喘息対策     喘息体質の改善に秋の味覚
暦(こよみ)とは、すごいものです。立秋の日、暑いながらもすっと空が高くなり日差しはどこかセピア色。
あ〜、夏はもう行ってしまうのか!と、手の裏返したように酷暑を惜しむこの頃です。
ところで朝晩冷え込むようになると、喘息持ちにはちょっとつらい季節ですね。

1)喘息体質の分類と漢方対策

発作時は、発作を抑える対処をしなければなりませんが、発作が起きていないときこそ、体質強化の養生を続けて、できるだけ発作が起きないような身体づくりをすべきです。
大きく分けると3タイプです。
タイプが混ざった複合型も多い。

★肺虚タイプ

風邪を引きやすい
少し動くとすぐ汗ばむ(わきの下や手足、背中など見えないところでも)
風にあたるのがきらい
季節の変わり目に発作が出やすい
発作前にムズムズしてくしゃみが出、鼻が詰まる 透明な水鼻もでる
声はあまり通るほうでない 声が低い
息切れしやすい
顔色がてらっと白い
舌の色が薄い 白い舌苔

漢方:玉屏風散(商品名 衛益顆粒) バリア強度をアップする漢方
もしも咳、痰が粘っこい口が渇きやすいなどの症状があるときは生脈散(商品名 麦味参顆粒)       

★脾虚タイプ

ふだんから食べる量が少な目か、食べ過ぎると胃腸がつかえてくたびれる
食べ過ぎたりすると発作を起こす事がある
大便がすっきり出ない、または脂っこいものを食べ過ぎると便がゆるむ
疲れやすい
話し方に力がない
舌の苔がべたっとしている、または舌の苔が白くて水々しくテラテラしている
舌の色が薄い

漢方:六君子湯

★腎虚タイプ

長く喘息を患っている(病歴が長い)
ふだんから呼吸が浅く息切れしやすい 深く息を吸い込めない
めまい耳鳴り
膝や腰がだるい
疲れがたまると発作を起こしやすい

さらに寒がりと暑がりのどちらかに偏ると:

寒がり:手足が冷たい 汗をかきやすい 顔が青白い ぽってりした稚児のような舌

暑がり:頬がぽっと紅い 煩わしい熱感 手のひらがべたついてほてる 舌の苔は少なく 舌の色は赤味が強い 乾いた感じ

漢方:
寒がり 八味地黄丸
暑がり 七味都気丸(日本ではこれに麦門冬が入った八仙丸がある)

2)子供の喘息と大人の喘息

子供の喘息の場合、成長して体力がアップしてくると、しだいに軽くなってくることが多いのですが、成長期に無理をしたり、成人してからも蓄積疲労やストレスなどから免疫調整力が低下すると、再発することがあります。

大人になってからの発症の場合、中年、老年と体力は日々落ちてゆくわけですから、漢方養生やふだんの養生を続けることがとても大切です。

3)ふだんの養生法

発作を予防する養生を日々手を抜かず行うこと。たとえば

○スカーフやマスクなどで保温を心がける
○タバコ、煙、ほこり、ちりなど気管を刺激するものを避ける
○生もの、冷たいもの、脂っこいもの、辛すぎるものなどは痰を生じやすいので控えめにし、うす味の食事をとる
○疲れやストレスをため込まない

上記に紹介した漢方以外に、発作が起きてないときに加えて用いると良い生薬

くるみ(胡桃肉) 冬虫夏草 胎盤エキス(紫荷車) 党参 黄蓍 五味子など


ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください

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vol.035(2002/08/27)



【目次】
1)喘息体質の分類と漢方対策 
2)子供の喘息と大人の喘息
3)ふだんの養生法


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前号で、喘息対策をお届けしたら、食べ物はどんなものがいいの?というご質問をいただきました。 
そこで調べてみると、なんとすばらしいことに、秋の味覚がしっかり肺を潤し守ってくれることがわかりました。
自然に逆らわず、自然を身体に取り込んでいれば、身体のバランスは取れるようになっているのですね。 神に感謝!

)喘息の良いといわれる食べ物

●梨
農薬騒ぎの真っ只中でちょっと残念ですが、今年の梨は気候のおかげか、飛び切りジューシーで美味しく、水代わりに食べています。
咽喉や肺を潤してくれるので、咽喉の乾きや痛み、粘った痰が絡むときは食べるとさっぱりします。口内炎がヒリヒリするときもジュースでおすすめ。

●栗
老化防止に欠かせない栗は、出回る時期が短いので、逃さないようにしたいものです。
内臓の働きを高め、疲れやすい人、冷えやすい人などに役立ってくれます。
慢性気管支炎のお年寄りも毎日少しづつ食べると良いそうです。

●柿
柿のへたは、しゃっくりを止めるのに煎じて飲みますが、干し柿の白い粉の吹いた表面が、咳を止める働きがあります。
でもたくさん食べ過ぎると身体を冷やすので、控えめに。

●銀杏
生薬名を白果といい、激しい喘息発作(熱哮)の代表的な中国漢方処方「定喘湯」にも含まれています。
咳、呼吸困難、多痰などを改善してくれます。
毒があるので食べ過ぎるのは禁物。毎日少しづつ、必ず火を通したものを食べましょう。ス−プなど料理に入れると良いでしょう。

●大根
秋から冬にかけてぐっと味が良くなってきます。
大根おろしがいいのですが、そのままだと辛いので、水あめや蜂蜜などで甘味を足し、お湯を加え温かくして飲みます。
咽喉を潤し、咳を和らげてくれます。

●紫蘇の実
漬物やお茶漬けなどに入っていることがありますね。香りのよさが食欲をそそります。
気分がスッキリして、肺部の重い感じが取れます。
スープやお吸い物に入れるとよいでしょう。

●にんにく
生は辛くて刺激が強いので、必ず火を通し料理の一味として食べましょう。
ヨーロッパでは、慢性気管支炎の体質改善の食養生として使われているとか。

●きくらげ
中国の人は、干しきくらげを大量に買っておき、からだに良いといってはよく料理に加えます。
肺を潤し、お肌も潤してくれるそうです。

)腹八分目でバランスよく

満腹まで食べると、横隔膜が圧迫されて、発作が起こりやすくなります。

また、これが良いと知るとそればかり食べる人がありますが、他の食べ物も必要です。できるだけ多くの種類の食べ物を楽しみましょう。

これらの食べ物は、喘息体質に限らず、どなたにも良いものです。
早足に過ぎてゆく秋ですが、食欲の秋でもあります。旬のものを逃さず、しっかり自然の力をいただきましょう。


ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください

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vol.036(2002/09/12)



【目次】
1)喘息に良いといわれる食べ物 
2)腹八分目でバランスよく



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 参照)漢方検索




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