花粉症(寒さで悪化するタイプ暖かいと悪化するタイプ)の養生法 附:花粉症は杉が悪いか? 

花粉症に、アレがいい、コレが効くとか、いろいろ登場しますが、それだけでケロリと直るというわけにはいかないようです。
実は、鼻の粘膜をたどると胃腸や肺と地続き。そう考えるとどんな養生をすればいいのか明らかになるでしょう。

■寒い時期に症状があらわれ、寒さで悪化するタイプの養生法
このタイプの人は、身体が冷えやすく、水分代謝が良くない体質の場合が多いようです。 従って、身体を温めて、余分な水分を取り除くことが養生の基本です。

●身体を温める養生
そもそも、鼻水が盛んにあふれ出るのは、アレルゲンの花粉を追い出すためだけでなく、粘膜面を寒さから守ろうとする防衛反応でもあるのです。
温まって血行が良くなると、冷えきって抵抗力の落ちた鼻粘膜も栄養が行き届いて防衛力が強化されます。

・鍋料理など体が温まる食べ物でバランスの取れた食事
・生姜、ネギ、ニラなどは身体を温め代謝を助けてくれる働きがあるので、どんどん料理に活用しましょう。
・マスクをして直接冷気が鼻や肺を冷やさないようにする
・毎日の適度の運動で、気持ちよく汗を流す
・入浴もおすすめ。温まると鼻もほっと落ち着きます。


●水はけを良くする養生
むくまないようにする対策です。特に朝は、鼻の粘膜はむくみがち。そんな敏感な鼻粘膜が花粉などの刺激を受けたとたんくしゃみとともに堰を切ったように停滞していた水分があふれ出て鼻水が止まらなくなります。

・夕食はやや軽めに済ます
・夜食の禁止
・水ものや生もの冷たいものを食べ過ぎないこと
・味が濃いものも水はけが悪くなるので注意

●胃腸を丈夫に
冷え易い人、通年アレルギー性鼻炎という人には、身体のエネルギーの源である食べ物を吸収するところ即ち胃腸の機能が弱っていることが多いようです。

たくさん食べられない
食べるともたれる
甘いものを食べてしまって、食事がしっかり食べられない
食べるとすぐ横になりたくなる
なんとなく下痢気味または便秘気味
身体が重だるい 眠い
胃下垂気味
下半身太り
身体に張りがない たるみがち
舌が大きめで縁に歯形がついている
舌の苔がべたっとしている

などといった状態が思い当たる人は、胃腸の強化をすべきです。
脂っこいもの、味の濃いもの、甘いもの、など胃腸に負担をかけるものを控えるようにしましょう。 もちろん夜食も禁止し、夜は十分胃腸を休ませましょう。

漢方療法で、「香砂六君子湯」や「健脾散」などの胃腸の漢方を飲むと、花粉症が楽になるという人って結構多いのです。 もっとも、この漢方薬をおすすめするとき、ほとんどの人は「今私、胃腸は弱っていない」と言われますけど、上記の状態がある人は、飲んでビックリです。

逆に、夜更かしして、お酒を飲んでタップリ食べてタバコも吸いすぎて、となれば、次の日の朝は、一気に激しく花粉症症状が出るでしょう。 胃腸は弱っているし、お酒やタバコでおもいっきり粘膜を刺激していますから当然です。
それだけ鼻の症状は胃腸に関係してるということです。考えて見れば、鼻も胃腸も粘膜は地続きです。胃腸がくたびれれば、鼻も即影響を受けるはずですね。


ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください

花粉症(寒さで悪化)
漢方Topへ


vol. 022(2008/01/30)



【目次】
1)体を温める
2)水はけをよくする
3)胃腸を丈夫に


 漢方目次  
 お問い合わせ  
 メールマガジンお申し込み




 

 参照)漢方検索

 参照)サプリメント一覧




■暖かいと悪化するタイプの症状の特徴
気温が上昇して暖かくなると花粉症があらわれてくるタイプの人がいます。また鼻炎薬を長期にわたって服用を続けているうちにこの状態になることもあります。全体的イメージは、熱っぽくて紅く、痒みも激しいようです。

・鼻や目が真っ赤になる
・眼の痒みが激しい
・粘膜が赤く脹れるので、鼻詰りがひどい
・喉も赤く脹れてヒリヒリする
・鼻閉のため就寝時に口を開けているので、喉や口の中が渇いて荒れる一方
・鼻水が、どろっとして流れ難い
・朝方の鼻水はどろっとしている上に黄色くて濃い
・入浴時もあまりスッキリしない

■暖かいと悪化するタイプの養生法

寝不足をしない
睡眠不足をすると体内に無駄な熱がこもりやすく、充血を助長します。 特に目などはてきめん。

比較的さっぱりした食事
脂っこいものや辛いものも体内に熱が停滞しやすく、炎症、充血、かゆみが悪化します。 消化の良いさっぱりしたメニューで規則正しく食事をしましょう。

胃腸をいたわる
胃腸を疲れさせないようにすることは大切なことです。
また、このタイプの人は結構食欲旺盛で、食べすぎで胃腸がくたびれていることもあるので、意識してやや控えめな食事にしましょう。
・冷たいもの、生もの、脂っこいもの、味の濃いものを食べ過ぎない
・夜食や不摂生な食事をしない
・腹7〜8分目を守る
・よくかんで食べる
漢方対策としては星火温胆湯などがおすすめ。


肺をいたわる
・禁煙

●ハーブティーのすすめ
○ ミント(ハッカ)
こちらも漢方薬によく使われる生薬で、イライラを防ぐ「逍遥丸」にも含まれています。
ミントティーはすでにポピュラー。

どくだみ(十薬、魚腥草)
これはハーブティーのイメージとはちょっと違って、香りや味が良くないのですが、熱感、赤味のある脹れやむくみを解消してくれます。 決明子やハトムギとブレンドすると飲みやすくなります。

五涼華(ごりょうか)
5つの花生薬をブレンドしたハーブティー。
少々苦いのですが、火照っているときはこの苦味が心地よく、涼やかになります。充血やほてり、腫れ状態におすすめ。

五行草(スベリヒユ)
アトピーなどかゆくて炎症のある皮膚症状に人気。 花粉症の充血むくみかゆみにもおすすめ。
五行草茶60包(5250円)は、お湯に溶かすだけで飲むことがで きます。また、これを水に溶かして、顔を洗うのもいいです。

●漢方薬について
暖かさで悪化するタイプの場合、よく知られる「小青竜湯」では、あまり効き目が実感できないでしょう。
漢方薬も温めるタイプと冷ますタイプとがあるので、十分に自分の花粉症のタイプを観察して、漢方薬局などに相談することです。
冷まして脹れを解消する漢方や潤いを補って粘膜の改善を図る漢方など(例えば越婢加朮湯 十味敗毒湯 辛夷清肺湯)いろいろな種類があります。鼻詰まりがなかなか取れない場合は、「鼻淵丸」を使うとスッキリします。

ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください

花粉症(暖かさで悪化)漢方Topへ


vol. 023(2008/03/14)



【目次】
1)養生法
2)ハーブティー
3)漢方


 漢方目次  
 お問い合わせ  
 メールマガジンお申し込み




 

 参照)漢方検索

 参照)サプリメント一覧


 
 

最近の新聞の読者投稿欄に「スギの伐採を国はなぜすすめないのか」という記事を見ました。
 「大切な子供達が、花粉症でこんなに苦しんでいるのに・・・・国の実行力が問われる・・・」という内容です。
花粉症に悩まされていると、ついこんな気持になったりもしますよね。 スギを植えている家を見るだけで憎たらしく、こっそり切り倒してやろう 考えたり・・・(こんなの何年か前の鼻炎薬のCMにありましたね。)

しかし、スギが悪いとスギを切り、ヒノキが悪いとヒノキを切る。人によっては栗の木もあれば、花壇でおなじみの花の場合もある。 それを続けていたら自然はいったいどうなるの?

そもそも、万葉集や古今集の時代から、日本の山々はたっぷりのスギで覆われていたそうで、むしろ、現代のほうが宅地化が進んで山そのものが消えて行き、スギの量は昔より少ないのかも。 それでも年々花粉症の人は増加の一途。

父親が木の切り出し職人だという方に伺った話ですが、この季節は山に入ると、もう髪の毛や衣類は花粉で真っ白(黄?)になるのだそうです。 何十年もやっているがちっとも花粉症にならないとか・・・

そして花粉症になるのは都会に暮らす人の方が多いらしい。 都会のほうがスギ花粉が多い、ということは無いですね。そう、スギにしてみればこれはまったくの「濡れ衣」なのです。

●アレルギーとは
そもそも身体の生体防御反応の一つで、身体に害を与えるものを体外に追い出すためのシステムです。 くしゃみや鼻水、咳などはもっとも簡単にできる、有害物追い出し法でしょう。

でも、花粉はそんなに有害でしょうか? 問題はここにあります。
おそらく有害の分類に入るものではないでしょう。それに過敏に反応して過剰なアレルギー反応を起こしてしまう身体のほうが問題なのです。
(参考)体力に差がつく体表バリア強度

●「治る」わけではない抗ヒスタミン剤など
鼻炎薬の主成分は抗ヒスタミン剤と呼ばれるものです。最近では眠気などの副作用が少ないということで抗アレルギー剤、さらに消炎効果のあるステロイド剤などがよく使われるようになりました。
しかし、これらは鼻水、鼻詰まりなどの不快症状を抑えこんでいるだけで、花粉などに過剰に反応するというアレルギー体質が良くなっていくわけではないのです。

●免疫調整力を養うために
改善が必要なのは、身体の免疫系です。忙しい日本の生活を離れて、海外に暮らすようになったら、様々なアレルギーが治ってしまったという話をしばしば耳にします。 海外のほうが花粉やダニやほこりが少ないということも無いはずで、では何が違うのか?

冷暖房をあまり使わない(自然の暑さ寒さと身体が調和している) 季節のものしか食べられない(旬のものを食べる)
夜間コンビ二が無い(夜は寝る)
食べ物が大雑把で硬い(よく噛んで食べ、消化力アップ)
インスタントな便利食材が少ない(有害物質の摂取が少ない)
仕事の時間に余裕がある(ストレス緊張の減少)
 等々。

日々のちょっとした違いがやがて、鼻粘膜の地続きである胃腸系、肺系そして生命力の源である腎系を建て直し、日本での生活で消耗していた免疫系にも「余裕」ができ、「免疫調整力」が正常になるのでしょうか。
来年の花粉シーズンに向かって、今から生活の建て直しを、できるところから始めてみてはいかがでしょう。
特に、大事な子供さんの養生はご両親の知恵にかかっています。スギを恨まず、子供の将来の健康のために少しづつでも良いことを積み重ねてください。

ここに紹介する情報はごく一部です。お近くに漢方相談をしてくれる薬局や医院があれば、是非じっくり相談して自分のタイプを判定してから用いる漢方薬を決めてください

花粉症(スギが悪いか?)
漢方Topへ


vol. 024(2002/03/11)



【目次】
1)スギが悪いか?
2)アレルギーとは
3)治るわけではない
4)免疫調整力を養うために


 漢方目次  
 お問い合わせ  
 メールマガジンお申し込み




 

 参照)漢方検索

 参照)サプリメント一覧



Home     漢方目次   お問い合わせ  メールマガジンお申し込み 
 当HPの全文、一部の文章をホームページ、メーリングリスト、ニュース、グループ又は他のメディア等へ当方の許可なく転載することを禁止します。