ブルーベリーをちょっと詳しく

狭い庭でも十分に育てられます


栽培の適地と品種

熟す前の小さな実

 ブルーベリーは好酸性土壌植物ですから、ほとんどが酸性土壌の日本に適した植物といえるでしょう。また、冷涼な地域から温暖な地域まで幅広く栽培が可能です。

*ハイブッシュ系は、主に寒冷地・高冷地の気候に適しています(リンゴ栽培地域)。関東以西では生育不良となりやすいようです。また、関東地方付近では果実が熟す時期と梅雨の時期が重なってしまい、裂果・腐りがおこってしまいがちなので、雨よけ対策をしたほうが良いでしょう。でも実が大きな品種が多いのでとても魅力的です。

*ラビットアイ系は温暖な気候に適しています(かんきつ類栽培地域)。耐寒性は弱いため北日本の寒い地方では鉢植えにして室内で冬越ししなくてはいけません。果実が小さめの品種が多いようです。

着果習性

大:花芽、小:葉芽

 春から伸びた枝の先端付近に丸く大きな花芽がついて、翌年に開花して実ります。左の画像で膨らんでいるのが花芽です。ここからいくつもの花が咲き、実がなります。

 実は熟すと藍色(青色〜紫色)になり、灰白色の粉(ブルーム)というロウ物質で覆われます。農薬やカビがくっつぃてる訳ではありません。店頭に並んでいるブルーベリーにブルームが少なかったり、見られないのは、収穫・輸送中にこすれて落ちてしまっているからです。

 

 

肥料・土づくり

 窒素肥料が効果的で、特に酸性の硫酸アンモニアは生育を良好にします。ただ、強い酸性のため与えすぎは禁物です。

ブルーベリーは酸性土壌が好きな植物で、主にピートモスを用いて土づくりをします。単体で用いることも可能ですが、ピートモスはいったん乾燥すると水をはじく性質があるので、乾燥しがちな鉢植えに単体使用はおすすめしません。ピートモスは保水性・通気性・保肥性に優れていて、さらに本来酸性ですからブルーベリーの生育に適しています。

土をアルカリ化する石灰や草木灰は、もちろん不要です。 

 


季節ごとに、してあげたい世話

見たい月にジャンプできます

 1〜2月 3月 4月 5月 6〜8月 9月 10〜11月 12月

 

 

1月〜2月(落葉期末から休眠期へ)

 2月になると根の活動が始まりますが、地上部はまだ休眠期です。いまのうちに剪定してしまいましょう。

 「シュート」とよばれている、株の基部や古い枝から発生する太く長い新枝は、翌年以降の「主軸枝」とすることができます。主軸枝っていうのは、ブルーベリーには他の木々のような主幹と主枝の代わりとなるべきもので、3ー5年ごとに、更新します。なぜなら、いままで結果していた主軸枝は5年以上たつと実付きが悪くなるためです。

 主軸枝の更新には株もとから発生するシュート(やご)を利用します。植木屋さん曰く「シュートは株が弱まったときに発生するからすぐに排除する」とのことですが、ブルーベリーにはそのまま当てはまるわけではないようです。

赤線の枝は剪定

剪定

 シュートを先端から1/3を剪定し、結果枝を発生させて、新しい主軸枝にします。また、短い結果枝や弱小枝、こみすぎた枝、内向き枝も基部から剪定します。ただ、幼木は3年目までは強剪定はさけて、内向枝や細く弱い結果枝のみ剪定します。

剪定した枝の一部はは挿し木に使えますよ。シュートなど、挿し木に適した充実した枝を、乾燥しないようにビニール袋に入れ、冷蔵庫で保管します。

古い幹は根元から

 幹(主軸枝といいます)は3ー4年すると太くなり結果枝が細く短くなってしまうのです。こうなると大粒の果実がとれませんし、小さな実しか実らないので更新剪定をします。良好なシュートを大事にし、翌年以降の主軸枝とします。 

 古くなった主軸枝は、細い枝しか伸びてこなくなります。狭い空間に細い枝がたくさん茂るため、病気・害虫の発生しやすい状態となります。もったいない気持ちが働きますが、潔く切りましょう。そうすれば、あたらしいサッカー・シュートに日がよく当たり、生育が促進されます。

 

3月(休眠よりさめ成長期) 

 これからの成長と開花のために肥料を施しましょう。また植えつけ植え替えの適期です。

 肥料は遅効性肥料です。乾燥鶏糞を主体とし、硫酸アンモニア(酸性窒素肥料)を少々、土壌改良にピートモスを準備します。これらをよく混ぜ、枝張りの範囲内にまき軽く耕します。苗木には量を少なめに施します。

 

先端につく花芽

 あまり土を落とさないように気をつけて、浅植えに移植します。ブルーベリーの根は地表近くに集中し、細く縮れているので根が切れやすいためです。結構、気を使う作業です。

 最後に落ち葉、ワラ、オガクズなどを周囲にかぶせてマルチングします。そういった物がなければ、刈り取った雑草をでもいいですし、野菜のようにビニールでもいいんです。かならずおこないましょう。マルチングは夏冬の暑さ、乾燥から株を守る有効な手段ですから。

植え付けは春先の3月ごろが適期ですが、暖地なら12月でも植えつけ可能です。

斜めに挿し木します

挿し木もおこなえる時期です。

 剪定の際に切断し保管しておいた枝を使います。15cmほどに切ったあと、基部をカッターで切りなおして水あげし、発根剤をつけてさし木用土にさします。半日陰で乾燥しないように管理します。ビニール掛けをするのも良いですが、日当たりが良すぎて暑くないすぎないようにします。まあ、さしどこの準備が面倒だったら、自宅の北側、あまり日が射さずコケがはびこる場所にさすのもいいでしょう。水分管理も楽です。

 

4月(萌芽期にはいり、花芽の開花期) 

可愛い花ですね

 枝の先端の花芽が開花して四月の下旬頃には満開になります。葉芽も芽吹いてきます。

 土が非常に乾燥した場合のみ水やりをします。ちいさな苗木についた花は、かわいそうですが今後の成長を促すため摘み取ります。来年に期待しましょう。

 ブルーベリーは虫媒花だそうで、虫が飛来する環境でなければ結実しないようです。とくに自家不結実性の強いラビットアイ種では、他品種の花粉が受粉しなければ収量が減少します。そのため、可能ならば他品種の花粉をもちいて人工授粉をおこないます。としょ爺はやってませんけど・・・ (^_^;) 。人工授粉の方法は、綿棒の先端を柔らかくほぐして綿状にして、花粉を他品種から橋渡しします。

 

5月(さらなる成長期) 

 成長が著しく活発な時期です。主軸枝から新たな枝(シュート)が伸びてきたり、株の根本周辺からサッカーが発生します。これらは勢い良くのびていきます。花が散り、結実した実がしだいに大きくなっていきます。

 土が非常に乾燥した場合のみ水やりをします。肥料は必要ありません。

6-8月(収穫期) 

緑色だが鈴なり

藍色なら収穫

 シュートや新芽がぐんぐんのびてきます。果実が次第に大きくなり、色づきはじめて収穫期になります。ハイブッシュ系は6月下旬より、ラビットアイ系はひと月おくれて7月下旬から収穫です。

暑さで土が乾燥してしまいますので、抜いた雑草を株周辺に敷き詰めてマルチングとします。これだけでもかなり乾燥しにくくなります。

 

9月(来年のための準備)

 収穫もおわり、新芽の成長もとまります。しかし、来年のための準備は木の中で着々と進んでいます。

 土が非常に乾燥した場合のみ水やりをします。

 

10-11月(来年の準備・紅葉期)

 肥料を施します。枝張りの範囲に油かす、土壌改良のためにピートモスをまき軽く耕します。鶏糞を用いるときは硫酸アンモニアも窒素補給&酸性維持のためにほどこします。

12月(落葉期)

 真っ赤に紅葉

花芽と葉芽

紅葉した葉も、しだいに落葉して休眠期にはります。

ラビットアイ系は1月中旬ほどまで落葉が遅れるますが、ハイブッシュ系はすでに落葉しています。

ブルーベリーは強固な枝ではないので、豪雪地域では他の木々と同様に雪対策をしっかりおこないましょう。

 


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