ちゅうそんの昆虫館

〜 飼育あれこれ 〜
− カブトムシの飼育 −




1.年間をとおしての飼育概要 
<成虫になって動きまわる季節>
エサ交換に忙しいですが、見ていて飽きない時期でもあります。上手くいくと産卵します。
<小さな幼虫の季節>
1令〜2令の小さな幼虫の期間です。始めの頃はそっとしておいてあげるのが一番です。
<大きな幼虫の季節>
フン取りが大変な時期ですが、普段はいることさえ忘れてしまう静かな季節です。
<蛹→成虫になる季節>
そっとしておくのが一番な時期ですが、いつ成虫となって出てくるのか見きわめが難しいです。


2.飼育環境
  • 室内の玄関の近くに飼育専用の棚を設けています。
    (これまで4年間は、玄関辺りに散乱・山積みの放置状態でしたが、妻もあきらめたのか?やっと専用スペースの設置許可がおりました)
    玄関は北方向にあるので、昼間でも薄暗い状態です。
    夜はドアのガラス窓から蛍光灯の光がうっすら差し込み月夜の様な感じになっています。
     
  • マンションなので、夏は涼しく、冬は暖かい方なのだと思います。


3.成虫飼育について 
1)飼育ケースでの育て方


  • 夜になると飛ぼうとするので、ケースの高さの5分の1程度の深さまで湿り気を持たせたマット(幼虫を育てていた物と同じでかまいません)を敷きます。
     
  • 登り木など入れてカッコ良くしたいところですが、カブトムシは力が強く、翌朝にはせっかくのレイアウトもバラバラにされてしまいますので要注意。
     
  • 特にオス同士はすぐにケンカするので、同じ所には複数匹入れない方が良いようです。(どうしても2匹以上入れる場合は大きなケースで・・)
     
  • 餌場を多く設置することで成虫同士のケンカ(=無駄な傷つけ合い)を避けることが可能です。最低でもオス1匹に1ヶ所、メス数匹に1ヶ所は確保したいところです。
     
  • 転倒した時に自分で起き上がれる様、登り木や朽ち木の皮、枯葉などを一緒に入れてあげると良いようです。
     
   
2)日々のお世話
  • カブトムシは食欲旺盛、かつ、力持ちなのが災いして日々のお世話は大変です。
     
  • エサゼリーは、1〜2日程度で空っぽになってしまいますし。また、夜中にマットにもぐったり出てきたりを繰り返すので、その際にエサゼリーをひっくり返したり、餌ゼリーの中にマットを混ぜたりすることも多く、そのままにしておくと臭ってくるので、結局、その後始末(エサ置き台の水洗い)とエサ交換は毎日のお仕事になってしまいます。
     
  • 成虫も乾燥は嫌うので、保湿用シートを使用している場合は、1週間に1度は霧噴きでほどよく湿り気を加えます。
<カブトムシの幼虫を育てたい場合>
  • オスとメスを同じケースに入れれば、たいがい産卵まではこぎつけます。ただし、メスよりオスの数を多くしてしまうとメス争奪のケンカが絶えないので避けた方が無難です。
     
  • 卵を産むスペースの確保ならびに幼虫の静かな成長環境確保のため、土は深め(最低でもケースの半分程度)にしておいた方が良いみたいです。


3)成虫飼育関連のグッズ
幼虫マット 昆虫の居住、兼、幼虫の餌となる幼虫マットを選んで購入しています。(店頭にならんでいるものの中には、幼虫の餌にならないものもあるようです)
けっこう大きく重いのでいつも運ぶのに一苦労です。
餌ゼリー 1匹に1個与えても、1〜2日程度でで無くなってしまいます。
とにかくよく食べるので、スーパーで一番安いゼリーを購入するようにしています。

ショウジョウバエが入ると卵を産み付けられ幼虫がうごめいていたりするので、虫よけシートが効果的です。
ショウジョウバエよけネット ショウジョウバエ対策の苦肉の策です。
小さなケースには、台所の下水用ネットをかぶせ、大きなケースには女性用ストッキングをかぶせています(足の部分はハサミで切ってます)。
これで、ケース内への進入(ならびに産卵)は防げますが、臭いで寄ってくることまでは防げません。ただ、大量発生はなくなりました。
虫よけシート 市販の虫よけシートを見つけました。上記自作のネットより見栄えがよく、防臭/保湿の効果もあるようなので最近はこちらを使う様にしています。


4.幼虫飼育について 
1)飼育ケースでの育て方




  • 幼虫のエサになる市販のクヌギマットは、手で握った際に団子が出来るぐらい(ボロボロ落ちるでもなく、ビチョビチョになるでもなく)まで水を加えます。
     
  • 大きなプラスチックケースの場合は9分目まで、ペットボトルの場合もほぼいっぱいまでマットを入れ、それぞれまん中位のところに朽ち木を入れてあげます。
      
  • 朽ち木は、一晩水につけてから使用します。粗悪品の場合、他の虫の卵が詰まっていてボロボロと出てきたりしますので、注意が必要です。
    なお、朽ち木は必須ではありません。朽ち木を入れていなくても立派な成虫になるようですが、私の場合、念のため入れている状況です。
     
  • マットは常に水気が必要です。毎日霧噴きするのが面倒な場合は、下記で紹介している防臭・保湿効果のある虫よけネットの使用をおすすめします。
     
  • 直射日光が当たるところは避け、涼しい場所に置いておきます。
   
2)日々のお世話
  • 以前は、毎晩のように子供と一緒に霧吹きで水分を補給していました(特に冬場は乾燥気味なので少し多めに水分補給するよう心がけていました)が、保湿効果のある虫よけシートを使用してからは、1週間に1度のペースで霧噴きをしています。
     
  • 2ヶ月に1回程度の割合で、フン取りをかねてマット交換をしています。(フンを採った分だけ新しい幼虫マットを補充します)
     
  • フン採りは頻繁にやらなくても大丈夫らしいのですが、何もしないと羽化率が下がったり、体の小さな成虫になったりするようです。
     
  • 我が家では、明るい所が嫌いな幼虫がケース越しに頻繁に姿を見せるようになった時に、餌不足(=フン過多)と判断しフン取り&マット交換をするようこころがけています。
     
  • 春に入ってのマット交換時は、蛹室が作り易いよう念のためマットを固めにしてあげています。(手でギューと押し込んで仕上げます)
     
<フン取りについて>

  • 1回のマット交換で、おおよそ3分の1程度は幼虫のフンです。
     
  • 幼虫の移動の際は、直接手で触らないようにし、コンビニでくれるスプーンなどですくってあげるようにしていました。(人間の体温と雑菌が対敵だそうです)
@ 普段飼育している大きなケース(左)から小さなケース(右)に、マットを少しずつ移します。(重くて!これが一番大変な作業です)
A 上記@の作業中に幼虫が出てきた場合は、幼虫をもう一つのケースにスプーンで移します。(手で触らないようにするためです) B 上記@で移してきたマットを「全手動フン取り機」にかけ、フンと再利用するマットに分けます。(これが2番目に大変な作業です)
C フンはコンビニ袋にまとめ(毎回、一袋分とれます)、最後に敷いている新聞紙といっしょに捨てます) D 再利用するマットに新しいマットを追加し、水を加え湿らせよくかき混ぜます。これで準備完了です。
<余談>
  • マットの表面に成虫用の木製餌置き台をのせておくと、その直下に幼虫が隠れていることが多く、子供には大好評でした。
     
  • 冬場になるとスーパーでの昆虫飼育グッズの取扱量は極端に少なくなるので、朽ち木や幼虫マットは買い置きしておくことをおすすめします。
    (デパートのペットコーナーに行くと、あることはあるのですがちょっと高めです)
     


3)幼虫飼育関連のグッズ
幼虫マット 幼虫の餌となるものを選んで購入しています。
店頭にならんでいるものの中には、幼虫の餌にならないものもあるので、袋の説明書をしっかり読んでから購入するようにしています。
保水剤 スーパーで見つけたので購入してみましたが、結構マメに霧吹きしているため、結局1回しか使いませんでした。
忙しい方には便利なグッズだと思います。
朽ち木 幼虫の餌用に土に埋め込んでいます。説明書に水に1日浸けておいてから与えるようにと書いてあったのですが、土の表面に出てしまうと大量のカビが発生してしまうので、しっかりと土の中深いところに埋めるよう心がけています。
虫よけシート 幼虫飼育時は虫はよってきませんが、保湿効果を期待して使用しています。
冬場は乾燥しがちなので、特に効果を体感できます。
全手動フン取り機 幼虫のフンを1つ1つ取り除くのは重労働だったので、家庭用ざるを使ってフン取り機なるものを開発。
幼虫のフンが引っかかる程度に、底面をカッターナイフで切って穴を広げています。大きな朽ち木も引っかかってしまうのが難点ですが、1つ1つフンを採っていた時に比べて格段に楽できます。
ペットボトル飼育ケース ペットボトルの上3分の1程度を切り取り、切り口をライターで溶かして怪我をしないように工夫しています。
中には幼虫マットと朽ち木1本を入れて、幼虫を1匹だけ飼育するようにしています。
1ケースに1匹しか入れられないのは難点ですが、中の様子が見やすくフン取り作業も楽なので気に入ってます。


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