![]() 皆さんの感想 ◆YK.さん◆
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ルイ・ド・ベルニエール著
「コレリ大尉のマンドリン」、これ、映画になるんですねえ。 大戦下のギリシャが舞台で、イタリア人兵士とドイツ人兵士の友情や、イタリア人の大尉とギリシャの娘の恋が、戦争下で結ばれ、また引き裂かれていくといったエピソードからなっています。いくらでも深刻で暗くなる題材をむしろコミカルに描いていて、あははと笑う裏で戦争の残酷さがむしろ冷たく胸に迫ってくるという、イギリス人好みの話だと思います。舞台になった島は、一時この本を手にした英国人観光客であふれたという話も聞きました。 何しろ、舞台がギリシャということで、英語で読んでいると、固有名詞をなんと発音するかが分からないんですよ、これが(ヒロインの名前がいまだに判りません)。個人的には、ラストがちょっと弱いかな、とは思いますが、けっして読んで損はないと思います。 わたしが忘れがたいエピソードは、ギリシャの青年が好きな娘と婚約した後に、「彼女のために一人前の男になりたい」と思って、パルチザンに入るんですよね。ところが、彼らは「ギリシャの人々を解放するため」という大義名分のために、やがてギリシャの人々を相手に略奪をくり返すことになる。大義名分だけが眼にはいっていて、自分たちの行動の矛盾が見えていないわけです。読んだのが、オウム事件の数年後だったんで、思い合わせて辛い思いになりました。 ※この文章は、掲示板に投稿いただいたものを抜粋したものです。 (01.08.20)
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