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*更年期障害
*更年期障害その2

更年期障害     ●漢方の知恵袋●vol.027(2002/04/25)

最近なんだか不快・・・。
子供はなんとか独立してサバサバしたけど、けだるい感じでやる気が
でない。 四十肩だか五十肩だか知らないけど、ずーっと肩凝ってるし・・・
頭痛といったらいいのか、頭や首筋が張っているようで、頭に熱がた
まりそう。 
イライラしやすい、不安感が募る、夜眠れない、汗が噴出す、むやみに
落ち込む・・・
これが更年期ってものかしら? 生理も昔と違うのよね。なにか悪い病
気じゃなきゃいいけど・・・
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女性は7の倍数の年齢ごとに体の転機を迎えるといわれています。
(男性の場合は8の倍数)
28歳前後が女性として(女性ホルモンのリズムに支配される期間)のピ
ークです。その後、少しづつ老化して、42歳あたりで更年期の前ぶれ予
感。
そして49歳前後が更年期本番ということになります。
(49歳よりも前に閉経したら老化が早いというわけではありません。あく
まで49歳前後です。)

人生は長いといっても、この年齢を含む約10年もの間を不快症状で七転
八倒するのは、かなり辛いことですね。

で、その後は?
なんと、ここが女性という人種のすごいところで、女性ホルモンに支配され
ない、あたらしい体質に生まれ変わるのです。
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●更年期障害は、新しい体に生まれ変わるための産みの苦しみみたいなもの●

新しい生命を生みだす「お産」は、難産もあればごく軽い場合もあります。
更年期障害もこれと似ていると言ってもいいでしょう。 
ふだんからの養生の積み重ねで、健康な体をつくっていれば、その苦しみ
は軽く済むのです。

 ですから、まだまだ先の話、と思っている方々も今から養生することが必
要です。
(男性も「更年期」があると言われます。若い頃にあまり無茶するのは将来
よくありません)

 「いまさら言っても、もう遅いわ」という方、落胆することはありません。
今日から始めれば、数ヶ月先には体質の変化は現われるでしょう。
「更年期だから、更年期だから・・」と念仏のように唱えても、不快症状は
良くなるわけではありません。若い人にも増して、何か体にいいことをやっ
てみましょう。
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●年に一回の婦人科検診はやっておこう●
むやみに心配する必要がなくなります。
この年齢の女性は、他のことには胆が据わっているのに、更年期のこと
になるととたんに気が弱くなるようで、誰にも相談できず、悶々と悩んで
いる場合が以外に多いのです。

堂々と生理のことを話してみましょう。漢方相談薬局なども、それが日常
ですから、気楽に相談してください。
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●更年期頃の体質の分類●

◇プレ更年期
このところ生理の状態が若いころと違ってきた。そろそろ更年期かな?
体力的にも精神的にもちょっと弱くなってきたかも・・・

◇イライラ型
「中年おばさん怖いものなし」といった気分で、恥ずかしいとかみっとも
ないとか思う前に、カッとして怒ってしまう。
イライラしやすい、ストレスにたえられない、気持ちが安定しない。

◇めまい型
もやもや、イライラ、とともにめまいがして、すっきりしない。

◇ほてり型
カーッと熱くなり、汗が出る。手のひらや足の裏がわずらわしく火照り、
寝る時は布団の外に手足を出していないとつらい。
ほっぺも妙に紅いようでいやな感じ。
寝つきも悪く、めまいや耳鳴り、疲れやすいのも気になってきた。

◇冷える型
足腰が昔に比べて冷えるようになり、腰痛や足の痛みまた疲れやす
くもなってきた。
軽い膀胱炎なのかおしっこが近く、夜間も排尿のために起きなければ
ならない。足がむくみやすかったりもする

(漢方薬についてはこちらを参照ください)
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●最近漢方療法をした方のこと●

46歳女性
 これまで30日周期で正確に来ていた生理が今月はやってこない。最
近の生理は、黒いねば〜とした出血で、量も少なく昔と違う。 病気か
しら? 婦人科にかかるのもなんだか怖いし・・・・
 このところずっと首から肩が凝って仕方がない。頭痛も続いていて鎮
痛剤がぜんぜん効かない。いつもバリバリ仕事をするのに、こんな体調
のせいか、やる気が出ず、うつ病にでもなりそう。

ということで、漢方薬などを服用していただいた結果、

午前中服用し、午後には体が少し軽くなってきた。
飲んでいると調子がすこしづつよくなっているのが分る。
頭痛は、やや軽くなったがまだ取れきれずこびりついている感じ。

服用1週間後、なんと生理がきた。
それも最近のものと違って、きれいな色の出血。こんなに気持ちよく出
る生理は久しぶり。おまけに不快症状がウソのように全部消えてしまっ
た。
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 この方の場合、急に生理が止まって、あちこちの血流が悪化している
と思われました。
また、体格はいいのですが、「黒くてねば〜とした出血」は、血流の悪化
だけでなく、働きの良い血液や質の良い水分が消耗(陰血不足)してき
ているといえます。
このまま放っておくと、更年期障害によくある「イライラ」「火照り」などの
不快症状が次々と起こってくる可能性があります。
 
これを改善するために、冠元顆粒を一日3包と、元気回復のために「レオ
ピン5」という人参、牛黄、大蒜、ビタミンが配合されたものを服用してい
ただきました。
 
生理の止まり方(閉経)は、ひとそれぞれですが、この時期に、生活の養
生と漢方などの自然療法(いわゆる積極的な食事療法)を取り入れると、 
体の不足を補い、気血の流れが調整されて、スムーズに新しい体質に
生まれ変わることができるでしょう。 
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 ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や
医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢
方薬を決めてください。

更年期障害その2     ●漢方の知恵袋●vol.028(2002/05/08)
思いのほか大反響だった前号の「更年期障害」。
実は書いていて、こりゃあ奥が深くて、書ききれないと思い、すぐさま
「更年期その2」を予告したものの、それでもやっぱりまとまりきれない
ようです。
でも、少しでも養生法のヒントになれるよう、まずは基本的なところから
ご紹介します。
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●更年期障害としてみられる症状●(良く現われる症状の順)

 疲労感 頭痛 腰痛 肩こり 頭重感 めまい 動悸 不眠 冷え性 
熱感 しびれ のぼせ 腹痛 食欲不振 耳鳴り ムカムカ 頻尿 発汗
亢進 恐怖感 便秘 脊髄痛

トップ5の症状を見て、「そうなの?」と思う方も多いかもしれません。
更年期といえば、イライラ、カーッ、そしてウツウツと、とにかく激しい自
律神経失調症状をイメージしている人が多いようです。

 実は、疲労感にもいろいろあって、

「疲れがたまるようになった」に始まって、
 疲れやすくなった
 目に疲れが出るようになった
 視力低下のためか、集中力が続かない
 生理中が疲れる、生理後は明らかに体力が落ちる
 度忘れが増えて、仕事の効率が落ちた 
 足腰が疲れてハイヒールがつらい 
 寝つきが悪い、眠りが浅い、寝た気がしないため、疲労がたまる一方
 疲れていると、ついイライラする
 体力が落ちたときは、気持も弱気になる

と、単に肉体疲労にとどまらないところが問題です。
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●「疲労感」若いときとの違いは、どこに?●

「精神的にも肉体的にも弱くなったかな」と実感してまう原因は、なにか?
プリプリッと弾力のある10代20代と違うところは、どこか?

それは、「働きの良い血液」や「生理的に有用な水分」の「余裕」でしょう。
若いときに比べて、これらを作り出すペースが落ちるので、慢性的な不
足状態に陥ります。疲れが残りやすくなるのもこのためでしょう。

生理出血は、一度に多くの血液を浪費します。体内の血液の余裕がなく
なれば、それは省略される(つまり閉経)のが自然でしょう。

また、他の細胞にも栄養と潤いが不足するので、精神神経、自律神経、
肌や粘膜の防衛力等等、すべての余裕と抵抗力が低下します。

その結果、ストレスに弱くなる、気持の安定がなくなる、季節の変わり
目に風邪を引きやすかったり、体調を崩しやすくなる、生理周期が不安
定になる、膣炎、膀胱炎を起こしやすくなる・・・とトラブルが続くのです。

ちょっぴり太めでぽちゃっとしていてるほうが、体に「余裕」があって、そ
して、毎日が適度に忙しいという人の方が、更年期障害は軽いらしい。

中年以降になっても太れない人、痩せてやつれてきた人などは、「余裕」
の減少が激しいとも考えられるので、積極的に養生したほうがいいかも。
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●肉体的、精神的な「余裕」を補う養生●

というわけで、更年期対策に漢方やサプリメントを考える場合、まず基本
に行うべき対策は?
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○「補血」+「活血」
 「血の道」という言葉もあるように、女性は、何よりも血液の余裕を保ち、
そして血流がスムーズな状態にしておくべきです。 また、血流が悪いと、
ホルモン系の臓器である「腎」(主に骨盤内)に栄養が行き届きません。
  更年期予備軍から更年期真っ最中の方まで、これは基本でしょう。

例) 婦宝当帰膠+冠元顆粒または田七など

○「理気」(特にイライラ型やウツウツめまい型)
 「気」の流れが停滞すると、新陳代謝もスムーズでなくなり、疲労や
ストレスがたまりやすくなります。いつも気持を伸びやかにしておきまし
ょう。

漢方名にもある「逍遥」の状態がベスト。「逍遥」とは、「気ままに散歩す
る」という意味で、爽やかな林の中をのんびり散歩しているかのように、
リラックスしている状態をいいます。

例)逍遥丸 加味逍遥散 開気丸 抑肝散加陳皮半夏 など

○「補腎」
 漢方のホルモン充填療法ともいうべきでしょうか。ホルモン系、骨、
脳、下半身など、直接、成長や老化に関連する部分を、漢方医学では
「腎」といいます。「腎」を補うと体の潤いも蘇ります。

足腰など下半身の疲れや老化を感じるようになったら、腎系が弱って
きた証拠です。おしっこの問題もそうです。

例)杞菊地黄丸 八味丸 参茸補血丸 など
    冷える型とほてる型とで用いる補腎剤がことなります。

「理気」や「補腎」は、「補血」+「活血」にあわせて行うとより効果的です。
参考)更年期障害
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○「大豆イソフラボン」
サプリメントで、自然のホルモン充填療法といえば、大豆イソフラボン
です。
大豆のヘソの部分に含まれているのですが、この部分はエグ味の元
となるので、加工品では、ほとんど除去されてしまい、豆製品を十分食
べていると思っても以外に摂れていなかったりします。
また、イソフラボンは、骨の問題やコレステロールの問題もサポートして
くれます。
参考)大豆イソフラボン  

○「ペポカボチャの種子」
結構悩んでいる人が多いのが、「尿漏れ」です。
おしっこが近いという人にもおすすめ。補腎薬と一緒にのむとより効果的。
参考)ペポカボチャ種子
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●基本的な生活養生法●
 
規則正しい生活時間
  ゆっくりペースの生活様式にかえましょう。
  大変なことをあまり背負い込まない。
 
睡眠時間の確保:8時間
  疲労の回復に時間がかかるようになります。
  分散した睡眠でもかまいませんから、横になる時間を確保しましょう。

食事はバランスに注意。
  多くの食材を少しづつ食べる。
  ハーブや香辛料を利用して、香りのある料理を。  

ストレス解消
  いつもと違う環境に自分を置くこと。
  趣味のサークルなど積極的に。
  運動をするときも、複数の人たちとする。
  一人で、のめりこまない、悩まない。
  タイプの違う人と話してみる。

生理中は、水に入らない。雨に当たらない。

体重の管理:身長(m)×身長(m)×22を保つ
  あまり急激なダイエットをしないこと
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グッドタイミングで、今月発売の月刊誌「Bene Bene」6月号「漢方の
特集」で更年期障害の記事が掲載されています。このメールマガジン
で紹介した漢方薬も、写真入で載っていますのでご覧下さい。
また、手を抜くわけじゃないけど、体調別の食べ物の紹介がいっぱい
出ているので、それもご参照ください。
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ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局
や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用い
る漢方薬を決めてください。   


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