(27) 手術を終えて想うこと

 あれほどドキドキしてたのがウソみたいな感じです。

 腰の痛みは3週間ほどで完全になくなりました。鉄剤の服用も終えて、ウンコの色も茶色に戻りました。


 実際に骨髄移植が終わってみて感じたことは、
「大げさな献血だったかな」ってことです。

 まぁ友達の励ましで、なんとかがんばれたかなぁ…という感じです。


 患者さんについては、最後まで詳しく知らされる事はなかったので、人の命を救うんだというリアリティーに乏しい感じがしたというか、なんちゅうか…

 うーん…難しいけど。

 ちなみに、ボクの患者さんは、近畿地方に住む40代の女性だと、後日コーディネーターさんが電話で教えてくれました。

 しかし、その後の経過などは全くわかりません。
 患者さんについては、最後まで何も教えてもらえませんでした。

 「近畿地方の40代の女性」という情報も、教えてもらったのは、手術が済んで1ヶ月以上たってからです。

 ついでに言えば、僕自身のHLAの形すら教えることを拒否されました。
 自分のHLA…なのに。


 最近、ドナー登録者の数がなかなか増えないと伝えられていますが、この情報の閉鎖性も要因のひとつなのかなぁ…と考えてしまいます。

 前にも書いたとおり、骨髄提供はボランティアです。
 ボク自身としても、何ら見返りなどを求めているわけではありません。

 ただ、骨髄提供に前向きに臨めるようにと、ドナーとしてのモチベーションを保てるようにと、なにか、もっと、うまいシステムが組めないかナァ…と思うのです。

 自分の患者さんは元気なのか?とか、普通だったら気になるでしょ。
 普通だったら…
 でも、それは今のシステムだったら、全然わからないんですよね。

 もちろん、情報公開には様々な問題があるのは充分わかっています。

 充分わかってはいますが、骨髄移植を待っている多くの患者さんのために、ひとりでも多くのドナー登録を増やさなくてはならない。

 一日も早く。

 骨髄バンクは、登録者の「数」こそ「力」だと思うのです。
 建設的な意味で、いろいろと改善していくべき点はあると思うのです。


 …と、まぁ、これまでグチグチ文句を言ってきたり、泣き言を吐いたりしたけれど、
ともかく、ボクの患者さん、元気になるといいなぁ…



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