Jw_cad応用実験

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コンセプト: ・・・市販測量CADに負けないJw_cad・・・

テーマ1:公図をトレスする

[2004/09/06作成 09/08改訂]

Jw_cadでは画像を貼り付けることができるが、その機能を使ってスキャンした公図をCAD上でトレスしてみようと思う。

ところが、そもそも歪んだり傾いたりしているのがスキャン画像の常ながら、あいにくJw_cadには画像の歪みや傾きを補正する機能が無いうえ、元の画像サイズを画面上に復元するのにも面倒な計算が必要なので二の足を踏んでいた諸兄も多かろうと思う。

ところが、卯之介氏作による外部変形「4点補正」を使用すれば、思いのほか簡単な方法でトレス図が作成できるのだ。

以下、ひとつの作例をもとにその手順を追ってみたい。


【事前の準備】

以下の外部変形ソフトをダウンロードしてパソコンにインストールする。

 ・外部変形「4点補正」http://www.kct.ne.jp/~unosuke/4hosei.html

この外部変形ソフトはrubyまたはjgawkのインストールが必要なローカル版と、インターネットにつないで動作させる極外変網版があるので好きな方を選んで欲しい。このようにいろんな版を用意するのはそれだけでも大変なことだと思うので、感謝の気持ちを忘れずに使いたいものだ。ちなみに私はawk版を利用することにした。


【実際の手順:作例】

図 イメージスキャナで紙の公図をスキャンする。このとき座標の基準となるトンボ4点が含まれるようにすること。
もともとトンボがない図面にはあらかじめ適切な位置に基準点4点(例:10cm角の正方形)を正確に描いておく。
(基準点の位置関係は必ずしも正方形でなくても良いが、4点が同一直線上に並ばないように選定すること。)
スキャン画像をビットマップ形式(ここではkouzu.bmpという名前)で保存しておく。

Jw_cadを起動させ、書き込みレイヤを0グループの0番にして、作成する公図写に合わせて縮尺をセットする。
画像を読み込んでみる。「文字」コマンドを選んで、「文読」ボタンを押す。
ファイルの種類を「Bitmap」にして、保存した画像ファイル「kouzu.bmp」を探しだして開く。
図 図

なお、Jw_cad 4.03からは、画像ファイルを作図ウィンドウへドラッグ&ドロップすることでも読込みが可能になっている。

図 【画像の読込】
図面上の適当な場所に配置する。このとき元の画像サイズに関わらず自動的に横10cmになるが、とりあえず気にしない。
サイズを変えたければ、画像左下のコーナー部に文字列が埋め込まれているので文字コマンドで覗いてみると、こんな文字列になっている。

「^@BMC:\CAD\4点補正練習用\kouzu.bmp,100,75」

カンマで区切られた右から二つ目の項目の「100」というのが「画像の横寸法が100mmですよ」という意味である。これを任意の数値に書き換えれば好みのサイズに変更出来るはずだ。末尾の項目は画像の縦寸法を示すが、自動的に横寸法と連動するのでここを書き換えても意味が無い。

図
【基本設定】
ここからいよいよトレス作業に入るのだが、トレスした線が画像の下に埋もれてしまって見えなくなることがあるので、「基本設定」を開いて「一般(1)」タブの「画像・ソリッドを最初に描画」のチェックを入れておくことをお勧めする。

図 図 【基準点の確定】
書き込みレイヤを0グループの1番に変更し、画面を拡大しつつ4箇所のトンボ位置にできるだけ正確に実点を配置する。

図 【トレス作業】
引き続き、線コマンドにて公図の境界線をじっくりとトレスする。
赤色などの目立つ線色を選んでおけば、トレス作業でストレスが溜まらない(笑)

図 図
【配置位置の確保】
トレスが終わったところで、書き込みレイヤを0グループの2番に変更する。
公図の実寸にあわせて実際の配置基準点となるトンボを作図する。(ここでは10cm角の正方形を描き、その頂点を基準点として使用することにした)

図 図
【外部変形起動】
さて、外部変形「4点補正」の出番。
再び書き込みレイヤを0グループの1番に変更し、0番レイヤを非表示に、2番はグレー表示にする。
外部変形コマンドより「4点補正」→ 4hosei-a.batを選択する。

図

図 「移動」「複写」の選択メニューが出るので、ここでは「移動」を選んだ。
(元図形を残したいときは「複写」を選べばよい)

トレスした線の範囲を選択して確定。
4箇所のトンボ位置(図示1〜4)を右クリック。
対応する基準点(ここでは正方形のコーナー5〜8)を順番通り右クリック。

図
【できました。】
すると、歪み・傾き・縮尺が補正されて図形が配置された。(トンボ位置の実点と正方形のコーナーがぴったり一致していることに注目してほしい)

くれぐれも、この状態でプリントアウトして元図と重ねられるかチェックしておいて欲しい。基準点4点の位置関係をもとに補正しているので、元画像の歪み方によっては補正しきれなかったり、逆にひどく歪ませる結果にもなりうる。
(以前に未チェックの図面を求積してえらい目に逢ったことがある)
できるだけ精度の良い元図を使い、場合によっては基準点の取り方を変えてみるなどの工夫が必要だ。

このあと線色を変更し、地番名や方位など必要事項を記入すれば仕上がりとなる。下絵の画像データは削除してもかまわない。

作例でのレイヤ構成は次のとおり。
0-0 下絵となる画像データ
0-1 トレスした線
0-2 補正用基準点データ

これはあくまでも作例なので、実際の構成は利用者の御都合でいかようにもどうぞ。


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