美少年の恋 美少年の恋 bishonen

☆☆ ストレートなラブストーリー。(99.07.25)


監督:揚凡(1998)

出演:ダニエル・ウー、スティーブン・フォン

『第8回 東京レズビアン&ゲイ映画祭』、『東京ファンタ’99』にて公開された作品です(2000年春一般公開)。

男娼をしている主人公(スティーブン・フォン)は、街である男女2人連れ(シュウ・ケイ+ダニエル・ウー)に出会っい、男のほうに一目惚れする。仲間の男娼が主人公のために人捜しの広告を出したことがきっかけで、2人は親しくなる。見初められたほうの男は警官だった。警官は、両親と暮らしていた。交際する男性がいながら、別の男の誘いも拒まず、過去の彼氏を金づるにすることもできる側面もあったが、古風な考え方の両親の前では、ゲイであることも、ある意味で性に奔放であることも隠していた。主人公と警官はお互いに惹かれあっていく。

すっごいメロメロのラブ・ストーリーです。男性同士の恋愛話なら、『ブエノスアイレス』のほうが緊張感もあったし、映画としては面白かったな。ただ、『ブエノスアイレス』が国籍をぶっとばした男たちのお話だったのに対し、まだ古風な考え方が多い中国で、自分の生来の好みが反社会的であると自覚する主人公、という設定はよかったと思う。

上映後のセッションでも、監督が「ラストがよくない、という声も聞かれたが、自分は伝統的な考えが根強い東洋の男性の姿を描きたかった」と同じようなことを言われていました。本当に東洋人にしか描けない、そして理解できない作品といえるでしょう。

男娼役のスティーブン・フォン、来日までしてくれたダニエル・ウーも初々しくてよかったんですが、やっぱり『幻影特攻』の金髪悪役のテレンス・インがよかった。警官(ダニエル)の昔の恋人で、いまは人気スターという役どころっだったんですが、「にっこり笑って非道なことをやれる怖い人」がはまる人です。今後の活躍が楽しみ。(99.07.25)


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