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しばらくの沈黙の間、雑踏の音が聞こえて、かすかな笑い声がしたがやがて相手は電話を切った。 ムカツクけれど、無言電話には無言をもって対抗するのがいいらしく、その後はかかってこなかった。 一体、なんなのだろう。目にみえない悪意はほんとうに腹立たしい。まったく「死ね!」と言いたい気分である。 | |
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いちおう制服みたいなつなぎを着ていて、写真付きのIDカードを胸に付けている。 「販売ですか?」と聞くと「いいえ、違います。一件づつ水道水のチェックを行っているのですがお留守だったので再度来たのです。」という。 そういえば、先週は不意の断水があったばかりだし、昨日は受水槽の点検とやらでマンションが断水するチラシが入っていたのを思い出した。社宅の管理会社が依頼したのかと考えた。 寒い中、玄関で押し問答するのも(もしもほんとうに依頼された点検会社の人だったら)悪いので「どうぞ」と中に招き入れた。 彼は台所の水道を見て「こういう水道では美味しい水が出ませんし、手も荒れます。装置をとりつければ水道からミネラルウオーターが出るようになります。2週間無料で取り付けますがいかがですか。」 やられた!と思った。なんと巧妙なセールスだろう。自分はかなり用心深い方と自信があったが粉々にうちくだかれてしまった。 こんな悪質なセールスに惑わされるわけにはまいりませんのでうちにはご覧の通り食器洗い機があって手は全然荒れていないし(ほんとうはぽんすけが洗うからなんだけど)、お水もやかんでわかしたものを飲むから全く問題無いことを主張し、断った。 彼は「エプロン、可愛いですね。」などと寒いお世辞(実際、可愛いんだけどあなたに見せるためのものじゃないのよ!)を言いながら話しをのばそうと試みたがとりつくシマを与えなかった。 世の中は恐ろしいですな。受水槽の面倒を見ている業者から情報が漏れているとしか思えないタイミングである。 さらに想像をふくらませると、2週間の試用期間前に「とりあえずの申込書」みたいなものを書かせておいて、クーリングオフの期間(8日間)をつぶしてしまうことだって考えられる。 今回の部屋の様子の情報が泥棒業界に漏れることだって考えられないか。(まあ、そんなこともあろうかとドアは全部閉めてあったのですけどね。) 今度から、「誰の指示でチェックするのか」問いただし、「誰」かわかったら電話で確認するくらいの段取りが必要だと思った。 多分、勧誘なら「誰」かは言えないし、言っても電話するとこちらがいえば引くだろう。 | |
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まあ、幸い忙しいから会社に来てしまえば一日はめまぐるしく、まるでワープしているかのように飛んでいくのだけれど寒い朝、布団から出るときは「まだ○曜日か・・」と思う。ヤル気がないのかな、これは。 そういえば今は資金もないし、会社も転社で条件切り下げだからなんかパッとしないし、こんな調子だからレジャー計画も立たない。 ちょっと資金を貯めて来年あたり、イギリスの湖水地方か、ニューカレドニアのリゾートあたりでゆっくり保養したいものである。 まったく今の調子じゃ、なんのために生きているかわからないよ。働くために生きているんじゃないんだから・・。 | |
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富士山には小学校、大学、会社に入ってからの3回しか行ったことはないし、しかも五合目までしか行っていないけれどなぜか不思議な親しみを感じる。 飛行機で「左手に富士山が・・」などというアナウンスが入ると思わず身を乗り出してしまう。見たからって別にどうということもないのにね。 | |
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今日は昼から豚キムチ鍋なんぞを堪能し、体重計に乗って愕然とした。(呆然か??)しかしこんないい季節に、体重を気にして食欲を抑制し、美味しいものを我慢するのはなんか神に背いているような気がする。 勤労感謝の日=Thanksgiving Day、西洋では収穫に感謝する祭りの時期である。日本でも、この日は新嘗祭といって新米の収穫に関する宮中行事があったらしい。 やはり、ここは流れに任せて神に感謝して美味しくいただくのが正解なのではないか、なんて思っているうちに体重は静かに上昇していくのだった。 | |
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街は黄金色に染まり、なんだかぽかぽかと暖かくてのんびりした気持ちになった。こんなゆっくりとした気持ちになったのは久しぶりだと思った。 | |
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午前中は折り紙教室に行っていた母は何やら野菜の折り紙をうれしそうに見せてくれた。けっこう綺麗だった。 専業主婦向けのお稽古はいろいろなものがある。少し前は粘土の人形を作っていたと思ったら最近は折り紙である。いろいろやっていると好きなことを見つけられそうだし、なによりその時間のゆとりがうらやましい。 | |
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つきあいではなく、ほんとうにお祝いの気持ちを持つ集まりだからか見知らぬ人と囲むテーブルもなんだか知らない人に思えない不思議な親近感がある。 披露宴が終わる頃、同じテーブルに座っていた老夫婦の奥様が「あのとおり、ほんとうにいい子ですのでこれからもよろしくお願いします。」と隣の若い人(Nの友人)に話していたのが印象に残った。なんだか胸が熱くなる思いだった。 実は友人代表のスピーチをしたのだが、ここまで感動させる話ができなくてちょっと残念である。 | |
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自分は最近、いまさらなにかしても・・という気持ちになりがちだが、この人に比べればまだまだひよっこかもしれないと思った。 気持ちが年取ってしまってはなにも始まらない。ちょっと反省して前向きに生きたいと考えた。 (しかし、少年老い易く、学成り難し・・。彼ももうちょっと早くはじめていれば卒業までこぎつけたんでしょうに残念ですね。) | |
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そんなことを考えながらぼーっと歩いていたら田んぼから流れ出た泥でできたぬかるみに足をとられ、危なく転びそうになって、一気に目が覚めた。 | |
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やらなければならないことのうち、ほんとうにやらないと命にかかわること(?!)はほんのちょっとしかない。 他は大体、やる気があればやってもいいことである。結果、食事をつくることと洗濯だけが生き残り、掃除はカットされることになった。 部屋はちらかったままだが、ほけーとしていると気にならない。晩秋の一日のわびしさを満喫した。贅沢な休日であった。 | |
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Mさんはいつ会ってもスタイルが変わらなくて驚くし、うらやましい。相変わらず仕事は忙しいようだが、暇な時などあまり知らないので、そういう運命なのかもしれないと思う。 暇になったら何をするのか不思議なほどである。(自分の場合、暇になったら昼寝の時間が増えるのは確実!ひなたで眠る気持ちよさ、ほんと猫になりたいですね。) | |
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なるほどその通りであるが、電気の通っていないところでは充電もできないし、大体iモードを買ったり、利用するお金はどうやって稼ぎ出すのだろう。 彼は途上国がIT技術の恩恵に預かれない現状を理解していないとしか思えない。 マリーアントワネットのことを思い出した。革命前、貧しさに耐える民衆が食べるパンもなく、パンを要求してデモかなにかを行ったときに「パンがないならケーキを食べればいいでしょ。」と言ったという。 パンがないのにケーキなんてないのに、彼女は民衆の状況を全く理解していなかった。 ここでフランス王家は滅んでしまった。こんな発言が出るようでは日本も相当やばいのではないだろうか。 | |
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この前、母が「あなたのうちは子供がいないので、誰があなたの御棺のふたを閉めてくれるのか心配。」と言ってぎょっとしたことを思い出す。トシをとったとは思ってもさすがに御棺の心配まではしていなかったからだ。 死後の世界がどうなっているかは知らないが、現世は死んだらそこで終わりである。どういうふうに葬られようとそれは現世の残された人々が死や、故人の霊を恐れて(たたりじゃ〜)行うことであり、故人のためになっているのかどうかはわからない。 自分としては御棺のことなど考えず、自分の人生を好きなように生きてまっとうできるのならそれはそれで本望だから別にいいのではないかと思う。 ただ、考え方の違いとはいえ親にそういう心配をかけていることだけが申し訳ない気がする。 | |