Original Overlay Silver Accessories Shop 
【オーバーレイ】ということばは、最近特にPCなどで画像編集をされる方にとっては馴染みのある用語になってきました。言葉通り「重ねる」という意味を持ちます。
当工房での彫金技法【オーバーレイ】もまた、下地の銀板に丁寧に図柄を切り抜いた銀板を張り合わせ、凹部にタガネでテクスチュアーをつけ、黒く燻して美しく磨かれた銀色との対比を楽しんで頂く表現技法のひとつです。
インディアン・ジュエリーで【オーバーレイ】といえば【ホピ】といわれるように、この部族が作ったものだけが【オーバーレイ】であるかのように誤解されていますが、【オーバーレイ】というのは一つの技法であり、この技法は遙か紀元前にまで遡ることが出来ます。

ホピ族について
ホピ族はアメリカ南西部に住む「プエブロ・インディアン」と呼ばれる一部族で、ナバホ・ズニ(ズーニー)・サントドミンゴといったインディアンジュエリーには馴染み深い部族と接しています。
「プエブロ」とは、粘土や砂、わらを混ぜた混ぜた日焼き煉瓦を積み重ねて造った「アドービ」と呼ばれる多重層からなる集合住宅に住み、十六世紀にメキシコから侵攻してきたスペイン人によって名付けられた呼び名です。ちなみに「プエブロ」とは、”町や集落””ひとびと”という意味も持っています。
彼らはトウモロコシを主食とした農耕民族であり、生きている全てのものを敬い、神を崇め、自分たちは自然の中の一部として生きているという、元来日本人の誰もが持っていたであろう文化観を大切にしてきた部族です。
当工房はこの考え方に非常に共感し、彼らの精神性の高さに尊敬の念を抱いています。

アメリカ・インディアンにとって、重要な意味を持つトルコ石の原石をペンダントにしてみました。(銀工房・沙恵楽作)
ホピの工芸史
金属工芸史的に見れば彼らの金属を扱う歴史は浅く、特にジュエリー制作に関しては十九世紀後半以降といわれ、まだ百数十年しか経っていません。この原因には農耕民族のため、特に金属というものを使う必要性がなかったのと、スペイン侵攻のおりに金属との関わりを持ちましたがその精錬方法、技術を知らなかったことです。
当初は主にアメリカ合衆国の銀貨を溶かしてインゴット(塊)にし、それを打ち延ばして板や線にして作っていました。
初期の頃のものはいわゆるインディアンジュエリーとして皆様がご存じのような、一般的なスタンピングと呼ばれるタガネで柄を打ち出したものが主流でした。
これはナバホ族のものが主流でずが、ホピ族のものは技術的には他の部族のものより優れていたのですが、その亜流としか見られませんでした。
ホピ族の銀細工師達は、自分たちだけのオリジナリティのある、他のどんなインディアン銀細工にもない全く新しい独自のスタイルのものを模索し始めました。
先祖から受け継がれてきたラグやバスケットの織物、食器として使われてきた土器の図柄のデザイン、昔から語り継がれてきた逸話や伝説などをモティーフにした全く新しいスタイルのインディアン・ジュエリーが1930年代の後半に登場しました。
デザインは単なる図案だけの組み合わせではなく、脈々と受け継がれてきた宇宙観や人生観を表現したものも表わされてきました。
リングやペンダント、バングルにしても、それは単なるアクセサリーとしてではなく、部族として尊厳と自負を表した工芸品かもしれません。
現在工業が発展し、大量消費の時代にホピ族の工芸品が好まれるのは、本来人間が持っていたであろう、人は他の動物と同じであり、この世界に神(タイオワ)によって生かされているものであり、嫉妬や妬みや争いごとを好むと必ずや世界が滅びるという精神が宿っているからかもしれません。
人が人として生きるすべを形として表しているところに、心惹かれるものがあるような気がします。
枕元や玄関先にかけ、悪い夢を遮断し、いい夢だけを通すといわれる「ドリームキャッチャー」
モティーフとしてしばしば使われ
るカチナ(精霊)
沙恵楽の目指すもの
沙恵楽の作品にはモティーフとして動物や植物などが多く登場します。それは、この世界で生きているのは人間だけではなく、ネコやイヌや魚や虫や花たちも、私たちとともに生きているのだということを少しでも思って頂ければ嬉しいからです。
またアクセサリーは着ける人の個性を引き出す小道具であり、表現の一部分だと考えています。
生きているものは全てが個性的であり、お客様一人一人が個性を発揮し、こだわりを持って着けて下さるお手伝いをさせて頂ければ、創らせて頂いた作品にとって意味のあるものになります。
「ナンバー・ワン」ではなく、「オンリー・ワン」であるあなたを表現できるアイテムになれば、これほど幸せなことはありません。
画一的な量産品ではなく、一人一人のお客様のために、あくまでも手作りに拘った作品づくりを続けていきます。
チョウの形にカットされたルースをメインに、草花を抽象化してデザインしたバングル。
(銀工房・沙恵楽 島田國廣作))
テクスチュアーをつけるための様々な鏨類は、自分で作ります)
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