2年生ももうすぐ終わり 〜近況〜

 日曜日、あさごはんをすませて、家族みんなが思い思いに過ごしていると、玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けると、shinのクラスメートだ。
「しんくんいますか〜」「いるよ。どうしたの?」「えっ、一緒に遊ぼうと思って……」 おともだちが遊びに来たのは初めてだったので、ちょっと驚いた。
 shinはおともだちが遊びに来てもマイペースだ。知らん顔で自分のやりたいことをしている。「しんくんしんくんしんくんしんくん……」 おともだちか呼ぶ。でも、shinはなかなか振り返らない。こちらの方がヤキモキしてしまう。「ねえ、しんくんしんくんしんくん……」 呼び続けたおともだちは、shinが振り返り、パッと視線が合った一瞬を狙って「ゲームやろうか」と声をかけた。shinは「うん、やろう」と返事をした。
 すごく驚いた。おともだちは、shinとコミュニケーションする方法を知っているのだ。その後もめんどうくさがることもなく「しんくんしんくん……」とおともだちの呼びかけは続いた。午前中遊んだ彼は「またくるね」と、午後も遊びに来た。

 土曜日の午後、電話がかかってきた。クラスメートの女の子が「しんくんいますか」という。shinと電話で話をするのは難しそうだよなあ、とハハはつい気を回す。一応shinに受話器を渡してみたが、どうも埒があかない(ようにハハには見える)。shinが持っていた受話器を取り、「しんくんねえ、電話で上手にお話しできないみたいだから、おばちゃんがお話聞こうか」と言ってみた。「えー、どうして。しんくんとおはなししたいんだから、しんくんにかわって!」と思いっきり言われてしまった。
 その後どう話が付いたのかは知らないが、shinは電話をくれた女の子たちと遊ぶために、学校に出かけていった。念のため……と2つ年上の兄を付き添わせてしまったのは、やはり心配性のハハなのだった。(1999.2月)

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