〜アフリカ飢餓救済チャリティーレコード〜

WE ARE THE WORLD

USA for AFRICA

〜シングル、12inchiシングルより〜

(改行そのまま)

 

このレコードをお買い上げいただいた皆さまに心から感謝申し上げます。

この純益金のすべては、私共「USA for AFRICA基金」に寄付され、アフ

リカの飢餓を救うために使用されます。積極的にチャリティー支持の立場から

レコードを手にされた方も、スーパー・アーティーストたちの歌声を楽しまれ

るために購入された方も、この世界的なアフリカ救済活動にチャリティーとい

う形で参加いただいたことになるわけです。                   

今回のプロジェクトに、より深いご理解をいただける様、この紙面をお借

りして、その主旨と経緯を説明させていただきたいと存じます。このチャリ

ティー・レコードを語る際に最も重要なことは、参加協力いただいた数多くの

人々と組織が、いかなる利益もあげていないという事実です。チャリティーと

は基本的に無償の善意によって成り立つものですが、これだけの地球的スケ

ールのチャリティーの中で粛然とその無償の善意の理念が守られている姿は、

実に感動的であります。51名にのぼる参加アーティスト、そのスタッフ、レ

コーディング・スタジオ、レコード会社、レコード小売店、広告スペースを

提供していただいた媒体、その他、人道的見地から寄せられた大きな賛同と

善意がこのチャリティーを完璧なものとして成立させているのです。そして最

も感動的なのは全世界2000万人を越えると予想される皆様、お客様の行動

によってです。                                      

さて、次に事の起こりを説明いたします。すべては、今回スポークスマ

ンをつとめているハリー・ベラフォンテ氏の行動から始まりました。氏は当

時を振り返ってこう述べています。―――「私は、昨年アフリカの現状を伝

える映画を見て、大きなショックを受けました。そこに映し出された状態は、

実に悲惨なものでした。その日以来、私は眠れない夜が続き、仕事にも身が

入らず、ずっと一つのことばかり考えていました。つまり、”なにかアフリカ

の人々のために役立つ方法はないだろうか”と。そんな時に、イギリスの『バ

ンドエイド』を知ったのです。そこで、真剣に思ったのです。”彼らは人間と

しての同志愛の精神でこれをやっている。なぜここ(アメリカ)ではそれが

できないんだ?”」                                 

まず、氏はクリスマス休暇中のケン・クレイガン氏を訪ねました。ライオ

ネル・リッチー氏と、ケニー・ロジャース氏のマネージャーであるクレイガ

ン氏は、その場でライオネル・リッチー氏に連絡を取りました。リッチー氏

も又、アフリカ飢餓救済のために行動を起こそうとしていた人の一人です。

リッチー氏は、レコーディング・プロデューサーのクインシー・ジョーンズ

氏に電話で参加を呼びかけ、ジョーンズ氏はマイケル・ジャクソン氏に、ア

イデアとしてリッチー氏と共作で曲をつくらないかと提案しました。答は述

べるまでもありません。こうしてハリー・ベラフォンテ、ライオネル・リッ

チー、マイケル・ジャクソン、3氏のアーティストの核が生まれ、3氏の依

頼で、ケン・クレイガン氏は、イベント・プロデューサーとしての任務を引き

受けて、他のアーティストへの呼びかけに着手したのです。この間、わずか

数日のことでした。                                

年の明けた1月22日、ベーシックな演奏の録音が、ケニーロジャース氏

の所有するライオンシェア・スタジオで行われました。参加アーティストは、

マイケル・ボディッカー(キーボード)、グレッグ・フィリンゲインズ(キー

ボード)、ルイス・ジョンソン(ベース)、ジョン・ロビンソン(ドラムス)、

スティーブ・ポーカロ(キーボード)、デビッド・ペイチ(キーボード)の6氏

でした。                                     

そして、歴史的なボーカル・セッションの録音が行われる1月28日が来

ました。それまでの呼びかけに応えて、ロサンゼルスのA&Mスタジオに一

堂に会したスーパー・スターの人たち45人。何人かのアーティストは『アメ

リカン・ミュージック・アウォード』のTV中継終了後に駆けつけ、イギリ

スからは、あの『バンドエイド』の発起人であるボブ・ゲルドフ氏が飛行機

で参加してくれました。                             

夜10時、クインシー・ジョーンズ氏の意見で、45人のアーティストが全員

でユニゾンと、ハーモニーのパートを録音しました。コーラスの間のソロ・

ボーカルの録音は、約20人のアーティストによって午前4時に始まり、1月

29日、午前8時、ようやくすべてのレコーディングが終了、ここに『WE ARE

THE WORLD/USA for AFRICA』が完成したのです。参加アーティス

トであり、発起人の一人であるライオネル・リッチー氏は、この直後にこう

コメントしています。――― 「この夜の最もシリアスなテーマは、歌詞の中に

見られる ”そこでは人々が死んでいっている・・・” ということです。それに対

して、昨日からここに集まった全員のアーティストが確かに何かをやったの

です。」                                         

では、何かとは何でしょう? 色々な価値観から、おのずと答は違ってく

るとは思います。しかし、私たち『USA for AFRICA』はこう考えます。

重要なのは ”答を考える” ことでなく、”行動する” ことにあるのではないだ

ろうか、と。その意味で、今、手にされているレコードは、まぎれもなくそ

の行動の集積です。そして、その価値を認め、購入いただいたあなたこそが、

今回のチャリティーの最大の『行動者』であります。アフリカを救うために結

成されたグループ、United Support of Artists for AFRICA の歌う

『WE ARE THE WORLD』、これは一つのメッセージです。皆様の一人

一人が、この言葉の持つ意味と重さを十分に感じて下さることを祈ってやみ

ません。                                      

最後に、マーティ・ロゴルが代表をつとめる私共『USA for AFRICA基

金』は、皆様の貴重なチャリティを、アフリカの飢餓に苦しむ同胞のために、

迅速かつ有効に役立てること、そしてその報告を行うことを、ここに誓いま

す。                                          

WE ARE THE WORLD ――― それは、すべての障害を越えて、いつ

の時代でも真実でなくてはならない尊いテーゼであります。        

 

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