夏の渡り鳥として有名なツバメ。ツバメは人家の軒下に巣を作ります。本来神経質で用心深い野鳥が、何故わざわざ人の目に触れる場所に巣を作るのでしょう。実はこれ、野鳥が人間(農家)との共生を選択した珍しい例なのです。 ツバメのメリット ・人里に猛禽類は現れない ・人目があるため軒下には卵や雛を狙う天敵が出にくい ・巣作りに必要な泥や藁が田園から容易に調達できる ・田園には餌となる昆虫が豊富である 人のメリット ・田園に出る害虫を食べてくれる ・ツバメが飛んでいる高度で近日中の天気が予測できる ・ツバメが巣を作る家は火事にならない(迷信) ・ツバメが巣を作る店は繁盛する(迷信) こうしてみると人側のメリットのほとんどが迷信ですが、人間がツバメを益鳥と認め、営巣を容認することで共生関係が成立しました。この共生関係は人間が農業を始めてから以降に生まれたと考えられます。生命の進化の歴史においては極めて短期間に成立した関係といえます。また人間の「文明(農業)」に対して共生を求めたと言う点でも珍しいと言えるでしょう。種の保存のため人里に営巣しようと考えたツバメの逆転の発想は「プロジェクトX」も真っ青な英断だったのです。
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