ACFへの道

大阪カザルスアンサンブルが結成されたきっかけは、毎年2月に東京お茶の水にある カザルスホールで開催される「アマチュア室内楽フェスティバル(略称ACF)」の 出場団体募集に応募することでした。ここでは大阪カザルスアンサンブルのACF応募 の歴史をご紹介します。今後、ACFに応募される方々の参考になれば幸いです。また応募の度に懇切なコメントをしてくださった審査員諸氏に感謝します。


第18回アマチュア室内楽フェスティバル(2004年8月応募)

応募曲:エイトール・ヴィラ・ロボス作曲「ブラジル風バッハ第5番」

ソプラノ:中西智子(ゲストメンバー)

結 果:合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]この団体としては大変な好演。大進歩したようです。音程などもうひといきですが。

[三上明子氏(フルート奏者)]合奏の精度というよりは、各個人の持っていらっしゃる思いが伝わる演奏です。全体の響きのまとまりがもっとはっきりしていると、把握しやすくなるのではと思いました。リズム感も精妙さを増すように。

[山崎伸子氏(チェロ奏者)]去年と同じ曲での挑戦、その進歩の素晴らしさには脱帽いたしました。歌の中西さんとの掛け合いのバランスもよく、また、去年音程が気になると批評いたしましたが、その点も問題なくクリアしています。いろいろなモチーフの性 格も聴こえてきましたし、この一年の成果が遺憾なく発揮されていました。このアンサンブルの可能性を存分に見せていただいた感じです。これからも頑張ってください。


第17回アマチュア室内楽フェスティバル(2003年8月応募)

応募曲:エイトール・ヴィラ・ロボス作曲「ブラジル風バッハ第5番」

ソプラノ:中西智子(ゲストメンバー)

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]とてもきれいでした。ソプラノの中西さんもきれいです。が、ときおり、はみ出すことがあるようです。しかし、このくらいはみ出した方がよいのかもしれませんが 第2楽章を密にして下さい。

[三上明子氏(フルート奏者)]選曲、素敵です。肝心のチェロの音程面はもう少し精度が欲しいです。何か雲をつかむような音のかたまりといった部分が更に解明されてきこえてきたら、もっとすっきりすると思うのですが・・・.。歌の音程に対して答える ようになるでしょう。

[山崎伸子氏(チェロ奏者)非常に意欲的に取り組んでいて、この曲の雰囲気をちゃんと捉えている演奏だと思います。ただし、全体的にとても気になったのが、やはり音程です。ソプラノの方とのユニゾンでチェロもメロディがありますが、 微妙にズレており気になりました。あとバスがもっと聞こえると響きが安定するのではないでしょうか?課題(音程)がいつも同じになってしまいますが、めげずにがんばって下さい。


第16回アマチュア室内楽フェスティバル(2002年8月応募)

応募曲:三枝成彰作曲「レクイエム」

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]この曲は名曲だと聴こえるように仕上げてください。

[三上明子氏(フルート奏者)]熱演をきかせて頂きました。非常に思い入れの強い演奏ですね。アマチュアの方ならではのうたをきいたように思います。プロだったら違うアプローチをするでしょう。


第15回アマチュア室内楽フェスティバル(2001年8月応募)

応募曲:パブロ・カザルス作曲「鳥の歌」

    パブロ・カザルス作曲「東方の三賢人」

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]チェロアンサンブルならではの個性はすばらしい。音程に気をつけてください。

[三上明子氏(フルート奏者)]今回のテープではこのグループの良いところが発揮される選曲で、よい演奏をきかせて頂きました。年季を感じます。

[山崎伸子氏(チェロ奏者)]チェロらしい幅広い音の響きがして、今回はとてもバランスのいい演奏です。ただいつもネックになる細かい音程の件、もうひとつチェックして欲しいと思います。皆さん40代ということで公私ともにお忙しいようですが、どうか挫けず続けていって下さい。


第14回アマチュア室内楽フェスティバル(2000年8月応募)

応募曲:パブロ・カザルス作曲「鳥の歌」

    パブロ・カザルス作曲「東方の三賢人」

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]今回はかなり安定していたように思いました。「東方の三賢人」がやや平板です。もう少し作曲者の考えが明瞭に尽出できると、この上のレベルの演奏が成立しそうですので、がんばってください。

[三上明子氏(フルート奏者)]全声部から漲る音の充実感から、この1年の成果が聞こえてきま す。楷書のようにあいまいさを正した清々しさのある演奏です。この次はこれを土台とした自在さですね。


第13回アマチュア室内楽フェスティバル(1999年8月応募)

応募曲:パブロ・カザルス作曲「鳥の歌」

    パブロ・カザルス作曲「東方の三賢人」

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]チェロ・アンサンブルということを考えないで聴くと応募団体の中では平均的レヴェルとなります。響きをもっと純正にしたいものです。

[三上明子氏(フルート奏者)]誠実な音色がそのまま作品に結びついた幸福な演奏ですね。10周年おめでとうございます。音程面、よくこなれています。次の10周年 へのステップが整いましたね。

[山崎伸子氏(チェロ奏者)]かなり弾けるメンバーが多いと思います。やはり音程が気になりました。一番大変なことだとおもいますが、そこを直すことによってより豊かなチェロアンサンブルの響きがすると思います。


第12回アマチュア室内楽フェスティバル(1998年8月応募)

応募曲:ジャン・フランセ作曲「オーバード(朝のセレナーデ)」

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]そろそろ響きの美しさを追求しましょう。それが出来る腕前の人おが多いのではないかと思い、期待しています。

[三上明子氏(フルート奏者)]このグループのよいところは、principleをつかんでいることでしょう。とても素敵な歌が聞こえてくる瞬間があるのですが、練習の制約があるせいか、演奏がもう少し整備された等という点を残しているます。しかし、演奏全体の精気が増して感じられたところを嬉しく聴きました。


第11回アマチュア室内楽フェスティバル(1997年8月応募)

応募曲:パブロ・カザルス作曲「サルダーナ」

結 果:合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏]多人数のチェロ・アンサンブルをまとめるのは、大変むずかしいと思いますが、今回のサルダナ、よく健闘しています。これで大きいホールでも十分に鳴るように目指していけば、迫力も増すかもしれませんね。

[三上明子氏]毎年のチャレンジを楽しみに聴いています。「サルダーナ」消化不足でくすみがちな内声など残念な気がしますが、今年こそ実演のチャンスに恵まれてくれるといいなと、個人的には考えています。「サルダーナ」の舞曲の活力、そして何回か舞台にかけてエネルギーを得て欲しいものです。

[山崎伸子氏(チェロ奏者)]これだけ長く続けていらっしゃることは本当に素晴らしいことだと思います。アンサンブルを長く続けるということは何より大切ですから。この曲はすごくむずかしい曲ですが、それに挑戦していらっしゃることはすてきなことですね。


第10回アマチュア室内楽フェスティバル(1996年8月応募)

応募曲:J・S・バッハ作曲「シャコンヌ」(ラーシュロ・ヴァルガ編曲版)

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏]なかなかの健闘ぶりで、たいへんおもしろく聴くことが出来ました。合格したら更に磨いて、ズルズルした部分が少ない演奏に、仕上げて下さい。

[三上明子氏]このグループのシャコンヌは、何回か聴いていると思いますが、今回の軽快なテンポ運びに面目一新した感を持ちました。積極的な推進力に魅力を感じました。


第9回アマチュア室内楽フェスティバル(1995年8月応募)

応募曲:J・S・バッハ作曲「シャコンヌ」(ラーシュロ・ヴァルガ編曲版)

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏]なかなかリッチな響きが聴けました。合格したら弱音でもよく響かせて、豊かな演奏をしてください。

[三上明子氏]一年、曲を持ち続けた成果が感じられます。ただ、聞き続けるのが、正直言ってつらいと思う部分もあります。推移していく部分の技術水準などもう一息でしょう。でもそれを越えて進もうとする推進力もこのグループは持っていて、心情的には大いに応援しています。

[今井信子氏]合宿を見学に行きたかったです。曲のアルペジオの辺、本当にチェロのアンサンブルで聞くと最高ですね。欲を言えばバスが全体をリードしたらきっと奥深い立体感が加わると思います。


第8回アマチュア室内楽フェスティバル(1994年8月応募)

応募曲:J・S・バッハ作曲「シャコンヌ」(ラーシュロ・ヴァルガ編曲版)

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏]チェロ14人によるシャコンヌは、なかなかすごい音がするものですね。しかしこのシャコンヌ、弾くことも表現することもたいへん難しいようにも思いました。大阪カザルスアンサンブルの個性や能力が発揮しやすい曲はないでしょうか。

[三上明子氏]バッハに接する喜びが伝わる演奏です。


第7回アマチュア室内楽フェスティバル(1993年8月応募)

応募曲:J・S・バッハ作曲「シャコンヌ」(ラーシュロ・ヴァルガ編曲版)

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏]広いホールでの演奏というものが考えられていて、なかなか立派に聞こえました。響きを立派にすると共に、フレージングを明快にして、作品の持つ主張も明確にしていくと、更にすごいと思います。

[三上明子氏]この曲に関しては、練習することと、寝かせる時間が必要だと思います。毎年、このグループの演奏に出会うのを楽しみにしています。指揮がいない分、全体を見直す耳、頭脳を更にとぎ澄ましてください(もちろん音程・テンポから初めて)。


第6回アマチュア室内楽フェスティバル(1992年8月応募)

応募曲:ダヴィッド・ポッパー作曲「レクイエム」(ウェルナー・トーマス・ミフネ編曲版)

結 果:不合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏]たいへん豊麗、雄大な響きが聴け、文字通り、チェロアンサンブルの魅力が、満喫出来ます。高音に確かさが加わると一層聴き応え十分となりましょう。

[三上明子氏]熱気を感じる演奏。テンポの運びがもっと脈々といくといい。音程面などの不備を越えるものを感じます。

[今井信子氏]ユニークな貴重なグループです。皆さん達でこの神秘的な分野を開拓してください。本当にチェロの合奏からでてくる音色は神秘的そして時には無限のユニヴァースを想像します。Bachのシャコンヌはもうやりましたか?


第5回アマチュア室内楽フェスティバル(1991年8月応募)

応募曲:エイトール・ヴィラ・ロボス作曲「ブラジル風バッハ第1番」より第2・第1楽章

結 果:合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏]アマチュアとはいえ、チェロの魅力に満ちていました。細部の錬磨を更に行って、高次元で仕上げてほしいと思います。

[三上明子氏]昨年の応募テープより長歩の進歩が見られると思いました。このグループは、器用さはあまりないけれどおひとりずつひたむきな誠実さが感じられます。末永く続けて欲しいです。

[今井信子氏]カザルスの息(声)を聞いているようでした。素晴らしいチームワークです。音がよく交じって絶妙な色を出していました。もう一息。


第4回アマチュア室内楽フェスティバル(1990年8月応募)

応募曲:ユリウス・クレンゲル作曲「賛歌」

結 果:合格

備 考:審査員からのコメント

[長谷川武久氏(音楽評論家)]録音レヴェルが低く、ppがテープヒスの下にもぐり気味でした。しかし熱心にさらったあとの、十分に充実した気分は、伝わって来ました。あとひといき技を安定させてより美しいハーモニーを作ってください。

[三上明子氏(フルート奏者)]音程など不満がない訳ではないのですが、何か捨て難い味を持ったグループです。この良さを残しつつ、更に洗練されて欲しいです。

[今井信子氏(ビオラ奏者)]感動的な12人のチェロの色をきいて体がひきしまった。チームワークは相当なもの。


第3回アマチュア室内楽フェスティバル(1989年8月応募)

応募曲:ユリウス・クレンゲル作曲「賛歌」

結 果:不合格


最初に戻る