メルセデス・ベンツが撤退した. メルセデス・ベンツと契約していたドライバーは,各々フェラーリとマセラーティに移籍した.
フェラーリに移籍したJ.M.ファンジオは前半は絶不調,対するマセラーティに移籍したS.モスは着実に点を加算していた. しかし,後半になると,J.M.ファンジオのツキも戻り,ランキングトップに戻ることができた.
チャンピオン争いはフェラーリのJ.M.ファンジオ1位,彼のチームメイトP.コリンズが2位,マセラーティのJ.ベーラがP.コリンズと同得点という形で,最終戦までもつれた. J.M.ファンジオは,レース序盤早々にトラブルに見舞われ,ピットに戻ってきた. トラブルを起こしたマシンはE.カステロッティが乗っていき,J.M.ファンジオはチャンピオン争いから離脱したと思われた.
S.モスが快走していた終盤,同じくタイトル争いをしているP.コリンズがピットインしてきた. ピットの中にJ.M.ファンジオを発見した彼は,このままピットアウトすれば自身がチャンピオンを獲得する可能性があるというのに,チームのエースであるJ.M.ファンジオにステアリングを譲った. マシンを譲り受けたJ.M.ファンジオがS.モスを追走した結果,2位に入った. J.M.ファンジオが4度目のチャンピオンを獲得した.