レギュレーションにより排気量の上限が1.5リットルとなった. クーパーやロータス,BRMといったイギリス勢は,この規定への対応が遅れた. 一方,フェラーリなどのヨーロッパ大陸勢は事前に着々と準備を進め,戦闘力を高めていた. 結果は歴然としていた. フェラーリは,コンストラクターズタイトルを初めて獲得した.
ドライバーズタイトル争いは,フェラーリのドライバーにしぼられていた. シーズン2勝,33ポイントを獲得してチャンピオンシップ1位のW.フォン・トリップスを追うのは,1勝しかしていないが29ポイントを獲得しているP.ヒル.
そして,第7戦イタリアGPが始まった.
スタートでポールポジションのW.フォン・トリップスが出遅れた. 2周目,彼は出遅れを挽回しようと必死だった. しかし,彼はバックストレートでロータスと絡んだ. コントロールを失ったフェラーリは観客席に突っ込み,観客14名の命を奪った. 宙を舞ったフェラーリからW.フォン・トリップスはコース上に投げ出された. 彼もまた,ここで命を落とした.
レースはP.ヒルが優勝. チャンピオンシップでもW.フォン・トリップスを逆転し,タイトルを獲得した. レース後P.ヒルはW.フォン・トリップスの死を知り,表彰台上で声をあげて泣いたという.