季節の話題     漢方の知恵袋バックナンバー   秋冬の肌のかゆみ  
前号の「秋の鼻炎」に対して、「私は汗をかかない頃になると鼻や目がかゆくなる」というメールをいただきました。「とにかく、痒い、鼻の回り、目の周り、化粧はもちろん意味が無いくらいにこすりまっくるのです・・・。」鼻炎もつらいけど、かゆいのってほんとにイライラしてツライですよね。
実は「かゆみ」に関しては結構複雑な原因があります。 それぞれの体質の違いもあるし、季節の要因も深く影響を及ぼします。

気候条件でかゆみのタイプを分類すると
  秋冬の気候条件は、「寒い」「乾燥する」です。

)風寒(ふうかん)の皮膚掻痒

寒くなると発症します。冷房の効きすぎるところにいたときなどに起こったりもします。 頭部、顔面、両手など露出部分に起こり、暖かくて汗が出ると落ち着く傾向があります。
もともと「陽気(温めるエネルギー)不足」で皮膚や粘膜のバリアが弱い体質の人に起こりやすい。

「桂枝湯の加減法」などを温服して軽く汗をかくと症状が治まり易い。
症状が治まったら、またはふだんから「補気」作用のある漢方薬(衛益顆粒、補中益気湯など)で体質改善しておきましょう。

)血虚風燥(けっきょふうそう)の皮膚掻痒

乾燥する時期または乾燥する場所で発症します。
掻くことによって、もともと乾燥した皮膚は容易に傷つけられ、ますます乾燥しやすくなるので、痒い部位は「掻いてしまった場所」です。
したがって、衣類の摩擦をうける腕の外側や膝、腰まわりなども起こりやすい。

「血虚」体質の人に起こりやすく、血液の働きが良くないと肌は潤わず乾燥肌になるので、環境が乾燥すると一気に肌状態が悪化します。
冬場に悪化するアトピータイプの方もこの状態です。

「当帰飲子」など補血効果と止痒効果のある生薬が配合された漢方薬で症状を改善するとともに、「補血補陰」して肌をしっかり潤せる体質をつくりましょう。(参考「婦宝当帰膠」や「八仙丸」 など)

)肌に必要なビタミン
秋の肌は、夏の過酷な条件を耐え抜いて、とても抵抗力が落ちている時期です。 「活性酸素」のダメージで肌や粘膜の細胞膜が弱っていると考えられます。
細胞膜を丈夫にするためには、βカロチン、ビタミンE、ビタミンDなどが必要だそうです。
参考;沙棘美容法
4)胃腸は肌とつながっている:「粘膜」は「内側の皮膚」
 
「胃腸が弱ると肌も荒れる」というと「全然関係ない場所なのに?」 と思われるかもしれませんが、体の構造を考えると、皮膚と胃腸はつながっています。
夏の後遺症で、慢性的に胃腸が弱っている人は、まず胃腸の健康を取り戻すようにしましょう。 といってもいきなり胃腸薬を飲みまくる必要はありません。
 
 規則正しい時間に食事をする。
 よ〜く噛んで食べる。
 冷たいもの生ものをとり過ぎない。
 夜食はしない。
 激辛や合成保存料など刺激物はとり過ぎない。
 十分な睡眠時間を確保する。

などをまず実行しましょう。
鼻やのど肺が弱いという人も、弱い部分は同じなのです。 


ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください


秋冬の肌のかゆみ
漢方Topへ


vol.014 (2001/09/18)



【目次】
1)風寒の皮膚掻痒
2)血虚風燥の皮膚掻痒

3)肌に必要なビタミン
4)胃腸と肌はつながっている


 漢方目次  
 お問い合わせ  
 メールマガジンお申し込み




 城址公園

 参照)漢方検索









血虚









漢方アトピーらんど
五行草入りボディーソープ&洗顔フォーム

沙棘美容法





関連記事
*「気滞」の喘息発作
*喘息体質の改善に秋の味覚
 
*喘息対策 
*鼻のつまりを通す 
*春に気持ちが落ち着かないタイプ 

*黄耆(おうぎ)で体表バリア強化 
*TV花粉症番組の脅威シジュウムなど
*果物の皮に抗アレルギー効果(沙棘) 
*板藍根の使い方(今年の花粉症にも)
*花粉症はスギが悪いか?
 
*花粉症(暖かさで悪化するタイプ) 
*花粉症(寒さで悪化するタイプ) 
*秋冬のかゆみ 
*秋の鼻炎 




Home     漢方目次   お問い合わせ   メールマガジンお申し込み
当HPの全文、一部の文章をホームページ、メーリングリスト、ニュース、グループ又は他のメディア等へ当方の許可なく転載することを禁止します。