シュリ Shuri

☆☆☆☆☆   アクション映画は話は薄いほうが楽しめる。べたなラブストーリーも気にならないくらいに。(2000.01.24)


監督:カン・ジェギュ(1999)韓国 124分

出演:ハン・ソッキュ、キム・ユンジン、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ

一見すると豊かで平和そのものに見える韓国で、北朝鮮のスパイが暗躍していた。ブラックリストのトップ、女性工作員のイ・バンヒは、韓国で発生した多くの要人殺害事件に関与していた。韓国情報機関は彼女の行方を必死に追っていたが、行方はつかめない。そんな中、科学研究所で開発された液体爆弾CTXが強奪される。脅威的な破壊力をもち、どんな探知機でもその液体を察知できないという恐ろしい武器だ。イ・バンヒを追っていた2人の情報部員は、CTXが狙われているのを察知していたが、なぜか行動が相手につつぬけで、ころあいを見計らったかのように強奪されてしまう。この事件で、敵が北朝鮮の特殊部隊であることが分かる。情報部長には覚えのある相手だった。

犯人は、CTXを使った爆破事件を予告してくる。手始めはとある高層ビル。必死の捜索にもかかわらず、ビルは爆破されて多くの犠牲者が出る。情報部長は、偽の情報で犯人をおびき出す作戦を立て、相手を追いつめようとする。

面白いとはさんざん聞いてたけど、ホントに面白かった。「マトリックス」(アクション映画という意味で)、「タイタニック」(大ヒット映画という意味で)よりも、わたしはずっと楽しめました。「ハリウッドを超えた」というキャッチには賛同しないけれど、「ハリウッドよりリアリティがある」と思う。そこが、わたしがこの映画に★を4つつける理由です。

【チーズバーガーとコーラで育ったやつらが食べ物を粗末にしている間に、北の同胞は腹を空かせて死んでいっている。政府には50年も騙されれば十分だ。】

こんな意味のことを、北朝鮮の工作部員が口にします。この映画は勧善懲悪じゃなくて、北朝鮮工作員も、韓国の情報部員も、それぞれの正義を信じて、それぞれの活動をしているわけです。でも、それが、ぶつかりあってしまったら。どちらも、自分の家族や同胞を守るために、よりよい明日のために闘うしかない。そんな「戦いの必然性」が、この映画を骨太にしているのです。娯楽映画だけど、ヌルくない。でも、このネタは2回は使えないね、監督。(2000.01.24)


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