクの売買で一儲けをたくらむ若い兄ちゃん(メルヴィル)。そして、暇つぶしにヤクザの仕事を手伝おうとしたが、ひょんなことからヤクザの裏をかいて大ばくちをうとうと企むことになる彼の情婦(ロマーヌ)。
ヤクの取引で若い男とヤクザの情婦が顔を合わせたことから事件は始まった……。

前半は、「ドーベルマン」を思い起こさせるテンポで物語は進みます。メルヴィルの演じる若者は、プレイボーイで甘い言葉をささやくのが大得意。外見は突っ張っていても、大物ヤクザと対面すると、化けの皮がはがれてしまいます。一方、ロマーヌ演じるヤクザの情婦は肝が据わっていて、ヤクザからヤクを盗んでしまったとき、おろおろするメルヴィルに「中途半端なんていらない、明日は死体か大金持ちよ」と言い切ります。かっこいいぞ!

2人は逃げ切れるのかどうか、この緊迫感がたまらなく気持ちいいんですが、なぜかラストはメタメタなんです。うーん。

ダメといえば、このパンフは最悪でした。特色インクで刷られた本文はすごく読みにくいし、デザインはぜんぜん格好良くない。テキストの中身は役者や監督のプロフィール紹介がほとんどで、映画に関する話はほとんどなし。フランス映画ファンはパンフを読まないとでも思っているのだろうか。最近買ったパンフの中で、ホントに最低の出来でした。

悪いことばっかり書いちゃったけど、ヒットはメルヴィルくん! ロメール監督の「夏物語」からわずか1年というのに、髪も伸びてすっごく大人っぽく成長していました。見とれてしまうこと、うけあいです。でも、なんと言っても、ヤクザ役のジャン=フィリップ・エコフェ(「僕のバラ色の人生」で苦悩するパパを演じていたひと)の冷徹かつ勘違い男なところがぐーでした(99.05.30)


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