更年期ごろになると気になる「物忘れ」。 このまま認知症(痴呆症)になるのでは、と不安になります。平均寿命が延びているだけに、最後まで脳の健康は維持しておきたいものです。 ┏━★━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1 ┃怖い想像 ┗━┛ 日本は着々と老人大国となりつつある。一方ではコミュニケーションが苦手な子供たち。痴呆人と無関心人でいっぱいになってしまったら、はたして安心して楽しく暮らしてゆけるのだろうか・・・ だから中高年世代は、脳を健康に保たなければならない。 ┏━★━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃2 ┃老化による「物忘れ」の仕方 ┗━┛ 若い頃の物忘れは、うっすら覚えがあり、忘れたという記憶もあって、思い出せることのほうが多いものです。 例えば、探し物が見つかると「あの時ここに置いたんだ」と記憶がよみがえります。覚えようと思ったこと以外に、そのそばにあったものも記憶に残っていたりします。 脳が老化してくると、「まったく記憶にない」状態となります。 探し物がたまたま見つかって「だれがこんなところに置いたんだ」と、他人を叱ったりします。 探し物があることさえ忘れてしまう場合もあります。 新しい言葉を覚えるのが大変になり、日にちがあくとすっかり記憶から消え去ります。 「それ」「あれ」「ナニがナンだよ」と単語が出てこなくなります。 ┏━★━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃3 ┃30代後半から40代がターニングポイント ┗━┛ 「まったく記憶にない」物忘れ症状が思い当たったら注意信号。着々と脳の機能が萎縮しているかもしれません。 中医学(中国の漢方医学)では、記憶力など脳の働きは「腎精」(生命エネルギーの源とでもいうもの)によって維持されるといわれています。 腎精は、一定の年齢を境に不足しはじめ下降線をたどることになります。30代後半から40代にその衰えを自覚し、40代後半から50代に入ると顕著になります。 漢方対策としては、補腎益精と活血を行います。食べ物の中にも補腎に役立つものがあるといわれています。 ┏━★━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃4 ┃養生法「声に出すこと」 ┗━┛ テレビをじっと見ていても、無言でパソコンを行っていても記憶能力はアップしないと言われます。 声を出して読んだりすると、刺激の情報量が増え、脳の働きが活発化するそうです。できれば話し相手がいて、五感を駆使する環境を保ちたいものです。 「いつもと同じ」ことより、普段とちょっとちがう出来事があると、脳は活発化します。 というわけで、人に会うために積極的に外出すること。 血流をよい状態に保つ意味で、こまめに体を動かし、筋肉を養うことも必要。 ┏━★━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃5 ┃漢方対策「補腎益精」 ┗━┛ 中医学では、食べ物によって腎精を補うことができるとしています。これらの食べ物はいわば不老長寿の効験あらたかなありがたい天然物です。 クルミ、黒ゴマ、黒豆、黒きくらげ、山芋などがよいといわれています。白と黒があれば黒いほうがよいようですね。 そして少量の酒は、血流をよくして痴呆を防ぐそうです。 漢方薬では、補腎剤という分類に属するものです。この中から体質にあったものを選択してコツコツ服用すると、体の老化予防に役立つでしょう。 漢方養生が生活に浸透している中国では、両親の健康のために杞菊地黄丸などの補腎剤をよくプレゼントしたりするそうです。 (主な補腎剤) 六味地黄丸、杞菊地黄丸、八仙長寿丸、双料参茸丸、参茸補血丸、参馬補腎丸、八味地黄丸など 活血剤(血流改善)と組み合わせると効果は倍増します。 ┏━★━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃6 ┃老化度チェック(腎虚)症状 ┗━┛ 主な症状は、頭、耳、そして下半身に現れやすい 健忘、髪がぬける 聴力低下、耳鳴り、めまい 足腰がだるい、膝から下が重だるい、腰痛、動作が緩慢、転びやすい 夜間寝てからも小便に起きなければならない(夜間頻尿) 疲れやすい、疲労回復に時間がかかる そのほか 遺精、早漏、流産早産しやすい、 インポテンツ、不妊、無月経、閉経が早い 尿の回数が多い、尿が漏れる、逆に小便が出ずに、むくみやすい(指で押してすぐに元に戻らない) 息切れ、息が吸いづらい、呼吸がはやい 以上の症状のいくつかが気になっているという方は早めの対策を。 冷えるタイプとほてるタイプのどちらかに偏ることが多い。 腎陽虚(冷えるタイプ) 上記の症状のいくつかに加えて冷える体質である たとえば、 顔色が青白い、寒がり、足腰が冷える、尿が透明、 明け方にゆるい便がでる など 腎陰虚(ほてるタイプ) 腎陽虚とは逆に暑がりの体質である たとえば、 手足がほてる、寝汗をかく、口が渇き水分をよく飲む、 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください |
物忘れと脳の老化![]() vol.077 (2005/09/10) 【目次】 1)怖い想像 2)老化による「物忘れ」の仕方 3)30代後半から40代がターニングポイント 4)声に出すこと 5)漢方&食べ物で対策「補腎益精」 6)老化度チェック(腎虚) 漢方目次 お問い合わせ メールマガジンお申し込み 漢方検索 ![]() *女性の更年期障害 *認知症(アルツハイマー型と脳血管型) *成長・老化・生殖系 *腎陽虚 *漢方血流改善法 頭 関連ページ 足・腰・精力・老化関連ページ *男性不妊対策 *腰痛体質改善・慢性腰痛 *腰痛対策ぎっくり腰 *体の穴に現れる『腎虚』の証 *精がつく生薬 *成長・老化・生殖系 *骨・髄・脳(発育不良と老化) *強靭な足腰は若さの象徴 |