家 元 初 釜
平成19年1月13日
於 表千家家元
(堀川寺の内バス亭 9番京都行き)
表門 利休の子少菴が、この地に千家を再興して後、四代の江岑宗左より、紀州の徳川家に仕え、九代了々斎のときに武家の格式の門を建てることを許されました。 開きの大とびらのわきの小門が、普段の通用に使われていますが、初釜、利休忌、天然忌など大きな行事のときのみ大とびらが開かれます。
不審菴表千家 官休庵武者小路千家 今日庵裏千家 三代元伯宗旦には四男がありましたが、長男宗拙は家を継がず、二男の宗守は武者小路に官休庵をたて、四男宗室は、宗旦が三男江岑に家督を譲って後、裏へ隠居するさい連れられて、宗旦の隠居所今日庵を継ぎました。 お正月には家元の点前で家族と内弟子が一年間の無病息災を祈って大福茶(語源・御仏供茶)を頂ます。 残月亭の床には千家再興の基となった「少庵召出状」残月床の前には「丸三宝・長のし」、床柱には「端の坊写し二重切花入」を掛けて結び柳・白梅・紅白の椿を生けこみます。 九畳敷の床には今年350年の節年を迎える三代元伯宗旦の軸「春入千林処々鶯」や結柳などが飾られました。 残月床の掛け物 (利休没後の千家と徳川家とのつながりを示す歴史的な資料二幅の掛け物を交互に用いる。) 「少庵召出状」 利休切腹の後会津にあずけられた息子、少庵へ秀吉に帰洛を許されたことを知らせる書 状で、秀吉にとりなしをした徳川家康と蒲生氏郷の連署があります。 「香箱の文」 少庵が京へ帰ったあと、献上した香箱に対する二代将軍徳川秀忠からの礼状です。 不審菴家元の初釜は一月十日〜十四日まで行われ約1500人が参加しました。 十日の第一席は午前10時過ぎから不審菴内の茶室残月亭と九畳敷で千宗室裏千家家元、千宗守武者小路千家家元、山田啓二京都府知事、桝本頼兼京都市長らをもてなされました。 2007年(平成19年)1月13日晴れの日京都家元初釜へ出掛けました。 12時からのお席入り、手荷物を預けてご案内を待ちました。受付で葉書と新年のご挨拶お包みをお出しして、大扇子の前の箱書付と会記を拝見しました。 薄茶席は松風楼で、紹鴎棚男子のお点前をしっかり目に焼きつけ、茶室の前の敷き松葉の色と厚さの見事だった事。 濃茶席は残月亭と九畳敷をとおした大広間 而妙斎宗匠のお点前で濃茶が点てられ、宗員若宗匠が半東をつとめられました。 7名一組の3番目でお家元が練られた若松の昔 一保堂詰 を美味しく頂きました。45名ほどのお客様が同席されました。 今年のお披露目お道具は千家十職の永樂善五郎さんが干支(えと)の亥(い)にちなんで新調した 赤絵金襴手猪目松竹梅紋水指(あかえきんらんでいのめしょうちくばいもんみずさし)でした 年酒席は新席で美味しいお料理とお酒をいただき、くじ引きがありましたが残念ハズレ。 而妙斎筆 寿扇 月団々(平成19年1月号の写真)を頂いて帰路に着きました。 表千家の行事は手荷物預かり、下足、ご案内、お点前は勿論 折敷の持ち出し、銚子でお酒のお勧め、すべて殿方が担当されます。宗匠の方々や講習会へお出でくださる先生方 家元で修行されている玄関の方々 お写真で見知ったお顔の方がご奉仕されます。 表千家の表門を出ると裏千家の初釜も賑やかに行われていました。 会 記 寄 付 御題 干支大扇子 前ニ 箱書付並べ 残月亭 掛物 少庵召出状 前ニ カツラ盆ニ カウネンキ 書院ニ 鷹ヶ峰塗鶴竹堆朱硯箱 料紙シキテ 九畳敷 掛物 元伯筆ニ行 春入千林處々鶯 花入 青竹尺八 花 結柳 曙椿 釜 紫野尻張 与次郎作 炉縁 而妙斎好真塗柳蒔絵 元斎宗哲作 而妙斎好浅黄大高金砂子腰風炉先屏風 吉兵衛作 桂溜塗真台子 宗哲作 水指 赤絵金襴手猪目松竹梅紋水指 永樂善五郎作 杓立 而妙斎好自画松葉彫唐銅皆具の内 清右衛門作 火箸 同上 建水 同上 蓋置 同上 茶入 信楽大福 袋 荒磯緞子 茶碗 のんこう御紋 紀州頼宣候ヨリ江岑拝領 替 吸江斎好小島台 旦入作 出し帛紗 而妙斎好干支染 友湖作 茶杓 覚々斎作 共筒 銘猪ノ子 薄茶器 即中斎好鳳凰蒔絵大棗 元斎宗哲作 而妙斎好青漆朱網絵喰籠 一閑作 菓子 常盤饅頭 虎屋製 茶 若松の昔 一保堂詰 松風桜 掛物 そったく斎筆 福禄寿画賛 前ニ 木地丸三宝 長のし 橙押え 琵琶台ニ 福寿草石台 即全造 釜 霰繰口丸 浄長作 炉縁 惺斎好真塗雪花蒔絵 宗哲作 金地銀切箔風炉先屏風 吉兵衛作 即中斎好糸目紹鴎棚 宗哲作 水指 南鐐捻梅 浄益造 茶器 惺斎好一本柳大棗 尼宗哲作 茶碗 長入作 赤 串柿の絵 替 仁清写 蓬莱の絵 保全造 茶杓 そったく斎作 共筒 銘福寿草 建水 寄竹形 正玄作 蓋置 鉄つくばね 浄心作 即中斎好一閑独楽ツナギ干菓子盆 干菓子 瓜坊煎餅、唐松押物、紅千代結 伊織製 茶 珠の白 柳桜園詰 新席 掛物 仙腰a尚筆 亥画賛 其れ出たわ 前ニ 即中斎好羽子板 大小 鎌倉彫花台ニ 琵琶台二 惺入作 檜垣耳付花入 花 松 バラ 脇棚ニ 覚々斎筆詩歌巻物 鎌倉彫軸盆ニ 中の間壁床ニ 而妙斎好カリロク 茶道雑誌2007年(平成19年)3月号より |