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誰にも文句言わせへん
「健常」な子どもを持っていたならば、おそらく小学校入学で悩むことなんかほとんどない。事実長男の時は、多少の不安はあっても、悩むようなことはなかった。なのに「障害」のある子どもを持っていると、子どもがまだ6歳やそこら、海のものとも山のものともわからない段階で、どうしてこんなにウダウダ悩まなくちゃいけないんだろう、と思う。すったもんだして普通学級に入れたにしろ、教育委員会の「指導」に従って特殊学級や養護学校を選ぶにしろ「あー、これで心スッキリ晴れ晴れ!」という気分になれる親は、いったいどれくらいいることか。たいていは、なんとなく釈然としない思い、本当にこれでいいのかしらという迷い、そんなものを抱え込んでしまう。『どろんこの会』の先輩や、連続講座の講師の方々からさんざん統合教育の良さを聞いたはずのわたしだって「普通学級で迷惑がられて、親子ともども肩身の狭い思いをするんじゃないか」などとウジウジ考えてしまう。 そんなある日、shinと同い年の、やっぱり障害のあるこどもを持つ友人が決然と言い放った。 「なにが正しいかなんて、わかれへん。そんなもん、正しいひとつの答えなんかあらへんと思う。たとえ親の選択が間違ってても、それで子どもが荒れたとしても、受け止めるのは親やんか。だれも助けてくれへんわ。そないまで思て決めたことや。誰にも文句言わせへん! 違うと思たら、その時にまた考えたらええことやと思うてるで」 ・・・これは効いた。スゴイと思った。このときからわたしは、ふらつきそうになると「誰にも文句言わせへん!」と(なぜか友人のことばそのままの和歌山弁で)思うのだ。(1997.2月) |