![]() |
|
||
監督:高志森(クリフトン・コウ)(2000)出演:ニコラス・ツェ 、サミュエル・ホイ、カール・マッカ |
大イカサマ師をめぐる冒険。
有閑マダムをターゲットに小銭稼ぎをする青年(ニコラス)には、かつて好きな女の子に車をだまし取られるという苦い過去が。ホテルで物色中に知り合った男がとある美少女に一目惚れし、なぜか2人で豪華客船に乗り込むことに。聾唖の美少女に秘書が付き添っている秘書こそ、かつてニコラスから車をだまし取った女だったのでした。一方、船には、少女(ジョイ・ヨン)も乗り合わせていました。彼女の父親は、超大物イカサマ大王(サミュエル・ホイ)にひっかかって自殺寸前。恨みを晴らすため、シンガポールへ向かうのでした。
数年前のものまでは、レイモンド・ウォンのこの手の旧正月映画でもそこそこ面白いと思っていたのだけれど、今年のこの作品はすべりまくり。笑わせようとしている部分がことごとく寒くて、見ているほうがつらい。サミュエル・ホイとカール・マッカとくれば、「悪漢探偵」シリーズの黄金コンビですが、どうもギャグがその時点で止まってるみたい。
おまけに、妙に貧乏くさい。船が出てくれば、製作費を浮かせようとしてるのが見えるし、しかも去年の「愛情夢幻号」と同じとくるとよけいに。船上のプールひとつで「去年はここで『タイタニック』のパロディをやってたなあ」とか感じられるて興ざめでした。お金がない映画そのものは否定しないのですけど、バレバレに貧乏くさいのは見ていて楽しくない。
全体的にトーンがじじくさい中、ジョイ・ヨンやニコラス・ツェの奮闘はよかった。ジョイ・ヨンは、グレース・イップ系なかわいい女の子ですが、お笑いに徹しようとしたその姿勢がキュート。殴られても痛くないふりをするため涙をためて我慢するニコちゃん、がんばったなあ。あれは絶対に本気で殴られてると見た。
老兵は去るのみ、が映画のテーマでもあるのですが、それがジョークになっていないところが、この映画の怖いところでした。(2000.02.11)
● TOP ● Asia ● Europe ● Other ● 一覧 ● お願い:リンクを設定される場合は、事前にご一報ください。
トップページ以外はアドレスが変わることがあります。