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【相談拒否 7件】 市の情報公開条例第8条(なんだか仰々しい)に基づき、どろんこの会のOさんが「就学指導委員会にかけられた事例の件数・内容・措置先がわかる文書」をもらってきてくれました。 そもそも「就学指導」とは何か? というと。まずクラス担任の先生が、クラスの中の「気になる子ども」をリストアップします。「気になる子ども」というのは、主に「適正就学」をしていない子どもです。「適正就学」とは何かというと、目の不自由な人は盲学校へ、耳の不自由な人は聾学校へ、知的障害のある人は養護学校へ、それほど重度でない人は特殊学級へ……という「就学指導委員会」の指導に沿って就学している状態です。障害がありながら普通学級にいるshinは「適正就学」をしていない子どもなので、ここでリストアップされるのです。 リストアップされた子ども(と、その親)には、担任の先生が「教育相談を受けませんか」と勧めます。「教育相談」というのは何か? というと、心理検査や知能検査や面接で子どもの発達状況を調べ、その結果に応じて「やっぱりお子さんの将来の幸せを考えると……」とか「個別指導の方が伸びますよ」とか、教育委員会にとっての「適正な就学先」を勧められるものです。「教育相談」という名前と、その内容にビミョーな違いがある……と思ったあなたはスルドイ。往々にして「教育相談」という名の「説得」である場合が多いのです。 さて当市では、98年度在校生37件のうち、7件の「相談拒否」があった、と記録されています。おそらくこの中に、うちのshinが入っています。毎年6月頃に「教育相談というのがあるんですが……」と、必ず担任の先生にもちかけられますが、いつも「特にご相談申し上げたいこともございませんので」とご遠慮申し上げています。しかし、資料には「相談拒否」って掲載されちゃうんですね。 普通学級にshinを通わせるにあたってはそれなりにいろいろ考えたわけだから、別の“措置先”を示されたからといって、それに従うつもりはありません。説得される気がないのに説得されに行くのも、関係者各位に手間暇をかけさせるだけだから……と思って教育相談は受けていないのです。ですからここは是非“相談遠慮 1件”かなんかにしてほしいな、とワタクシ的には思うのです。 6月のはじめに授業参観がありました。ワタクシ的にはタイヘン驚いたことに、shinは一応教科書とノートを机の上に出し(以前は一切出さなかった)、先生が板書をすれば一応ノートに写し……とやっていまして、1・2年のshinの様子を知っている他のおかあさんに「shinくんは落ち着いたわね〜」などといわれて、ワタクシとても満足しておりました。 授業が終わって帰ろうと思い昇降口までくると、後ろから担任の先生が息せき切って追いかけていらっしゃいました。 先生「あの、教育相談、どう、なさい、ますか」(←息が切れている) 私 「特にご相談申し上げたいこともございませんので、結構です」 すると先生は「あの、shinくん、きょうは、ちゃんと、授業受けてたように、見えますけど、いつもは、椅子の上に、立って、踊ったりとか、そういう、状況です」(←まだ息が切れている)とおっしゃったのでした。今日に限ってshinがきちんと授業を受けてしまったけど、shinの実体をきちんと親に伝えなくては! という先生の気迫をヒシヒシと感じました。 でもね。リハビリセンターで「人に対する関心が希薄だ」と言われたあのshinが、人がいようがいまいがマイペースをくずさなかったshinが、参観日だからとイイカッコをしたこと、そこまで他人の目が意識できるようになったことが、ワタクシはタイヘン嬉しかったのでした。 今年度の資料にも、我が家のケースはきっと「相談拒否」として掲載されることでしょう。 (1999.7月) |