季節の話題     漢方の知恵袋バックナンバー  熱中症に注意

ゴルフのプロでさえ、プレー中に熱中症に罹ってしまうとは、熱中症、恐るべし。
あっという間に症状が進んでしまうところがこわい。
予防をしっかり行っておきましょう。


1)砂漠で脱水症状になった人から聞いた話

飲み水の研究のために世界各国を歩いておられる、ある教授に伺った話話ですが、
砂漠に赴いたとき、まさに熱中症になり、水を早く補給しようとしたものの、コップ一杯を飲むのがやっとだったそうです。それ以上飲もうとしても体が受け付けず、吐き出してしまったとのこと。

汗をかきすぎると大量のミネラルも失われている状態なので、水がスムーズに体内に入っていかないらしい。

汗をかき過ぎているときは、水と一緒にミネラル分も補給することが大切です。

疲労と潤い分が失われた状態を中医学では、「気陰両虚」といいます。血液もドロドロした状態です。
気陰両虚のチェック
スポーツドリンクに補気補陰作用のある漢方薬を混ぜて飲むのも、いいですね。


2)熱中症と脳梗塞、心筋梗塞

炎天下だけでなく、室内でも温度が30度を超えると汗をかき続けているうちに熱中症に陥ることがあります。
お年寄りは、温度に鈍感になっていることが多いので、冷房を嫌うあまり、気が付いたら熱中症になってしまうことも少なくありません。
汗をかきすぎる入浴中も要注意です。

ここで怖いのが、血液ドロドロ状態から引き起こされる、脳梗塞や心筋梗塞です。
心臓、肝臓、腎臓にも障害をおこすことがあり、命の危険を伴います。
1年を比べると、厳冬期と猛暑の時期が脳梗塞と心筋梗塞の発症率が高いのです。


3)ゴルフで必ず足がつる(漢方症例)

しょっちゅうゴルフに行くという60代前後の男性
しかし必ずといっていいほど足がつる、その痛さといったら・・・なんとかいい漢方薬はないものか、とのご要望でした。

スポーツドリンクは必ず持っていくというので、「麦味参顆粒」という気陰両虚を改善する処方をこれに混ぜ、プレー中こまめに補給するようお願いしました。そして出かける前と寝る前には、これと「芍薬甘草湯」を服用。

あれから一度もこむら返りを起こすことはなく、大喜び。
今も夏バテ対策に毎日、「麦味参顆粒」を飲んでいるとのこと。


4)室内スポーツで熱中症

先日、暑い日に室内で熱中症に陥ったという男性の話を聞きました。
夏休みの子供たちと一緒に剣道をしに出かけた先で、張り切っていたら突然、めまいと胸苦しさに襲われて、結局、病院で点滴を受けたそうです。
皆さんも、体を動かす前から水分の準備は万全にしましょう。

一方で、冷房に当たりっぱなしの人もいますね。
こちらも養生が必要です。
熱中症と冷房病

ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください

熱中症に注意
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vol.111 (2006/08/10)



【目次】
1)砂漠で脱水症状になった人から聞いた話
2)熱中症と脳梗塞、心筋梗塞
3)ゴルフで必ず足がつる
4)室内スポーツでも熱中症


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