(3) 登録・1次検査

 千里の道も1歩から。やってきました、第1次検査の会場、日赤の血液センターへ。指定された日時は平日ということもあり、会社を休んでの参加です。

 偶然、この日に会社を休むことができましたが、この程度でわざわざ会社を休まされることについては、なんか、釈然としないんですよね。

 普通の献血のように土日の受付や、ふらっと行ってふらっと登録できるようなシステムが確立できたら、もっと登録者の数が増えるのになぁ…と思ったりするのです。

 まだ骨髄液を提供する訳ではないのだし、登録ぐらいで会社を休ませるな…と思ったりもしましたが、まぁ、これは「骨髄移植とはそれほど大変なモノなのだ。覚悟して望んで登録しなさい」という、一種の踏み絵のようなモノかと自分を納得させたのでありました。

 さてさて、会議室みたいな所に案内されると、登録希望者がずらっと並んで待ってました。係りの方の説明に続いて「骨髄移植」についての短いビデオを見学。腰に針を刺して骨髄液を抜くシーンの映像や、手術での事故はほとんどないが可能性はゼロではない…などという話にはビビってしまいます。

 しかし、この時点で自分に移植の話が舞い降りてこようとはほとんど思ってなかったボクにはノープロブレムでした。

 「自分がドナーになると思ってなかった?」
 「それじゃぁ、何のための登録だ?」 …などとお思いの方もいらっしゃることでしょう。

 だって、正直そんな感じでした。登録する人の「数」こそが「パワー」だと思ってましたから。今から考えると、少々おバカです。

 さてさて、一通り説明がすんだら採血です。

 採られる血液はほんのちょっと。会社を休んで…ということを除いて、なにも面倒くさいことはありません。あっという間に終わります。

 登録を終えてしばらくすると、プラスチック製の「ドナーカード」が自宅に郵送されてきました。

 「そうか!ボクは登録したんだ!」などという、ちょっとした偽善者っぽい喜びでいっぱいになって、カードの裏に名前を書き入れました。

 でもこの「ドナーカード」って、何の役に立つのでしょう?

 移植の手術にあたって、最後まで財布の中から取り出されることなく、今もスーパーのサービスカードと並んで収まったままなんですけど…


(これがドナーカードだ!)




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