体力に差がつく体表バリアの強化 衛益顆粒など  


宇宙じゃなくても、強力なバリアが必要●
体の表面近く(皮膚やそのすぐ下の筋肉など)は、いわば外界と体内を隔てる高性能バリアです。
外界の変化に左右されることなく、体内がいつも安定した環境を保つために、様々な調節機能が働いています。

これが弱いと、アレルギー体質と呼ばれたり、季節の変わり目に体調を崩しやすかったり、なにかと虚弱な体質となります。

汗をかきすぎる人●
運動をしたわけでもないのに、いつも手のひらや足裏、わきの下などがジトッとするのは、バリアの弱さの指標です。
そしてそんな人が運動をすると、汗がダラダラと出続けてなかなか止まらず、体のエネルギーをより多く消耗するので、バテやすく、そのまま体調を崩してしまったりすることがあります。

「バリア強度」チェック●
そこであなたのバリア強度をチェック。
以下のうち4つ以上当てはまる人は、バリアが弱っているといってよいでしょう。

風邪をひきやすい
体表がざわざわしたり寒気がしたりして、すぐに風邪を引きそうになる
花粉症が現れる
風邪が治り難い
汗をかきやすい
年間を通じて厚着のほうだ
暑がりで寒がり
冷房に弱い
手足がすぐ冷える
疲れやすい
季節の変わり目が弱い ,
年中咳をしている
水っぽい鼻水がすぐ出る また鼻が詰まりやすい
痒い湿疹やじんましんが出やすい

アレルギー性鼻炎の人は●
鼻炎の人は、汗をかく季節になると体表からの水分代謝が活発になるので、その分、鼻粘膜のむくみが改善され、一時的に症状が軽くなることがあります。
鼻の詰まった人が、お風呂に入って汗をかくと鼻が楽になるのと同じ原理。「症状が軽くなったから治った。」と勘違いしてはいけません。

アレルギー体質の人は体表のバリアが弱く、だらだらと汗をかきすぎて、あっという間に体力を消耗してしまいます。 すると、おしっこの出も悪くなり、結局、皮下に水分が過剰に停滞してまた、むくみやすくなります。

さらに、夜間に冷食冷飲や冷房で冷えたりすると、その翌日はてきめんで、朝起きるとまた鼻炎が再発したりします。

それにしても、汗の季節は鼻の負担が少ないのは確か。
しっかり体力を充電し、バリアを強化して、季節の変わり目に負けない「鼻づくり」につとめましょう。
アレルギー性鼻炎の人は、夏の養生が「鍵」です。
アレルギー体質の養生法(あなたがふだん実行すると良いこと

バリア強度をアップする漢方●
衛益顆粒(玉屏風散
)、防已黄耆湯など「黄耆(おうぎ)」を含む漢方薬を利用する場合が多い。
衛益顆粒(玉屏風散)は、玉のようにすばらしい屏風(びょうぶ)を体の周りに立ててくれるという意味の、まさにバリアを強化する処方。

●最近の漢方利用例(アレルギー性鼻炎&蕁麻疹)
花粉症の時期はもちろん、年中、冷えると鼻水と鼻詰まりがおこる女性

冬から春、症状がはっきり出る季節は、小青竜湯と防已黄耆湯の組み合わせで体調を維持してきました。 防已黄耆湯はむくみが解消されて鼻が軽くなるとのこと。

症状が落ち着いて体調も良くなったので、(それでも冷えると一時的に鼻水が出る)夏は体質強化を図ろうと、衛益顆粒(玉屏風散)を服用することに。
ついでに(失礼!)ご主人も、現在蕁麻疹が出ていて、仕事で疲れるたびにパラパラと現われるということなので、一緒に服用することにしました。

2週間後、ご主人の蕁麻疹は服用を始めた次の日からどんどん引き始め、それっきり出ず、女性の鼻炎状態も安定している様子です。 引き続き、衛益顆粒(玉屏風散)を服用して、バリア強化を図ってゆく予定です。

ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください

黄耆(おうぎ)で体表バリアの強化
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vol. 032(2002/07/11)



【目次】

宇宙じゃなくてもバリアが必要 
汗をかきすぎる人
「バリア強度」チェック
アレルギー性鼻炎の人は
バリア強度をアップする漢方



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