季節の話題
漢方の知恵袋バックナンバー 強靭な足腰は若さの象徴
サッカー、サッカー、サッカーと、巷では皆、サッカーファンでなければいけないような雰囲気。日本戦の時間ともなれば、外は人も車も一気に消えて静まり返る。
なんで無理やりサッカーファンにさせられるんだ!と思っていた私も、しかし、テレビで試合を観戦するうちに、自在にボールを操る、しなやかなで強靭な足腰に惚れ惚れしてしまったのです。
漢方発想から言うと、充実した筋肉は、肝(かん)に由来し、足腰骨など下半身の充実は、腎(じん)に由来する。まさに肝腎要(かんじんかなめ)の部分がしっかりしているということなのです。
今回の養生法には、肝腎パワーの極めつけ、「蟻」(アリ)も登場です!
●若者の足腰の弱り●
長時間立っていられず、すぐにしゃがむ若者が目に付くようになりました。
立っていたとしても、壁などにもたれかかったり、つかまり立ちしたりしている。歩くときに、かかとをズッ、ズッと引きずっている人も。
疲れたときの姿勢を思い出してみてください。
顎が上がり、上半身を支えるのが辛くて猫背になる。足先が前に出ず膝
が曲がる。足を引きずるように歩く。
これは、失礼ながら、お年寄りの歩く姿と同じです。
疲れたときだけなら仕方ないけど、ふだんからしっかり立てない、歩けないとなると、若さが足りない、すなわち未成熟か、または老化が進んでいる、ということになるでしょう。
●無理なダイエットは、老化を早めるかも●
肝腎が充実していることが若さの象徴です。その結果、足腰がしっかりしてきます。 十代後半から二十代までは、足が太くて、おしりが大きいことは、素晴らしいことなのです。
それは放っておいても、やがて三十代になり老化が始まると、悲しいかな、少しづつ筋肉がたるんで落ちてきて、足腰は細くなってゆくのです。
街中の若者達の多くは、カカシのように細くて、吹けば飛ぶような弱々しさ。それをスタイルがいいといって、皆必死にダイエットしているようです。
でも、それはもしかして、老化を早める行為なのかも?
たとえば女性の場合、偏ったダイエットで、肝腎の発育不良に陥り、生理が止まってしまうということも起こっています。 若さのピークの年代に、肝腎の発育が十分でなければ、脆弱なその臓器は、将来、老化してしまうのも早いことになります。
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●足腰を意識して歩こう●
常に、歩くとき立つときに、足先まで意識がいくようにしてみよう。
普段から、筋肉や骨を鍛えようと努力することも大切。 少しでも多く歩くこと。
同じ姿勢でいることが多い人は、(ずっと立っている、ずっと座っている) ストレッチや太極拳など、関節や筋肉を動かす運動で、血液を行き渡らせるようにしよう。
●足がつりやすい人●
夏は、汗をかきすぎることが多いので、その後に冷房に当たり過ぎたり、夜間冷え込んだりすると、急に体が冷えてしまい、気血の流れが悪化して、こむら返りを起こすことがある。
汗をかきすぎたときは、ミネラルの多いものをきちんと食べ、冷え過ぎないように注意。
しょっちゅう足がつるという人は、気血不足の人が多く、根本的に食事のバランスを考え直す必要もあります。よく噛んでしっかり食べよう。
漢方薬では、十全大補湯や婦宝当帰膠でしっかり補うのが良いでしょう。
●実際に足腰に老化を感じる年齢の人に●
筋骨の衰えを防止する「独歩丸」(どっぽがん)
筋骨が衰えてくると、疲労時に痛みが現われ、慢性化しやすくなります。
たとえば、 疲れが溜まったとき、作業をした後、歩きすぎた時、長時間立っていた後
、産後、育児疲労時などです。
そして、十分な睡眠をとり疲れが和らいだ朝などには、楽になる傾向があります。
「独歩丸」は、痛みを和らげる効果だけでなく、筋骨を丈夫にして、足腰を丈夫にしてくれるので、「腰痛持ち」には特におすすめです。
●「蟻」を食べる?!●
蟻は、すごいパワーの持ち主で、自分の体重の400倍も重いものを持ち上げ、1700倍もの重いものを引っ張ることができる、肝腎パワーが充実した最たる生き物です。
これを食べちゃおうと思いつくなんて、とんでもないことだと思ったら、アジア圏では、昔から、蟻を食べるところがけっこうあるのだそうです。
しっかり「食用蟻」なるものが、養殖されていて、蟻の卵などは、ジャムにして食べると、もう美味でやみつきだとか!
実は蟻には、豊富なミネラルやアミノ酸が含まれています。ミネラルでは、
亜鉛、マンガン、マグネシウム、銅などがたっぷり。
特に亜鉛は、体の酵素の70種以上が活動するために必要なミネラルで、これが不足すると、なんとなく気だるいとか、慢性疲労症候群、無気力など、どうにもこうにも、体が「鈍って」冴えない状態に陥ってしまいます。
○蟻の働き○
免疫調整作用
(花粉症喘息などのアレルギー体質の改善、病気に対する抵抗力のアップ)
老化防止作用
リウマチなど足腰の痛みに対する作用
顕著な性機能増強作用(睾丸や卵巣の働きを充実させる)
亜鉛不足からおこりやすいインシュリン分泌不足(糖尿病)の改善
喘息の体質改善(免疫調整作用のほか咳を収める作用もある)
肝臓強化
腎臓の慢性炎症の改善作用
○蟻の製品○
日本では、まだまだ輸入販売されているものは、ごく限られている。
「益宝」(イーパオ)
なんとなく体に若さが足りない、足先まで力が入らずシャキッとしない、体の抵抗力が足りないのかあれこれとアレルギー症状が絶えない、足腰の老化が気になる、生活習慣病が気になる・・・という方々、「蟻」で「鈍った体」に活を入れてみてはいかが?
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ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください。
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