| イボは皮膚科用語で「疣贅(ゆうぜい)」といいます。 「ぜい」は贅沢の贅ですが、贅肉(ぜいにく)の贅でもあります。「贅」には、無駄なもの、余計なものという意味があります。 また、その形から「鼠乳」と呼ばれたりするそうです。 皮膚科で外科的な措置を行う方法もありますが、漢方対策でもわりと改善されるし、できにくい体質への改善も同時に行うことができます。 ■イボ(疣贅ゆうぜい)の種類 イボもいくつかのタイプがあります。 尋常性疣贅、青年性扁平疣贅、伝染性軟属腫は、ウイルスの感染によるものなので、触っていると数が増えてきます。 1)尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい) 粟粒〜大豆くらいの大きさに盛り上がり、硬くてカサカサ乾いて、花の芯のようにささくれた形になることがある。 赤みはなく皮膚と同じかやや白っぽいイボ。 手足の指や頭、顔面など露出部分によくできる。 痛みや痒みはほとんどない。 どちらかというと子供に多い。 2)青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)青年期に多い 針の頭〜大豆くらいの扁平で盛り上がりが少なく、硬くて弾力性もあり表面はつるっとしている。 痒みがある 青年期によくみられ、頬や手の甲などに現れやすい 頬にあると、赤みの少ない扁平なにきびみたいにみえるが次々と増えてくるようなら扁平疣贅の可能性がある 3)伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)(みずいぼ)子供に多い 針の頭〜えんどう豆くらいにぷくっと水を含んだような半球形のいぼ 中央に臍のような凹みが見える 掻き壊すと白色の乳酪様物が出て、水イボが新たに広がる 体幹や顔などに出る。 プールでうつるといわれたりもするがその可能性はないようで、伝染性といっても他人への伝染力は非常に弱い 4)アクロコルドン(首イボ)中年以降の女性に多い 首のまわりにぽつぽつとできる小さなイボ。 中医学では糸状疣といって、突起が細長くのびてくることもある。 まぶたのあたりにできることも。 痛くも痒くもなく、褐色あるいは淡紅色 ウイルス感染によるものではないが、一斉にたくさん出てくることもある のびてくると衣類が触ったりして傷つき痛みと出血をともなう。 5)魚の目(うおのめ) たこ イボとは異なりるが、魚の目は中国では「鶏眼」という。 手足の指の間や足底の圧迫される部分にできる。 放置すると大きくなり、円錐状のかたい芯の部分が当って刺すように痛む。 スピール膏を根気よく張って、やわらかくなったところを削り、当らないようにする。 ■イボの漢方対策 1)つけて治す 中医学(中国の漢方)のやり方では、生薬の煎じ液で洗う方法がよく用いられます。その筆頭は『板藍根(ばんらんこん)』です。 参照)板藍茶(ここではのどのお茶として紹介しています) 水に溶かすだけで板藍根の液ができます 2)飲んで治す 日本では、まず『ヨクイニン(はと麦)』を煎じて飲む、です。 ヨクイニンエキスの錠剤も販売されています。 あわせて『五行草(馬歯けん)』も一緒に飲むと効果はもっとアップするでしょう。 3)体質改善 尋常性疣贅で、しばしば見られるのが、患部がカサカサして花芯のようにささくれてしまうタイプ。 この場合は、潤い力が低下している体質を改善しておくべきで、補血滋陰対策をしておきましょう。 参照)血虚 陰虚 また、気血の流れが停滞しやすい状態にあると、イボや魚の目といういらないものがたまって固まると考えられています。 ストレスを溜め込まないよう気分転換を心がけ、血行を促すために適度の運動をしたり、血行を改善する効果のある漢方薬を飲んだりして、体調を整えておきましょう。 参照)気の流れが停滞すると ■漢方体験 1)子供のみずイボが取れました 小学1年の娘が夏にみずいぼができました。 板藍茶をつけるといいときいて、毎日化粧水をつけるみたいに塗ってみましたが、ふと気がついたらすっかりきれいになっていました。 2)首イボがすごく減りました。 40代後半になって首のあちこちに急に小さなイボが増えて衣類にも触るし、見た目も気持ち悪くて仕方ありませんでした。 ヨクイニンの錠剤をのんだら(薬局でしっかり量をのむことと念を押されました)2ヶ月くらいでどんどんいぼが減ってきて驚きました。 ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください |
イボの漢方対策![]() vol.116 (2007/02/10) 【目次】 1)イボ(疣贅)の種類 尋常性疣贅 青年性扁平疣贅 伝染性軟属腫 アクロコルドン 魚の目 2)イボの漢方対策 3)漢方体験 漢方目次 お問い合わせ メールマガジンお申し込み ![]() 参照)漢方検索 参照)サプリメント一覧 皮膚関連 *皮膚病の漢方研修会トピックス *蒸し暑い季節に悪化する皮膚疾患に五行草 *サラサラ汗とベトベト汗(汗と肌トラブル) *中高年の皮膚のかゆみ *肌トラブルに紫根(しこん) *女性のニキビは生理前に *化粧品を変えるなら生理後に *ニキビの春 *赤いにきび 赤ら顔 *カサつくのは肌まで栄養が届かないから *シワになる順番 *水虫になる人ならない人 *梅雨時の湿疹 *慢性の口内炎 *粘膜も乾燥する冬 |