暗戦 Running out of time 

☆☆☆☆☆ アンディのかっこよさが、違和感なく発揮されてる絶品。美しい手に注目。(99.10.16)


監督:ジョニー・トー(1999)

出演:アンディ・ラウ、ラウ・チンワン

こんなに美しく、クールな強盗が世の中にいるだろうか。
謎かけあり、アクションありの大傑作!

余命4週間と診断されたアンディは、ある刑事(ラウチン)に挑もうとしていた。まずは銀行を襲って刑事をおびき寄せ、「僕は君と72時間遊びたい」と宣言。ビルの屋上で、片手に爆弾のスイッチをちらつかせながら、刑事たちの目の前からするりと姿を消す。翌日、刑事の元には暗号をほのめかすかのようなナゾのボルトが届き……。

ホントに面白い作品でした。

まず、脚本がよく練られていて素晴らしい。意外な展開で、最後まで飽きさせません。アンディさんとラウチンという取り合わせが、特に際だって描かれています。アンディは外見も表情もとことんクール、ごっついラウチンは頭は切れるが無骨。二者は、敵対する立場ではあるものの憎みあっているわけではなく、アンディはラウチンを手玉に取りながらも、完全な窮地に追い込みはせず、ラウチンはアンディを捕まえる立場にありながら、なぜか利用されたりして……奇妙な連帯感のようなものが感じられます。両者が勧善懲悪の関係にないぶん、どちらにも感情移入できる作りなのでしょう。そうそう、銭形警部とルパンみたいな感じ。

この映画で個人的に特筆すべきことは、やっぱりアンディさんでしょう。仕草に、ぞくっとする色気があるのです。バスの中で検問に気づいたアンディは、1人で座っていた女の子の隣に席を移し、「言うとおりにして」といって彼女の頭を自分の肩に乗せ、彼女がしているウォークマンのイヤホンを片方はずして自分の耳につけます。ここ! この「女の子の耳からイヤホンをはずす」仕草!!これが、ホントに絶品なんだよー!(日本語が変だが。)

この瞬間だけで、ひんやりして柔らかそうな彼の手の感触までがイメージされてしまいました。このシーンだけでわたしは心臓バクバクでした。コンサートでも思いましたが、女性の首筋に近づいたときの彼の手の動きは、誰よりも美しく官能的だといえましょう。(99.10.16)


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