カカオ樹の学名はテオブロマカカオであり、ギリシャ語でテオは神様、ブロマは食べ物の意味である。カカオは熱帯アメリカの原産で、南米アマゾン及びオリノコ両河川の沿岸、海抜は約120mまでの森林中に原生し、オリノコ河口に近いトリニダッド島にも野生すると言われ、有史以前から原住民インディオによって栽培され、有用植物として育成されていたものと思われる。

カカオが育つ条件は、赤道の南北20度以内、海抜200〜600m、気温27℃前後、雨量は1,300mm以上が年間を通して平均的に降ることが必要とされている。

カカオ生産量が最も多い国は西アフリカのコートジボアールで全体の約40%を占め、インドネシア、ガーナ、ナイジェリア、ブラジルと続く。
  
  
@苗 木
苗床に播種すると通常3週間ぐらいで発芽し、4〜5ヶ月後に30〜40cmになった幼苗を本畑に植えかえる。
カカオは本来移植を嫌う作物であるため、アミかご、その他のポッドの苗をそのまま本畑に定着させる。
  
 
Aカカオの花
先ず幹、枝の区別なく無数と思われるくらい花が咲き、その数は1年間で5000〜15,000個と言われている。しかし、そのうち実になるのは70〜300個で、確率は低い。
 
 
B結 実
カカオの実は、カカオポッドと言われる。はじめは緑色で、後に黄色→赤褐色となり、よく熟したものほど色が濃い。大きさは、およそ20cmくらい。このカカオポッドが幹、枝にぶらさがるように実る。
 
 
C収穫
カカオポッドを収穫する。高い場所にあるカカオポッドは高枝バサミのようなもので、切り落とす。カカオポッドをナイフで切り開き、中の白いパルプ(甘くておいしい)に覆われたカカオ豆を取り出す。カカオポッド1個に20〜40粒のカカオ豆が入っている。

カカオは4年目くらいから収穫ができる。最盛期は10〜12年目くらいで、経済樹齢は20〜25年とされているが、50年以上も採り続けることもできる。
  
    
D発酵
発酵方法はいろいろあるが、基本はバナナの葉でかぶせ、3、4日 放置する。発酵のすんだカカオ豆はやや肥大化し、色調は暗褐色に変化する。この発酵を行うことが、カカオ風味に非常に重要である。
 
 
E乾燥、出荷
発酵のすんだカカオ豆の水分は約30%で、これを天日乾燥し、水分を8%以下まで下げる。

乾燥したカカオ豆 約60Kgを麻袋入れ、品質管理等を経て日本にも麻袋に入れられたカカオ豆が輸出される。